そんな人間の屑が過ごす、ある1日のお話。※人によっては不快に感じる描写が有ります。ご了承下さい。
…戦うのは嫌だ。だって傷つくから。
…知識チートも無理だ。自分にその知識を活かせる頭脳が無い。
………だから…俺、…いやワイは…
「未来のサブカルチャー技術で、昔のネット民達に知識マウント取るンゴwwwww」
という訳でカスは、それを叶える力を神に貰った。
「ファーwwwやっぱ◯ウルシルバーと◯ートゴールドは神リメイクやなー!wwwww画面の前のお前等もそう思うやろ?wwww」
◯ンテンドー◯Sで、ある大人気ソフトを遊ぶ姿を配信しながら、カスは画面の前の視聴者に問いかける。
片手は耳に宛て、声を聞くようなポーズを取っている。
◯うぜー
◯相変わらずやなコイツ
◯こちとらまだ金銀やったばっかやぞ
◯はえーグラフィック綺麗やなー
◯こんな進化すんの?◯ケモンって?
画面の前の視聴者はまだ199X年代。今では懐かしい◯Sも未来の技術だ。
パソコンの前では食い入るように画面を見つめている。
◯何でコイツ通報出来ないの?
◯何でか、この配信終わると忘れるんだよなー
◯前にコイツに聞いたら、ワイのせいやでwwwって言ってたぞ
◯マ?やっぱコイツがやったんか
◯そういえば、神様に力貰ったとか言ってたなコイツ
カスは最初にゲーム系の掲示板に現れた。
その時は勿論、おざなりに扱われたカスだが、未来の技術を使った動画と、神様から貰った力を見せつけると全員が納得した。
そして紆余曲折はあったがここでは省くので、今に至る。
「そうやったwwwそうやったwwwwお前等まだ、◯Sも知らんのやったわwwwwwすまんなwww忘れてたわ!www」
◯ホントうぜーなコイツ
◯自分の力じゃないのに恥ずかしくないの?
◯忘れてたとか、絶対嘘やろ
◯はーホンマ…カス!
床を叩き、嬉しそうに爆笑するカス。その様を見て、神様に貰った力でイキって恥ずかしくないのか、と質問する者がいたが…
「全然?wwwむしろサイコーやでwww」
◯カスゥー!
◯本当に人間か?コイツ
◯面の皮が厚すぎる
◯まあそうじゃなきゃ、こんな事しないよな
人間としては最低の部類に入るカスに、視聴者は呆れ気味だ。これでも力はあるのが、たちが悪い。
「……でもな、ワイも思う所はあるんや……」
先程までの楽しそうな雰囲気から一転。カスは悲しそうな表情を浮かべ、ポツポツと呟く。
◯お?カスの様子が…
◯騙されんぞ
◯…どうしたの?
◯…まあ一応聞いてやる
その殊勝な態度に、一応は心配して聞いてくれる気になった視聴者達。
「悲しくて……!悲しくて……!仕方ないんや…!!」
カスは手を震わせると涙を流す。そして…
「…お前等が、◯ンテンドー◯Sすら持たない雑魚共やって思うと………!!」
◯はー……
◯ホンマに……コイツは……
◯ほらな
◯…少しでも同情した俺が馬鹿だったよ
◯はよ◯ね
その後、コメントの伸びは凄かった事を話します。
◯コイツ、こんなんでも金持ちなんだっけ?
◯未来の知識使ったズルだけどね
◯本人の力やない。気にするな
実際、カスは未来の知識と神様の力で大儲けしている。
それを快く思うものは、此処には居ないだろう。
「ひゃーwww貧乏人達の嫉妬が気持ちええわーwwww」
◯神様、何でこんなヤツに力与えたの?
◯おお…神よ…
◯コイツ見てると世の中の不条理を感じるよな
◯ホント軽々とライン越えるな、コイツ
視聴者達の罵倒も何のその、カスには効果が無いようだ。コイツは本当に人間なのか?そんな疑問が視聴者達の頭の中に浮かぶ。
「次は漫画の話やwwwお前等、◯ンピースって知ってるか?wwww」
◯あーあの漫画か
◯俺、あの漫画好きだわー
◯このコーナーか…
◯ネタバレ来るから気をつけろよー
「せやwwwネタバレやから聞きたくない奴は帰ってなwwww…………ええかな?wよしwwアレに出て来る◯ースってキャラ、死ぬからwwww」
◯え?マジで?
◯嘘ー!
◯主人公の兄貴分やっけ?
◯せや、滅茶苦茶強いで
「しかも◯ースは◯賊王の息子でなwwwそれが原因で処刑されるんやわwwwww」
◯えー…主人公が◯賊王の息子じゃないの?
◯まあ、父親っぽいのは出てたしな
◯そんなー、◯ースお気に入りやったのに…
◯嘘やないの?
◯悔しいことに前例があるからなぁ…
「ほんでなwwwその◯ースの─」
カスは何処からか漫画とアニメを取り出すと、それを視聴者に見せる。
こんな感じで彼の1日は過ぎていく。
「おっと…もう時間やなwwwもう寝ろよお前等!www」
◯そんな時間か
◯結局カスに付き合ってしまった…
◯未来の技術と知識は本物だからな。このカス
◯はよ◯ねよ〜カス〜
◯せやせや
◯お前が◯ねばワイは幸せやで!
◯中指
◯うーん…この民度…
「おうwww明日も宜しくな!雑魚共wwww」
そう言うとカスは能力の発動を止めた。するとさっきまでとは変わり、辺りを静寂が包む。
「はーwww楽しかったンゴねぇ……w」
カスは近くの椅子に腰掛けると、今回の配信を振り返る。
(やっぱ、知識マウントは最高やでwww)
視聴者達の妬ましいモノを見るようなコメントは、それだけでカスを幸福にさせる。
「…さて、次は何を題材にするか。…迷うンゴね…」
ただただ新しい技術を与えるのは無しだ。そうすれば、視聴者達の目も肥えてしまうからだ。
「……!良し、決まったでwww」
カスは暫く悩むと、突然ニンマリと笑みを浮かべる。その顔はとても醜悪だ。
題材は決まった。ならば次にする事は腹ごしらえだ。
カスは財布を机から取り出すと、外に出かけるのだった。
(今日は焼肉でもするンゴね〜)
カスは転生者である。そして人間の屑である。これはそんな人間の屑の1日を映したお話であった。
カス
情報は小出しにする。小賢しい。配信中に通報しようとしても、それは神様に貰った能力で防がれる。
視聴者達
一応は未来の技術を見れるので、文句を言いつつも見に来ている。カスが配信を辞めるとその記憶が封じられる。しかし無意識では覚えているのか、何時も同じ時間にパソコンを開く。
ネタのつもりで書きましたが、不快ならば消します。