■■翼の幼馴染み 作:語り部
元々同時並行でファミリーの001までは完成していましたので、熱冷めやらぬうちに追加で更新させていただきます。
とはいえ今回はシリーズの恒例ともいえる語り手の独白のみの構成となっています。
なお、こちらは猫物語を読み返しながら改変した文章なので、原作と被る部分被らない部分が多くあります。
でも丸コピではなくちゃんとアレンジを加えているのでご安心を、アレンジについての意見・感想なども頂けると幸いです。
さて、では始めましょうか。原作よりも救いのない『家族』の物語を。
001
羽川翼という女性の一側面を痛いほど痛感させられた、あのゴールデンウィークのことを今更のように思い出そう。苦汁を嘗め、辛酸を嘗め、しかし吐き気のするほど甘い思い出ではあるが、出来得ることならばなかったことにしてしまいたくなるような、鈍く淡く儚い
羽川翼。十七歳。性別女。高校三年生。クラスの委員長。優等生。前髪をそろえた三つ編み。眼鏡。真面目、生真面目
あるいは彼ならば。
羽川翼の幼馴染という僕の親友であれば、彼女に向き合い続けて、立ち合い続けて、語り合い続けた彼ならば、それを言葉にすることは容易いのかもしれない。しかし、それを理解できるのはきっとあの二人だけで、他の人間には読み取れない高度な話なのだ。その意味と内容が読み取れようとも、その本質を真に知り理解できるのは、羽川翼を一人の女の子として見続けられるだけの度量と執念がある者と本人だけなのだ。
僕はきっとその輪に加わることはできない。僕にはそれだけの度量はなく、一般的な女子として見る覚悟や執念を羽川翼という女性に向けることはできない。
地獄のような春休みでみたあれそれや、今回振り返るゴールデンウィークの出来事において、僕はもう彼女に、羽川翼という女子に、畏怖と恐怖と脅威と警戒をしてしまっている。
もちろん、ただ普通に友人として付き合うという分には、気の置けない仲であれると思うが、それでも、一線を引いてしまうほどには彼女を女性として見ることに恐れを抱いてしまった。しかし、とてもとても魅力的な胸部装甲をしているとは思う。容姿も美麗だ。鑑賞する分には素晴らしいと思う。外見に惹かれないわけではない。
その内面に抱えるものを僕は許容できなかった。許し、受け入れ、認めて隣に立つことは、彼女との時間をたった一,二か月ほど重ねた僕では、僕程度では。あるいは、彼女に対してより強固な絆を感じていて、より強い心が僕にあったのなら、そういう未来があったのかもしれないが。
とにかくこの悪夢、いや、夢のようで現実であった九日間で、僕は猫と羽川翼という女の子が苦手になったのだ。
今回、羽川翼が猫に魅せられたというよりは、僕が、僕自身が、阿良々木暦が猫に魅入られたという方が正しいのだろう。それはただの猫ではなく、障り猫という怪異現象の異例であり、また一般例であった。
忍野の話によれば、羽川翼が障り猫の怪異によって、何百の人を持ち前の知識を引き継いだ上で襲って大暴れという、ゾッとしない展開もあったかもしれない。
だがしかし、この話はそこまで壮大な被害を出すような話では無かった。被害者は羽川の両親と僕個人の合わせて
だけれど、このゴールデンウィーク中にあった出来事は僕の胸中に留めたい。誰かに話そうとは思わないし、思えないほどに夢みたいな話だからだ。
これは、そう。ただの振り返りだ。きっと、天野や戦場ヶ原にも話すことはないであろう。僕の初恋ですらない、甘くて、苦い青春の一幕を振り返る。それだけだ。
読了感謝いたします。
阿良々木暦の癖をトレースできていれば幸いです。
さて、この時点で阿良々木くんは認識を違えています。
信用できない語り手と揶揄されている阿良々木くんですが、本作においては彼の主観での感覚をより深く描いていきたく思っております。
今回の阿良々木くんの主観・独白における違和感や見落とし、そして
その辺の考察や一言「すごい面白い」「良い設定だ」「雰囲気出てる」など簡単なコメントでいいので感想を頂けますと幸いです。
なお、返信については、先の展開の露呈や世界観の崩壊を防ぐため、あえて行わない方針です。
全ての感想には目を通し、執筆の糧とさせていただきますが、回答はこれからの「本文」をもって代えさせていただきます。何卒ご容赦ください。
皆様が抱いた違和感の答え合わせは、物語の中だけで行っていただければ幸いです。
追記
投稿の形式についてですが、こちらの投稿24時間後につばさラバーズ004を削除します。
予めご了承ください。
また、002投稿時につばさ