TS転生軍人少女、『太陽系』をもらう 作:ひのかぜ
日本の人々の生活に深く根付いている、私も前世では非常にお世話になった【コンビニエンスストア】、もといコンビニ。
色々な物が売っているのみならず、荷物の受け取りやら何らかの料金の支払いまで出来る上、店舗によってはゆっくり過ごせるイートインスペースまである。
勿論、日常生活の全てが完結する程ではないものの、あるのとないのでは大分違うと断言しても過言ではない。
「ん~、美味しい! これで庶民的なお味とは驚きですね! 何も知らないで来たら、ここが高級店と勘違いしてしまいそうです!」
「ふぅ……いやぁ、満足していただけてホッとしました。それにしても、まさか昼食に
「そうですね。大林さんの資料を見ていた時に、このチキンを含めた揚げ物が50%増量中っていう文言が目に入りまして」
「あはは……ですよねぇ。そのチキンとポテト、自分でも美味いって思いますもん」
「はい! こんなに美味しそうな食べ物がいつもより沢山食べれるって思ったら、気づけばお昼をここにしてました!」
「なるほど。本社の役員さん喜ぶだろうなぁ……胃も爆発しそうですが」
ちなみに、私は今日のお昼をホテルから程近い場所にもある、日本のコンビニ大手の内の1つ【フレンドリー・S・マート】で取る事を決め、大林さんに伝えて14時過ぎに来ていた。
ワンコインのレンジで温めるタイプのラーメン、レジ横の揚げ物コーナーのチキンとポテト、菓子パンやスイーツ、渋めのお茶を取っては、イートインスペースで店長の西山さんを含めた皆と楽しく会話をしながら味わっている。
健康の事など全く考えず、食べたいものを好きなだけ食べる。これに勝る幸せと楽しさは私にとって、指で数えられる程度しかない。
なお、お会計に関しては護衛の人が電子マネーで払ってくれるので、何も気にせず食べたいだけ食べることが出来るし、買いたいだけ買う事が出来る。
けれど、実際には人のお金で良い思いをしている訳であり、普通の感覚であれば全く気にしないのは無理だろう。
(……何にせよ、色々相談しなきゃだね)
取り敢えず、私がリーガル大帝国の勢力圏で使える資産にまだ余裕はあるから、この際イラか他の友人に代行で色々とお土産を買ってもらい、輸送船で日本まで送ってもらおう。勿論、その分の報酬も私の資産から出す。
ただし、
それに、もう1隻の宇宙船を着陸させるだけのスペースとか、その他色々解決しなければならない問題もいくつかあるから、すぐにこの計画を実行する事は不可能だけど。
「相変わらず、よくお食べになりますね。これだけ美味しく食べてもらえれば、きっと作った人も喜びますよ」
「そうだったら嬉しいですね……あっ、そうだ。お話変わりますけど、西山さん。私の友人や女帝陛下に見せるための映像って今、撮っても大丈夫ですか?」
で、そんな事を考えていたら、ふと私の頭の中に今この光景を撮影して、モド船内の船員や国に居る友人、女帝陛下に見せてあげる事を思い付いたため、西山さんと大林さんたちに許可を取る。
目的は特にないけど、強いていうなら私が休みを取ってまで行きたがる地球がどんな場所か、少し詳しく知ってもらうのが目的とは言えるかもしれない。
そうなったら、もしかするとリーガル本星やその勢力圏に居ながら、日本を含めた地球の文化を体感出来る日が来る可能性が高まる。
その過程で、地球も私の国との交流は始まるだろうし、結果としてお互いが得する感じになるはずだ。
リーガル大帝国側は美味しい食べ物や数多もの娯楽文化を、地球側はこっちの進んだ科学の一端に触れられるのだし。
勿論、私の国の原始的文明に対する性格が性格だし、文化の違いとかもあるから交流する過程で、お互いに望まない展開になってしまう場合は多々あるだろうけど、その時は私が間に入って何とかしよう。
(意思が弱いなぁ……私が元日本人だからかな? それとも……)
最初は、能動的に地球の発展に手を貸すなんて全くしないつもりではあったけど、これくらいならしても良いよねと、実際に地球……日本の食事や娯楽に、今世改めて触れてみて思い始めている私が居た。
まあ、ここまで考えておいてあれだけど、全く上手く行かずに単に私が地球旅行を楽しんだだけで終わる可能性も、十分にあり得る。
「えっ。友人はともかく、女帝陛下と言う事はチェイスさんの国のトップ……いやまあ、裏側以外なら大丈夫ですけど、立ち振る舞いとかは……」
「お気になさらず。無理かもですけど、自然体で居てくれれば構いません。極論、日本の常識から逸脱さえしなければどうとでもなりますので」
「そうですか……ほっ」
「大林さんたちも、撮影大丈夫ですか? もし、顔出しが嫌だとか不可能であれば、ステルス処理出来ますけど」
「そうですね……リーガル大帝国向けであるなら、特に気にしなくても良いですよ。西山さんもよろしいみたいですのでご自由に」
頭の片隅で思考を巡らせながら許可を申請したところ、西山さんも大林さんたちも頷いてくれた。
で、それからすぐ清掃などの仕事をしていた女性店員2人……南原さんと東屋さんも「私でしたらお構い無く」「えっと……わ、私も大丈夫ですっ!」って感じで声をかけてくれた。
「皆さん。私のわがままを聞いていただき、本当にありがとうございます!」
と言う事で、この場に居る全員に対して心を込めてお礼の言葉を述べた後、私は自分の持つ端末の撮影モードを起動させ、魔法で宙に浮かせて早速撮影を始めることにした。
本小説の舞台に関して、少し迷いがあります。どちらが適切だと思いますか?
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