TS転生軍人少女、『太陽系』をもらう   作:ひのかぜ

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宇宙ゴミ問題

 大魔法少女マーナ&ペールを含め、株式会社日本北宝アニメが手掛けるアニメグッズなどの確保という、女帝陛下肝いりの件については、陛下との通話終了後即座に本矢首相を介して関係各所へと連絡を取り、誠心誠意私の言葉でお願いした。

 

 大分無理な事を言った自覚があるだけに、このお願い自体はすぐに聞き入れてもらえたから、本当にありがたい気持ちで沢山である。

 

 ただし、物や状況によっては申し訳ないが、日本滞在中に渡せないものも出てくる。

 

 努力はするものの、最悪本星への帰還寸前になる可能性が高いと言われたけど、仮に帰還してからとなっても構わないつもりでいたため、正直ちょっと焦った。当の女帝陛下も、無理はさせないでくれと言ってたから。

 

 そもそも、私がそれを意図したか否かは殆んど関係がなく、これは地球国家を圧倒する力を誇る星間国家の住人という非常に強い立場を笠に、頷いてもらうことを前提としてお願いしたも同然の行為。

 

 急がなくてもいいと、何なら帰還後に取りに来る手間程度なら全然平気だからと、いずれ必ず相応のお礼はすると約束するのは、至極当然の話であろう。

 

「宇宙ゴミ問題、ですか? 本矢首相」

『はい。恥ずかしながら、日本を含む地球諸国はこの問題を解決する目処を、立てられていないのです』

「あー、いっぱいありましたもんねっ! 気軽に宇宙へ行けるまでにならないと、確かにどうにもならないかぁ」

「まあねぇ。地球クラスの文明を持つ惑星の殆んどで発生する、まさに宿命みたいなものだしさ」

 

 という訳で今日、ようやく都合がついた大林さんおすすめの猫カフェに車で向かう道中、本矢首相に通話で再び連絡を取った。

 で、滞在中親切にしてくれた日本の人たちへのお礼の1つとして、何か困っていることがないですかと、もしあったら私が()()で力を貸しますよと言ったところ、少しの沈黙の後にこう答えてきた。

 

(宇宙ゴミ……うん、普通に何とかなるお願いでよかった)

 

 ロケットや衛星など、人類が宇宙に打ち上げた人工物が役目を終えたり、何らかの要因で破損したものが惑星の低軌道上をとんでもない速度(秒速8km前後)で周回する。

 静止軌道上にすらなお凄まじい速さ(秒速3km前後)で存在するそれらは、放置すると危険でありながら今の日本を含めた地球諸国の科学力では、解決が非常に困難。

 

 しかし、リーガル大帝国の科学・魔法技術と私の伝を以てすれば容易に解決可能な問題ではあったため、即座に解決に動く事としよう。これで、本矢首相を含めた日本の人たちが喜んでくれたら私としても万々歳である。

 

「分かりました。では、本矢首相。すみませんが、一旦イラに代わりますね」

『はい』

「と言う訳で、イラ。私ちょっと然るべき所と亜空間通信で話すから、少しの間対応よろしくね。スマホのこのスピーカーってボタン押しといて」

「はーい! えっと、お電話代わりましたっ!」

『どうも、イラさん。日本、楽しんで頂けていますか?』

「勿論ですとも!」

 

 ちなみに、どうやって安全に解決するのかと言ったら、宇宙ゴミなどの回収や廃棄などを担う民間の宇宙船……掃宙船を使う方法だ。その用途故に、生存性が民間の船にしては非常に高い。

 

 地球の場合だと、恐らく500m以上の大型掃宙船1隻と200m前後の小型掃宙船を3~4隻用意出来れば、どれだけ遅くとも数日もあればゴミをほぼ一掃する事が可能。

 

 なお、やろうと思えばモドやアストラ級航宙巡洋艦でも、搭載されている兵装を使用すれば宇宙ゴミの排除自体は簡単に出来るとはいうものの、その行為によって地球や地球の人々に与えるかもしれない数々の影響を考えれば、専用の船を使った方が断然いい。

 落下中のゴミから自分たちや他人を守るといった、特別な理由がない限りは。

 

 勿論、巨大な宇宙船を軌道上で行き交いさせてあれこれする以上、例え説明する時間を確保したとて何も知らない日本を含めた地球の人々に対し、多かれ少なかれ要らぬ不安は与えてしまうに違いない。

 

 結果、ある程度批判的な声も出てくるだろうけど、その辺は仕方のないことだと割り切ろう。

 

『はい。こんにちは、チェイス様。いつも我が社の船をご贔屓にして頂き、大変感謝致します』

「こちらこそ、いつも依頼を受けてもらって助かっていますよ」

『いえいえ。ところで、本日は購入された船に関する相談ですか? それとも、先日と同様のご依頼でしょうか?』

「後者の方です。地球と呼ばれる星に関してなんですけど……」

『なるほど、地球ですか……ふむ。ひとまず、その星に関する各種情報と宇宙ゴミ問題について一応、我々に説明をお願い出来ますか?』

「勿論です。えっと……」

 

 ということで、私は地球と似た悩みを抱える星の人々との交流の際、いつも船を出して欲しいと依頼している本星の大手宇宙船会社【ニッシャ】の社長さんと連絡を取り、手元にある現状の地球に関する各種情報を送りつつ話を始めた。

 

 いかに、リーガル大帝国の情報網が優れている方とはいえ、流石に全ての星系や惑星、そこに存在するであろう未開の地レベルの文明の情報を、全て網羅するなんて不可能。

 

 例え発見出来たとて、私のような活動をする存在が現れるなどの例外でもない限り、詳しく精査されることはない。

 精々、この場所にこういう星がありますと、簡単な写真と2~3行の文章で政府のデータベースに小さく載る程度だから、こうして詳しく説明する必要があるのだ。

 

 なお、地球に関してはもう既に特別枠的なのが作られ、私がリーガル首都惑星に帰る頃には他の星間国家と遜色ない形で、かつ私の交流記録も一緒にデータベースに載ることが確定している。

 

 女帝陛下が私に、通信の終了間際にそうボソッと言っていたから、まず間違いない。

 

『ふむふむ。であれば……そうですね。600m級大型掃宙船【ピアー号】【ニッシャ号】、サポートとして他250m級掃宙船を6隻派遣しましょう』

「おぉ……社長さん、いつもありがとうございます。えっと……本矢首相。今のお話、聞こえていましたか?」

『はい。しっかりと聞こえていましたよ、チェイスさん』

「そうですか、それならよかったです」

 

 そんなこんなで相談を続けること15分弱、日本を含めた地球側の都合がついた場合、宇宙ゴミ問題の解決に向けて想定よりも多くの掃宙船が派遣されてくることが、この短い話の中で決まったのであった。

本小説の舞台に関して、少し迷いがあります。どちらが適切だと思いますか?

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