ペルソナ使いとスタンド使いによる奇妙な冒険 作:SKBoom
また、これからの作品の質の向上の為、感想や改善点等を書いてくれると非常に嬉しく思います! また、私のモチベも上がるのでどうかお願い致します!(直接的な言葉……例えば〇ね・下手・才能が無い・書くの止めろ等のコメントは、豆腐メンタルのうぷ主に効くので勘弁してください……)
あと、不定期に空条承太郎の人間ステータスを前書きに書くことがありますので、興味がある方はご確認ください!(このステータスは私なりの考えなので、おかしい部分もあるかもしれません)
・勇気:豪傑(MAX)
・根気:タフガイ(MAX)
・寛容さ:情け深い(Lv.2)
・伝達力:そこそこ(Lv.1)
・知識:博士級(Lv.4)
※ペルソナを知らないけど見てくれている方に言うと、評価は5段階評価です。
放課後──
登校してその後、承太郎はテレビの件について色々と聞こうと思ったのだが、転校したてという事もあり、休み時間や昼休みの間は強制的に校内を案内された。
「はぁ………」
「よ、よう……」
「ん……どうした」
疲れ気味のため息をついていると、挙動不審の花村に話しかけられる。
「あ、あのさ………や、その……大したことじゃないんだけど……」
「……しっかりしねぇヤツだな。サッサと要件を言え」
「お、おう……そうだよな、うん。実は俺、昨日テレビで………あ、やっぱその……今度でいいや。あはは……」
少し引きつった表情で花村がそんなことを言う。しかし、承太郎には何を言おうとして躊躇したのか分かった。それは……
「………やっぱりお前にも見えたんだな、"あの映像"が」
「………! そう言うって事は見えたんだよな、空条にも……」
「ああ」
「……なぁ、あれっていったi「花村ー、ウワサ聞いた?」……んだよ里中、今話し中なのが見えないのか?」
突然話の腰を折ってきたのは、里中だった。
「ゴメンって……それよりもさ、あの事件の第一発見者って小西先輩らしいって」
「……だから元気なかったのかな。今日学校来てないっぽいし」
「待て、あいつ学校に来てないのか?」
承太郎は小西早紀が学校に来ていないという情報を聞き、承太郎の中での不安が一層掻き立てられる。
「んぁ? ああ、休み時間の時、先輩の教室に行ってみたんだけどいなくてさ。それで他の先輩に聞いてみても知らないって言うし……」
「……………」
その話を聞き、あの映像はやはり放送ミスなんてモノじゃないと改めて確信する。
そんなことを考えていると、天城は帰る準備を終え、一足早く帰ろうとする。
「あれ? 雪子、今日も家の手伝い?」
「今、ちょっと大変だから。ごめんね……」
そう言うと、やはり何処か悲しそうな表情でこの場を去ってゆく。
「なんか天城、今日とっくべつ、テンション低くね?」
「忙しそうだよね、最近……あ、ところでさ、昨日の夜……見た?」
里中が今朝の話を思い出したのか、例のテレビについて聞いてくる。
「そうそうそれ、俺はその話がしたかったんだよ。ってかさっき里中が話の腰を折ってきたから中断しちゃったけど、それまではその話をしてたんだからな?………で、お前はどうだったんだよ」
花村は呆れながら、例の映像が見えたのかどうかを里中に聞く。
「見た! 見えたんだって! 女の子!…けど、運命の人が女って、どゆ事よ? 誰かまでは分かんなかったけど、明らかに女の子でさ……」
うむむ……っと考える素振りを見せる里中。そして承太郎は二人もあの映像を見たという事が判明したと考える。
「それ…もしかしたら俺が見たのと同じかも! 俺にはもっと、ぼんやりとしか見えなかったけど……」
どうやら二人も全く同じ人物を見たらしい。そして承太郎は自身が考えた結果を二人に話すことにする。
「なぁ、少しいいか? ……これはあくまで予想だが、あの映像は運命の人とかそんなロマンチックなモノを映し出してるんじゃあねぇと俺は考えてる」
「まぁそうだよね……だってあたしの運命の相手が女の人っておかしいし……じゃあさ、あれって何が映し出されたモノだったんだろ」
「うーん……あ、案外放送ミスだったとかってオチだったりして……」
「俺もその考えと同じ答えにたどり着いた。しかし、それだとおかしい点が…………」
そこまで言って承太郎はいや待てと考え直す。そのおかしい点の一つは"何故映ったのが小西早紀だったのか"という点だが、これは現時点で承太郎しか分かり得ない情報である。
(流石にスタンドの事は説明できねぇしな……ならテレビに引きずり込まれる現象について話すか)
「どうしたんだよ、急に黙っちゃって……」
「………ああいや何でもねぇ。それでおかしな点だが、あれが仮に放送ミスだったとしてもだ、あのテレビに引きずり込まれる現象は説明のしようがねぇ」
承太郎は真剣な表情で考察をするが、二人はポカン……っという表情になる。
「あ、えぇっと……今のって笑った方がいいトコロ?」
「く、空条も意外とそんなこと言うお茶目な一面があるんだな……」
「………おい、俺は真剣に話してる……いや、それともこの体験をしたのは俺だけ……なのか?」
それもそうか……っと考える。あの時たまたま承太郎はテレビに触れてしまったが、この二人は触れてない可能性だってあるのだ。
「………あの時は少し疲れていたからな。もしかしたら夢だったのかもしれねぇ」
そんなはずはない………のだが、この話を押し通したところで頭のおかしい奴判定をされるだけだ。
「あぁ、夢オチってやつね。俺も経験あるぜ?」
「ふーん……けど夢にしても面白い話だね、それ……あ、そう言えばウチ、テレビ大きいの買おうかって話してんだ!」
里中は思い出したかのように話し出す。
「へぇ。今、買い替えすげー多いからな。なんなら帰りに見てくか? ウチの店、品揃強化月間だし」
「見てく見てく! 親、家電に疎いし、早く大画面でカンフーみたい! チョアー、ハイッ!」
テレビの買い替え……その話を聞き、承太郎は壊してしまったテレビの事を思い出す。
「………俺も見に行っていいか?」
「お! 空条君もやっぱ大画面でテレビ見たくなった?」
「………まぁそんなところだ」
実はテレビを破壊したから……なんて言えるはずもなく、取り敢えず話を合わせることにした。
「うし、じゃあサッサとジュネスに寄ってこうぜ!」
承太郎一行はジュネスに寄って行く事になった………
─────────
ジュネス 家電売り場──
現在承太郎達は、家電売り場にてテレビを見ている最中だ。
「でか! しかも高っ! こんなの誰が買うの?」
目の前にあるテレビは、承太郎でも余裕でテレビの中に入れそうな程の大きさのテレビだ。
「さぁ……金持ちなんじゃん? けど、ウチでテレビ買うお客とか少なくてさ、この辺店員も置かれてないんだよね」
そう言われ承太郎は辺りを見回すと、確かに店員らしき人は一切見当たらない。
「ふぅん……やる気ない売り場だねぇ。ずっと見てられるのは嬉しいけど」
里中はそう言い切った後、花村と目配せをする。承太郎は何してんだコイツらと思っていると、二人は目の前のテレビに更に近づき、液晶画面をポンポン……っと触れている。
「……やっぱ入れるワケないよな」
「はは、寝オチ確定だね!」
「………………」
若干このやり取りにイラつきを感じつつも、承太郎は何故二人が触れても何も起きないのかを考察する。
(この二人が画面に触れても何も起きないのは今ので確認が取れた。なら何故俺は昨日テレビに入れた………俺にはあってあいつらには無い違い………俺が"スタンド使い"だからか?)
承太郎は自身がスタント使いであるからテレビに干渉出来たのではないかと推測をする。
(いや待て……だとしたらあの映像がこの二人にも見えた理由が説明出来なくなる。………いや、そもそも前提が違うのか? "あの映像自体は条件さえ揃えば誰でも見ることが出来るが、中に入れるのは特殊な力を持った人間のみ"……か?)
そこまで考えると、承太郎は転校した初日に里中と天城が話していた内容を思い出した。
(……確か、俺の運命の相手は山野アナだとか言っている奴がいると言っていた。 そう言うってことはつまり、そいつもマヨナカテレビを見れたという事だ。ならやはりさっきの考えはあっている可能性が高い)
そこまで承太郎は考え、今から実際に俺が触れてみると里中たちに伝えようとしたのだが、どうやら別の小さいテレビを見ている様だ。
「……いや、寧ろこれは好機か」
もしこの考えが外れで、テレビに触れて何も起きなければ再び二人に笑われるだろう。もしそうなった場合、次こそはキレそうな自信がある承太郎だった。
「………………」
承太郎は意を決してテレビに近づき、画面に入る勢いで手を入れる………すると、
ブオオォォン………
「ッ!? ……どうやら予測は合ってたみてェだな」
なんとッ! 承太郎の手首がスッポリとテレビの中に入ったのだッ!!!
「そういやさー空条、お前んちのテレ…ビ……って……はぁ!?」
こちらの様子に気付いた花村が、まるでオモチャの拳銃だと思って引き金を引いてみたら、実弾が飛び出したという感じ程、驚いている表情をしている。
「なに? どしたの花村」
花村の表情に気付いた里中が、変に思いつつ花村が向いている方向へと顔を向ける。そして花村同様に驚いた表情をする。
「あ、あいつの腕……ささってない?」
「うわ……!? ……えっと、あれ…最新型? 新機能とか? ど、どんな機能?」
「ねーよッ!」
仮にあったとして、手が画面に入る機能とかどう役に立つんだ……っと呆れながら考えていると、二人は慌ててこちらの方へ寄って来る。
「うそ……マジでささってんの!?」
「ああ、見ての通りだぜ」
「マジだ…ホントにささってる……すげーよどんなイリュージョンだよ!? で! どうなってんだ!? タネは!?」
「タネも仕掛けも無ぇ、今見ている通りだ。テレビに俺の腕が入ってる……ただそれだけが真実だぜ」
「なっ……!? そ、そんなことありえ……」
二人はありえないっといった表情で、俺の腕を見つめている。
「………お前ら、もし何かあったら俺の事を引っ張ってくれ」
そう二人に伝え、承太郎は覚悟を決めて上半身をテレビの中へと入れる………
「は? 急に何を言って……っておいおいおい!? バカよせって!? 何してんだ!!!」
「す、すげぇーっ!」
「………なんだ、ここは……」
承太郎の目の前には、霧が濃くて詳しくは分からないが、謎の広い空間が広がっていることが分かる。
「……どうやらこの中には空間が広がってるみたいだぜ」
「な、中って何!?」
「く、空間って何!?」
二人が承太郎の言う情報に過剰に反応する。
「それにかなり広いみたいだ」
「ひ、広いって何!?」
「っていうか、何!?」
「……お前ら一旦落ち着け」
「ば…!? この状況で落ち着けるわけねーだろ!? ……やっべ、ビックリし過ぎでモレそう……」
「……は? モレる?」
「行き時無くてガマンしてたってか……うおダメだ! もる、もる!!…………客来る! 客、客!!」
「え!? ちょっ、ここに半分テレビにささった人いんですけど!? ……ど、どうしよ!?」
「はぁ……うるせェ奴らだ」
客が来るらしいので、もう少し観察した後身体を抜こうと思ったのだが………
ドンッ!!!
「うわ、ちょ…ま!?」
「は………?」
どうやら慌て過ぎた結果、二人とも承太郎に勢いよくぶつかり、三人ともテレビの中へと落ちてゆくのだった………
─────────
??????──
ヒュウウウウウウンッッッ
「スタープラチナ!」
『オラァッ!!!』
ボォンッ
「ぐああァッ!!」
「きゃッ!!」
承太郎は咄嗟の判断で落ちる衝撃をスタープラチナのパンチで緩和したが、二人はもろに地面と衝突した。
「いってえぇ……ケツの財布がダイレクトに……」
「も~、何なの一体…………なにココ…ジュネスのどっか?」
「いやちげぇ、ここはテレビの中だ」
承太郎は周りの状況を冷静に確認する。
「て、テレビの中って……じょ、冗談だよね?」
「そ、そんなのが存在するわけ……」
「………てめぇらが俺にぶつかって突き落としたのを忘れたのか」
「「………………」」
二人はそれを聞いて黙ってしまう。
「………それよりも、二人とも怪我はねぇか」
心配した承太郎が怪我の安否を聞くと、尻をさすりながら花村が答える。
「若干ケツが割れた………」
「もともとだろがっ!!!」
「………コントが出来るくれぇには元気そうだな」
無駄な心配をした自分に呆れつつ、再び周りを観察をする。
「遠い所までは濃い霧で分からねぇが、俺たちがいるこの場所はまるでスタジオみてぇな場所だな」
「た、確かに……言われてみたらスタジオみたい……」
「確かにそうだな………」
二人も少し落ち着いたのか、周辺を見渡す。
「……ねぇ、これからどうすんの?」
里中が不安げな様子で俺たちに聞いてくる。
「調べてみる価値はありそうだぜ」
「え? だ、だけど………とにかく、一回帰ってさ! ………あ、あれ?」
そこまで言うと、里中はハッと思い出したかのような表情をする。
「あたしら……そう言やどっから入ってきたの? 出れそうなトコ、無いんだけど!?」
「ちょ、そんなワケねーだろ! どどどどーゆー事だよ!」
「知らんよ! あたしに聞かないでよ!!! やだもう帰る! 今すぐ帰るー!」
「だから、どっからだよ……!」
二人はとても焦っているのか、言い合いを始めそうな雰囲気が流れる。
「とりあえず落ち着け、騒いだところで解決するわけじゃあないだろ」
承太郎は場を宥めるため、冷静になるように問いかける。
「そ、そうだな……う、うん、落ち着いて考えよう……冷静に、冷静にな………とりあえず出口を探すぞ」
「ここ、ホントに出口とかあんの……?」
「あるはずだぜ。そうじゃなきゃこの中に入れるワケがねぇ」
「そりゃそうだけど………」
「空条の言う通りだ! てか、無きゃ帰れないだろ! とにかく調べようぜ」
承太郎達一行は出口を探すことを決意し、辺りを散策することにした。
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??????──
「なにここ……さっきんトコと雰囲気違うけど……」
「建物の中っぽい感じあるけど……くっそ、霧スゴくてよく見えねぇ……」
言われてみれば確かに建物……それもマンションにいるような感じがすると承太郎も考える。
「大丈夫? 却って遠ざかってたりしない?」
「どうだろうな。だが進まない限り出口は見つからねぇ」
「まぁそうだけど………」
里中は不安げな声をあげる。しかし承太郎の言ったように、先に進まないと出口は見つからないので、承太郎達一行は更に奥に進む………
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??????──
「お、このへんちょっと霧薄くない?」
「……確かにここだけやけに薄いな」
花村が問いかけてきたように、確かに今いる空間は先ほどの場所よりも霧が薄いようだ。そして花村はポケットから携帯を取り出す。
「圏外か。ま、当然か……」
「さっさと行かないでよ、よく見えないんだから……」
少し遅れて来た里中の方を向くべく、後ろを向くと………
「な、なんだこれは……」
「? …………え、なにここ………」
なんとそこには、赤と白のペンキの様なモノが壁の至る所にぶちまけられている。更に、誰かのポスターの顔部分が切り裂かれている。
「行き止まりだよ? 出口なんてないじゃん!」
「見た目も気味悪くなる一方だな……」
「……………」
承太郎はこの空間が何なのかを考える。一見はただの部屋の一室に見える。しかし何故、人どころか生物が一切見当たらない場所で部屋が存在しているのか。更にこの部屋の内装も気になる。ぶちまけられている赤と白のペンキ……そして何枚も貼られている顔を切り裂かれたポスター。
だが今承太郎が一番気になるのは、意味ありげに置かれたイスと、天井からぶら下がっているロープ、そしてそれに括りつけてある輪っか状のスカーフ……それが表すものはつまり……
(……これを踏まえて考えると、この部屋の主はこの貼られているポスターの人物に物凄い恨みを抱えており、それが理由なのかは分からねぇが、自殺をしようとした……ってところか。しかしこのポスターの人物、顔の部分が切り裂かれてて分からねぇが、最近見た事があるような……)
「~~~ほうがいいよ………ってちょっと空条君、話ちゃんと聞いてるの!?」
どうやら承太郎はかなり考察に集中していたらしく、二人の会話のほとんど聞いていなかったようだ。
「………ん、いやすまねぇ。少し考え事をな……。それでどうかしたか」
「いやだからさ、他の出口を探そうって……それにずっとココいると寒気が……」
「……そうだな」
これ以上ここに長居しても何もないと判断した承太郎は、里中たちの後ろについてこの部屋を出ようとする。
「……なあ、あのポスターってさ、どっかで………」
突然部屋のドア前で止まった花村が、気になったのかポスターについて言及する。
「あぁ、確かにどこかで見たような気がする」
「いいから行くよもう! やだ、こんな場所! それになんか…ちょっと気分悪い……」
「そう言や、俺も……」
「………………」
言われてみれば、確かにこの場所だけ体が重い気がするなと考える承太郎。
「分かった戻ろう。なんか、マジで気持ち悪くなってきた……」
承太郎一行は謎の違和感を覚えたまま部屋を出るのであった……
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??????──
「ふぅ…やっと戻って来れたよ……って、なにあれ?」
「な、なんかいる!?」
二人が向いている方向を見ると、確かにナニモノかがいた。見た目はぬいぐるみの様だが、油断は出来ない。
「何これ? サル…じゃない、クマ?」
「何なんだ、こいつ……」
驚いている二人と、いつでもスタープラチナを出せるように警戒する承太郎。
「き、キミらこそ誰クマ?」
「喋った…!? だ、誰よあんたっ!? や、やる気!?」
「そ、そ、そんなに大きい声を出さないでよ……」
どうやら里中の今の一言で、とても怯えている様子だ。かなり臆病な性格なのかもしれない……ここは優しく質問をかけるべきかと考える承太郎。
「てめ……いや、お前は何者だ?」
「クマはクマだよ? ココにひとりで住んでるクマ。ココは、ボクがずっと住んでいるところ。名前なんて無いクマ」
「ずっと住んでるところ…?」
(ここに住んでいるだと? だとしたらあの部屋はこいつの……いや、ちげぇな。あの部屋は住むなんて出来る空間じゃねぇ。それと、もう一つ確認しねぇとな)
すると承太郎は、スタープラチナを出し、謎の生物の前で左に右にと、行ったり来たりをさせる。
「とにかく、キミたちは早くアッチに帰るクマ」
しかし、この生物はスタープラチナに反応することなく会話を進める。
(……どうやらスタンド使いってわけじゃ無さそうだな)
仮にこいつもスタンド使いであれば、承太郎がスタンドを出し、目の前をうろつかせた時点で、抵抗するため反射的にスタンドを出すはずだ。しかしこいつは、そもそも見えてすらいないようだ。
「最近誰かがココに人を放り込むから、クマ、迷惑してるクマよ」
「は? 人を放り込む? 何の話だ」
「誰の仕業か知らないけど、アッチの人にも、少しは考えて欲しいって言ってんの!」
(人が放り込まれているだと……? という事はつまり、俺と同じ"特殊な力"を持つ人間がこの稲羽市にいるということか。俺の予想が正しければな)
承太郎は一層深く考え込む。その特殊な力を持った人間とは、スタンド使いの可能性もあると考えながら。
「ちょっと! 何なワケ? いきなり出てきて何言ってんのよ! あんたダレよ、ここは何処よ!? 何がどうなってんの!?」
里中が謎の生物にキレると、それに怯えたのか、承太郎の後ろに隠れる。
「さ、さっき言ったクマよ……と、とにかく早く帰った方がいいクマ」
「要はココから出てけってんだろ? 俺らだってそうしたいんだよ! けど出方が分かんねーっつてんの!」
「ムッキー! だから、クマが外に出すっつってんの!!!」
すると今度は謎の生物が花村にキレる。
「だから分っかんねーな! 出口の場所が分かんねーつってん………って、へ?」
そして謎の生物が地面を足でトントンっとすると、突如テレビが三つ重なって現れる。
「んだこりゃ!?」
「テ、テレビ…!? どうなってんの!?」
「……………」
深く考え込んでいた承太郎も、流石にこの光景には驚かざるを得なかった。
「……てめぇ、本当にスタンド使いじゃあないんだよな?」
「へ? す、すたん……なんじゃそりゃ?」
「……………」
謎の生物は、本当にスタンドという存在については知らない様子だった。
(……しかし、スタンド以外にもこんな世界や能力が存在するとはな)
だがあまり承太郎には驚きはなかった。というのも、スタンドという摩訶不思議な存在がいるくらいだから、こういう世界や能力があってもおかしくはないだろうと、今回の件で考えたからだ。
「ともかく! さー行って行って、行ってクマ! ボクは忙しいクマだクマ!」
「い、いきなり何!? わ、ちょ…無理だって! 」
「お、押すなって!」
「おい待て! てめぇにはまだ聞きたい事が……」
しかしその言葉は無視され、強制的にテレビの中へと押し込まれた………
─────────
ジュネス 家電売り場──
「あれ、ここって……」
「戻って来た…のか?」
「……みてぇだな」
周りを見渡すと、どうやら先ほどまでいたジュネスの家電売り場だ。
ピンポンパンポーン
『ただいまより、1階お総菜売り場にて、恒例のタイムサービスを行います。今夜のおかずにもう一品、ジュネスの朝採り山菜セットはいかがでしょうか。ヤングもシニアも、お見逃しのないよう、お得なタイムサービスをご利用ください』
「げっ、もうそんな時間かよ!」
「結構長く居たんだ……」
どうやらあの世界と現実の世界の時間は、同じ時が流れている様だ。
「そうか…思い出した、あのポスター。ほら見ろよ。向こうで見たの、あのポスターだろ!」
「あれは………"柊みすず"」
花村の見ている場所を見ると、そこにはあのポスターが張られていた。
「ほんとだ、あれだ…さっきは顔無くて分かんなかったけど、柊みすずだったんだ。最近ニュースで騒がれてるよね、旦那がこの前死んだ山野アナと不倫してた…とかって」
(そうか…だから見たような気がしたのか……ん、待てよ。となるとだ、あの部屋のポスターは全部柊みすずのポスターが切り裂かれてたって事だ。ならあれは相当柊みすずに恨みを持っている人物による仕業、それに自殺を考えるまで追い詰めらた人間………丁度そんな奴らがいるじゃねぇか)
そう……それは浮気をした”生田目太郎"と浮気相手の"山野真由美だ。
(問題はどっちかだが………いや待てよ、マヨナカテレビで山野アナを見た奴がいたな。そしてその映像が映ってから数日のうちに山野真由美は死んだ。そしてあいつが言っていた最近人を放り込んでいる奴がいるという話。……つまり、山野真由美は何者かにテレビに落とされた後、それが何かしらの方法で現実の世界のテレビに映り、出られずに死んだ……っということか?)
承太郎はそこまで考えると、まさかな…っと思ったが、もし今立てた仮説が正しければ、小西早紀の事についても説明ができる。
(……たしか俺らがマヨナカテレビで小西早紀の姿を見た後、花村によればあいつは学校に来ていないらしい。これは偶然か?)
偶然にしては出来過ぎてる……っと考える承太郎。
「おーい、また考え事?」
「………ん、あ、ああすまねぇ。少し引っ掛かることがあってな」
「……そう」
「あーとな、とりあえず俺たち今回は一旦帰ろうぜって事になったから。それじゃ」
それだけ言うと、花村は去ってゆく。
「……じゃあ私もそろそろ帰るね。今日見た事は、一旦忘れよ? ね?」
「……そうだな。それじゃあ俺は少し良いテレビがないか探してから帰る」
「ん……分かった。じゃあ…ね」
「ああ、またな……」
不安な顔をしながら、里中もこの場を帰って行った。
「………………」
承太郎は完全に二人の姿が見えなくなるのを確認すると、再びテレビに手を突っ込んでみる。
「……どうやらまだ入れるみてぇだな」
そして承太郎は、真実を確認すべく、テレビに入ろうとする……と、声を掛けられる。
「はぁ……やっぱりな。なぁ空条、お前またテレビの中に入るつもりだろ?」
「……帰ったんじゃなかったのか」
なんとそこにいたのは、先ほど帰って行ったはずの花村だった。
「いや帰ろうとはしてたんだけどよ、何て言うか……お前テレビの中に居る時ずっと考え事してたからな……それが気になって」
「………俺の推理、聞いてくれるか」
「え? お、おうよ! 正直言ったら俺も気になることだらけだし、こうなったら付き合ってやんよ!」
承太郎は先ほど推理した事を全部花村に話した。
「なるほどな、確かにそう考えたら辻褄は合う。というかあのマヨナカテレビに映ったの小西先輩だったのか……」
「………………」
スタープラチナがスケッチしたから分かったなんて、口が裂けても言えないのでここは黙るしかない。
「……んで、行くんだろ? 行くんだったら客が来る前にさっさと行っちまおうぜ!」
「……まさかだが、お前もついてくる気か?」
「当たり前だろ? つか、目の前で一人でテレビの中に入る友人を放っておけるわけないだろ?………それに、もしその話が当たってたら、小西先輩は……」
そこまで言うと、花村は少し暗い顔をする。
「はぁ……いいか、何があっても俺からは絶対離れるなよ」
「お、押忍! ……何て言うかさ、お前ってめちゃ頼りになるよな。こう……こんな事に慣れてる?みたいな感じでさ。テレビの中に入った時も妙に冷静だったしさ」
「………いいから行くぞ」
「あ、もうちょい待てよ! まだ心の準備が…って早いって!」
承太郎は先に入り、その後を急いで追うように花村もテレビの中へ再び入って行った。
お読みいただきありがとうございました!
投票の結果、かなり僅差でしたけど、小西早紀生存ルートを確定させていただきます!
そして最後の心配している少女は一体どこの誰中さんなんだ……
あと第四話ですけど、すでに完成しているので明日に投稿いたします!
承太郎の戦闘スタイルはどれがいい?(この投票が反映されるかはまだ未定です)
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近距離ゴリ押し
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ジョセフのような一手先を読む戦闘
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味方の後方支援
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時間停止で一気に解決ッ!
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おれはいつも傍観者よ...
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恥知らずのスタープラチナ(裏切り)