うちは一族の守り神   作:茉莉亜

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マダラと一族と守り神

 

 

 

255:暇を持て余したスレ主

インドラが!!!いた!!!

 

 

256:名無しの神様

落ち着け

 

 

257:名無しの神様

いたって、インドラが?

 

 

258:暇を持て余したスレ主

そう!!!

正確にはインドラじゃなくてインドラの魂が転生した奴なんだけど!いた!!

あ~~万歳して叫びたい!!感動を伝えたい!!!

 

 

259:名無しの神様

喜びすぎてて怖い

 

 

260:名無しの神様

皆引いてて草

 

 

261:名無しの神様

引かないでよ酷くない!?まあ、タジマ達もちょっと引いてるけど

 

 

262:名無しの神様

で、肝心のインドラの転生者って誰なのさ?

 

 

263:暇を持て余したスレ主

えーと、タジマの子供!今年生まれたらしくって男!

 

ほら、これ見て見て

[タジマの隣の女性に抱っこされて眠っている赤ん坊の画像]

 

 

264:名無しの神様

いや、これと言われても

 

 

265:名無しの神様

赤ん坊だねーとしか言いようがない

 

 

266:名無しの神様

ちょっと、待て、この子、ナギの事見てないか?

 

 

267:名無しの神様

マジでか

 

 

268:暇を持て余したスレ主

うん、何か全然喋らないけど俺の事見えてるっぽいんだよね 

しかも目ぇ逸らさないし

流石インドラの転生 他の連中とは格が違うわ

 

 

269:暇を持て余したスレ主

この子はマダラっていうらしくて、

例によって俺のご加護を受けさせたくて連れてきたんだって 

今までの五倍は気合入れて撫でたよ

 

 

270:名無しの神様

どんだけ気抜いてたっていう

 

 

271:名無しの神様

神なのに贔屓が過ぎる

 

 

272:暇を持て余したスレ主

神なんて依怙贔屓してなんぼでしょ

あー良かった、今までの苦労が報われたよ

このまま会えなかったらどうしようかと思ってた

 

 

273:名無しの神様

苦労という苦労はしてないだろ

 

 

274:名無しの神様

食っちゃ寝食っちゃ寝して、たまに人間と会話して、の自堕落生活だったよな

 

 

275:暇を持て余したスレ主

寝てはいたけど食べてないから

ひたすら時間つぶすのもキツかったんだよ 

あと2代くらい待ってインドラが来なかったら帰ろうかと思ってたし

 

 

276:名無しの神様

ていうか、その人間はインドラではないだろ

 

 

277:暇を持て余したスレ主

細かい事はいいでしょ 魂の雰囲気とかはインドラだし 

何かどことなく顔つきも似てる気がするし 

このまま育ててけばインドラっぽくなるかもしれないじゃん

 

 

278:名無しの神様

似て……?似てたか……??

 

 

279:名無しの神様

何かフィルターかかってますね、これは

 

 

280:名無しの神様

こんな邪神に目ぇつけられてかわいそ……

 

 

281:暇を持て余したスレ主

散々な言われようなのが納得いかないけど、実況続けるよ

いやあ、俺この赤ん坊だったら本当に守り神になってもいいかも 

棒立ちの女の人から赤ん坊もらって抱っこしてみた 

[抱き上げようとしているが、赤ん坊から必死の抵抗に遭っている少年の画像]

 

 

282:名無しの神様

めっちゃ嫌がられてて草

 

 

283:名無しの神様

そりゃワイでもこんな煩悩まみれの奴に抱っこされたくないわ

 

 

284:名無しの神様

いやでも、この赤ん坊、マダラ君?すごいな 

ナギ様を直視するどころか引っ叩いてるよ

有望だな

 

 

285:暇を持て余したスレ主

うん、それ驚いた この子マジで今までの奴等とは違う

これもインドラの影響か?先が楽しみだわって感心しながら眺めてたら

 

タジマ「ナギ様、すみませんが、まだ首が据わってないのでお返ししていただけますか」

ナギ「えーもうちょっといいじゃん」

タジマ「返してください」

ナギ「あ、はい」

 

 

285:名無しの神様

この人間つよおい

 

 

286:名無しの神様

負けんなよ、神なのに

 

 

287:暇を持て余したスレ主

しょうがないじゃん タジマってちょっと怖いんだよ 

怒鳴ったりはしないけど微笑みに圧力を感じるっていうか

 

 

288:名無しの神様

神をも威圧させる笑顔か……

 

 

289:名無しの神様

流石族長

 

 

290:名無しの神様

というか、ナギがうちは一族の顔に弱いんじゃないか?

うちはってインドラの末裔みたいなもんだろ

 

 

291:暇を持て余したスレ主

≫290

そうかもしれない 

うちはって何か顔の系統が皆綺麗っていうか美形なんだよね

インドラみを感じて嬉しい

 

 

292:名無しの神様

言うほどインドラも美形ではないだろ

 

 

293:暇を持て余したスレ主

≫292

ああ?インドラは天界一の美男子だろうが 地上から呪いかけんぞ

 

 

294:名無しの神様

インドラ過激派に喧嘩を売ってはいけない

 

 

295:名無しの神様

こんなとこで神々の戦い始めるな

 

 

296:暇を持て余したスレ主

あー

 

 

297:名無しの神様

どうした?

 

 

298:暇を持て余したスレ主

お前らがギャアギャア言ってくるからタジマ達が帰っちゃったよ 

もうちょっとマダラの顔眺めてたかったのに……!

 

 

299:名無しの神様

危険を察知した賢い人間だ

 

 

300:暇を持て余したスレ主

≫299

何だよ、俺のこと獣みたいに

別に悪い事しようとしてる訳じゃないだろ!

ちょっとインドラの転生者眺めながら

どうやって育てたらインドラみたいになるのかなーって考えてただけなのに!

 

 

301:名無しの神様

獣より質が悪いわ

 

 

302:名無しの神様

何でもいいけどあんまり人間の世界に入れ込みすぎるなよ?

僕の知ってる限りでも

人間に肩入れし過ぎた奴はロクな事になってないから

 

 

 

 

 

 

**********

 

 

 

 

 

 

459:名無しの神様

ナギ様何してんだろうね

 

 

460:名無しの神様

あれだけインドラインドラ言ってたんだし

まだ地上でインドラの転生者ストーキングでもしてんじゃね?

 

 

461:名無しの神様

転生っつっても

もう人間になってんだし、眺めててそんな面白いかね

 

 

462:名無しの神様

けど人間ってすぐ死ぬし、

その転生者が死んだらまた別の人間に転生する事になるのか?

ハゴロモ様も何考えてそんな面倒な事したんだ…

 

 

463:暇を持て余したスレ主

≫462

本当それな 

魂がこうしてあるんだからインドラを復活させてほしいわ

 

 

464:名無しの神様

わ、出た

 

 

465:名無しの神様

まだストーキング続行してんの?

 

 

466:暇を持て余したスレ主

言い方に風評被害を感じる

あれから引き続き見守ってあげてんのよ

こいつら、時間さえあれば戦ってるからうっかり死にそうでハラハラすんだよね

[並んで昼寝をしている四人の子供の画像]

 

 

467:名無しの神様

何か数増えた??

 

 

468:暇を持て余したスレ主

あれからタジマの所にまた子供が生まれたんだよ、三人くらい

やっぱりインドラには弟が出来るもんなのか……

 

 

489:名無しの神様

もう四人兄弟になってんの??繁殖ペース早っ

 

 

490:名無しの神様

いやそれよりちょっと待て、ナギ様、これどこから見てんのさ

何か家の中に入ってるように見えるけど

 

 

491:暇を持て余したスレ主

家の中だよ

お社の中にいんのも飽きたから

最近じゃタジマの家に遊びに行くようになってる

 

 

492:名無しの神様

人間に入れ込み過ぎんなって言ったでしょうが!!もう!!

 

 

493:名無しの神様

今更だろ、これは……

 

 

494:名無しの神様

人間と一緒に暮らしてんの??そんな事出来るんだ

何かお前のせいでかえって寿命縮まりそうな気がするけど

 

 

495:暇を持て余したスレ主

≫494

あーそれは平気 タジマやマダラもだけど、

ここの一族ってやっぱり全体的にレベルが高いっていうか強いから

最初は俺がうろついてるのを見かけて驚く奴も多かったけど、今じゃ慣れたもんよ

ほら、この子達もグースカ寝てるし

[四人兄弟の画像]

 

 

496:名無しの神様

肝据わってる子供達だなあ

 

 

497:名無しの神様

端っこがインドラの転生の子か

こうしてると本当にただの人間だな

 

 

498:暇を持て余したスレ主

タジマも最初は良い顔してなかったけど

この子達に構ってあげてたら何も言わなくなったよ

千手との戦争が激しいし、俺がついてたらご利益有るって思ってんのかも

 

 

499:名無しの神様

憑いてる、の間違いでは

 

 

500:名無しの神様

正に神頼みって奴か……確か千手一族ってアシュラの末裔なんでしょ?

生まれ変わってもまだ兄弟喧嘩してんの

 

 

501:名無しの神様

あーそっかアシュラも転生してたのか!

どうりでずっと地上の奴らがゴタゴタしてる訳だ

 

 

502:暇を持て余したスレ主

アシュラとかマジでどうでもいい

それより、昼寝してた子達が起き出した

 

マダラ「んん……うわ、お前居たのかよ」

ナギ「あ、おはよーう。あー髪ボサボサになってるじゃん、ほら整えてあげるからこっちおいで」

マダラ「触んな」

 

 

503:名無しの神様

速攻で拒否されてて草

 

 

504:暇を持て余したスレ主

いや嫌われてる訳じゃないから、多分 

マダラってば反抗期気味なんだよね、昔はもっと懐いてくれてたのに 

弟が出来たからお兄ちゃんぶりたいのかな?

起き出した弟達に構い始めて俺はほったらかしだし

 

 

505:暇を持て余したスレ主

まあ小生意気な所もインドラっぽくて好きだけどさ 

俺はお前が赤ん坊でおしめ付けてた頃から知ってんだよ?

俺が抱っこしようとしたら暴れて泣き出した挙句に、お漏らししちゃった事とかも知ってんだからな?

態度と口には気をつけろよ?

 

って思ってる

 

 

506:名無しの神様

大人げないよナギ様

 

 

507:名無しの神様

マダラ君?に同情してきた。こんな奴に気に入られちゃって……

 

 

508:名無しの神様

インドラ「悪寒を感じる」

 

 

509:暇を持て余したスレ主

違うから!マダラが最近生意気なだけで、別に嫌がらせばっかしてる訳じゃないから 今だってほら、他の子達からは好かれてるし

[目覚めたマダラの弟達にまとわりつかれている画像]

 

 

510:名無しの神様

めっちゃ引っ付いてるやん

 

 

511:名無しの神様

怖い者知らず過ぎるだろ、この人間達

 

 

512:名無しの神様

ナギ様は子守り役でも始めたの?

 

 

513:暇を持て余したスレ主

≫512

この子達はマダラほど力が無いから、俺が人外って認識してもそんなに恐れないのかも マダラはちゃんと知覚出来てるから、この子達と俺の距離が近過ぎるとたまに離してきたりする

[ナギの背中に引っ付いていた弟を離すマダラの画像]

 

 

514:名無しの神様

面倒見がいい子ね

 

 

515:名無しの神様

インドラも最初は弟に優しかったからな…最初は……

 

 

516:暇を持て余したスレ主

弟達に構ってるマダラがめっちゃ穏やかな目してるわ

 

ナギ「マダラ―、俺にも構ってよ」

マダラ「お前本当暇だな……」

 

俺には呆れた目を向けてきた。悲しい

 

 

517:名無しの神様

そりゃ呆れるだろ

 

 

518:名無しの神様

ナギ様は何なの?子守り?転生した後のインドラにまで会って何するのさ

 

 

519:暇を持て余したスレ主

今の所、半分子守りみたいなもんだけどさ 

いくら別人別人言われたって、インドラの魂と会えたんならずっと見守っていきたいじゃん 

そんでこの子が、インドラみたいな力を手に入れたら嬉しいし

育てていって、あわよくば中身もインドラっぽくなってくれたら最高だねとは思う

 

 

520:名無しの神様

…………こういうの何て言うんだっけ、光源氏計画?

 

 

521:名無しの神様

≫520

相手が男だから逆光源氏計画って言うべきじゃね?

 

 

522:名無しの神様

お前ら思い出せ!!ナギ様も(一応)男だぞ!?

 

 

523:名無しの神様

インドラ推しによる理想のインドラ育成計画か……

 

 

524:名無しの神様

≫523

ごくごく一部にしか需要なさそう

 

 

525:暇を持て余したスレ主

酷い言われようをされてるけど

俺の性別なんてあってないようなもんだし

それにほら、見た目だけなら女神様じゃね?

[マダラの一番下の弟を抱き上げているナギの画像]

 

 

526:名無しの神様

画像だけなら女神判定になるのが腹立つな

 

 

527:名無しの神様

このマダラ君って子もそれなりに力も有るらしいし、見た目に惑わされたりしないでしょ……多分

 

 

 

 

 

 

 

  ◇◇◆◇◇

 

 

 

 

 

 

うちは一族の守り神。

 

うちはマダラがそれと出会ったのは6歳の時だった。父親が言うには、宗家の子供は初陣の前には必ずこの社に来て守り神から加護を受けるのが習わしだそうだ。

確かにマダラが生まれた時から屋敷の隅にはちっぽけな社があった。そこには神様が住んでいていつも一族を見守っているんだよ、悪い事したら守り神様が見てるんだからね~と言われた事もある。マダラは真に受けてしばらく厠へ一人で行けなくなった。

それが迷信なんかじゃなく、本当の事だったらしい。マジかよ。

 

うちは一族は他族に比べて信仰への意識が強い。マダラも後々に願掛けをかけ始めるくらいには信心深い所があった。

しかし父に連れられながら、マダラは不審極まる眼で社を見た。

いや、でも神ってそんな気軽に会えるもんか?

しかもそこまで立派な建物でもないし、仮に自分が神になったとしてもこんなボロくてしょぼい犬小屋みたいな所に居座りたくない。大人が揃って子供を揶揄ってるだけんなんじゃないか。そうだとしたらムカつく話である。

 

「ナギ様、いらっしゃいますか?」

 

父が丁寧に語りかけると、社の中の祭壇で物影が動いた。

思わず身構えると、「うちはの神」とやらは姿を現した。

 

 

マダラは固まった。

ここが戦場だったら一瞬で首を取られるくらいには隙だらけになった。

 

 

薄緑色の長い髪に、暗がりの中で輝くような白い肌と白い服。

両目は紫がかった銀色で、冷たさと温かさがある不思議な眼差しがマダラを見つめていた。

得体のしれない守り神様は、今まで見た事もないような美貌の少女だった。

その美しい女神はタジマとマダラの姿を見かけると柔らかく微笑んで、武器なんて持った事なさそうなたおやかな手が、マダラの頭を優しく撫でた。

 

マダラは硬直した。

思考回路は既にショート寸前だった。

何も言えずに俯いていると、父が勝手に神様と話し始めていた。

 

「本日がマダラの初陣です。ナギ様、どうかお守りくださるようお願いします」

「あーもうそんな時なんだ。うんうん、マダラなら大丈夫だよ。がんばってね」

 

ナギ様とか呼ばれた神がマダラの頭を優しく撫で続けている。

 

……神ってどいつもこいつも、こんな綺麗で何か可愛くて良い匂いがするもんなのか??

ついさっきまでの、お社の奥に引きこもって神気取ってる変人野郎という予想がいっぺんに反転してキャパオーバーを起こしていた。マダラは幼い時から情緒が不安定だった。

 

「マダラ、どうしたの?」

「…………」

「まさか緊張してるの?君は強いから平気だよ。保証する」

 

花が咲くように、って表現が似合う微笑みを再び向けられた時、マダラは耐えられなくなってそのまま社を飛び出した。父親が啞然とした様子だったけど構っていられない。

 

屋敷を飛び出して森の中をあちこち駆け回ってやっと落ち着いた。

初陣に緊張していた訳ではないけれど、マダラだって多少の怯えは感じていた。

けど、あの神からの一言で心の中に勇気が湧き出ていた。もう怖いものなんて何もない気がする。

 

一方タジマは、突然挙動不審になって逃亡した息子がちょっと心配になっていたが、結果的にマダラは初陣で華々しく活躍したので、まあいいか、と気にはしなかった。

実際は、多感な時期の少年が年上の綺麗なお姉様に励まされて浮かれているだけだったのだが、結果だけ見れば守り神からの加護が成功したのである。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、マダラはその後もお社を何回か訪れたが、ナギの「え?俺は(今の姿は)男だよ。(ていうか性別関係無いし)」という残酷な一言で更に情緒が破壊された。

 

 

その晩マダラは泣いた。というかちょっと人間不信になった。

 

 

 

 

 

 





天界の禁三則

・昔々に定められた、神々が最も守らなければならない三ヶ条の掟。
 作成者はご存知、六道仙人こと大筒木ハゴロモ。

1:人間に姿を見せてはならない
2:人間の運命を変えてはならない
3:人間に××××はならない

 三則全てを破った場合、恐ろしい事が起きると言われているが
 破る者がいないので今の所誰も知らない。

 ナギが初の掟破りコンプリートになるのではないかと、神々は予想している。
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