【本編一旦完結】たすてけ勇者一行がくぁwせdrftgyふじこlp【原作更新待ち】   作:丹羽にわか

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お久し鰤大根
さらっと流したフェルンパーティとクラウパーティの戦闘回を掘り下げました
あとがきにお知らせがあるのでそちらも読んでいただけると幸いです



閑話 一次試験、フェルンとクラウの邂逅


 

 

 一次試験が開始して暫しの時間が流れた。各パーティーは結界内の試験範囲に散らばり、目標である隕鉄鳥の捜索にあたっている。

 

 

「いました。隕鉄鳥です」

 

 

 茂みの隙間から顔を覗かせるのは、大魔法使いフリーレンの弟子フェルン。その後ろにはイカれ切り裂き魔法使いユーベル、リモート受験メガネ君ラントが付いてきている。

 

 

「では、手筈通りお二人はここに」

「ああ」

「頼むよーフェルン」

「善処します」

 

 

 地面に降りて餌を探しているような動きをする隕鉄鳥。一人茂みを出たフェルンは近付いて『鳥を捕まえる魔法』を使おうと、杖を構えながら気配と魔力を抑えつつ忍び足で進む。

 

 

「……」

 

 

 額にうっすらと汗が滲んできた。試験開始からここまで足元の悪い森の中を歩き続けて疲労が溜まっている。足元の小さな起伏や腐葉土に足を取られそうになる。

 

 

「(まずこの第一試験を突破しないと、北部高原を越えるのにどれだけお金が必要になるか……)」

 

 

 一級魔法使いを雇うか海路を使うか、どちらも相当な出費だ。軽くなった財布を脳裏に思い浮かべたフェルンは気を引き締め、慎重に歩いていく。

 しかし、あと数メートルの所で隕鉄鳥は顔を上げた。

 

 

「──ッ」

 

 

 目があった。

 その交錯は一瞬だった。

 

 ドヒャアッ!!

 

 足を止めたフェルンを尻目に、生物とは思えない音と共に飛び立つ隕鉄鳥。

 

 

「あうっ」

 

 

 最大飛行速度が音速を超える隕鉄鳥が生み出した暴風に煽られ、フェルンは思わず尻もちをついてしまう。

 あっという間に隕鉄鳥は視界から消えていった。木々のざわめきが虚しく聞こえる。

 

 

「うーん、逃げられちゃったねえ。あ、大丈夫? フェルン」

「は、はい。ありがとうございます、ユーベル様」

 

 

 ユーベルが手を貸してフェルンを立ち上がらせた。礼を述べつつフェルンは杖を魔法で収納すると服についた土や枯れ葉を叩いて落とす。

 服の汚れなどを簡単に落とせる魔法があれば。そう思うが、そんな魔法は伝説級の代物だ。

 

 

「で、どうかな」

 

 

 ユーベルの問いに、思考を切り替えたフェルンは顎に手を当てながら答える。

 

 

「……こちらの存在に気付いたのはおよそ十数メートル、でしょうか。ラント様の情報通り、魔力を感知しているのかと」

「動くと少し漏れるんだっけ? 完全に消えているように感じるけどなー。ね、メガネ君」

 

 

 話を振られたラントはチラリとユーベルに視線を向けると、眼鏡のブリッジを指で持ち上げため息を一つ、暫し間を置いて「……そうだね」と首肯する。

 

 

「フェルン。君の魔力隠蔽は、僕たちにはこの至近距離でも感知出来ないレベルだ。けれど、あの鳥は相当魔力に敏感らしい。コッソリ近付いて君の魔法で捕らえる、というのは難しいな」

「接近さえ出来ればほぼ確実に捕獲出来るのですが……姿を隠しても魔力に反応されてしまうので」

「ま、そう簡単にはいかないよねー。餌に夢中になっている時とか、寝てる時とか、そういう隙を突くしかないかな?」

「運任せか。あまり好きじゃないんだけど」

「でも、私たちはフェルンの魔法っていう確実な捕獲手段がある分、大分運がいいんじゃない?」

「……そうかも知れないね」

 

 

 隕鉄鳥はデタラメな生き物だ。鳥の形をしたドラゴンのようなもので、魔法使いが正攻法で捕まえられるような存在ではない。そうなると、この一次試験の目的も何となく見えてくる。

 

 

「……あの試験官、だいぶ捻くれた性格をしてるな」

 

 

 ラントは自分の事を棚に上げてゲナウの事をそう評した。ユーベルに聞こえていれば嬉々としてその発言を弄っていただろう。

 

 

「メガネ君、これからどうしようか」

「……足を使って探すしか無いだろうね。巣なり餌場なり」

「その前に、少し休憩しませんか?」

 

 

 フェルンが水筒と一緒に取り出したのは、砂糖菓子の入った包みだった。包みの口を広げて「さあどうぞ」と言わんばかりに差し出すフェルン。それを見てラントは半眼になり、ユーベルは笑みを深めた。

 

 

「……一級試験に菓子を持ち込んだ魔法使いは初めて見た」

「はははっ、キミって面白いね」

「?」

 

 

 その言葉の意図を測りかねたフェルンが首を傾げた、次の瞬間。

 ──キィィン、と目には見えない波動が彼女らの間を駆け抜けた。

 

 

「──ッ、魔力探知か」

「待ってください」

 

 

 舌打ちをしたラントが身構え、魔力を巡らせようとしたのをフェルンが制止する。

 

 

「私たちは魔力を隠蔽していました。あの探知強度ではまず感知されません。恐らく、目的は別にあるかと」

「別?」

 

 

 フェルンは「はい」と頷いた。

 

 

「何処かのパーティーが魔物の襲撃を受けている可能性が高いです」

 

 

 魔力探知は相手の位置を探れるというメリットがあるが、隕鉄鳥は魔力を持たず、反して魔力には敏感で捜索のために使う理由は薄い。

 この試験が対人戦を想定したものだとまだ気付いていないフェルンは魔物による襲撃を受けたのだと推測していた。

 

 

「──ふぅん」

 

 

 目を細め剣呑な雰囲気をまとったユーベルが唇を舐める。フェルンは魔物と言っているが、試験の意図に気付いたパーティが攻撃を仕掛けた可能性もあると考え、戦意を滲ませる。

 

 

「ですので、早く救援に」

 

 

 それは勇者一行の魔法使い、葬送のフリーレンの弟子として自然に出た言葉だった。試験である以上他パーティーの参加者は敵だが、この試験が命を懸けるほどのものであるとフェルンは微塵も思っていない。

 

 

「……」

「ラント様?」

 

 

 ラントは一瞬のうちに思考を巡らせた。

 仮に他のパーティーが魔物に襲撃を受けているとしても助ける理由などない。参加者の数が減ればそれだけ自分たちがこの一次試験を突破する可能性が増すからだ。

 試験官であるゲナウ一級魔法使いも、ここで死ぬような魔法使いは切り捨てるつもりなのだろう。

 パーティ同士の戦闘だった場合も、漁夫の利目当てに集まってきた他パーティに遭遇するリスクがある。まだ試験は序盤。どちらにせよ、態々動く理由は無いように思えた。

 けれど、このパーティの要は隕鉄鳥を確実に捕まえられる手段を持つフェルンだ。彼女の意向を無視して連携に支障が出るような事は避けたい。

 

 

「(それに、ここで見過ごして誰かが死ぬような事になれば寝覚めが悪い、かな)」

 

 

 自身の与り知らぬ所での出来事なら気にしないが、無視した結果、魔物にやられた死体が転がっているような事があれば暫く熟睡出来ないだろう。

 

 

「……様子を確認して、窮地だったら加勢する。それでいい?」

「はい、ありがとうございます」

「……はぁ」

 

 

 駆け出すフェルンの背中を、一つ小さなため息をついてからラントは追いかける。

 そこにユーベルが並走してきて意味ありげな笑みと共に顔を覗き込んできた。

 

 

「……何」

「んー、なんでも?」

「そう」

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「まんまと屍誘鳥の罠にハマりやがって阿呆が!!」

 

 

 屍誘鳥の攻撃を防御魔法で捌きながら男は悪態をついた。

 試験開始早々、パーティメンバーであるクラウ四級魔法使いの発案で、配布された鳥籠を仕掛けに使った罠で隕鉄鳥の捕獲に成功したまでは良かった。

 いかに化け物じみたスペックであっても鳥は鳥。なぜかクラウがオヤツにと持ち込んでいたクッキーを餌に、地面に鳥籠を埋めて蓋を被せて落ち葉などで偽装した罠に、隕鉄鳥はスコンと落ちていった。

 

 いけると思った。ツキがある、と。

 

 対人戦が想定されている試験ではあるが、自分も含めて実戦経験豊富な魔法使いであり、戦うにしても逃げ隠れするにしても、問題は無いように思えた。

 とんだ間違いだった。

 

 

「で、でも……! 遺体を放置するだなんて……!」

 

 

 か細い声で反論しながら、鉄球を操作するというユニークな魔法で屍誘鳥を攻撃する小柄な少女、クラウ。等級こそ四級だが、北側諸国で数々の魔物や魔族を屠ってきた実績から、二級相当の実力はあるだろうという評判が聞こえてくる有望株。

 だが、彼女は屍誘鳥の仕掛けた罠に引っ掛かった。

 殺された参加者の死体が木に引っ掛けられ、それを降ろそうとして近づけば探知され、一斉に襲いかかってくる。

 ショッキングな光景に冷静さを失い、パーティメンバーたちが止める間もなくほいほいと死体に近づいた故の現状。

 

 

「こんの甘ちゃんが!」

 

 

 男はキレた。なるほど戦闘力は高い。巨大な運動エネルギーによって打撃を与えるあの魔法は対人、対魔物において非常に有効だ。今も屍誘鳥の頭をボンッと吹き飛ばした。だが、あまりにも精神や思考が未熟だ。

 

 

「マズいヨ。さっきの魔力探知で他のパーティに位置がばれたカモ」

 

 

 もう一人、仲間の女魔法使いがゾルトラークで牽制しながら言う。男は倒木を操作して姿勢を崩した屍誘鳥にぶつけ押し潰した。

 

 

「クソッ! いきなり魔力探知なんて使いやがって! その目と耳は飾りか!? 先制攻撃が困難な状況下で自分達の位置を晒すような真似するとか素人か!?」

「ひぃぃっ!? スミマセン! スミマセン!」

 

 

 南側諸国で傭兵として活動してきた歴戦の魔法使いである男の怒声に、クラウは涙目で謝りながらも確実に魔物を屠っていた。そのキルスコアが自身よりも高い事も男を苛立たせる。

 戦闘力という一点において、この根暗そうでオドオドした魔法使いは卓越していた。

 

 クラウのポカから屍誘鳥の奇襲を受け最初は混乱したものの、三人とも優れた魔法使いである。屍誘鳥達は討ち取られていき、不利を悟った個体はその場を離れ空高くへと逃げていく。

 

 

「……どうにか、凌いだか」

「そうだネ」

 

 

 男は傍らの女魔法使いと共に安堵の息をついた。魔物だけでなく、他パーティの襲撃も想定して暫く警戒していたが、今の所大丈夫そうだと肩の力を抜く。

 

 

「そ、その……すみませんでした……」

 

 

 参加者達の死体を下ろし結界を設置し終えたクラウが、身体を小さくしながら二人に深々と頭を下げた。

 

 

「……戦場なら、お前のような奴は背後から撃ち抜かれているが、一次試験の合格条件はパーティ全員の生存だ。勝手な行動はするな」

「はい……」

「隕鉄鳥はアタシが持つヨ。キミじゃ不安だからネ」

「はい……」

 

 

 落ち込み、しょぼくれたクラウが鳥籠を女に渡す。

 それを確認してから男は杖を握り直した。

 

 

「移動するぞ」

「す、すみません。さっきの戦闘で鉄球が一つ、操作範囲外に出てしまって……」

「…………さっさと拾ってこい」

「ほ、ほんとにごめんなさい……」

 

 

 クラウはペコペコ頭を下げながらその場を離れる。

 

 

「ええと、確かこっちに……あった。よし、戻って来て──」

 

 

 鉄球を操作範囲に収め、手元に戻そうと魔法を発動する。

 その瞬間、クラウは自分の物ではない魔力と魔法の発動を感知した。

 

「──ッ⁉」

 

 パキィィン──

 

 加速し始めた鉄球が何かに阻まれ、軌道を逸らされる。

 

 

「何か居ま──」

 

 

「──ゾルトラーク」

 

 

 

 

 


 

 

 

 時は少し遡る。

 

 

 

(あれは……クラウ様のパーティですか)

 

 

 魔力探知の発生源にコッソリやってきたフェルン達は、木陰からクラウたちの戦闘を覗き見ていた。

 

 

(クラウ様の……あれは球? 素材は金属? かなりの威力だ……あの魔物が一撃で……)

「あの魔物、屍誘鳥か」

「あそこに死体がある。たぶん下ろそうとでもしたんじゃないかな……あ」

「どうした」

「あの子、隕鉄鳥の入った籠を持ってる」

「へえ……」

 

 

 ラントの眼鏡が怪しく光る。 

 

 

「加勢は必要無いね。あの連中、中々の手練だ」

「そうですね。大丈夫そうです」

「でも、これだとあまり消耗は期待できないか」

「消耗? ラント様、それは……」

 

 

 フェルンの言葉が聴こえなかったのかじっと戦闘の推移を眺めるラントの代わりにユーベルが笑顔で彼女を見た。

 

 

「隕鉄鳥を手に入れる手段に指定は無いからね。奪うのも立派な作戦だよ」

「……対人戦も想定された試験なのですね、これは」

 

 

 試験官の意図に気付いたフェルンは微かにその表情を強張らせ、「そゆこと」とユーベルは頷く。

 ラントは鉄球が屍誘鳥の頭部を吹き飛ばす様を見て、眼鏡のブリッジを持ち上げる。

 

「戦闘はあのパーティーが勝つだろう。仕掛けても奪取できるかどうかは賭けだ。このまま潜伏してやり過ごそう」

「ええー、つまんなーい」

「あの球体が厄介だ。あれには防御魔法が意味をなさない。物理的な防御手段はあるのか?」

「ぶー」

 

 

 不満をにじませるが相性の悪さは認識しているのだろう。ユーベルはごねる事も無く静かに戦闘を見つめている。

 

 

(シュタルク様が言っていたのはこの事か。確かに、クラウ様の魔法は興味深いものだ。実力も高い)

 

 

 やがて戦闘が終わり、パーティーが移動しようという所でクラウがその場を離れた。

 

 

「……あの子、こっちに向かってきてない?」

「隠蔽は問題ありません。それに、一人だけ離れる意味がありません」

「忘れ物かな」

 

 

 そんな呑気な会話をユーベルとフェルンが交わしていると、クラウが魔法を発動させた。

 

 ──背後からの魔力反応。

 

 

「ラント様!!」

「あ……」

 

 

 それは偶然だった。フェルン達が潜伏するより先に行方不明になった鉄球が、クラウと彼女たちを結んだ直線の延長線上にあり、それを引き戻そうとした軌道が丁度ラントに直撃するルートをとるなど。

 

 フェルンとユーベルが防御魔法を発動する。

 

 速度に乗りきっていなかったのが幸いして、二枚の防御魔法が砕けたのと引き換えに鉄球の軌道を逸らすことに成功した。

 

 

「何か居ま──」

 

 

 防御魔法の発動を感知したクラウが声を上げようとして、ユーベルが即座にゾルトラークを放つ。

 クラウは驚異的な反応と魔力操作速度で防御魔法を構築、それを防いだ。

 

 

「一般攻撃魔法ッ!? 魔法使いが──ッ!!」

 

 

 そこからは乱戦だった。クラウの仲間達が駆け付け、魔法の撃ち合いに発展する。

 

 

「うわっ、防御魔法があっさり壊された。後ろの木もへし折れてるよ」

「回避するしかないね」

一般攻撃魔法(ゾルトラーク)を当てれば威力は削げますし進路も変えられます」

「その精度と速射性は私には厳しいかなー。メガネ君は?」

「無理。フェルン、君はあの鉄球と術者の対処を。僕とユーベルで他を片付ける」

 

 

 ユーベルは男の魔法使いに、ラントが女の魔法使いの方に駆け出す。

 

 

(森の中、木々の合間をぬって変幻自在な軌道で迫ってくる鉄球。迎撃は間に合う。でも、やりにくい)

 

 

 フェルンはゾルトラークで鉄球を迎撃しながら眉をひそめた。

 空を跳ぶ燕のような有機的な軌道を描く鉄球は時折回避するような動きすら見せる。クラウという魔法使いは現代の魔法使いの中で屈指の『速さ』をもつフェルンに不完全ではあるが対応していた。

 

 

(反応か予測か。どちらにせよ、決着を急がないと)

 

 

 フェルンは意識を他の仲間に向けた。

 

 

(ラント様とユーベル様は……膠着している。やっぱり、相手はかなりの手練だ。……私がクラウ様を倒す。この均衡を崩すにはそれが必要)

 

 

 現状を確認し、フェルンは杖を握りしめる。

 

 

(求められるのは更なる手数とスピード。鉄球の迎撃とクラウ様自身への攻撃に集中。防御魔法は不要)

 

 

 ギアを上げた。クラウという魔法使いの技量を認めたからこその全力攻撃。雨霰の様に放たれるゾルトラークに、クラウは防御魔法が追い付かず、鉄球も防御に回し始める。

 

 

(……攻撃に使われている鉄球が減って来ている。このまま押し切って)

 

 

 ──コツン。

 

 

(ん? 足元に何か──鉄球? 魔力反応が増大して──まず──)

 

 

 フェルンが防御魔法を発動すると、鉄球が爆発すると同時に強烈な閃光を放った。

 

 

「うっ、げほっ、ごほっ、目が……それに魔力探知も乱れて……クラウ様はっ」

 

 

 追撃を警戒するもその気配は無い。

 不鮮明な視界に戸惑いながら、がさり、と音がした方向に杖を向ける。

 

 

「ああ私だよ。ごめんねー、逃げられちゃった」

「ユーベル様?」

 

 

 杖を下ろすと、そこにラントも合流する。

 

 

「敵ながら見事な引き際だった。あれは相手にするだけ損だ」

「メガネ君無事?」

「お陰様でね。防御魔法には感謝してるよ」

「どーいたしまして」

 

 

 フェルンの視界がようやく元に戻る。目をぱちぱちと瞬かせる彼女と薄い笑みを浮かべるユーベルを見て、ラントは口を開いた。

 

 

「さっさと離脱してどこかで休息をとろう。疲れた」

「了解です。……すみません、私の我儘でこんな事に」

「気にしない気にしない。私は楽しかったよー」

「方針を決めたのは僕だからね。まあ、気に病む必要はないかな」

「メガネ君やさしー」

「黙れ」

 

 

 フェルン達はその場を離れた。

 

 一次試験はこの戦闘に参加した両パーティーも合格し、彼らは二次試験に駒を進めた。

 

 

「お前のような未熟者とダンジョン探索なぞできるか」

「ごめんネ。でも、アタシも君とはちょっト……」

「……」

 

 

 零落の王墓攻略でクラウはパーティを追放。彼女はデンケン達と行動を共にする事になる。

 

 なお、元パーティメンバーの二人は、水鏡の悪魔の複製体を攻略できずに不合格となった。

 

 




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踏文二三ニキ、謝謝茄子!
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