狩谷 ツキミ
アビドス砂漠に現れた、どこか神秘的な様子の生徒。
キヴォトスでは、珍しく近接戦を好み黒いゴシック調のスーツを常時着用している。
喋れない訳では無いが、いつも無口で必要な時は筆談をしている。
彼女はよく自分の事を【狩人】と表わす事が多い謎の人物。
それでは3話目どぞ!
私は現在、散弾で頭が吹き飛んだ状態で少女と対面している。
何故か意識は保てている上に視界も普通に保てている。それにしても何故人を撃ったぐらいで怯えているのだろうか?撃てば獣でも人でも吹き飛ぶ、そんな事は簡単に想像がつく筈だ。
ひとまずその事についても話が聞きたい。
私は注射器を取り出して太腿に突き刺して輸血する、首から骨が生え、そこに肉がつき頭の形が戻り、体に突き刺さったペレットが排出されていく。
その様子を見ている少女はヘタりと座り込み気絶してしまった。やはり一般人からしてみれば異様なのだろう。というか私自身も普通に恐怖を覚える。どうして…生きているのだろうか。そもそも何をどう定義するのだろうか。考えたところで考えなんて出ることはなかった
取り敢えず少女を抱えて彼女の部屋に担ぎ込みベットに乗せて布団をかけた。名札には小鳥遊ホシノと書かれていた。
しばらく観察していると朝を迎えていた、何度も何度も望んだが、見る事のできなかった朝日がそこにはあった。
『啊啊…… ス麼羅し彙』(ああ……すばらしい)
思わず声に出てしまった、そんな事を考えていると玄関から音がして部屋の扉が突然開き、声が響いた。
「ホシノ先輩!! 玄関が壊れていて血が……」
赤いメガネをかけた少女がいた。どうやら玄関の血溜まりと壊れたドアを見て急いで来たらしい、あんな声を聞かせたら間違いなく発狂するだろう、というか絶対にする。そのため会話は計画通りに筆談で行うことにした。狩人の手記を手に持ちインクを染み込ませたペンで文字を書く
【玄関を壊してしまってすまない。】
【あの血溜まりも私のものだ】
「そう……なんですね。でもどうしてあんな事に?それとあなたは一体誰なんですか?」
【狩谷ツキミ】
【訳あって喋ることが出来ないため筆談となってしまい申し訳ない】
それと警告を受けたのに動いてしまって撃たれた事、それで血が飛び散ってしまった事など色々書いた
「でもヘイローがあれば撃たれても痣ができる程度で、あんな血溜まりが出来るほど出血しない筈なんですが」
ふむ、どうやら私のいた世界とは様々な事が違うようだ。私はそこでメガネの少女に色々聞いた。
取り敢えず分かった事を箇条書きして手記に纏めておいた。
•ここはキヴォトスという学園都市の中にあるアビドス高等学校
•ここはみんなの思い出の場所である事
•砂嵐により荒廃しており生徒数は5名しかいない事
•銃は当たり前に持ち歩いており、撃たれてもヘイローのおかげで軽傷で済む事
なるほど、だからあのホシノという少女は平気で人を撃って来たわけだ。(啓蒙+1)
しばらくホシノが起きるまでこの学校にいて欲しいそうだ。取り敢えず玄関のドアの修理と血を片付けておこう。
玄関の修理と掃除をしていると豊満な胸と緑の瞳を持った少女が突然話しかけて来た。
「あれ〜?見ない人ですね、もしかして新しく来た転入生だったりして⭐︎」
取り敢えず絶対に違うと書いた紙を見せたら、しょぼくれながら中に入って行った。その後掃除も終わったので後を追ってみる事にする。
《アビドス対策委員会》
そう書かれた教室に入り、窓際の席を借りて先程の少女と話す。しばらくした後に獣の耳をつけた黒髪の少女が入って来た。
湧き上がる殺意をなんとか止めて目を瞑る。
「おはようございます、ノノミ先輩。って誰ですか!?」
「ツキミちゃんです⭐︎ 砂漠で迷って、ここにやって来たそうですよ。にしてもシロコちゃん遅いですね〜」
どうやらまだ一人来るようだ、取り敢えず机を借りて荷物の整理をしておこう。しばらくすると別の獣耳の少女が入って来た。
「ただいま。」
「おかえり、シロコせんぱ……い?」
「うわっ!?何っ!?そのおんぶしているの誰!?」
「わぁ、シロコちゃんが大人を拉致してきました!」
どうやら別の客が来たようだ、慌てている者たちを鎮めてシロコと呼ばれる少女に説明を求めた。
「ん、普通に生きている大人。うちに用があったみたい」
「拉致でも死体でもなくお客さん?」
トサッ
「そうみたい……。」
するとその大人が立ち上がり、元気に挨拶してきた。
“こんにちは、【シャーレ】の顧問先生の栗花落*1です。よろしくね♪“
陽気に話す先生なる人物が喋り終えると少女たちに激震が走った。しかし自分だけシャーレが何なのか分からず置いてけぼり状態だった。
「シャーレって事は、連邦生徒会の!?」
「つまり、支援要請が受理されたって事ですね!よかったですねアヤネちゃん!」
【 ? 】
「あぁ、シャーレっていうのはですね連邦生徒会の……」
ダダダダダダダダダ!
突然の発砲音によりノノミの説明は遮られた。
「大変です!武装集団が接近中! カタカタヘルメット団のようです!」
「あいつら……。性懲りもなく!」
何か外が騒がしいと思い窓からみてみるとヘルメットを被った不良と思わしき集団が近いて来ていた。やれ襲撃だ、学校を占拠しろだの言っているが関係ない。
ここは彼女達の思い出の場所、そこを襲撃し、占拠し、蹂躙するつもりならばもはや人でも獣でもない
ただの忌まわしき
仕込み杖と獣狩りの散弾銃を掴みとり外に駆け出す。セリカが何か言っているが気にせず突っ走る
◇◇◇
《BGM The Hunter 》
ひとまず集団の正面に突っ込む。
「うおっ!?何だこいつ!?」
まずは一人目、相手に杖を斜めに振り下ろした。
「うがぁ!?」
多少なりとも頑丈なのだろう、これくらいで肩が変形するとは情けない。
「おいまっ「うおぉ!!」
鉄パイプを手に持ち殴りかかって来る一匹の獣、気概はあるが実力が足りない。
ドパンッッッ!!
心地の良い発砲音が聞こえ、相手が体勢を崩したところに蹴りをくれて後ろの奴ごと吹き飛ばす。
「関係ねぇやっちまえ!!」
そうは言うが倒れている味方が近くにいるせいか牽制射撃しかやってこない。姿勢を低くしてステップを踏み左端の孤立している者に接近する。
杖を前に構えて突き刺す勢いで突っ込む。
「うげぇ!?」
相手は吐瀉物を撒き散らしながら体勢を崩した。
私はそのまま壁に押し込み、とどめを刺そうとするが背中が熱くなる。
近くにいた後ろの3人組が撃ってきた、体に突き刺さる弾丸、飛び散る鮮血。
(匂い立つなぁ、堪らぬ血で誘うものだ……)
ブチブチブチ
音を立てながら装束を破って羽*2が生えて来る
「ひっ!? 何で血が!?」
(獣風情が声をあげるんじゃない。反吐が出る)
杖を展開させて獣に向かって横方向に薙ぎ払い、あたりに血肉が飛び散る。一人は腕が千切れかけ、もう二人は腹を切り裂かれていた。
「やめて……殺さないで!……いや!」
そう言って後退りする獣の頭を掴み吊り上げる。
次第にヘルメットに指が食い込み割れ、血を流し、頭蓋からミシミシと音がし始めた。
「アッがぁ……いっやだ!!」
失禁しながらもこちらの手を剥がそうと爪が取れるまで腕を引っ掻く獣、とどめを刺そうとするが突然声が響いた。
「“殺しちゃダメ!!“」
声のする方を向くと先生がいた。
⚪️
“殺しちゃダメ!!”
咄嗟にその言葉が出た、本能的に彼女が人を殺そうとしているのに気付いたからだ。ミシミシと指が頭に食い込んでいく。その様子を見て信じたくは無いが頭が潰れてしまうと私は思った。そんな非現実的な事は起こらない、いや、起きて欲しくない。大丈夫、相手は少し背の高いだけの子供だ、人なんか殺す訳が無い。そう考えていたが、私の勘はそれを否定してた。
殺意の籠った瞳、血走った目、それで相手の目を見つめており、その相手は必死に抵抗している。あれは確実に人を殺す時の目だ。本当に只直感だった。もう間に合わない。そう思いながらも呼び止めると止まってくれた。雑にに頭を手放し、立ち尽くし。這いずりながらも逃げる相手を見つめていた。その目は冷めきり、まるで虫やゴミを見る様な目だった。
しかし、また瞳に力が入った。射殺す様な、まるで獲物を見つけた肉食獣の様な、それでいてなお綺麗と思ってしまう宝石の様な瞳は、確実に私達を見つめていた。殺意と怒りを込めながら。
今回もどうにか書き切った… 期間を開けてしまい申し訳ありませんでした。
お詫びとして今回は長めに書かせて頂きました!!
お勉強もうやだ!僕小説書く!!でもセリフ考えるのめんどくさい!!
引き続き更新はしていきますので応援をよろしくお願いします。
設定としては狩人の夢は狩人が死んだ事により役目を失って崩壊しており、月の魔物はこれ以上干渉できません。
しかし人形ちゃんも消えています。全国の人形ちゃん好きの同士よ、すまぬ。
それと先生のスペックドォォォン
性別:女
身長:177cm
服装:スーツに連邦生徒会の制服の上着を羽織っている
特徴:胸が大きい、糸目(性癖) 濡烏色の髪(ロング)
色々設定もガバいので脳に瞳を宿しながら読んでもらえると幸いです。
それではまた次回に。