キヴォトスに狩人様がやってきた   作:小説を書く左廻りの変態

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ありがとうございます!!!!!!!!!!(大迫真)


悪夢
第三十三話 夜に惑う者


 

⚪️

 

「うっいたた…っどこ、ここ」

 

背中の痛みで自然と目が覚める。

ゴツゴツとした感触から察するに石畳のようなものの上に仰向けに倒れていたようだ。

 

痛みに耐えかねて体を起こすが、鈍痛で視界があまり良くない。

しかし周囲を見渡すために目を凝らして状況を調べようとした。

 

そのボヤけた視界には異質なものが映る

 

天高く聳える摩天楼というべき尖塔が立ち並ぶ街並み

水が枯れ果てた噴水らしきもの

巨大なアーチ状の橋

その下の大門を叩き続けている大男

 

そして何よりも異質なのは

 

「流石に…大きすぎるでしょ…」

 

空高く、そして青い天を仰ぐほどの大きい“月“

 

その状況で私はここがどこなのかを必死で考えた。ヨーロッパのような街並みから察するにトリニティかゲヘナの近郊の学園なのかとも思ったが、あまりにも目の前にいる大男がいるが、どうにも人らしきの気配がしない。

 

いや…正確には他にも人らしき気配は感じることができても静かすぎる。

 

そもそもどうして私はここにいるのだろう?あまりに異質な状況に忘れてしまっていたが、明らかにおかしい。

狩谷ツキミいや、ツキミちゃんに銃撃から庇われて、そのとき後頭部を地面に打ちつけ、その衝撃で気を失ったのは確かなはず…

 

いやどうしてそれぐらいで私が気絶した?

 

以前までだったら頭に数発受けたとしても意識は平気で保てていた筈なのに、というかどうやってアビドスからこんなところまで?

 

ああ、だめだ。落ち着け…落ち着くんだ私、この状況で一番駄目なのは冷静さを失うことだ。

思考を纏めろ、いや…何も考えるんじゃない、ここについて人に聞けば良い。

 

そうだ、ずっと大門を叩き続けてるけど、人がいるし…とにかく話しかけてみよう。

 

「あ、あの」

「Huh?」

「!?」

 

ドンッ!!

 

その大男は振り返ったと思ったら急にレンガを振り下ろしてきた。

咄嗟に盾を上に構えて防ぎはした…!けど、重い!!!!!

 

「It's all your fault!」(全部お前が悪いんだ!)

 

相変わらず何をいっているかわからないし、急に殴りかかって来るって一体なんなの!?

それにこの状態はいつまで保つか、そう戸惑っていたときだった。

 

ヒュン…!

 

そう頭上から空気を小さく割く音が聞こえたと同時に抑えていた盾から重さが消えた。

それに…この匂い

 

『逃げて…っ早く…!』

 

そして聞き覚えのある声、逃げてと言われたのにも関わらずに

私はその人物の顔を見ようと頭上を見上げた

 

「ツキミちゃん…?」

 

鎖…?のような物で大男の首を締め上げていた。刃状になっているせいか鎖の部分を握っている手からはドス黒い血液が滴っている。

 

それにあの武器、どこかで見たことがある。

そうだ、ツキミちゃんが元々持っていたあの仕掛け武器の【仕込み杖】だ。

 

『ぐっあ…!』

 

瞬間、大男がツキミちゃんの黒く輝く髪を乱雑に掴み、まるで鬱陶しい虫を潰すかのように叩きつけた。

 

べキャッ!!

 

ツキミちゃんの細い肢体が打ち上げられた魚のように跳ねると同時に

身体中から重く鈍い、骨の折れる音が静かに響いた。

 

見れば肋骨は明らかに内側へ陥没し、右腕はへし折れて二の腕からは鋭くなった骨が肉を突き破って生え出ている。

素人目に見ても重症であることははっきりと分かる。

 

『あ、う…ぐ…』

「っっ……!」

 

でも、それでも、私の体は動こうとはしない。

あの痛々しい様子に対して私は目を背けることしか出来ない。

 

『逃、げて…!』

「っっ……!」

 

また、私は失うの?

“あの時”先輩を助けることができなかった。あの時の私のままなの?

違う、違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う

違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う

 

わ、私は…あの私じゃない!!

助けるんだ、絶対に

 

「逃げたりなんか、しないよ」

 

ダンッダンッ!!

 

ツキミちゃんの頭に向かって振り下ろそうとする腕に散弾を2発打ち込んだ。

大男の手にしていたレンガが砕け散り粉状になる。

 

しかしその手、自体も吹き飛んでいた。

ドクドクと脈打ちながら血液がボロボロになった腕の断面から吹き出した。

 

「うっ…お“え”」

「Aaaaa!!」

 

そのグロテスクなものを直視したせいで、私の体は反射的に嘔吐した。

吐瀉物のせいで制服が薄汚い黄色に染められていく。

 

それとは対照的にあの大男は激昂しながら私に対して残った腕で殴りかかってきた。

吐いた直後で当然避け切ることなんか出来なかった。

 

避けようとはするが、踏みきれなかったせいで

大男の拳が左肩へと重くのしかかる。

 

「あ゛あ゛!?」

 

その一撃は一瞬で私の体を易々と吹き飛ばし、枯れた噴水の柱へと勢いよく叩きつけられた。

まるでトラックが衝突してきたかの様にも感じるその衝撃で銃が吹き飛んでしまった。

 

その上

 

「ぐ、あ…ふぅ、う」

 

左肩が恐らく折れてしまった。

それに、頭を打ったせいか視界がぼんやりとしてきた。

 

そのぼんやりとした視界に、あの大男のシルエットが映る。

ああ、私は結局…何も出来なかった。

ツキミちゃんも守れなかったな…あーあ

 

何で、どうにかなるだなんて思っちゃったんだろうな…

あのまま言われた通りに逃げていたら、助けでも呼べてたかな…

やっぱり、私はだめだなぁ…

それに何だか体もうまく動かないし、力も入り辛いな…寝起きだからかな?

 

ツキミちゃんもあんな様子じゃもう動けないだろうしなぁ

 

チリンチリン…

 

ごめんね、みんな…おじさん。

アビドスには…帰れそうに、無いや

 

ドパンッッ!!!!!

 

「どこもかしこも、獣ばかりだ…」

 

 




イベント…行きたかったなぁ…うぅ、ああぁ

5月11日(金)
今日は母の日なのでゴース、あるいはゴスムの遺児を狩りました。
とっても手強くて、うるさくて虫唾が走る…ああ存分に狩り、殺したまえよ

銃パリィがとっても気持ちよかったです。

電撃は許すな。
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