【完全版】相棒〜杉下右京の幻想怪奇録〜   作:初代シロネコアイルー

29 / 32
 投稿が遅れてしまい申し訳ありません……。


第29話 緋色の遊戯 後編

 

「朝がやってきました。目を開けてください」

 

 一斉に参加者の目が開かれ、互いを確認しあう。が――

 

「あん? アイツがいない⁉」

 

 声を上げる魔理沙。全ての視線が白黒の魔女に集まり、流れるようにその視線が向いている方向に意識が移る。さっきまでいた少女の姿がなかった。

 周りが戸惑う中、咲夜が告げる。

 

「昨夜の襲撃で『霊夢』さんが犠牲になりました」

 

「あぁん、霊夢の奴がやられたのか⁉」

 

 慌てた魔理沙が周囲をぐるっと見た。

 

「そのようですね」

 

 事実を受け止めた右京が静かに言った。意外な人物の早すぎる退場に皆、言葉を失う。

 三十秒ほどの間を空けて咲夜がゲームを進める。

 

「今から皆さんにカードを配りたいと思いますが、よろしいでしょうか?」

 

 参加者が首肯にて同意した。咲夜は能力を展開したのち、カードを置いた。

 

「どうぞ」

 

 かけ声と共に全てのプレイヤーはカードを捲り見た。そのほとんどは、いつも通りの顔で中身を確認する。早すぎても遅すぎてもダメだ。皆、疑われないような仕草でカードを伏せている。

 が、その中で一人だけ明らかな動揺を見せたプレイヤーがいた。そのプレイヤーはカードを見た途端、目が点となり、ポーカーフェイスが僅かに崩れた。

 その表情を何人かは見逃さず、しっかりと目で捉えていた。全員がカードを伏せて咲夜が回収、議論の時間に移行する。

 

「二日目です。マミさんと霊夢さんが帰らぬ人となり、残り参加者は七人に絞られました。制限時間は二十分――参加者全員の同意で短縮可能です。頑張ってください」

 

 一日目の進行役である右京が「議論の進行はどうしましょう? 僕が続けますか、それとも新たに決めますか?」と問う。

 

「んじゃ、また多数決するか?」

 

 魔理沙の意見が採用されて多数決が行われる。その結果、再度右京が議論進行役に抜擢される。

 

「一日目に続き二日目も僕が進行を担当させて頂きます。では、パチュリーさん、早速ですが、今日の占い結果をお教えください」

 

「はい」

 

 歯切れ悪い返事をするパチュリー。魔理沙や尊が訝しむ。

 直後、七曜の魔女は占い結果を包み隠さず語った。

 

「……阿求さんを占った結果――彼女は《里人》という占いが出ました」

 

「な、なんだってーーーーー」

 

 魔理沙がバン! とテーブルを叩いた。

 

 易者の発言に面食らった尊が手を挙げた。

 

「パチュリーさん、さっきの議論でマミさんと阿求は共犯と言ってましたよね? それって二人は繋がっていたって意味ですよね。そうだとすると阿求さんは妖怪側――それも役職が《妖怪》じゃないと辻褄が合わなくないですか?」

 

 初期の段階で互いの正体を知っているのは妖怪の二人だけ。あの短い間に妖怪勢と妖怪信者がコンタクトを取るのは考えにくい。ならば、あの二人は妖怪のはずだ。尊はそのように考えた。

 

「確かに私もそう思っていました……ですが、彼女は里人でした」

 

 動揺を隠せないパチュリー。

 ここぞと言わんばかりに阿求が真顔で宣言した。

 

「どうやら、パチュリーさんが私の潔白を証明してくれたようですね」

 

 スッキリとした顔つきとともに九代目稗田阿礼が弁を走らせる。

 

「先ほどのあれは全くの偶然でしたが、ゲームの特性上、疑われても仕方ないと思いますので、お気にせず――ですが、これで誰が妖怪かわからなくなりました。もちろん、易者に手を挙げたマミさんも本物の妖怪か、現状では判断できません。今わかることは霊夢が妖怪ではなかったという事実だけです」

 

「妖怪が妖怪を襲うメリットはないからねぇ」

 

 レミリアの言う通り、このルールにおいて同士討ちに意味などない。

 

「じゃあ、誰なんだろう……」

 

 慣れないゲームに小鈴が頭を悩ませた。それを理解しつつ右京は進行役としてフォローを入れる。

 

「それを皆さんで考えて行きましょう――」

 

 そう言ってから彼はゲームを進める。

 

「今回は参加者が七人なので、残り時間十分までの議論を挙手制とし、十分になったら僕から順に反時計回りでご意見を聞かせて頂こうと思います。その際の持ち時間は先ほどの同じで、余った時間もフリータイムに当てる――ということでよろしいでしょうか?」

 

「今度は杉下さんからなのね?」

 

 レミリアが訊ねた。

 

 右京は頷いて「一日目はレミリアさんから時計回りだったので」と回答する。周囲も反対せず、彼の案が採用された。

 メンバーは残り十分まで挙手により任意の相手に質問可能となった。数秒後、魔理沙が手を挙げ、パチュリーに質問する。

 

「なあ、さっきの推理が滑った感想を聞かせてくれ」

 

「特になし」

 

「ふーん、何だか怪しいなー。もしかして……お前が妖怪か?」

 

「違う――そもそも私は間違っていない」

 

「どういうことだ?」

 

「整理してから話す」

 

 パチュリーは強気な態度を崩さずに魔理沙の揺さぶりを躱した。

 次は阿求が彼女へ質問する。

 

「パチュリーさん、推理を外していないと仰いましたが、それは未だ、私とマミさんが共犯かつ妖怪陣営であると疑っていらっしゃると解釈してよろしいでしょうか?」

 

「その解釈で構いません」

 

「しかし、私は里人陣営なのですよね?」

 

「そうです」

 

「ということは、パチュリーさんは私を《妖怪信者》だと思われているのでしょうか?」

 

「はい」

 

「ならば、いつ私はマミさんを妖怪だと知ったのでしょうか? 妖怪信者は妖怪陣営の情報を持っていません。あの短時間での意思疎通は不可能ではありませんか? 互いに情報がないのですから」

 

「ほとんど不可能でしょうね」

 

「それでも、私をお疑いになられるのですか?」

 

「あの段階でサインと取れるジェスチャーをしたのはお二人だけなので」

 

「……なるほど、わかりました」

 

 阿求相手にも態度を変えず、パチュリーは質問を乗り切った。周囲――特に魔理沙や尊は七曜の魔女へ疑いの目を向け始めていた。

 次にレミリアが魔理沙へ質問する。

 

「どうして霊夢が妖怪にやられたと思う?」

 

「何故、私に聞くんだ?」

 

「一番、近くにいたから」

 

「それだけかい――まぁ、アイツがやられたのは意外だったな。私と違って特に目立った発言をした訳でもないのに」

 

「そうよね。理由が見当たらないのよ。もちろん、何かしらの意図があった可能性もあるし、適当に選んだだけかもしれないけど」

 

 このゲームは投票時に襲撃対象を決定し、夜は形式的な意味合いしか持たない。不慣れな参加者が多いのなら襲撃対象を絞れず、ランダムに選択することもあるだろう。魔理沙はため息交じりに「否定はできん」と言った。

 レミリアが参加者にこう持ち掛けた。

 

「皆は霊夢襲撃についてどう思う?」

 

 少し悩んだ末、尊が手を挙げた。

 

「ぼくも正直、霊夢さんがやられたのは驚きました。選択対象が割れた場合は咲夜さんがターゲットの中からランダムに対象を選ぶ――そうですよね?」

 

「はい」

 

 咲夜が頷いた。

 

「だとすると霊夢さんは妖怪の意思によって襲撃されたという点は変わらない。ここから察するに妖怪には彼女を消す何らかのメリットがあったと考えられます」

 

「メリット……。何かしらね」

 

 次にレミリアはたまたま目が合った小鈴に訊ねる。

 

「小鈴さんはどう思う?」

 

「私にはわかりません。偶然か必然かなんて区別付かないですし。ただ、理由があるのなら、何かしらの理由があるんじゃないのかな? とは思いますけど――例えば、霊夢さんの行動とか言動とか……?」

 

「行動と言動……」

 

 阿求が思考を巡らせる。

 

「ん? 何か思い付いたか?」

 

 魔理沙にちょっかいをかけられた彼女は間を空けずに言う。

 

「霊夢の仕草は普通でした。考察もどっちつかずで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()くらいの内容。だた――」

 

 阿求は議論進行役を視界に捉えた上で、

 

「杉下さんを妖怪ではないかと怪しんでいました」

 

 と語った。

 周囲の顔が右京のほうを向く。当の本人は淡々としていた。

 

「確かに彼女は僕を怪しんでいましたね」

 

「つーことは霊夢に指摘されたおじさんがアイツを襲撃対象にしたってことか?」

 

 唐突に右京妖怪陣営説を立ち上げた魔理沙。右京以外の参加者から疑問の声が巻き起こる。

 

「いくらなんでも唐突すぎるんじゃないか」と尊。

 

「杉下さんが妖怪――なんか違う気がする」と小鈴。

 

「このゲームで自分を怪しんでいる人間をピンポイントで襲撃する妖怪がいるとは思えないけど」と苦言を呈する阿求。

 

「僕ならしないですね」

 

 右京はからからと笑った。皆の反応に焦った魔理沙が「あくまで仮説だ。私だってそんなことはしない」と弁明する。

 その中にあってパチュリーだけは違った見方をしていた。

 

「もし、それが作戦だとしたら――」

 

 聞こえぬように呟いた後、再び考えにふけった。阿求はその様子を悟られぬようにこっそりと伺い、静かに唸る。小鈴は両者の空気にどこか圧倒されつつあった。

 それから参加者は右京が決めた残り十分まで挙手しながら質問を続けた。

 咲夜が残り時間十分を報せるのと同時に右京が議論をまとめに入る。

 

「時間ですので、僕から順番に反時計回りで考察を述べていきます。霊夢さん襲撃の件は無差別襲撃、僕が襲撃したといった憶測が飛び交いました。前者は考察妨害を狙った無差別襲撃の可能性はありますし、後者において僕は里人ですので論外だと言い切りたいですが、このゲームには無実を証明する手段がありません。信じて貰う以外の方法はない」

 

「確かにね。このゲームは議論で相手に信じ貰うしかない。なら、私から質問。もし杉下さんが妖怪の立場だったら誰を襲撃する?」

 

 レミリアが訊ねた。疑われているところに鋭いメスを入れてくる。実に彼女らしいやり口だ。

 右京は困ったような素振りを見せながら「神戸君あたりですかね?」と、おどけて答えて見せた。隣の本人からははっ、と乾いた笑い声が漏れ出した。

 彼女は一日目の二人のやり取りを思い出し「困ったときはパートナーを頼る――私とパチェの関係みたいね」と言って見せた。直後、パチュリーは少しだけ視線を逸らした。

 発言者が尊に移る。順番が回ってきた彼がやや早口で喋った。

 

「上司が困った際、よく無茶振りをされる神戸です。霊夢さん襲撃で杉下さんが疑われた件ですが、普通に考えて杉下さんが自身を名指しで疑う霊夢さんを襲撃対象にするとは考えられません。仲間がいて票が割れたというのもいかがでしょう? もっと、狙うべき対象がいます。

 例えば、攻めた発言する魔理沙や大人しい小鈴さんなど、無難なところを選ぶはず。ゲームに不慣れという線もありますが、事前に数回ほど練習しているのである程度のセオリーは心得ていると思われます。

 その面から見て霊夢さん襲撃は何かしらの意図があるのではないでしょうか? それと忘れがちですが、パチュリーさんの推理と占いには疑うべき点がいくつか存在します。彼女が本当に易者なのか良く考慮していくべきでしょう。以上です」

 

「ちょうど、一分ですね。お見事」

 

 右京が小さく拍手する。

 

「どうも」

 

 コホンコホンと咳払いして尊は発言を終えた。レミリアが「お疲れ様」と世辞を送った。

 次の発言者は魔理沙だ。

 

「相方が速攻で退場してイマイチ張り合いのない魔理沙だ。私は表のにーさんの意見を支持するぜ。仮におじさんが妖怪だったとしても霊夢を襲撃するのはデメリットしかない。ランダムというのもなくはないが――作為的と見ていいような気がする。なんで選んだかまではわからん――まぁ、おじさんに恨みのある奴の犯行かもしれんが?」

 

 ニヤリとしながら尊を見やる魔理沙。元部下は「いや、それはないから」とキッパリ否定した。

 

「ってのは冗談だ。ここからはパチュリーの件だが、私も怪しいと思う。それらしいことを言って里を都合の良いように操作している感が出ている。もしかするとマミの奴が本物の易者だったの可能性もある。吊るなら今かもな」

 

 発言を終えた魔理沙は発言権をパチュリーへパスした。

 彼女はため息を吐きつつもすぐに顔を元に戻した。

 

「時間がないので結論から言います――妖怪は『マミさん』と『杉下さん』だと思われます――」

 

 またもや、参加者がどよめく。

 彼女の度肝を抜く発言に魔理沙が「おま――自暴自棄にでもなったのか⁉」と本気で心配し始めるも、本人は「私は至って冷静。だから聞きなさい」と遮って話を続ける。

 

「最初、私はマミさんと阿求さんが妖怪だと思っていました。しかし、いざ占ってみると阿求さんは里人でした。正直、動揺しましたが、同時にもう一つの可能性が浮かび上がり、真実に辿り着くことができました――」

 

「それは一体?」

 

 右京が訊ねた。

 彼女は阿求に顔を向けながら自らの推理をぶつける。

 

「妖怪信者である阿求さんがマミさんのジェスチャーを見てマミさんと杉下さんが妖怪だと察し、それを観察していた私を欺くためにワザと彼女のジェスチャーに合わせた。おまけに杉下さんが妖怪側なら自分が信者だと報せることもできる――こう考えれば全ての辻褄が合うのです。あなたほどの頭脳の持ち主ならこの程度、造作もないはず。いかがですか?」

 

「……私は多少、記憶力がよいだけの女です。アドリブには、あまり強くありません。あなたのおっしゃるような連携など、取れる訳がない。第一、何故マミさんのジェスチャーの相手が杉下さんと断定できるのですか? 他の方へ向けたモノかもしれないのに」

 

「……その部分は()()です。そしてあなたもそう直感したからこそ動いた」

 

「カンですか……」

 

「カンです」

 

 重ねて言い切るパチュリー。二人の間には見えない火花のようなモノが散っていた。その様子に魔理沙が「探偵がカンに頼るなんてなぁ~」と肩を竦める。

 白黒魔女の言葉を受け、自身の経験を照らし合わせた尊は「意外とカンって奴も必要だけどね」と一人呟き、右京もクスっと笑みを零す。持ち時間の一分を過ぎていたこともあって、進行役が次の発言者に意見を求めた。

 

「パチュリーさん、ありがとうございました。続いて小鈴さん、よろしくお願いします」

 

「はい。ええっと、パチュリーさんの推理する姿はカッコいいと思いました。だけど、阿求は頭こそいいけど意外と抜けていて、アドリブとか、お世辞にも上手いと言えないので、パチュリーさんは少し買い被りすぎな気がしました」

 

「ぶーーーーーー」あまりにド直球な意見に魔理沙が吹き出し、阿求は頭を押さえてから「アンタ、そこまで言う⁉」と食って掛かった。

 

「え、あ、ごめん。でも本当のことだし……」

 

「どこがよ⁉」

 

「そりゃあ……まぁ色々?」とぼける小鈴。

 

 周囲も()()()Q()の件を思い出してどこか納得してしまった。

 

「けど、だからこそ、阿求は違うと思うんだ」

「うぅ……」

 

 その言葉を耳に入れた阿求が渋々引き下がった。

 小鈴は話を戻す。

 

「パチュリーさんには申し訳ないけど、マミさんが易者だったんじゃないかなって今になって思います。これくらいでいいですかね……」

 

「貴重なご意見、ありがとうございます」

 

 右京は次に阿求を見た。

 

「阿求さん、お願いします」

 

「えぇ」

 

 彼女は返事をして周囲を見やり、パチュリーに対して反撃する。

 

「つい先まで妖怪陣営として疑われてきた私ですが、私は妖怪陣営ではありませんし、パチュリーさんの言うジェスチャーというのも全くの偶然です。では、誰が妖怪陣営なのでしょうか? 私ですか、杉下さんですか、魔理沙ですか? いえ、違います。あなたですよね? パチュリーさん」

 

 今度は阿求が攻勢に出た。推理でやられたら推理でやり返す――それが流儀と言わんばかりの態度を示した。ここからは阿求のターンである。

 

「あなたは私やマミさんの行動を利用して里を混乱させようと画策した。そのおかげでマミさんは退場してしまうことになりました。そして、私や杉下さんまで退場させようとした――」

 

「ん? お前ならわかるがおじさんもか?」

 

 疑問を覚える魔理沙。

 

「そうよ。じゃなかったら霊夢を狙わないはずよ」

 

「どうして?」

 

 小鈴が首を傾げる。

 

「次の投票先を決定させるためよ」

 

「投票先?」

 

 合点がいかない魔理沙は眉間にしわを寄せた。

 

「霊夢を吊っておけばその行為を杉下さんがやったように誘導しやすくなるからよ」

 

「皆、否定してたと思いますけど……」

 

 尊が一言、添えるも、阿求は持論を曲げない。

 

「そう――だからこそ彼女はあえて霊夢を狙った。『杉下さんの頭脳ならば自分を疑う相手を襲撃するようなミスを犯さない――と思わせて意識を他者に向けようとする――この程度、造作もないはずだ』とでも語り、押し切るつもりだったのでしょう。

 私の時と同じ手口を使って議論を妖怪有利な展開へ持ち込もうとした。パチュリーさんが易者としての信用を集めれば、大胆に動けますからね。狩人が存命の内は長く残れるでしょう。全てそれを予測したあなたの行動だった。このように考えれば辻褄が合います。いかがでしょうかパチュリーさん?」

 

 意見を求められたパチュリーが応じる。

 

「私のやり方に被せてくるなんて、お上手ね。あなたは噂通り聡明な方――しかし、それが私の推理の正しさを後押ししている。アドリブで合わせられるとね」

 

「小鈴の言う通り、買い被りすぎです。ですが、その精神力と考察力には敵ながら驚かされました。マミさんを失ったのは里にとって大きな損失でしたが、二日目にして妖怪と思わしき、あなたを吊れるのであれば良しとしなければなりません」

 

「私は里人陣営です。誰がなんと言おうと」

 

 パチュリーは笑った。

 彼女の話が終わるのと同時に「時間なので、後はレミリアさんに」と阿求が右京へパスし、発言者がレミリアへと移った。彼女は切れ者たちの健闘っぷりに拍手を送った。

 

「二人とも素晴らしいわ。パチェの考察も阿求さんの考察もレベルが高くてどっちも正しいのではと思ってしまった。名探偵が三人もいる人狼ゲームなんて滅多に味わえない。刺激的だわ」と個人的な喜びを顕わにした。

 

 傍から見ていた咲夜は「里人がこんな態度、取るのかしら」との考えが脳裏を過ぎるも「設定はあくまでも設定だしね……」内心で納得した。今更である。

 そこに魔理沙が「三人目の名探偵は進行役だけどな」と茶化し、笑いを誘った。

 続けてレミリアは「ジェスチャーの件も霊夢の件も納得できるけど、そのせいで判断に困る。正直言って困っているわ」と告げて皆、同意して考え込んだ。

 

 自身の腕時計を見た右京が咲夜を小声で呼んでから「残り時間は後二分ほどでしょうか?」と訊ねた。「はい、ちょうど二分です」と彼女は答えた。

 沈黙を破り右京は「残り二分を切りました。ここからはフリータイムとします。お好きな方をお話しください」と告げる。

 それぞれが気になったメンバーと話し合う。

 魔理沙が尊に「どう思うか?」と問うと「まあ、阿求さんの意見が正しいかなって思っている」と回答。

 未だぎこちなさが残る小鈴にレミリアが「大丈夫? 緊張していない?」と声を掛け彼女が「大丈夫です。とても楽しいですから」と答えたり、阿求とパチュリーの会話では――。

 

「どちらが正しいかこの投票で決まるのでしょう」

 

「そうね。どちらが信じてもらえるか――皆さんに任せましょう」

 

 次の投票結果次第でどちらの考察が正しいか軍配が上がるだろうと予測している二人は静かに互いの健闘を称え合った。

 魔理沙からは「はえーよ」と突っ込まれるも華麗にスルーする。制限時間がゼロになったところで咲夜が皆を静かにさせ、一日目と同じように投票用紙を配った。全ての参加者が記入欄にペンで書き込む。

 

 一分後、全ての参加者が用紙を裏向きに伏せた。

 魔理沙が一番早く書き終わり、その次にレミリア、小鈴、右京、阿求、尊、パチュリーと続いた。

 ここで咲夜が用紙を回収――少し間を空けてから投票結果を発表する。

 

「それでは、投票結果を発表します――」

 

 緊張の一瞬――誰が吊られるのか。

 一日目に疑われつつも反撃した阿求か、大胆な発言を仕出かした魔理沙か、エリートらしい考察を行う尊か、ゲームを楽しむレミリアか、慣れないながらも頑張る小鈴か、易者のパチュリーか、それとも特命係改め進行係になった右京なのか――。

 咲夜の口が開かれる――。

 

「投票の結果、退場するのは――パチュリー様です」

 

 阿求を占った際、彼女を里人陣営と言ってしまったのが信頼の失墜を招いた。

 むろん、彼女は二人を共犯関係と指摘しただけで妖怪だと断言していないが、そこを挽回できず、信用が阿求へと傾いた結果、こうなってしまったのだろう。パチュリーは「残念ね」と言い残し、この場から消えた。

 二回目の投票ともなれば驚くことはなく、メンバーは咲夜に言われるがまま、伏せた。

 夜のフェイズがやってくる。

 彼女がお決まりのセリフを吐いた。

 

「二人目の仲間を処刑した里人は更なる疑心暗鬼に陥るも夕暮れになったことを理由にそれぞれの家に帰って行きます。深夜、音もない暗闇の中、里に不審な影が忍び寄る――」

 

 彼女はまたもや、その能力で《妖怪》が選択した参加者を音もなく連れ去った。

 参加者が起き上がり目を開ける。右京は左右を見やりレミリアと尊を確認。尊も阿求と小鈴を確認する。

 席順的に残り参加者を見渡せる位置にいたレミリアが何とも言えない顔をした。

 

「やかましい白黒魔法使いがいないわね……」

 

 咲夜が結果を発表する。

 

「昨夜、襲撃されたのは魔理沙さんです」

 

 彼女の退場にメンバーは考察を巡らせる。

 

「魔理沙の奴は尖った発言が多かったしな。そこを疎ましく思った妖怪の犯行か――」

 

 尊が口にしたのを皮きりに各々が一言ずつ発言する。

 

「どうかしらね? アイツが妖怪信者の可能性もあったわよ?」とレミリア。

 

「それにしては疑ってくれと言わんばかりだった気が……」と阿求。

 

「魔理沙さんの性格っていっつもあんな感じだしっ」

 

 零す小鈴。遅れて右京が「彼女はあれが自然体でしょうしねぇ」と呟き、皆が一様に頷いた。

 そのタイミングで咲夜が参加者へカードを手渡す。いつも通り、カードを見た彼らは十秒程度でカードをテーブルに伏せた。

 

 咲夜がそれを回収し、付箋を貼りつけて再度配った。

 参加者がカードを確認し終えたのを確かめたのち、咲夜はカードを回収。昼のフェイズへと移行させた。

 開始早々、右京が議論の進行役をどうするか問うも、参加者から続投して欲しいと頼まれて了承――三日目の議論がスタートした。

 

「残り五人となりましたが、先ほどの変わらずに十分まで挙手による質問。残りは各自一分程度の考察とフリートークとします」

 

「後半の考察は誰周りかしら?」

 

 レミリアが質問する。

 

「おっと、忘れていましたね――どなたか一番、最初に発言したい方はおりますか?」

 

 そうは言っても誰も手を挙げなかったので、一日目のレミリア、二日目の自分ときたので三日目はレミリアに近い阿求を指名、そこから時計回りで考察を出し合うことに決まった。スケジュールがまとまったところでトークに移っていく。

 少しして尊が手を挙げ、右京に質問した。

 

「パチュリーさんがいなくなって魔理沙もいなくなった。これについてどう考えますか?」

 

「そうですねぇ。パチュリーさんがいなくなったことで易者が全滅したことになります。少なくとも騙っていた妖怪勢力が最低一人は消えた――と考えられます」

 

「残る妖怪は一人から二人。おまけに妖怪信者も潜んでいる可能性がある。けど、妖怪陣営は残り二人と言っていいかも」と呟く阿求。

 

「里人は五人だから、最悪のケースを考えると次の投票で片が付くかもしれないわね」

 

 レミリアが腕を組んだ。セオリー通りならば、マミやパチュリーの内、どちらかが妖怪陣営であることはほぼ確定している。残る妖怪陣営は二人。マミとパチュリーの本当の役職がなんだったのか。それは誰にもわからないのだ。

 尊は続ける。

 

「魔理沙については?」

 

「そこなんですよ――何故、魔理沙さんを襲撃したのか。その意図がわからない」

 

「普通なら、有益な発言をしている方を狙いますよね? 阿求さんやボクとか、それに杉下さんとか」

 

「僕は取るに足らないと思われたのでしょうかね?」

 

「そうは思いません。杉下さんも模範的な考察をしていました。ただ、パチュリーさんと阿求さん推理バトルのインパクトが強すぎて霞んでしまった。普通なら襲撃候補に入るはずです。それでいて狙われたのは魔理沙だった。ちょっとそこが引っ掛かりません? 彼女は里にとっても有利な発言をするわけでもなく、かといって妖怪に有利な発言をした訳ではなかった」

 

「むしろ、両陣営をかき乱してたわね」

 

「その感は否めませんね」

 

 レミリアの意見に右京が同意を示す。

 

「同感です」「確かに」

 

 阿求と小鈴も同様だった。

 

「彼女を襲撃するメリットってどこにあるんですかね? ぼくにもそこがわからない」

 

「安全策を取ったとか? 例えば、有益な阿求さんを襲撃しようにも狩人がいたらガードされてしまうからとか?」

 

 レミリアが声を挟む。

 

「その場合、次に厄介な相手を襲うはずです」

 

「その厄介な相手って?」

 

「ぼく、レミリアさん、そして杉下さんから一人を選ぶはずです。特にぼくや杉下さんは格好の的だったと思います。ぼくはそれなりの考察もするし、魔理沙の言う通り、杉下さんは切れ者ですから。その話を聞いていれば放置はしないはず――」

 

「しかし、《妖怪》はそれをしなかった」

 

 阿求の補足に尊も同意する。

 

「そこが怪しいんです。ぼくならそんな真似はしません。確実なリターンを得るなら必ずどちらかを襲撃します。つまり、杉下さん――あなたが妖怪陣営、それも《妖怪》である可能性が高い」

 

 尊は元上司に妖怪の疑いをかけた。

 心理戦でほとんど勝ったことがない上司をゲームとはいえ、追い詰めている。少なからずそんな手応えがあった。

 右京は眼鏡をそっと動かし、愉快そうに笑いながら、このように切り返した。

 

「一つ忘れているのではありませんか神戸君? 妖怪陣営からすれば、君も立派な襲撃対象ですよ? もしかして――君が妖怪陣営なのではありませんか?」

 

 見事にカウンターする右京。されど尊も負けじと反論する。

 

「本当にぼくが妖怪勢力なら真っ先にあなたを襲撃します」

 

「でしょうね。顔にそう書いてあります」

 

 したり顔の尊とスマイルを崩さない右京。その様相はまさにホームズVSワトスンといったところか。先ほどのパチュリーVS阿求と似たような構図だ。

 コンビ間対決を観察していたレミリアが二人に問いかける。

 

「だったら、お二人の内どちらかが妖怪陣営ってことよね?」

 

「神戸君の言う通りであればそうなんでしょうね」

 

 右京が返答する。

 

「なら、お二人の内、どちらかを吊ってみるというのはどうかしら? 里人陣営は三人、妖怪陣営は二人。数ならこちらが上――疑わしい人を吊るのは正攻法よね?」

 

 レミリアの発言に阿求が待ったをかける。

 

「それはどうかと思います。パチュリーさんが妖怪信者であった可能性も捨てきれません。お二人のどちらかを吊っても妖怪が残ってしまえば、最悪その時点で我々の敗北が決定してしまいます。もっと慎重に考えるべきです」

 

「それでもやってみる価値はあるわよね?」

 

 何を思ったか、今まで聞き手に回っていたレミリアが突如として牙を剥く。

 その方針転換を阿求が追求する。

 

「……今までどこか受け手に回っていたあなたがどうしてここにきて尊さんに加勢するのですか?」

「私がパチェの推理を支持しているからと言ったら?」とレミリアは語った。

 

 阿求は息を飲む。

 

「ということは私が、妖怪信者で杉下さんを妖怪だと認識しているということで、よろしいでしょうか?」

 

「そう思って頂戴。神戸さんはどう?」

 

「……ぼくはパチュリーさんの推理は疑わしいと思う点が多いと言いましたが――この状況から見るにもしかすると間違ってなかったのでは? と考えさせられました」

 

「仮に僕が妖怪だとして何故、魔理沙さんを選んだのですか? ゲーム全体を見るなら違う人物を襲撃するべきだったのではないでしょうか? それこそ守護される可能性があった阿求さんは別として、君やレミリアさんを対象にしたほうがゲームの展開が有利になるではありませんかね?」

 

 上手に返す右京。尊は喉を鳴らす。

 

「そこなんですよね。難しいところは――」

 

 何故、魔理沙なのか? その疑問に上手く答えないと議論が進まない。口元に手を当てる尊。流れが右京に傾き始めたーーかに思えた、その瞬間、クレバーな元部下は不敵に笑う。

 

「――っと以前なら、言い返せなくなっていたんでしょうけど。あいにく、今回は解答は見つけてます」

 

「ほう」

 

「魔理沙は独特な性格のためその考えが読めない――投票になった場合、数がモノを言います。パチュリーさんの推理を信じるなら、妖怪勢力は二人で里の勢力は三人。そうなった場合、過去の発言を見るにレミリアさんはパチュリーさんの意見を支持するのはわかっていたが、襲ってしまうとパチュリーさんの推理を後押ししてしまう可能性があり、ぼくや魔理沙辺りに訝しまれる。

 阿求さんは妖怪信者でしょうし――言うまでもなく杉下さんの味方です。序盤のやり取りで素性も察しているでしょう。そうなると無難な襲撃候補はぼく、魔理沙、小鈴さんになります。小鈴さんは阿求さん寄りの傾向がありました。説得は十分可能でしょう。となれば――」

 

「候補は君と魔理沙さんに絞られる」

 

「そこでぼくと彼女を天秤に掛けた杉下さんは思考が読めない魔理沙を選んだ。かつての『相棒』ならその思考を読んで上手く説得できると踏んで――どうです?」

 

 尊の考察は右京の心理状態を丸裸にするような緻密さを誇っていた。恐るべき、元相棒――神戸尊。流れが尊に傾きかけている。常人ならチェックメイトだろう。

 だが、そこは杉下右京。当然ながら彼の意見に対する回答があった。

 

「ふふっ、君も言うようになりましたねえ。元上司としては感慨深いものがあります――」

 

 その哀愁を帯びた発言に全ての視線が右京へと集中する。

 まるで劇を鑑賞するかのように辺りは静かになった――。

 

「ですが――君は思い違いをしています」

 

「……それは?」

 

「僕が魔理沙さんの思考を読めないという点です。君にもお話ししましたよね? こっちにきてから彼女にお世話になってきました。出会いこそ口論で始まりましたが、共に行動し、共に捜査を行った――その過程で短い時間ながらも沢山の言葉を交わしました。苦楽を共にした仲間なんですよ。霊夢さんだってそうです。従って魔理沙さんの説得はそう難しくはありません――彼女はただ、自分に正直なだけなのですから」

 

 それを聞いた幻想郷勢が心のどこかで右京の言葉に納得した。

 右京は続ける。

 

「むしろ、僕が本当に妖怪なら誰よりも真っ先に君を襲撃します――どうしてだか、わかりますか?」

 

「いえ、それは……」と困惑し始めた尊。

 そこに右京が彼を見据えながら――。

 

「――君は歴代の同僚の中で唯一、この僕と互角以上に渡り合った『相棒』です――そんな手の内を知り尽くされた相手をこの心理戦において放っておくと思いますか? この僕の性格を知る君ならばわかるはずです」と問いかけた。

 

 尊は「あ、あぁ……」と()()()()()()を思い出して言葉を詰まらせた。

 

「残り時間十分――です。申し訳ありません……。五分前の報せを入れ忘れてしまいました」

 

 申し訳なさそうに咲夜が謝罪する。右京が「お気になさらず」と笑顔で返した。片や尊は口元に手を当てながら、気まずそうにしていた。

 その様子にレミリアがそっと目を閉じながら「いつの間にかいい話になったわね」とコメント。阿求も「同感です」と頷き、小鈴が「なんか小説みたい……」と目を輝かせ始めた。

 言いたいことを言い切った右京は議論の進行役へ戻る。

 

「皆さんの考察をお聞かせ頂きます――阿求さんお願いします」

 

 阿求は考察を述べた。

 

「はい。前半戦の大半は杉下さんと神戸さんの元相棒同士の対決となりました。どちらも一進一退の舌戦というべき内容でどこか惹きつけられるものがありました。客観的に見て、元上司の言い分に軍配が上がったと判断し、私は杉下さんの意見を支持します。妖怪陣営は神戸さん、そして彼を支持したレミリアさんが怪しいと思います。以上です」

 

 次に小鈴が意見を述べた。

 

「えっと……正直まだ迷っています。神戸さんも杉下さんもどちらも説得力がありますし、考えれば考えるほど、パチュリーさんとマミさんのどちらが本物なのか、わからなくなるんです……もう、ちょっと考えさせてください」

 

 次は尊が胸中を語る。

 

「言い負かされたようにな感じになった神戸です。ぼくの考察は当たっていると思っていましたが――ぶっちゃけ自信を失ってます。ですが――これ自体、杉下さんの作戦かもしれませんのでお気を付けてください。あ、僕はパチュリーさんの推理を信じます。では」と、疲れたように言った。

 

 周囲は「負けず嫌いなんだな」と苦笑った。

 右京の番である。

 

「元部下にまったく信用されていない杉下です。神戸君と話して理解できたのが、彼が僕を疑っており、そこにレミリアさんが乗っかってきたということくらいです。僕を何かとライバル視する神戸君が執着するのはわかりますが、レミリアさんが掌を返したように打って出てきたのには疑問が残ります。もしかすると、パチュリーさんとレミリアさんが襲撃の決定権を持つ《妖怪》で、魔理沙さんへの襲撃はかく乱を狙った作戦だったのかもしれませんね。以上です」

 

 最後にレミリアが口を開く。

 

「色々な意見があったけど、私は《妖怪》ではないわ。といっても、名探偵二人から疑われているから風向きが悪いけどね。考察とかそこまで苦手じゃないけど――小鈴さんと同じでどの意見も素晴らしくてどれが正しいのかわからない状況に陥っているわ。だから、最後までパチェが残した推理を参考にさせてもらったの。

 杉下さんを妖怪だと思って議論を誘導したのもそれが理由。全ては里人のためよ。後は皆が決めて頂戴。それと――パチェと阿求さんの推理バトルに続き、日本のホームズ対ワトスンの友情物語が見れて満足だったわ。以上よ」

 

 レミリアは楽しそうに考察を締めくくった。残り時間は五分。

 それから、メンバーは無言で座っていた。

 小鈴だけが「うーん」と頭を捻っており、彼女を急かさないような配慮だった。そして、制限時間が無くなり、咲夜がそれを報せ、三日目の議論が終了した。

 配られた投票用紙に全てのメンバーが記入する。誰もが迷うことなく、スラスラと記入し終えた。

 咲夜は用紙を集めてから退場者を発表する。

 

「投票の結果、退場するのは――レミリアお嬢さまです」

 

 その瞬間、レミリアが微笑む。

 

「楽しかったわ」

 

 そう述べてその姿を消える。残りの参加者はテーブルに伏せて夜明けを待つ。

 咲夜が決まり文句を述べると参加者の一人を別室へ移動させる。再び戻ってきた彼女が朝を告げた。

 

「四日目の朝を迎えました。起きてください」

 

 参加者が目を開けると、そこにあるはずの()()()()()()()()()()()()()が消え去っていた。

 その光景に勝敗が決したのだと悟った尊がため息交じりに言った。

 

「やっぱり、パチュリーさんが正しかった」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

これにてレミリア・ジャッジメントは終了です。

以下、ネタバレになります。

 

 

 

 

 

 

 

・参加者が担当した役職

 

杉下右京:妖怪賢者

神戸尊:里人

博麗霊夢:狩人

霧雨魔理沙:里人

稗田阿求:妖怪信者

本居小鈴:里人

レミリア・スカーレット:里人

パチュリー・ノーレッジ:易者

マミ:妖怪

 

推理する楽しさと嘘を吐く楽しさを同時に味わえるレミリア・ジャッジメント。楽しんで頂けたでしょうか?

紅魔館編はまだ続きますが、これからもよろしくお願いします。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。