はじめの一歩を知る空手家がいきなり後頭部に一撃を受けたと思ったらゲロ道だったので取り敢えず目の前の奴をボコる話

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誤字脱字ありましたらスイマセン
本編には吐瀉物を描写するシーンが少しあります。苦手な方は回れ右でカエルパンチよろ



空手の有段者が中学生の【山田直道】に転生してたみたいです。

「あ、わるーい!」

 

学校のトイレで用を足していたら軽い声と裏腹に、結構な一撃が頭部に伝わった

 

突然の痛みに、なにしやがんだ!と怒鳴りつけたくなるが、それ以上の衝撃が目の前のガラスに映っていた

 

見知った地味で大人しめな顔、なのだが

俺…ゲロ道じゃん。【はじめの一歩】のゲロ道じゃん。と気付いた

 

漫画というフィクションの中にいる人物に成っていた俺は、頭の痛みよりも酷い衝撃に愕然としていた

 

「んだよーゲロ道、シカトすんのか!?」

 

「うごっ!」

 

今度は背中を蹴られた

苛立った一撃は、さっきのより少しだけ痛い

だが…少しだけ

 

オレはゲロ道に成る前は空手の黒帯だった。初段程度の腕前だけどほぼ毎日、元自衛隊とか社会人のでっかくて強い大人とバチバチに組手をしてきた経験がある

大学生ともやり合っても恐怖なぞ微塵も感じなかった

 

群れる事で世の中を舐め腐ってる中学1年生の一撃なぞ、ものの数じゃない

 

状況を整理しよう

 

オレは今、毎日毎日イジメてくれやがってたチビッコ輩の3人組に囲まれ、トイレで孤立無援

逃げ道である扉は塞がれており監禁されてる

そして輩共は常日頃よりこのオレを、肉体的にも精神的にも追い詰めてくれやがってた

 

ふむ…なる程、実にありがたいね

 

ゲロ道に成ったオレは一番に何がしたいか?と問われれば

 

頭部と背中に貰ったモノ、これまでの御礼参りをする事だよなぁ!?

 

小さくても可愛らしい息子をキチンと中学生の制服にしまい、手を洗ったオレはソイツに正面から向き直った

 

「あんだよゲロ道ぃ?」

 

「とりあえずよ、貰ったモノは返すわ」

 

言ったオレは丹田に力を溜めて腹を据わらせる

 

まず身長差があるのでオレは腕を鞭のようにしならせた掌打を鳩尾の下…の下。ソイツの愚息にスパーンと跳ね上げるように打ち込んだ

 

するとあら不思議

 

「ッッッ!!!!」

 

汚物を抑えて蹲ろうとするがオレはそれで済ませる気は無い。完全に蹲る前に戻した右腕の肘鉄を、殺すつもりでソイツのコメカミにぶち込んでやった

 

全体重を乗せ、腰をフルスイングしながら打った肘鉄だ。幾ら格闘技ド素人のゲロ道の体でも結構な威力があったろう

 

イジメの主犯ダイちゃんは真横に吹っ飛んで、和式便器に頭から突っ込んだ

 

すると思い出す。ゲロ道であるオレはこの野郎に和式便器に頭から突っ込まされた記憶があったことを、そこに入るとは因果応報かねぇ

 

「へへへ、ざまぁねぇや」

 

「ダイちゃん!」

「ダイチャン!?てめぇゲロ道ぃ!」

 

ああ思い出した、コイツらにも毎日色々とやられてましたっけ?

 

クスクス笑っているとダイちゃんの腰巾着2人組、ヨーヘーとウチダの事を思い出し、日頃のお返しを即座に実行

 

強く踏み込んだ前蹴りをヨーヘーの腹へと蹴込む

腹の表面に衝撃を留めるのでなく、背中に抜き刺すように思いっっっきり蹴り込むと、ヨーヘーは口からキラキラを噴出してダウン

 

「おいおい汚ぇな」

 

オレとウチダはキラキラと流れ出るモノにドン引き、なんとなく闘う気力も無くしてしまう

 

「て、てめぇ、やん、のかよ!?」

 

「あ?この状況でテメーをやったらオレまで吐きそ……タンマ、気分が悪くなってきたから今回は見逃してやんぜ。あばよ!」

 

部屋中に充満し始めたキラキラの匂い、それを嫌がったオレは即座にトイレから出ると扉を体で蓋をする

 

「ウ~チ~ダ~、お前はそこで反省して詫びをいれるこったな!そしたら開放してやんよ!

ギャハハハハハハハ!」

 

ドンドンと扉を叩く衝撃と怒号が懇願の声に変わり、新たにキラキラを噴出する音に変わるとオレは漸く気分が晴れる

 

爆笑する時の顔は恐らく、釣りをする時の悪魔みたいな八木さんの顔をしてたと思う

 

「あー、スッキリした♪

……あら?」

 

気付くと廊下には人山が出来ており、中で何があったのか知りたがる連中で溢れていた

 

「えー、とりまこのトイレはダイちゃんが大便器に顔を突っ込んでピクビクしてたり、ヨーヘーとウチダがゲーゲーした影響により全面使用禁止でーす」

 

そう言うと気分爽快なオレは自分のクラスに戻り、席に座ろうとする

 

「あ?なんだこりゃ」

 

オレの机の上にはその辺の花を入れた瓶、そして油性ペンで賑やかにされた机と椅子。机の中にはゴミが溢れてと散々な有様だったのだ

 

「ふーん。暇な奴がいるんだなぁ」

 

センスに合わないので交換しよう

これを書いた主は現在トイレでキラキラ中なので、真新しい机と椅子は3セットが余ってる状況だ

 

さて、どれにしようかな?

 

「よっこらせ」

 

1番綺麗な机と椅子を賑やかに彩ってくれたソレと交換してやる

 

主犯の机と椅子には【~~チーム最強!最高!】【天下無敵】【天乗天蛾唯牙毒損】といった理解不能な特殊言語が彫り込まれており、触るのも躊躇われたので机の中にゴミを入れるだけにしてやる

 

案外几帳面なウチダの机と椅子に決めて、動かし終えたオレはどかっと椅子に座る

 

「ちょっとアンタ!なに勝手やってんだ!」

 

するとダイちゃんファミリーの色黒ギャルが詰め寄ってくる

 

(おいおい、今さらかよ)

 

全部終わったら詰め寄ってくるとか、マジ頭悪いなコイツ

 

名前も忘れたガン黒便器女(意外と美人)はヒステリックにキャンキャン吠えており、その後ろから仲間のドム女とギャン女も便乗して詰め寄ってくる

 

「止める気持ちがあるなら途中で止めたら?アタマ鈍いんだな。見た目通り

あと話かけるな。安い化粧とタバコが臭いんだよ

それとオレは顔が良くても、オメーみたいに下品な阿婆擦れクソ女は心底大嫌いなんだ」

 

「ハァ!?っざけんなよ!ゲロ道!」

 

平手打ちが飛んで来たが、オレはそれをワザと体を必要以上に硬直させ、当たる位置を頬から頬骨にズラして受けてやった

 

「いっ、た!」

 

掌を抑えて苦悶の表情を浮かべる色黒ギャル。そそる

 

「おいおいおい、張られたのはオレなんぜ?

なんでテメーが痛がってんだよ?」

 

おー痛ぇ痛ぇと大袈裟に痛がるオレの顔には、若干の含み笑いが混じっています

 

その後はダイちゃんを呼びに言ったギャン女の報告を知ってオレに慄き、何か特殊な捨て台詞を吐いて席に戻っていった

 

「他にも文句がある奴がいるなら今言いに来い。最も、オレがやられてた時に助け船を出そうともしないクソ偽善者どもには無理かもしれねぇがなぁ!!」

 

クラス中、いや階層にも響く程の大声を発した

クラスには他の生徒は居るが、どいつもこいつもオレ(ゲロ道)が虐められてた時に見て見ぬふりをしていた卑怯者だらけで目線も合わせねぇ

 

「よーし、誰も文句は無いみたいだな」

 

確認をしたオレは席に座り直した

 

色々あったが学校生活もこれで静かになる

これで後顧の憂いは無くなった。そして放課後までオレは計画を立てる

 

ゲロ道になった以上、鴨川ジムに入り、ライセンスを取得、幕ノ内一歩の後輩となり盾となる

 

一歩は漫画を盛り上げる為に、あんな不器用すぎる闘いをしてきた。そこが良いのだが、もう少し援護射撃は必要だろうがよ

 

だからオレが幕ノ内一歩のそれになる

イタ…なんとかさん、お前の出番は無いぜ

 

今日はスポーツショップでランニングシューズを探す事、そして体力造りのランニングとストレッチと筋トレと拳造りと始めるぞと

 

「ボクシングは主人公が日本チャンプになってからかな、それまでは体造りじゃい!」

 

オレは山田直道、主人公の幕ノ内一歩の後輩となった男。それで充分さ

 

放課後になるとオレはクラスの窓から、夕日に紙飛行機を飛ばしてそう宣言したのであった

 

「あ、先に被害届を出さなきゃな。監禁罪と傷害罪やらで」

 

 

 

「オフクロ、おはよう

そんじゃ朝の走り込みに行ってくるぜ」

 

「お、おはようナオ。今朝は早いのね」

 

気弱そうなゲロ道の母親に応と挨拶を返し、オレは夜明け前の土手にロードワークに出る

 

いきなり口調が変わったり、いきなり髪型を丸刈りの坊主頭にしたり、いきなり将来はボクシングを始めるから協力してくれと言われて、ゲロ道の母親は困惑をしながらも了承してくれた

 

父親は単身赴任で日本を飛び回っており、オレが学生でいるうちは都内で好きにさせてくれるようだ

っというとこは、八戸に行くのは学校を卒業してからになるのか?

うん、こっちで就職する気持ち満々だから行かんけどね

 

しかし、ゲロ道よぉ。もう少し痩せておいてくれないかね?

 

この体は走ればドスドス、ダルンダルンと体中の贅肉が震え、全力疾走をすれば体感で15秒もダッシュできない位にスタミナも不足してる

 

原作だと根性だけで入門テストに合格してたけど、それにしてもこれは酷い

 

酷いが面白ぇ。今に見てろよ

一歩の後輩枠はオレだけで充分なんだ。イタ…なんとかさんの出番は無いぜ

 

準備運動を終えてハートに火をくべると走り出す

 

3分間、休まず走って1分インターバルを挟んでまた3分間走る。それをひたすら繰り返すんだ

 

速度や距離は捨て置き、とにかく走り続ける事を重要視した

 

滝のように流れる汗、荒い呼吸、膝は震えて腕が上がらず、足裏は痛くてしょうがない

 

1分のインターバルは余計な事を考えず、ひたすら呼吸を整えることにのみ集中

 

適当な時間で切り上げると笑う膝で家路につき、旨い朝飯をかっ喰らう。社会人からすれば好き勝手して掃除洗濯食事が保証されてる学生は本当に羨ましいね

 

寝ぼけ眼のまま学校に向かい、クラスを目指していると変な奴等が扉の前にいた

 

「おい、お前か。俺の後輩に随分な挨拶してくれた1年坊は」

 

オレを見るや目をつり上げて絡んでくるのは2年生の男子。多少は喧嘩慣れした感があるが幾ら凄んでも所詮は中学生なので迫力は皆無だ

 

「大便器の先輩か?ハッ、泣きつかれてご苦労さんなこった

つーか、自分たちが散々イジッてた相手に1回だけ逆襲されたからって先輩に泣き付くのかよ。マジでダサすぎて終わってんぜアイツら

言っとくが謝る気持ちなんざ欠片もねぇ。寧ろアイツらがやってきた事は普通に傷害罪に監禁罪と恐喝罪やらで警察案件の裁判沙汰なんだよ

お前をボコるのは簡単だが、別に恨みもないから大便器野郎へのメッセンジャーとして使ってやる

近々に被害届が受理されて警察が顔を出し、家族の前で手錠を回されて留置場に連行、そこで短くて半年の取り調べが行われる

弁護士はそっちで雇って話し通せと伝えとけ、金が無いなら国選の弁護士もいるから安心だともな

ドゥーユーアンダースタン?」

 

いきなり警察だの裁判だのと現実を突きつけられて目が点になる中2少年を放置し、オレは教室に入ると綺麗な机に着席して突っ伏すと今朝の疲れを取るべく寝に入る

 

オレが教室に入るとそれまて騒いでたクラスの偽善者どもは軒並み静かになるので、この平穏がいつまでも続くと良いなとオレは思うのだった

 

 

 

 




ゲロ道の主人公の作品が無いから作ってみました
他の作品も作ってありますがそちらは筆を置いておりますのでスイマセン


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