魔神任務終わらせたあと、思いつきで書きました。
かなり短いです。不平不満があれば好きに評価して下さってかまいません。
「フリーナ」
静かなどこか寂しい雰囲気な部屋に一人の声が響く。
「やあ。三日ぶりかなヌヴィレット。」
答えるは一人ベッド眠っていた妙齢の女性。
「今日はスメールの水を持ってきた。それと旅人と一緒に食べたあのケーキだ。君はここのケーキが好きだったろう。」
その女性に返事などをさせないようにか矢継ぎに話す。
「それとずっと同じ景色ではつまらないだろう。明日には誰かを連れて来させてよう。久々に君も外出してみるといい。それに皆、君に会いたがっている。それから「ヌヴィレット」…どうした?」
それを見兼ねたのか、よく澄んだ凛とした声が遮る。
「君はもう分かっているだろう?」
「…」
女性は最初から期待してなかった様に返事を待たずに続ける。
「旅人やパイモン、クロリンデやナヴィアだっていなくなってしまった。あの日を知ってるのは、もう残ってるのは君と僕とメリュジーヌ達ぐらいだ。」
彼は答えない
彼女はベッドからそっと降りた
「呪いが解けた頃は、あの500年を終えた僕にとってのご褒美としては短いと思ってたけど、とても満足いく素晴らしい時間だったよ。」
まだ彼は答えない
ほとんど動かない体、しかしそれでも一歩一歩確実に近づいていく
「もう僕に悔いはない。だからさ、ヌヴィレット。」
それでも彼は答えない
彼女と彼の距離はもうない
「泣かないで」
彼女はずっと下を向く彼をのようにそっと抱きしめる
「そして祝ってくれ。500年の間天理をも欺き続けたこの僕、フリーナの
抱きしめる彼女はまるで女神のようだった
部屋からは耳をひそまなければ聞こえないぐらい小さな嗚咽が響く
不思議と外はピクニック日和のようなとても良い天気だった
それから雲一つないいつもなら喜ばしい晴れやかな日、国を総出で彼女の葬式が行われた。
誰もがその死に涙し、優雅で気品に溢れる普段とは似つかないほど悲嘆の声で埋め尽くされていた。その中でピクリとも表情を変えない彼を非難する者が出るのは仕方ないことだろう。
とある者のインタビューから:
そうね。私達は貴方達人よりとても長い時間を生きるから価値観がどうしても違ってくるわ。審判長である彼にとっては尚更死が身近であったもの。でも少なくとも彼にとって彼女の死は耐え難い者であったのも間違いないのよ。
「何故言い切れるのか」ですって?
私達はメリュジーヌよ。どれだけ隠蔽しようとしても通った水の跡は私達が見逃すはずが無いわ。
ましてや、彼のような人の頬をつたった水なんかは、ね?