ひろがるスカイ!プリキュア・地を這う獣は宙舞う蝶の夢を見る 作:幻水
それは拓狼とましろちゃんは従妹だからです。
拓狼が両親を亡くした時期に虹ヶ丘家でましろを妊娠+仕事で海外生活。ヨヨさんは研究の為に世界を転々としていたが、虹ヶ丘家はそんな中でも拓狼を引き取る予定だったが、幼き拓狼は自分が居たら邪魔になってしまうと思いそれを拒否。いよいよ施設に…となった所を京子さんが引き取る事となった。それからしばらくした後ましろちゃんとヨヨさんが帰国し今に至ります。
まぁ本当はましろちゃんにお兄ちゃんと呼んでほ…おや?誰かが来たようだ
「つまりプリキュアはましろちゃん達でその事はあげはもヨヨさんも知っていたと?」
『は…はい…』
「スカイだったソラちゃんが言っていたスカイランドのお姫様はエルちゃんの事でましろちゃん達はアンダーグ帝国と戦っていたと」
『はい…』
虹ヶ丘邸にて昨日のことをヨヨさん以外に問う、ヨヨさん当人は買い出し中とのこと。
「ましろちゃん、ソラちゃん、ツバサくん君達プリキュアを辞めて貰います」
『えぇ!?』
「お兄ちゃんどう言う事!?」
「拓狼さん!?説明した通り、エルちゃんやスカイランドを守る為に」
「僕達がアンダーグ帝国と戦わないとプリンセスエルが…」
「その役目は俺が引き受ける、俺が代わりに戦う」
「拓狼…」
「お兄ちゃんどうして?私達がプリキュアを辞めて、何でお兄ちゃんが代わりに戦うの?…」
「君達はまだ10代の子供だ、危ない事は大人に任せておけばいいんだ」
「何それ!!そんなのおかしいよ!」
テーブルを叩き身を乗り出し、抗議してきたのは意外な事にましろだった。
「ましろさん…」
「ましろん…」
「お兄ちゃんだってオルフェノクや仮面ライダーになって戦っていたの内緒にしてたじゃない!」
「内緒にしていたとかそう言う話しじゃない!危ない事をするなって言ってるんだよ!!学校だってあるのに!!」
何時も穏やかな拓狼も珍しく声を張り上げる姿に、あげはやソラ、ツバサは声を出す事ができなかった。
「危ない事って…お兄ちゃんだって危ない事していいって訳じゃないでしょ!?学校って…お兄ちゃんだってお仕事があるでしょ!!」
「俺が休んだって木場さん達がいる!でもましろちゃんが怪我して休んだら勉強だって遅れるし友達だって心配する!」
「木場さんが居るからってお兄ちゃんが傷ついていい事にはならないし、私やあげはちゃん、おばあちゃんや木場さん達皆も心配するよ!!」
お互いを心配しているからこそぶつかってしまう。その事を理解しているが、大切な人を守りたいと思っているからお互い引く事ができない。
「もういい…お兄ちゃん何て大嫌い…お店だって手伝ってあげない…」
『ましろさん!?…』
そう言い残しましろは部屋から出ていってしまい、ソラとツバサは後を追いかけあげはと二人きりになった
。
「拓狼…ちょっと言い過ぎじゃない?ましろん達の事心配なのは分かるけど…ねぇ拓狼?…聞いてる?」
3人が出てってから俯いたまま動かなくなった拓狼の肩を揺すると小刻みに震えだした。
「うぅ…うぅ…あげは…どうしよ…ましろちゃんに…嫌われた…」
「あちゃ…よしよし…やっぱりこうなるのね…」
子供の様に泣きじゃくる拓狼の頭を優しくなで、落ち着かせる。
「俺はただましろちゃん達を危険な目に合わせたく無かっただけなのに…」
「そうだね、でもましろん達も同じ気持ちだと思うよ」
「うん…それはわかってる…」
「まぁ今はお互い熱くなりすぎているから、落ち着いたら謝りに行こうか」
「うん…」
「ハァ…」
「ね、ねぇ…店員さん何か様子おかしくない?…」
「た、確かに…拓坊どうしたんだ?」
「本当だ…天月君何かあったのかな?」
ましろとの喧嘩から一夜開けた今日。久しぶりにラッキークローバーに出勤した拓狼だが必要な分のケーキは問題なく作り終えたが、閉店後かれこれ1時間ほど同じテーブルを拭き続けている。
「こんにちは!」
「らっしゃーい!でもごめんね?ケーキ完売したから早めに店仕舞いを…ってお!あげはっち!」
「あ!あげはちゃん」
「海堂さん、長田さん、木場さんこんにちは!拓狼の様子見に来たんだけど?…」
様子がおかしい拓狼を物陰から見ていると、入口からみ知った声の人物が入店してきた。
「拓坊の様子がおかしい理由、あげはっちは何かしってるの?」
「…実は…」
海堂さん達に事の発端を説明する。勿論プリキュアやオルフェノク、仮面ライダー等については上手く誤魔化している。
「天月君とましろちゃんが喧嘩するなんて…」
「まぁでも拓坊の気持ちも分からんでもないけどなぁ
…」
「店員さん本当の妹の様にましろちゃんの事可愛がってますからね…」
「お互いがお互いを思うがあまりぶつかっちゃったか…」
「何か拓狼とましろんを仲直りさせるアゲェな作戦ないかな?」
「あの〜こんにちは」
皆でいい作戦を考えていると再び店のドアが開き、制服姿のましろが恐る恐る入店してきた。
「あ!そうだ!」
ましろを見た木場が両手のひらを叩いた。
「ましろちゃん悪いんだけど天月君と買い出しに行ってきてくれないかい?」
「ふぇ?…」