ひろがるスカイ!プリキュア・地を這う獣は宙舞う蝶の夢を見る 作:幻水
忙しすぎたプライベートとメンタルがやっと落ち着いたので、ゆっくり投稿を再開していきます。
「こんな子供がランボーグ?…と戦っていたなんて…」
子供が自分より遥かに巨大な敵と戦っていたが、おそらく同い歳である知人がいる為複雑な気持ちになる。
「つかこの子どうしよ…病院…このままの格好で?…」
はたから見たら気絶したコスプレ少女を病院に担ぎ込む成人男性は色々と怪しすぎ、最悪警察を呼ばれ逮捕と言う事も有り得てしまう。
「見つけましたよ!ランボーグ!って何かいつもと違う?…プリズム!?」
「ん?…君は…この子と一緒にいた…うわぁ!?」
「プリズムを返しなさい!!」
気絶する寸前に助けてくれたもう一人の青色の少女が背後に現れ、振り返ると眼前に青色の少女の脛が徐々に近づいて来るのが見え、数歩後ろに下がり回避する。
「こら!!いきなり何するんだ!?」
「うるさい!!黙ってプリズムを返しなさい!!ランボーグ!」
「まてまて!俺はランボーグじゃない!」
「問答無用!!」
聞く耳を持たず少女の猛攻が襲う。
(攻撃のモーションが小さい…格闘技の経験者か鍛錬の賜物か…)
「たァァ!!」
「おい!話を聞けって!」
襲い来る打撃をプリズムと呼ばれる少女を抱えているため、両手が使えず脚を使ったりしながら去なす。
(あぁ〜もう仕方ない…女の子に手を出すのは気が進まないけど…)
「ちょこまかと…たァァ!!」
「そこッ!!」
顔面に目掛け放たれた右ストレートを最小限の動きで躱し、一気に間合いを詰める。
「人の話を…」
「えッ!?」
「聞きなさい!!」
「きゃぅ!?」
頭を後ろに振りかぶり、少女の額めがけ頭突きをかます。
「痛ったぁぁぁ!?」
予期せぬ攻撃に判断が遅れ対処する事が出来ず、頭突きをモロに食らった額を抑えその場で激痛にのたうち回った。
「正当な戦い方にはなかなか対処出来ないヒール(悪役的)な攻撃方だ、効いたろ?」
「あ…頭が…頭がぁぁぁ…」
「話を聞いてくれるかい?」
「は…はい…」
赤くなった額に手を当てながら少女はその場で正座をした。
「まず俺はランボーグとか言う怪物じゃないし、このプリズム?って子はランボーグにやられそうになった所を俺が助けたんだ」
「そ、そうだったんですか!?てっきりランボーグかカバトンの仲間かと…大変失礼しました…」
(思ったより聞き分けのいい子だな?…)
「君達は一体何者なんだ?…カバトンって?…ランボーグって一体なんなんだ?…」
「私達は…」
「ば…馬鹿な…骨折、裂傷、打撲、内出血、筋線維断裂その他全ての怪我が完治している!?手術痕すら!?…全部昨日まで確かに負っていたはずなのに!?どうして?」
「アッハハハ…昔から傷の治りが早い方でした…は理由になりますか?…」
「馬鹿を言わない!!この治癒速度は人知を超えている!」
レントゲンを見ながら俺の担当医が驚愕する横で俺はキュアスカイと名乗る少女の話を思い出す。
(私達はプリキュア…私の故郷であるスカイランドの姫、エルちゃんを守るためそれを狙う敵…カバトンとカバトンが生み出すランボーグと戦うヒーローです)
「プリキュア…ヒーロー?…説明されたがさっぱりわからん…」
「天月さん聞いていますか!?」
「えぇ?…あぁ…完治って事は退院って事ですよね!」
「こら…拓狼くん」
聞き知った声と共に頭を小突かれた。
「あたた…京子さん…どうしてここに?…」
小突かれた頭をさすり振り返ると、困り果てた顔の京子が立っていた。
「何故って…病院から連絡があったからだよ、昨日まであった怪我が治ってしまったと…因みにこんな魔法の様な事が起きてしまったんだ無論検査入院だよ、拓狼くん」
「はい…」
「よろしい、ほら病室で休みなさい」
結局京子さんには逆らう事は出来ず、診察室を後にした。
「全く…それで先生拓狼くんのカルテは?」
「はい、これです」
「やはり…これはオルフェノクへの完全覚醒と言う事ですね?」
「と言う事になります、そちらの研究は?」
「フォトンブラッドはオルフェノクには勿論、アンダーグ・エナジーにも有効だとわかった、まぁ浄化と言うより侵食と言った所だね…全く…こうも何故地球は狙われやすいんだか…」