「始まりは、そう、昨年の9月の末だったか、10月の初めだったか、その辺りだ。きっかけは某サイト、主にコメントが横に流れてくれるあのサイトに取り上げられた事が切っ掛けだった。自己紹介動画がトップページに掲載されていたことを覚えている。確か、エビFlyと言っていた。だから今でも華鏡よさりはエビフライの影響を色濃く受けているのかもしれないが……その話は今はやめておこう。え、私かい? 私の事はいいだろう、切り抜き動画を作り始めてなんやかんやで1年経っていた馬鹿野郎の一歩的な語りの場、それだけで十分すぎる情報だとは思わないかい? 閑話休題、さて、今振り返ってみても、華鏡よさりをなぜ推しにして、今もなお推しているのかは分からない。Vtuberを知ってからも、推しと言える推しが居なかった時間の方が長く、始めは動画のキャラクターかなんかだと思っていて、まさかライブ配信をしている配信者とすら思っていなかったさ。まぁ、それはもう4年近く昔の話なのだがね? とにかく、自己紹介動画を見た私はふらりと華鏡よさりの配信を訪れた訳だ。ちょうど、長い、それはもう長かったメンバーバッチを描く配信の最終盤だった。メンバーを開設する直前の状態で、ROM専だった私はどういう訳か、次の配信にも言ってみた。そして、ギフトを受け取った。今でもそうだが、1年前から、ギフトをばら撒く習慣はあった。たまたま、ギフトを受け取った私はせっかくだから1か月は視聴を継続するかと思い、視聴を続け、コメントもしてみた。するとどういう事か、定着した。今振り返っても、ハッキリとした理由が分からない。華鏡よさりの配信は居心地が良かったというだけ以上の理由が見つからない。見当たらなかった、よく分からないが、そこは私にとって居心地が良かったという以上に理由が見つからず、今でも、彼女を推しにして応援している理由が分からないのだ。斜に構えて、傍観者を気取って退廃的な日常を送っていた事は認めよう、文句ばかりの下り坂な日常に辟易していたことも認めよう、あの頃は変化を求めていらからこそ、何かを探していたんだろう。だから、偶然見つけた華鏡よさりと言う存在に、気まぐれを当てはめた。だから、出会った時から日常が劇的に変わったなんて、口が裂けても言えない。だが、変化があった。そう、応援したいという気持ちが芽生えた。控えめに言っても死んだ魚の目のような目をしていた自分が、誰かを無意味に、忖度なしで応援したいと感じだ。だから、どういう気まぐれか、センスなんて持ち合わせてもいない忘れかけの編集技術を引っ張り出し、勝手も分からないソフトを使って切り抜き動画を作ってみた。今振り返ってみれば、酷い出来だった。サムネなんて、どう作ればいいのかすら分からないのに、不格好でも良く作ったと思う。それから、妙に気負ったりして、色々と変に拗らせた時期もあった。毎日投稿した時期もあるし、数字に固執した時期もあった。しかし、今となってはそう言うのは些細なことに思える。今はただ……いつか大当たりして、よさちが突如の人気爆発に顔面蒼白で取り乱している事だけを望んでいる。夢見ているわけでもないし、目指しているわけでもない。1年で自分のちっぽけさを理解した上で、そのぐらいの希望を抱いているというだけだ。そのぐらいの願望はまあ、抱いていても良いんじゃないかと思っているのさ。だってそうだろう? スパチャとかのよさ虐は一番輝いて見える最高の時間なんだ、楽しい限りじゃないか。今思えば、行動に対して最高の反応を返してくれたからこそ、応援しがいがあったのかもしれない。華鏡よさり本人はリスナーから力を貰っていると言っていたが、リスナー側は意味を貰っていたんじゃないかと思う。生きる意味と言えば壮大に感じるが、今日を生き抜く力とか、明日を生きるエネルギーだとか、衰退するだけの今を変える力とか、少しずつ今をよくしようとする力に結びついていたのかもしれないと、今を振り返れば思える。だから、なんだかんだで1年、私は華鏡よさりの切り抜き動画を1年も作っていられたんだと思う。尤も、それ以外にも小説を書いたり、酔った勢いでファン鯖を作って100人以上の大所帯になったりしたわけなんだが。余談だが、他のファン鯖はウチ程活動していないらしい。不思議だな? 閑話休題、結局何が言いたいのか、というと、切り抜き動画を作りははじめてもう1年が経つけど、短いように感じるし、もう1年経つのかと思ってるけど、大きな1年だったように思えるって話だ。何せ、A.I.VOICEソフト化は決定するし、よさちのチャンネル登録者は倍になってるし、私はと言えば気づけば転職してるし、160本以上は動画を投稿してるし、設立したばっかりだったファン鯖はいつの間にか随分と日が経ってるし……退廃的な毎日を送っていたはずが、1年前からすれば考えられない日常を送っている。ハッキリ言おう、推しと言う存在は偉大だ、それが何者であろうと、くだらないと感じていた今を大きく変えてくれる存在なんだって、大きく変わった今だからこそ、言えるんだ、そう言いたい。尤も、未だに推す理由を上手く言葉で表現できないんだがな? 私は華鏡よさりを推すが……なぜ? と聞かれると困るが、本当に」