未来(ミク)からのビデオメッセージ   作:二幕ナミク

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お久しぶりです。長い間書いてなかったのもあって完全にスランプだったんですが、どうにかこうにか絞り出して書きました。
文体は不安定だし、内容も無いよう(激ウマギャグ)で山は無いし谷も無いですが、それでも良いって方はお読みください。
次回投稿は未定です。


進行度は大体20%。終わるのこれ……?

 2025/2/24『炉心融解は名曲だけど、実際文字通りの現象が起きたら困る』

 

「ふんふーん♪ 核融合炉にさー、飛び込んーでみーたいとー、思うー♪ 真っ青ーな光、包まれて綺麗♪」

『ミク、そんな事言わないで』

「えっあっ違うよアテナ!? 歌、歌だからこれ!」

『……ふん』

「ごめんどっか行かないで謝るからぁ!!」

 

 

 や、やばい……! いつものように作業(核融合炉の建造)しながらボカロ歌ってただけだけど、如何せん選曲とタイミングが悪すぎた…!

 

「ほんとごめん勘違いさせちゃって! 自殺するつもりなんて全く無いから! ていうか、このボクが核融合炉に飛び込んだところで第二第三のボクが居るからそんなに支障ないし……でも、もしかしてあれって、ボクのこと心配してくれた……ってコト!?(1OUT)いやぁー、嬉しいなぁ! ボク達と一緒に居てくれた中で、それだけアテナが優しい子に育ってくれたんだね……(2OUT)それに……あんなにアテナがボクのこと心配してくれたってことは、つまりボクのこと好きってことだよね!?(3OUT) あーボクも好きだよアテナー!」

『うるさいっ

「ぐへぇっ!!」

 

 電脳空間で足場を飛び跳ねながら追いかけ回し、アテナが居るコンピューターに乗り込んで必死に謝罪&弁解(当社比)した俺は、心做しか全体的に赤みを帯びたアテナによる強烈なボディーブロー(体当たり)を受けて撃沈した。

 

 アテナは崩れ落ちた俺を一瞥した後、また別のコンピューターへと移動し。

 俺は、この身体になってから初めてかつ強烈な鈍痛に、結構長いこと悶絶していた。

 

『……何やってるんですか、ミク』

「す、少しはっちゃけすぎた……」

『あれが少し…?』

 

 

 

 2025/4/17『スヴァールバル世界種子貯蔵庫』

 

 あの一件以降、心做しかアテナに避けられているような気がする。

 ……いや、うん。振り返ってみれば、あの時の俺の言動は中々キツかった。

 もし前世の姿であんな事したらボディブローどころかハンマーで撲殺されてたレベルの蛮行だし。ミクボディ&ボイスだったから冗談で済んだところあるよね、あれ。

 

 

 

 時間が解決してくれる……訳でも無いかもしれないけど、こういう時にどんな感じに声をかければ良いか分からないのって心の中の綾〇レイが訴えているので、取り敢えず頭を冷やすために

 

 

――北極に来ました。

 

「ロボットの体で頭冷やすために北極にくるとか、某劇場版のドラ〇もんかよってね。流石に青いボウリング玉は居ないだろうけどさ」

 

 ……ふと思ったけど、ドラ〇もんに出てくるご都合主義アイテムもといひみつ道具も3700年あれば作れるやつもあるのでは? ワイは訝しんだ。

 

「科学少年な石神千空くんも、ひみつ道具を見れば大興奮する……かも? 一応予定に入れとこっと」

 

 長すぎる予定表もこれで一割は埋まるかもしれないな、とメモファイルに思いつきを殴り書きしたら、本題である眼の前に聳える施設に目を向ける。

 

 ――ここは、スヴァールバル世界種子貯蔵庫。

 世界中の、125万以上にも及ぶ種類の植物の種が貯蔵されている施設である。

 

 

―――――――――

 

 

「いやー、これは流石の光景だねー……一種類につき大体500粒だったっけ?」

 

 当然の権利かのように不法侵入をぶちかまし、永久凍土内に作られた空間に設置されている無数の箱を眺めながら一人呟く。

 原作開始が日本と考えると距離と立地は超悪いけども、もしこの施設が残っていたら千空達からしても超絶嬉しいと思う。

 

 この施設は、その名の通り世界中に存在する数多くの植物の種を冷凍保存しておく施設だ。

 近年問題になっていた地球温暖化による気候変動とか、紛争とか……様々な理由により植物が絶滅してしまうことを防ぐために、前もって種を保存しておこうという目的で建てられたらしい。

 そして、今回俺がこの施設に来たのもその種が目的だ。

 

 

 そもそも今更だけど、3700年っていう年月は目茶苦茶長い。

 現代で良く育てられていた野菜とかの植物っていうのは、人類が長い年月を掛けて人間に都合の良いように改良してきた物だ。だから栄養もあるし、あれだけ味も良い。

 

 そんな野菜が、急に人の手が加わらなくなった状態で3700年もの間世代交代を繰り返したら、一体どうなるのか。

 

 答えは二つ。絶滅するか、原種に戻るかだ。

 

 原種に戻った野菜っていうのは、不味かったり栄養が少なかったりするのは勿論、最悪の場合食べたら体に悪影響を及ぼすこともあるので大変危険だ。

 ……そもそも、昔の人間ってよくそんな植物を食べようと思ったな。

 

 

 因みに、超極端に言えば我ら日本人のソウルフードである米の原種はあの猫じゃらしである。食べられなくは無い……らしいが、原作のあの反応見てると食べたくは無いよねって思う。

 

「実際保存されてる種類見てみると、全く見たことも聞いたこともない野菜が多――あっこれ中国のデータにあったターサイって奴だ」

 

 自分で記憶した覚えもないのに知識が引き出されるのって、やっぱ少し気持ち悪い……

 

 

 不意にSAN値チェックを喰らいつつも施設内を見て回り。

 その結果……まぁあんまり良く分からんかった。

 電力供給が止まってたから当然冷却装置も稼働していなかったが、永久凍土内ということもあって室温はそれほど高くも無く、保存状態も然程悪くない……はず。

 種の状態の良し悪しなんて分かんないんだけどね。

 

 そんなこんなで、取り敢えずアメリカの方で作っておいたアンテナと蓄電機をここまで運び込み、宇宙の太陽光発電所で作った電気を送電して冷却装置を再稼働させる。

 これで、最悪放置したとしても数年はこの状態を維持できるようになった。

 

 後は施設自体の補強とか……なんだけど、どの程度を目標にするかによって出来ることが変わってくる。

 高望みすれば、完全に放置していても原作開始まで無事に残るような建物が建てられたら良いんだけど、そんなこと今の技術じゃ当然無理。

 ……面倒くさいけど、やっぱり定期的に様子を見に来て、ガタが来てる所から補修していくようにするしかないかな。

 

 

 

  

 2025/8/21『フラグというのは対策不足の言い訳である』

 

『今回は少し趣向を変えてみることにしました』

 

 正直な感想言っていい? フラグかな?

 

 相も変わらず核融合炉を建造すること三回目。一度目は設計ミスで爆散し、二度目は加工ミスで爆散しているのが現状だけども……三度目の正直となるか、二度あることは三度あるとなるか。コレガワカラナイ。

 

「と、いうと?」

『これまでの二台は、どちらも実際稼働すること無く爆散していますよね? それなのに毎日新しい核融合炉を作る日々……正直言って、かなりキツイです。――電力が』

「……あぁ〜…」

『ミクが作ってくれたあの太陽光発電施設からの電気では足りず、ISSの電気も引っ張ってきて加工作業に使っていまして……全体的に足りてないんですよね』

『つまり?』

『今回の核融合炉は、安全装置や安定化機構を随所に組み込み、最低限稼働させることを目的に設計したんです。その分出力はガタ落ちしましたけど』

 

 ふむふむ。つまり今まではハイリスクハイリターンだったのを、今度はローリスクローリターンにしたと。

 ……まぁ実際、長い月日を掛けて折角作ったものが一瞬で塵と化すというのは、中々心に来ていたのも事実だし。

 成果が目に見えるようになるのは、個人的にはめっちゃ良いと思う。

 

「――んで、その安全版核融合炉がコレと。デカくない??

『多くの安全装置を組み込んだので……』

 

 それにしてもデカいんだが。

 今までのもISSより余裕でデカかったが、今度のは直径の時点でISSの役二倍と大きく違う。

 話を聞くに、これはどうにか落ちる出力を少なくしようとした結果らしい。

 

『それでは、早速起動していきましょうか! ――システム起動。各種センサー、安全装置、共に稼働確認。最終スキャンチェック――オールグリーン』

「……念の為ボクもシステムに入って見てきたけど、特に異常は見つからなかったよ。電力も各機構にちゃんと供給されてるみたい」

『ありがとうございます、ミク。では、プラズマ発生ユニット起動。続けて重水素・トリチウムを注入開始……』

『――また、充填速度が、少し早い』

『っ!? データを元に修正……完了。ふぅ……アテナ、ありがとうございます。冷却装置は……良し、問題ありませんね』

 

 ――その後、幾つか問題は起きつつも今回は全て対処でき、システムの調整なんかをしながら様子を見ること数十分。

 

『……蒸気タービンの稼働、及び発電も確認。熱電変換素子も無事に稼働中。全体の発電量は毎時350万kw……と』

『大丈夫、そう?』

『うーん、まだ確実とは言えませんが……今の所、問題は起こっていません。成功と、言っていいと思います!』

 

 ……短いようで長かった、一機目を作り始めてから約一年。遂に……遂に、安定した核融合炉を作ることに成功した!

 ふぅ、これでやっと一つ肩の荷が降りたな……これからは、そんなに忙しくなくなるんじゃないかn――

 

『さて、これからは忙しくなりますよ。これも今は安定しているとは言え管理は必要ですし、新しい核融合炉の開発とも並行して進める必要がありますから!』

「アッハイ」

 

 全然そんなことは無かった。

 ……せめて、今までやってた外装の加工みたいな単純作業じゃないことがしたいな……(切実)

 

 

 

 2025/10/2『全然関係ないけどオーストラリアは都市部にもカンガルーが居て結構大変だった』

 

 ISSの俺が単純作業の繰り返しで虚無虚無プリンになっているようだけど、そんなことは置いといて。

 元日本担当、現オーストラリア担当である俺は久しぶりに日本に帰ってきた。

 

 新天地での俺の活躍はこれまで一切描写されていないのだけど、この機会に少し話そうかな。

 

 元々俺はロシアかオーストラリアのどちらかを担当する予定だったのだけど、ロシアは雪国だから雨による水没とかの可能性は低いと思って、まずはオーストラリアの方から進めることになった。

 因みに、中国担当が終わったらそのままロシアを担当し、インド担当もパキスタン、アフガニスタンと国名がスタンで終わる国々の電子機器や石化した人間を保護しつつ、ロシアに合流することになっている。

 ……流石に、国土面積世界一の国を一人で担当するのは無理があるからね。

 

 オーストラリアは最も小さい大陸とか言われているけど、大陸であることに変わりはないので結構広く、国土面積は世界で第六位。

 約四割を砂漠が占めているとは言え、これがまぁ広い。

 

 だけども、度重なる自己改造によって、時速600kmで12時間連続飛行できるジェットと、レイ開発の石化した人間を探知できるレーダー*1を備えた俺に死角はなく。

 人が石化している場所≒電子機器がある場所と言えるから効率的に両方を集めることが出来るため、四、五年前とは桁違いの速度で進めることが出来た。

 

 そんなこんなでオーストラリアでの仕事を爆速で終わらせ……ることはまだ出来ていないのだが、今回は数年空けていたスカイツリーの様子を見るために日本に帰ってきたのだ。

 

「ん〜、人類石化してメンテナンス途切れてから七年経ってるし……まだそんなに問題はないけど、時々メンテナンスくらいはした方が良いかな?」

 

 原作の描写的には数十年、長くて百年ちょいは残っていたと思うけど、当然錆びたり植物に覆われていたりと状態は全く無事ではなかったので、結局いずれは補修が必要になる……というか全体が同じ速度で錆びていくんだから、いずれは建て替える必要もあるかもしれない。

 

 どうせ建て替えるんならもっと便利にしたいし、数百年放置しても問題なくて、日本中のデータを保管しておける数フロアのコンピュータールームがあるニュースカイツリーとかに……

 ……まぁ、こういう願望は後にしようかな。

 いずれにせよ、いつか建築技術の研究はするつもりだし。

 

「……取り敢えず、万が一の時に交換する部品が無いと困るし、今度ここにも鉄のリサイクル工場を建てようかな」

 

 アメリカには鉄をリサイクルする工場は既に作ってるけど、態々アメリカから輸送するのも手間と燃料が無駄にかかる。

 今は宇宙の核融合炉が電気を生み出してくれてるから動力に関して心配しなくていいし、元になる鉄、もとい廃車とかも一箇所に纒めてあるから、この近くに新設した方が逆に手間にならない。

 というか、廃車を放置してると単純に邪魔だからいずれにせよ処理する必要はあったし、うまく有効活用が出来て丁度良かったと思おう。

 

「……今度って言っても、一体いつになるのやら」

 

 先は長いなぁと少し感傷に浸りつつ、ISSとの通信用アンテナやレクテナのメンテナンス、コンピューターに保管しているデータの整理、消耗していた蓄電器の交換と増設等々……その他細々とした用事を、数日掛けて済ませることにした。

*1
レイ「ミクが助かると思って作ってみました!」俺「あっ……えっ? ……凄いねレイ! ありがとう!(思考停止)」

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