今作ではセシリア様はあまり活躍しません。お許し下さい…………。
セシリア様の声優さんの声好きだったなぁ〜。
最近では逃走中のとあるキャラで頑張ってらっしゃるようで。
「ちょっと宜しくて?」
掛けられた声に首を傾けると金髪ロングの少女……確かイギリス代表候補生のオルコットさんだったかな。彼女がこちらを見下す様に見ていた。
「オルコットさんで良かったかな? 俺に何か用……あっ、良かったらオルコットさんもどうぞ」
どうぞとクッキーの入った袋を渡そうとしたら、もうあと一枚しか入っていない状態だった。おかしいな? 今回は結構大量に作ってたはずなんだけど。
「あら、私の事をご存知なのね。まあ、私ほどの有名人であれば知られてて当然ですものね♪ あっ、クッキーも頂きますわ」
勿論ここでついさっき覚えたなんて言いませんよ? 自己紹介で自信満々に自己アピールしてたので、たまたま覚えていただけなんだけど……正直さっきまで知らなかったです。
「美味しい! 何処のお店のクッキーですの? 是非ティータイムのお供に頂きたいですわ♪」
「あぁ〜お兄ちゃんの手作りクッキー無くなっちゃったよぉ〜」
「はっ? 手作りって……あなたの手作りなの!?」
「うん。一応は」
俺の手作りと知って驚愕の表情を作ったオルコットさん。しかし、俺が読んでいたISの入門書を見ると先程までの表情に戻った。
「ふ、ふん。お菓子作りは中々の様ですが、流石にISに関しては初心者のようですわね。ならばどうしてもというなら私が指導して差しあげても宜しくてよ!」
「あっ、結構です」
「そうでしょう! この私――イギリス【代・表・候補生】セシリア・オルコットの指導が――ってなんて言いましたの?」
「間に合ってます」
実際のところ間違ってはない。操縦に関しては入学までに束さんにみっちり仕込まれたし、知識に関してはまさか俺がISを動かす事になろうとは思わなかった分、女性なら中学までに常識程度に学んできた事を今追っかけで詰め込んでいる。
身近に教えてくれる某国の【代表】がいるし、メンテナンスとかも3年トップクラスの虚姉がアドバイスしてくれるので正直間に合っている。本音? には見返りに何を要求してくるか分からないので聞いていない(笑)
「ふ、ふん。なら良いですわ! 後で後悔しても知りませんから……あら、クッキーもうありませんの?」
オルコットさんのクッキー発言にもう一つのチョコクッキーを入れてた方の袋を見たが、同じく空っぽだった。
それと同時に俺を囲っているクラスメート達の視線が俺とその袋に向けられているのに気づいた。
「えっと……今日はこれだけしか作ってきてなくて……(気持ち多めに作ってたはずなんだけどな〜)また何かお菓子作ってこようか? 本音の分作るついでに」
その発言を聞いたクラスメイト達が一斉にニパー☆と
笑顔になったのを見て、あっ、これ絶対作ってこないと駄目そうだと悟った。
「うぅ〜食べ足りないんだよぉ〜まだお腹いっぱいになってない〜」
「お前は自重しろ! 何ださっきのハムスターみたいに頬袋に食べ物詰め込んだ膨らみほっぺは! アンド、なら朝ちゃんと起きなさい! 朝食、ラップして寮の冷蔵庫の中入ってるからな。昼に食っとけよ」
「「「「「……(お母さんみたいだぁ)」」」」」
クラスメート達にそんな風に思われていたとなど俺は知るはずもなく、俺のIS学園生活は始まった。陰キャ生活を送るつもりだったんだが最初から目立ってしまった…………。
「おにいちゃん、おにいちゃん。お昼に寮戻った時に追加のおやつを――『今日はもう無しな』――ガァァァァン」(涙)
虚が楯無(刀奈)の付き人。
本音が簪の付き人。
布仏父が楯無(先代)の付き人。
となっていた事で尚人は家に布仏母と居ることが多く、【Nature's】の活動以外では家の手伝い、食事作ったりもよくしていた為、家事スキル力高めな男の子です。