やってきたオルコットさんとの試合の日……
「ISが来ねぇ…………」
隣では一夏君が当日になってもまだ来ない専用機を嘆いていた。聞いた話だと箒さんにひたすら剣道の練習をさせられていたとか何とか……
「先に一夏とセシリアの試合を予定してたが仕方ない。布仏兄、先に頼めるか?」
「はい。俺はいつでも出れますよ」
織斑先生から頼まれ、俺が先に試合する事になった。初めて乗る機体で、いきなり代表候補生と試合とか一夏君大丈夫なんだろうか? そんな事を考えながらアリーナに出ると、専用機を展開したオルコットさんが退屈そうに空中で愛銃をいじっていた。
「あら? 布仏さんが先ですの?」
「一夏君の専用機がまだ届いてないらしい」
「まだって……いくら専用機とはいえ、試運転すらしてないISで挑まれるとは……織斑さんの方は全く問題無さそうですわね」
「それはごもっともなんだけど……あんまし舐めてかかると痛い目みるかもよ?」
「あら……なら貴方は楽しませてくれるのかしら?」
ニヤリと笑ったオルコットさんが銃口をこちらに向けて挑発してくる。自信満々って感じだけど、正直こっちも負ける気はしていない。なんせこっちには世界最高のISの専門家な兎さん達がバックに付いているからね。
「いくよ、クーちゃん!」
「はい、束様!」
「「ナオ君『様』、ファイトー♡」」
観客席から声援が届く。なんかこういうの恥ずかしいなやっぱり。
「……あいつらどっから入って」
そういえば無観客試合のはずだったのに会場に居るなあの二人……って虚姉に刀奈姉まで居るし。なんか刀奈姉を虚姉が押さえつけてる。
「ナ――ちょっ!? 虚ちゃん、私達も負けじと尚人君に声援おくらないと!」
「迷惑ですから静かに観戦しましょうね? 楯無様がどうしてもと言うから生徒会の仕事止めて見に来てるんですから」
色々と指導、アドバイスくれたみんなの為にも恥ずかしい試合はできないな……勿論勝ちにいくつもりだけどね。
「……虚ちゃんだって、めっちゃ気にしてたくせに〜」
「さて、私の分の今日のノルマは終わってますし、試合が終わったら尚人と一緒に寮に帰りましょうかね……生徒会室にはも・ど・ら・ず!」
「待って!! 私独りじゃあの量終わらない! 今日中のもまだ残ってるのにぃ!」
刀奈姉が虚姉に泣きついてる? また何かやらかしたのだろうか?
「あれはロシア代表の更識会長に……もしかして篠ノ之束博士!?」
なぜ!? といった感じでオルコットさんが驚いているが、それに答える前に織斑先生が試合開始の確認に入ったので、俺達の試合が始まる事となった。
「色々と気になる事はありますが、先ずは試合ですわね!……後でいくつか質問宜しくて?」
「まぁ……答えられる範囲でなら」
「話は済んだか? まだ後があるからな。ちゃっちゃと終わらせろ布仏兄」
だからそういう発言は止めてください織斑先生! あぁ……言わんこっちゃない。オルコットさんのこめかみがピクピクしてるよ…………。
「試合開始!!」
??)はーやーくーだーせー!!#