インフィニット・ストラトス〜消えた歌姫〜   作:仏のマスター

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21 クラス代表の会

「では織斑くんのクラス代表決定にカンパーイ♪」

 

 あのあとオルコットさんがクラス代表を辞退した事で一夏君がクラス代表になる事になった。今はそのお祝いを学食の片隅を借りてやっている。

 オルコットさんの理由としては、今回の事で自分を見つめ直す良い機会になったからとの事で、集中して自分を鍛え直したいからと言う話だった。しかし、それで少し困った事は俺がオルコットさんに少し付きまとわれることになった事だ。

 

「是非! ビット操作の特訓に付き合ってもらいたいのと、できればご教授もお願いしたいですの!」

 

 勿論、その答えはNoである。そもそも俺自身まだまだIS初心者で、逆に教えて欲しいくらいだからだ。今回はオルコットさんがこちらを侮っていた事と、機体性能の差で束さんの作戦通り勝てただけで、同じ能力の機体だったなら100%俺が間違いなく負けている。

 

「たまに特訓相手になるくらいなら良いけど、ご教授は無理だよ」

「……どうしてですの?」

「実際の操作技術ではオルコットさんの方が遥かに上なんだよ……それに知っての通りまだ俺IS初心者だからね?」

 

 それでも納得しないオルコットさんの為に俺は自身のビット操作の適正値がBで、Sのオルコットさんの方が高い事、機体の性能差で勝っただけだと言う事を伝えた。

 

「オルコットさんのビットは全て自身でマニュアル操作だよね? 俺のは半分AIシステムの自動操作補助付きで、難しい演算とかもそっち任せだから……」

「……ウチの国のIS研究者の皆様が聞いたら、皆驚愕で茫然自失な話ですわね……ビット技術では最先端をいっていると自負している方々ですから」

 

 まぁ、作ったのがあのISの生みの親である天災兎の束さんですからね……秘密にしてるけど俺の機体って実は世界初の第四世代機らしいしね…………

 

「分かりましたわ。でもたまにで良いので、相手になって下さいましね……その、尚人さん。あと私のことはこれからセシリアと呼んで下さいませ」

「いいの?」

「はい! それに布仏さんだと本音さんと被ってしまいますのでお互い名前で」

「んっ? 呼んだ〜セッシー?」

 

 名前が出た事で呼ばれたのかと勘違いした本音が来たが、名前が出ただけだと分かると再び仲良しグループの方へ戻っていった。

 

「妹さんのあの微妙なネーミングセンスはどうにかなりませんの?」

「妹がご迷惑を掛けて申し訳ない……」

「いえ、別にそこまでは気にしておりませんので、それではまた」

 

 セシリアさんが一夏君を中心としたグループの方へ向かうと同時に、今度はクロエさんが俺が座ってる端の席の方にやってきた。因みに今日からクロエさんも正式に一年一組のクラスメイトとなりました☆

 

「尚人様はあちらには混ざらないのですか?」

「俺は下手に目立ちたくないし、普段はどちらかというと陰キャを通していこうと思ってるからね」

「そうなんですか…………(まぁ、私としてもそちらの方が助かりますが★)」

 

 クロエさんはそのまま俺の隣の席に座り、クラスメイトにもみくちゃにされる一夏君を眺めるのだった。

 因みにクロエさんは束さんの養子という事になっており、実の妹の箒さんに挨拶した時に「箒様は私の義理の叔母様という事になります」と言われ、箒さんが激しく動揺していたのは何とも言えなかった。(高校一年生で同級生から叔母様と呼ばれる……つらいな)

 

 そんな感じでまったりと会が進む頃……一人の少女がIS学園の門の前に立っていた。

 

「ここがIS学園……ここにアイツが…………てか、広すぎんのよ! 職員室どこか分かんないしぃぃぃぃぃ!!」

 

 




ウォ)お久しぶりです、アーカード、それにインテグラお嬢様。
アーカード)……フン。
インテグラ)ハハッ……お嬢様はよしとくれ。私ももう顔のシワを気にするような年になっちまったからね。
ウォ)そんな、未だお綺麗では御座いませんか。
ア)そうだぞ、インテグラ……お前はまだまだ美しい。
イ)!?……二人してからかうのではない。

 二人の言葉に少し照れた様な反応をしたインテグラであったが、直ぐにその表情は元に戻った。そしてウォルターは三人分のティーセットを置き、席に着いた。

ウォ)それでセラス嬢は一緒ではないのですか?
ア+イ)アイツはウルサイから置いてきた。
イ)今頃、ノルマとして置いてきた仕事に忙殺されている事だろう(笑)
ア)最近怠け気味だったやつには丁度よかろう。
ウォ)それはそれは…………(笑)




セラス)うぎゃぁぁぁぁぁ!!

 やってもやっても終わらない仕事の山に私は唸り声をあげるしかなかった…………

セ)早く帰ってきてぇ〜インテグラ様ぁぁぁぁぁ……あぁ、私も久しぶりにウォルターさんに会いたかったなぁ…………




イ)……てな状況にでもなってるだろう。
ウォ)……光景が浮かびますね(笑)
ア)……ふぅ。こっちの腕は上がったようだな。
ウォ)ここの先代マスター※が若くして素晴らしい実力者でしたので。
イ)オルコット家のスイーツマスターだろう? 私も一度ご馳走になったが、素晴らしい味だった。

 そんな感じで数時間三人で話した後、二人は帰っていった。

マ)昔話に花は咲いたかい?
ウォ)ありがとうございました。とても有意義な時間を過ごせました。
助)じゃっ、ここいらで締めといきましょう!

三人)次話もお楽しみにぃ〜☆

※ウォルターの前の仏の喫茶店のマスターの仏さんの事です。前のIS作品の中でオルコット家メイドのチェルシーさんと結ばれ、現在オルコット家の専属料理人(主にスイーツ部門)を担当しています。
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