「てなわけでカンちゃんの専用機と無人機黒鉄の試運転いっくよ〜☆」
今日は遂に完成した簪の専用機と、束さんが密かに学園の打鉄を改造していた(学園長公認)無人機の試運転を兼ねて、アリーナに専用機持ちが集められている。
メンバーとして一年専用機持ちの俺に一夏、セシリアさんに鈴ちゃん、それと簪となっていて、あと束さんにクロエさん、監視役として織斑先生も居る。クロエさんも専用機持ちだが、今回は撮影等の束さんのサポートの方に回る為、無人機黒鉄の試運転相手には不参加である。
「今回試運転に作った黒鉄は4機、カンちゃんはまず個人データを取りたいから個人戦で、あとはタッグを二組作ってくれる? タッグ1と黒鉄一機、タッグ2と黒鉄2機のタッグでデータ取りをしようと思いまーす!」
話し合いの結果、俺とセシリアさん、一夏と鈴ちゃんというタッグになった。鈴ちゃんが一夏を誘ったのと、俺はセシリアさんからビット操作を近くで見せて欲しいとお願いされて、この振り分けとなった。
「悪いんだけど、俺とセシリアさんのタッグが一番でいい? 会長から早く終わらせて生徒会室の方に来るよう言われてるんだ」
楯無様と本音から「早く戻ってきてね♡」とお願いされているのだ……まあ実際は少しでも自身の仕事を手伝って欲しいと言うのが本音なんだろうけど……(笑;)
前半、俺がビット操作をメインに黒鉄の相手をしてセシリアさんにそれを見せて、後半は俺はブレードを展開してセシリアさんの後方支援を受けながら接近戦をするといった内容で終わった。
「じゃあ俺は生徒会室に行くので先にあがります」
「お疲れ。すまなかったな、わざわざお前まで出てこさせてしまって」
「えぇ〜ナオ君、もう行っちゃうのぉ〜」
「REC…………(ISスーツ姿のナオ様も素敵です☆ハァハァ)」
「いえいえ。束さんもクロエさん……? もお仕事頑張って下さいね!(気のせいだよな?)」
俺は織斑先生達に挨拶して手早く着替え、生徒会室に向かった為に、この後に起きた事故に対応できなかったのだった……それがあんな事になろうなんてこの時の俺は分かるはずも無かった。
「「遅い!!」」
「これでも早く切り上げて急いで来たんだって!」
「楯無様に本音は喋ってないで早く自分の分を終わらせて下さい」
そう言って虚姉は今日の俺の担当分をデスクの上に置いたのだが、何か違和感を覚えたんだ。
「あれ? 今日の俺の分、なんか少なくない?」
「私のと作業が被ってたところはまとめて終わらせといてあげたから、今日はそれが終わったらあがっていいわよ。今日はドタバタで疲れてるでしょう?」
「「!?!?」」
「ありがとう虚姉! 虚姉も大変だろうに……」
「私はどっかのサボり魔二人のおかげで慣れてるからねー」チラチラッ
「「…………」」グサグサッ
「あははっ」
俺は頼まれた分の仕事をこなし、今日は少し早く生徒会の仕事もあがらせて貰うことにした。楯無様と本音がキラキラとした眼差しを無言でこちらに向けていたが、虚姉がそれをギラリと睨みつけ打ち消し黙らせていた為、俺は静かに視線を逸らし生徒会室を後にしたのだった。
お仕事の方お疲れ様です。