本日は二本立て☆8:00に本編の定期更新もしてるので見逃さないでね♪
〜約束の酢豚〜
時系列としてはクラス対抗戦後の放課後、寮にて。
「……ウッ……グスッ……のバカ、バカ!」
生徒会の残作業を済ませ、一人先に帰ってきた俺は喉が渇いたので寮の売店横の自販機に来たのだがどうやら先客が居たようである。
「(この声って)……もしかして、鈴ちゃん?」
「――!?」
俺に見つかった鈴ちゃんは、しまった! と言わんばかりの表情を浮かべて直ぐに反対側を向いて、顔をゴシゴシと服の袖で拭いていた。
「(……泣いてた?)……誰? 鈴ちゃん泣かせたの」
「尚人には関係ない……ほっといて」
「ほっとけないよ! 大事な親友が泣いてて……ほっとけない」
「……ハァ〜、アンタはそういう奴だったわね昔から……まぁいいか」
俺は飲み物を二人分購入し、ソーちゃんを先に寮の部屋に戻し、鈴ちゃんの隣に座った。
話を聞くに、一夏と賭けをしていたらしく鈴ちゃんが勝ったので謝らせたらしいのだが、一夏はその理由が分からず詳細を確認したところ、鈴ちゃんが中国に戻る際に一夏に告白したのを彼は間違って捉えていたらしく、それに怒りを覚えた鈴ちゃんが一夏をぶん殴って逃げてきてしまったらしい。
「……それはまた」
「まさか尚人に恋愛相談する日がくるなんてね」
「あははっ……まぁ、何と言えば良いか」
「別に無理に答えなくてもいいわよ。アンタにする事自体間違ってるとは思っているし」
まさか恋愛相談になるとは……俺は過去の自分を思い出し、返答に困ってしまった。
実は俺も小学生の頃に鈴ちゃんに告白され振っている。しかも今回と似たような形で…………
「とりあえず俺の事は置いといて……何か誤解されるような言い方だったとか? 一夏君は結構その辺鈍感らしいから(箒さん談)ストレートに言わないと伝わらなかったのかもよ?」
「……グッ……正にその通りで言い返せないわ」
どうやら正解だったらしい。
「なら今度はストレートに好きって気持ちを伝えてみたら良いんじゃないかな?……その、俺の時みたいに」
「……ググッ……また一夏に告白を……ムググッ……考えてみるわ」
なんとか話はまとまったみたいだ。
「それでアンタの方はどうな――『ズウゥゥゥゥン↓↓』――あぁ……進展ないのね」
それから俺の事も根掘り葉掘り聞かれ、暫く座り込んだまま話したのだった。
「そろそろ時間やばいな」
「そうね……あのさ……また相談乗ってもらってもいい? 私も尚人の相談聞いてあげるからさ」
「……いいよ」
俺達は軽く笑い合い寮へと戻っていった。
「おにいちゃん(パパ)! 晩ごはーーん!!」(涙)
腹ペコな二人を忘れていた…………
〜打鉄ハーレム〜
時系列としては尚人の専用機としてソーちゃん(蒼龍)が来たちょっと後の話です。
「束さん居ます?」
今日は束さんに呼ばれ、アリーナ倉庫の訓練用ISが格納されている部屋に現在来ている。
「あっ、ナオく〜ん☆こっちだよぉー!」
束さんに呼ばれた方に向かうとニコニコ顔で手を振る束さんと腕組み仁王立ちの織斑先生の二人が居た。
「度々呼び出してすまんな」
「今日は学祭ライブで【NAO】君の歌を聞いてたこの子達の試乗テストだよ☆」
そう、あの時ソーちゃんのコアが反応して完成した様に、俺の歌に反応していた学園の訓練機なら乗れるのでは説の実験なのだ。
「じゃあどの子から試してみる? 確認の為、何機かには乗ってもらうけ――っうぇぇぇぇぇ!?」
「なんだ? どうした!?」
突然、正面に開いていたディスプレイを見て驚いた束さん。何事かと確認すると、そこに並んでいる訓練機達のコアが急に異常数値を出しているらしい。
「これってまさか…………」
「――ムン! 私参上☆」
束さんの言葉が終わる前に、俺の腕のブレスレットが光り、待機状態のソーちゃんが擬人化して現れた。
「みんなパパに乗って欲しいってアピールしてるんだよ★」
「やっぱそうなんだぁ〜☆」
「あぁ……またややこしい事になりそうだ…………」
なんかごめんなさい、織斑先生……頭を抱えて悩み出した織斑先生に心の中で謝っておく。
ソーちゃんの解説もあって、俺は全ての訓練機に試乗する事になった。
「また乗りに来てねっ♡ってみんな言ってるよ……だめー! パパの専用機は蒼龍なんだから!!」
こちらには訓練機の声は聞こえないが、それからしばらくソーちゃんと訓練機達は何かを言い争っていた。
「凄いよナオ君☆どの訓練機も通常の3割増以上の動作反応見せてたよ! これは他の歌を聞いてない訓練機も色々試してみないとだね♪」
「束……頼む……それは今回の報告が終わるまで暫く待ってくれ…………」
織斑先生に懇願され、今回のテストはここまでとなったのだった……ホントにお疲れ様です……織斑先生。
おまけ
鈴)ごめんね。こんなとこに呼び出しちゃって。
尚)どうしたんだよファンファン? 俺一人で来てくれって?
鈴)……大事な話なの。
尚)……な、なんだよ。
ファンファンが凄く泣きそうな真剣な表情だったから、俺もいつもみたいにふざけて相手をできなかった。
鈴)私のパパとママ、離婚するんだって…………
尚)離婚…………
鈴)それで私、パパの知り合いがやってる中華レストランの近くに引っ越す事になって…………
尚)引越!? どこか行っちゃうの!?
鈴)ここからずっと離れたところらしい……だから、お別れになる前に伝えたいの!
そう言ってファンファンは俺にしがみついてきて……
鈴)尚人の事が好き……離れたくないよぉ! でも……でも!!
尚)俺もファンファンと会えなくなるのはやだよ……でも、俺は…………
鈴)……分かってる。尚人がカンカンの事が好きなの……でもこの気持ちは伝えたかったから。
尚)……ごめん。
そこから俺は何て声を掛ければいいのか分からず、黙っているしかなかった。
鈴)……はぁ〜気持ち伝えたら何かスッキリした。
尚)……ファンファン。
どれくらいそうしていたか……暫くしてファンファンは俺から離れていった。まだ目を真っ赤に泣いているようにも見えた。
鈴)そんなしょぼくれた顔しないで――フッ、フン! いつかここで私を選ばなかった事を後悔するくらい美少女になってやるんだから! その時告白してきてもしらないんだからねっ!
尚)フッ、フン! その時はもうカンカンと付き合ってるから大丈夫でーす!
フフッ……あははっ!
自然と二人して笑い、いつもの感じで話していた。いつかまた会ってもコイツとはこんな関係が続いたらって思った。
これは後に知った事だが、離婚の原因は鈴ママの浮気が原因だった。今鈴パパの中華料理店が入っていた貸店舗には鈴ママの新しい旦那のお店が入っていて、イタリアンのレストランになっている……勿論、俺がその店を訪れる事は無かった。
おまけ2
蒼)また乗りに来てねっ♡ってみんな言ってるよ。
訓練機A)なんなら私が専用機になってもいいのよぉ〜ん♡
蒼)だめー! パパの専用機は蒼龍なんだから!!
訓練機B)ズルイ〜私達にも乗れー!!
訓練機達)そうだ! そうだぁー!
蒼)ガルルルルル……パパは渡さないんだから!
こんな会話が行われていたらしい(笑)