ラウラ・ボーデヴィッヒ→???
「えっと……突然ですが転校生を【2名】紹介します」
「二人共入ってこい!」
朝礼で我らが副担任山田先生が困った様な表情で話し、織斑先生が合図をすると教室の扉が開き、二人の生徒が入ってくる。
クラスメート達も昨日デュノア君が転校してきたばかりなのに? といった感じで驚きを隠せない様だ。
一人目は分かる。昨日話したばかりだからね……しかし、入ってきた二人目を見て……俺は頭を抱えてしまった…………
「うわぁ……知ってる顔だぁ…………」
「…………」ニヤリ
向こうも俺に気づいたのか視線が合うとニヤリと不気味な笑みを浮かべ見てきて……なんかずっと睨まれてるのは気のせいでしょうか? 俺は静かに陰キャ学生生活を送るつもりだったのに、どんどんそこから離されていっているのも気のせいでしょうか?
「二人共自己紹介をしろ! 先ずはデュノアからだ」
クラスの女子達の視線は主にデュノアさんの足元に集まっているだろう。
「シャルロット・デュノアです。書類上のミスで男子登録になってましたが、訂正と女子用の制服が準備できたので改めて転入してきました! ちょっとしたドッキリだったのですが、驚かせてしまった方はごめんなさい。僕……本当は女の子だったんです!」
「……デュノア君が女の子?」
「……私の王子様ガァァァァァ!?」
「コレはコレで……」ジュルリ★ (オィ)
昨日の夜にデュノア社長と話した事……シャルロットさんがデュノア社、及び国から縁を切って自由国籍となり、IS学園の庇護下に入る事。男子ではなく女子として学生生活を送る事などを話した。
デュノア社長も最初は渋ったものの、娘の幸せを考えたらと納得してくれたのだった。
「例え会社や国と縁が切れようと、私達の親子という血の繋がりは消えない……私にとってシャルロットは大切な娘だ!」
「……父さん!」
「お前の幸せを願っているよ……あと布仏君、私の番号を登録しておいてくれ。娘に変な糞虫が付かないように監視を頼むよ?」
「父さん!?」
「アハハッ……畏まりました」
そんな会話もあったな〜と思い返していたら、騒がしくなったクラス内を織斑先生の出席簿クラッシュ(被害者教卓さん)の音で、一瞬にして静まり返る。
「ラウラ。次だ」
「ハッ! 教官!」
織斑先生を教官と呼んだ彼女……ラウラ・ボーデヴィッヒさんは今もこっちに視線を向けている……正直関わり合いになりたくない……しかし、俺のそんな願いは一瞬にして打ち砕かれた。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。ある男にリベンジする為にここに来た」
そしてツカツカと歩いて来て……俺の前に。じっと見てくるボーデヴィッヒさんと目を逸らし、他人のフリをする俺……クラス中がざわめく中、織斑先生だけが笑っている……昨日の別れ際の「明日楽しみにしておけ」はこういうことですか…………
「いつまで私を無視するつもりだ? もし忘れているとでも言うつもりなら、嫌でも思い出させてやろう!」
そう言うと制服の懐からサバイバルナイフを取り出し、俺に襲いかかってきた。
突然始まる教室バトル!?
次回!
歌姫死す!? インフィニット・ストラトス〜消えた歌姫〜(完)!?