インフィニット・ストラトス〜消えた歌姫〜   作:仏のマスター

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対暗部用暗部の更識家に仕える布仏家としての尚人の実力が少しずつ明らかになっていく……!?


32 歌姫の実力

「あっぶなー。えっ? それ本物じゃないよね?」

「…………」ニヤリ

 

 ボーデヴィッヒさんは俺の机の上にあった消しゴムをおもむろに上に投げ――スパスパッ――綺麗に8等分にされた俺の消しゴムが机に落ちた。

 

「銃刀法って知ってる!? 日本では――『IS学園内では日本の法則も対象外なのだろう?』」

 

 そうでした……IS学園は日本にあるとはいえ、どの国家にも属さず、如何なる国家の干渉もって話だったね……だからっていきなり切りかかってくる事ってある!? これは断固抗議である。

 

「俺の消しゴムさん弁償しろよな!」

「「「「「……!?(って、そっちー!?)」」」」」ズザァ

「あぁ、済まない。後で新品を買ってこよう」

「それと普通に刃物振り回すのは駄目! ここは戦場じゃないんだよ!?」

「まぁ確かに布仏兄の言うとおりだ。コレは没収だな」

 

 いつの間にかボーデヴィッヒさんの後ろに来ていた織斑先生がナイフの刃を掴み取り上げた。少し不服そうなボーデヴィッヒさんだが危険物の持ち込みの時点でアウトだからね!

 その後は落ち着き素直に席に着いたボーデヴィッヒさん……因みに俺を挟むように左にデュノアさん、右にボーデヴィッヒさんといった席になっている……ナゼ?

 

「オイ!」

「尚人!」

 

 朝礼が終わると同時に左右から声を掛けられた。俺は迷わず左側から掛かった声に反応……右側からの声は聞こえなかった事とする。

 

「なに? デュノアさん?」

「デュノアさんって堅苦しいなぁ……僕の事はシャルロットって呼び捨てにしてよ。昨日は本当にありがとう。おかげで気持ちもスッキリした気分だよ☆」

「それは良かった! こっちの制服も似合ってるよ(笑)」

「…………」ピクピク#

 

 新たな門出を始めた学友の笑顔にホッとする……後方からの殺気には気づかない振りをして。

 

「オイ! 私を無視するな!」ブン!

 

 俺の肩に左手を置き、実力行使してきたボーデヴィッヒさんに仕方なく応戦する事にする。

 

「おっ?」

 

 殴り掛かってきたボーデヴィッヒさんの拳を受け止めようとしたら、その前にシャルロットの手がボーデヴィッヒさんの拳を掴んでいた。

 

「今は僕が尚人と話しているんだ。横から邪魔はしないでくれるかな?」

「先に声を掛けたのは私だ!」

「いや、僕の方が早かったね。それに尚人が対応したのは僕だったじゃないかな? 『オイ!』って叫んだだけじゃ誰に声を掛けたのかも分からないしね〜」

 

 二人の間でピリピリとした雰囲気が流れ始める……転校してきて早々、この雰囲気は宜しくないなと思い止めに入ろうかと思ったところで…………

 

「ぐぬぬっ……布仏!」

「呼んだぁ〜?」ひょこっと

 

 机の下から現れたのは我が可愛い妹君でした。

 

「誰だキサマは!?」

「おにいちゃんのかわいい妹、布仏本音だよぉ〜ボッチー☆」

「――ボッチー!?」

「いや〜それにしてもおにいちゃん……二人とはずいぶん親しげなんだねぇ〜どういった関係なのかなぁ? それにデュッチーとは昨日何が有ったのかなぁ〜? 昨日帰りも遅かったし、私、凄く気になるんだよぉ〜??」

「……デュッチー」

 

 本音が瞳をギラリときらめかせ問い詰めてくる……クラスの周りの皆さんも気になるのかこっちに耳を傾けている様に感じる。

 シャルロットの事は余り公にできることではないので、俺はボーデヴィッヒさんと初めて出会った日の事をボンヤリと思い出すのだった。

 

 

 




TV)緊急速報です! 織斑一夏さんに続き、二人目となる男性IS操縦者が見つかっていた事が分かりました! 名前は布仏尚人さんという方で、今世界中が彼に注目を集めているようです!
ラウラ)布仏……尚人……だと? ギリッ

 奴がISを……そうか……これはのんびりしているわけにはいかなくなったな。ニヤリ

クラリッサ)ん? 隊長、どうされました?
ラ)クラリッサ、私は日本へと発つ! 隊の事は暫くお前に任せた!
クラ※)――ハッ!? 隊長! どういう事ですか!? 隊長ぉぉぉぉぉ!!

 私は早急に準備を済ませ、IS学園へと向かうのだった…………

クラ)そんな……(日本……私も行きたかったぁぁぁぁぁ!!)

※クロエと【ク)】で被ったので今後はクロとクラでいきます。
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