更識家のお仕事回ですねー
ボーデヴィッヒさんと初めて会ったのは総理大臣がドイツを訪問する際に護衛として楯無様が依頼を受けた時だ。刀奈が楯無様となって初めての対外的依頼で、父さんと一緒に来て欲しいと頼まれたからだ。
正直なところ護衛としての実力は、父さんから次期布仏家当主として指導を受けたり、織斑先生の特訓相手させられたりはしているものの、まだまだ最前線では活躍出来るレベルでは無いと自負している……まだ中学生だしね。
恐らく楯無様のメンタル面を考慮して呼んだ部分が大きかったのだと思う。平気そうな顔してたけど何となく緊張してるのは分かったからね。
当日は特に何事も無く護衛は進み、首席通しの会談となったところで…………
「新しい護衛はとてもお若いご様子ですな」
「それはそちらこそ同じでは?」
この時、護衛には楯無様と尚人がついていた。何故に? 俺(布仏父)は何してるのかだって?……少し離れた場所でグッドサインをしながら二人を見守っているさ。
相手の方も隊長のクラリッサ※は少し二人より年上に見えるけど副隊長のボーデヴィッヒは尚人よりも更に年下に見える。
因みに総理達の会話は尚人に仕込んでいるモノで俺も聞いているわけだ。
「ウチの黒ウサギ隊の二人はこれで二人共に代表候補生に選ばれるくらいの優秀な二人でね、しかも二人共に専用機持ちなんですよ! しかも副隊長の子はあのブリュンヒルデの愛弟子ですからな!」
ドイツ側の首相が自慢げに側近の二人をアピールしている。クラリッサは無表情だが、副隊長のボーデヴィッヒは二人を見下すように見てきている様に感じる。ふっ、甘いな…………
「それは素晴らしいですね。ですがウチの楯無はつい先日、国家代表になりましたからな!……まぁ我が国のでは無く、ロシア代表なんですがね、日本人な・の・に」
「「「!?」」」
「……し、しかし、もう一人の方はISも操縦できない男ではないですか!? しかも成人すらしてなさそうですし!」
楯無様の国家代表になった発言に三人とも驚いてはいたものの、もう一人の尚人を見て落ち着いた様に見える……やっぱりISが評価基準になっちゃうんだよなぁ……総理が最後に含みを入れたのは暗にウチは他国の国家代表も取れるほど層が厚いんだとアピールしているのだろう。
「確かにISは動かせないでしょうが、彼はあの人個人としても世界最強の人類と呼ばれるブリュンヒルデと試合して(まぁ手加減していただろうが)引き分けた事も有る実力者で、し・か・も! かの篠ノ之束博士に溺愛されている少年でしてな……もし彼の身に何かあればドイツのISのコアが全て機能停止になってもおかしくはないですな……フフフ……まぁ彼の秘密はそれだけでもないですが(彼が実は全世界のファンが知りたがっている【Nature's】の【NAO】ちゃんだって事は絶・対・に教えてやらんがな!)」ニヤリ★
「「…………」」
「……教官と引き分けだと!?」ギリッ
もうこれ軽く脅しも入ってるよな……でもウチの息子が優秀過ぎてパパは嬉しいぞぉ〜☆
我が家の未来も安泰だな!――いや、もし尚人が楯無様と結婚して婿にいったら……虚か虚の旦那か? 虚の浮いた話を全く聞かんがどうなのだろう?? 本音は絶対に嫁にやらん!!
この時のラウラの小言は、残念ながら日本サイドの人には聞こえていなかったのであった……というか布仏父の親バカ具合になんといいますか…………
「本音ちゃんは私の嫁!」ピシッ
「はいはい……だから本文に出てこないで下さい、助○ちゃん…………」ズルズル
「んにゃぁぁぁぁぁ!?」
」
最後ウチの助手ちゃんが本文をお汚しした事をここにお詫び申し上げますm(_ _)m
※〜ドイツ黒ウサギ隊の歴史〜
先代隊長+クラリッサ副隊長。ラウラ一般兵時代。
↓ 織斑先生、一夏の件で教官として一年間ドイツ軍に。
クラリッサ隊長+ラウラ副隊長。
↓ 先代はIS乗り引退。軍部内部へ。ラウラ急成長。
ラウラ隊長+クラリッサ副隊長。
↓ 次話の一件でラウラ覚醒。立場が逆転する。
クラリッサ隊長代行。ラウラIS学園へ。
といった設定になっております(笑)