「おはよう尚人! あっ、コレなんだけど良かったら昨日のお礼に本音ちゃんと一緒に食べて」
シャルロットから渡された小袋の中には手作りと思われるクッキーが入っていた。
「織斑先生に作った余り物なんだけどね★」
「早速やってるね」
「エヘへ……実はお弁当も作ってみたんだ」
「おぉ……胃袋つかみにいってるね〜」
対千冬さんとして胃袋を攻めるのは良い戦法かもね。しっかりしてる様で裏ではあ〜ゆう人だからなぁ〜(家事駄目駄目人間)知らない人には言えないけど…………
「呼ばれて、(お菓子の匂いに)誘われ、のほほほーんと私参上〜」
本音が現れた。
本音の視線はクッキーの入った小袋に向けられている。
オヤツタイムにはまだ早いよ。
「オアズケ」
「あぁ〜ん。おにいちゃんのケチ〜」
後で美味しく頂かせて貰いましょう。
僕シャルロット・デュノア。
とある理由でIS学園に男の子として転入しに来たんだけど、直ぐにバレちゃって今は女の子として通学している。
そんな僕には好きな人がいるんだ…………
♡織斑先生♡
僕が女の子ってバレて、絶望の淵に突き落とされそうになっていた時に助けてくれた王子様……みたいな人。
みたいなって言ったのには理由がある。織斑先生は実際私から見てもカッコいいけど、綺麗なお姉様なんだ。
分かってる……女である僕が女性である織斑先生に恋してる現状は……しかも教師に生徒ときた。例え織斑先生が僕を受け止めてくれたとしても、付き合えるのは僕がIS学園を卒業してからになるだろうな。
「あぁ〜でもスキスキ〜〜♡――『うるさいぞ!』――あぁ、ごめんごめん」
ルームメイトのボーデヴィッヒさんに怒られてしまった……僕は最初男という事で女性の箒さんとチェンジで一夏君と同室になる予定だったんだけど、例の件で話が流れ、転入生同士ってことでボーデヴィッヒさんと同室にって流れになってしまった。
最初教室で険悪な感じになっちゃったのもあって、話しづらいとこがあったんだけど、尚人とボーデヴィッヒさんが試合をした日の後からかな、急に相談を受けたんだ。そこからかな……織斑先生の事で意気投合して、仲良くなったのは。
尚人に相談した後、僕がアプローチとして先ず考えたのは胃袋を掴むところだった。尚人に連れられ織斑先生の寮長室に入った時に見たアレは…………一夏君が家事スキル高いのはキット…………これ以上は何か恐いので言うのをよしとこう。
これでも僕は料理も家事もかなり出来る方だと思っている。でも流石に日本食に関してはまだ詳しくないけどね。でもそこは箒さんに日本食、鈴さんに中華料理と得意料理を習う事でサポートしてもらえる事になった☆持つべき者は友だね☆
正直振られるだろうなって心配のほうが内心、今は強いけど……僕は頑張るんだって決めた! 応援してくれるみんなの為にも、希望は捨てない。
そして僕は織斑先生の為に作ったお菓子とお弁当を持って大好きな織斑先生のところへ駆け出した。
本編の先のネタバレも出てしまうので進捗に合わせて……何話になるか不明ですが、上げていこうと思います。
とりあえず今日はネタバレにならないここ迄!