結局私は……【NAO】ちゃんと尚兄は別の世界の人という風に思いこむ事にして、例えるならアニメのキャラと中の声優さんみたいな感じで思いこむ事にして、【NAO】ちゃんへの永遠の愛を誓う事にしたのだった。
↑本編ではこうなって53話へ続くわけですが、こうならなかった世界線の二人です。
こちらでは前編のみ公開。
ウォ)どこかで違う何かが始まっている…………
簪パニック ハードモード(前編)
https://syosetu.org/novel/164168/1.html
※すみません。アドレスが予約投稿時のになってて飛べなかったので貼り直しました。
純粋にラブコメを読みに来られてる方の観覧は激しくオススメしません。(観覧注意)R−18
「おにいちゃん、終わりそう?」
「今のペースでいけばギリギリかな?」
コンコン。
「はーい」
編集に忙しいおにいちゃんに変わり私が対応することにした。
「ごめん。やっぱり来ちゃった」
扉を開けるとかんちゃんが立っていた。本来ならばここでいくらかんちゃんとはいえ追い返すべきだったのだ…………しかし私は屈してしまったのだ。
「――あ、あの差し入れにカップケーキ作ってきたんだ。キリの良いところで試作曲聴かせて貰いながらどうかな? 勿論本音の分も作ってきてるよ★」
「かんちゃんのカップケーキ♡」
「簪のカップケーキ!?」
かんちゃんのカップケーキは至高なのだ……絶品なのだ……私はその甘い香りに負けてしまった。この時はおにいちゃんも反応してたし、言ったらおにいちゃんもかんちゃんのカップケーキは大好きだったはずだから良かれと思ってしまったのだ…………それがあんな結果になるなんて知らずに。
「合わせて紅茶も入れてきた★」
おにいちゃんも手を止めて、自分のデスクから食事用のテーブルの方にノートパソコンを持って来てしまった。
紙箱を開けると作りたてなのか、まだほんのりと温かいソレが私とおにいちゃんの食欲をそそり、紅茶も良い香りがして……ゴクリと喉がなった。
試作の曲が私達だけ聴こえるくらいの音量小さめで流れ始め、お茶会が始まり、普通にカップケーキも紅茶も飲むかんちゃんにつられ、私とおにいちゃんも何も疑う事なくソレを口にしてしまった。
「あぁ〜♪ やっぱり【NAO】ちゃんの歌声はサイコーだよぉ……♡」
一曲目が聴き終わる頃には皆2個ずつあったカップケーキを食べ終えてしまっていた。
そしてそのまま二曲目に入り、かんちゃんは無言で真剣に曲を聴き入っていた。
「「フワァ〜」」
二曲目が終わろうかという辺りで私とおにいちゃんが同時に欠伸をした。就寝時間も近いせいかな? 眠くなってきたのだ。
「本音は眠くなったら寝ても良いからな」
「ごめんね本音……感想は明日にして私も曲聴いたら直ぐに帰るから」
「ウニュ……そうするのだぁ〜むにゃむにゃ」
布団に潜り込み、私の記憶はここで直ぐに途絶えてしまった。
本音が眠ったのを確認して、俺も頭がボォ〜っとしてきた。そして何かおかしい事に気づき始める。
「次が最後の試作曲なんだね★」
「……うっ、あぁ。そうだ……ね」
簪は真剣に三曲目を聴いている……編集作業も二曲目が終わり……あとコレを短編仕様にしてアップすれ……アレッ?
「…………」
「…………★」
瞼が凄く重たい……アレッ? 俺、体が横になってる……まだ寝ちゃ駄目だってのに…………あっ、ダメダ……そこで気づいた……簪がニッコリ笑顔で俺を見下ろしていた事に…………プツン。
俺の記憶があったのはここまでであった。
もし気になって読んでみようと思われた方は前書きURLより作者R−18作品集の方へ見に行かれて下さい。
コレをアップした時点(2024/11/08)ではまだ前編しかアップされておりません。
次週より再び54話に続いていきます☆