この二人どうしよう…………
「ナ・オ・ト……ちょっとツラかしてくれる?」
「…………はい」
クルと思ってた……何も無かったとはいえ、きっとシャルロットもアノ話を聞いたのだろう。問題は何処まで尾ひれが付いてネジ曲がった話を聞いたかによるだろうな。
「…………」
「…………(何処まで連れて行かれるのかな俺)」
暫くして目的地に着いたらしい……場所は屋上だった。屋上へと入り静かに扉が閉まる。
ドガン!!
「――!?」
突然、体ごと壁ドンされた……勘違いのない様に言っておくが、甘い雰囲気などは全く無い。
「僕がナニを聞きたいか……尚人は分かってるよね?」
「……分かってるから、そのプレッシャーを少し抑えてくれる? ちゃんと説明するから」
俺の説得をとりあえずのんでくれたのか、一旦離れてくれたものの、未だに疑惑のまなざしをこちらに向けたまま聞く態勢に入ったようだ。
「先ず大前提に言うけど、何も無かったからね? 確かに朝方まで織斑先生に拘束されたけど、あくまでお話と相談にのってただけだから。俺はシャルロットの事応援してるし、織斑先生はそういう対象として見てないから」
「……うん。尚人の事は信じてる……信じてるけどあんな噂聞かされたら僕も心配になっちゃって、ちゃんと尚人の口から聞かないと心が落ち着かなくて……オカシイよね? でもそれくらい僕は織斑先生の事が…………」
織斑先生の不安は当たってるのかもしれないな……今のシャルロットを見るに、ただの好きでは答えられない領域に入ってきているのかもしれない……ここは俺がどうにかするしかないかな……全くの無関係ってわけではないからね。
「ねぇシャルロット、落ち着いて聞いてね?」
「尚人?」
それから俺はシャルロットと真剣にオハナシをした。
トントン
「すまん本音。今手が話せないから出て!」
「は〜い。どちらさまかなぁ〜?」
「私だ」
今日は本音に「おにいちゃんの手料理が食べたーい♡」とおねだりされて自室で料理をしている。最近色々あって作ってやれてなかったのもあったので、今日はちょっと豪勢な夕食にしてやるつもりだ。
それでお客さんは誰かと思ったら織斑先生の様だ。
「いきなりすまんな。ちょっと尚人に確認したい事……良い匂いがしてるな」
「すみません。あと少しで完成しますので――あっ、良かったら織斑先生も食べていきますか? お食事しながらでも良ければ話も聞きますし」
「それは願ってもないお誘いなのだが……」チラリ
俺の料理の方を見ていた視線をチラリと本音の方に織斑先生が向けた事で、俺はなんとなくだが察して、本音に二人分の料理を渡し、今日は姉さんと二人で食べてもらう様にお願いした。
「話が終わったら連絡するから」
「は〜い」
本音が姉さんの部屋に向かうのを見送って、俺は料理と共にテーブルに座って待っている織斑先生の正面に腰をおろした。
「冷めない内にどうぞ」
「あぁ、ありがとう」
「「いただきます!」」
あらかた食事を楽しんだところで、織斑先生が口を開く。
「尚人……お前、シャルロットに何を言った?」
「……ちょっとだけ真剣なオハナシをしただけですよ。今と未来について」
「……なぁ、尚人。シャルロットはもしかして……私を…………」
「…………」
その後、織斑先生とも真剣にオハナシする事になってしまった。
そしてこの物語は最終章へ…………
間の会話(主にシリアス重めな部分)に関しては今回カットしております。(ラブコメ作品なのにシリアス重めの文章は嫌いという方も多い様なので)話の流れからある程度は想像できると思いますので、読者様皆様の御想像にお任せ致します。
どうしても知りたいと言う方はメッセージ頂ければ、大まかなシナリオを書いた文章を返信させて頂きます★