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某国の襲撃事件から数日後……束さんはさっそく報復処置を実行に移し、まず最初に某国所持のISコア及びISは全て機能停止となり、亡国組織などに盗まれた以外のコアは束さんの下へ全て戻される事となった。
俺達は再び日常に戻り、今俺は再びシャルロットに呼ばれ、屋上へとやって来ている。
「先ずは今まで色々とありがとう……織斑先生からも聞いたよ、尚人が裏で色々と頑張ってくれてた事」
「いや、まぁ、俺もなんだかんだ首突っ込んでしまった者として気にはなってたし」
今回も安定の屋上に連れて行かれた後、俺はシャルロットから結末を聞かされる事になった。
シャルロットから説明を受けた尚人はシャルロットの失恋を聞き、どう言葉を返そうかと悩んでいると突然…………
「でね、尚人、私ね……チュッ♡」
「…………ほえ?」
「尚人……大好き♡」
シャルロットの衝撃発言に俺は…………
「――ふっ」
「「――ザ」」
「「「ケンナァァァァァ!!」」」
屋上の扉からは楯無が、急に頭から屋上に刺さるように飛んできた人参型ロケットからは束とクロエが飛び出してきて叫んだ。
「なんでそうなるのよ!?」
「アンタはチーちゃん狙ってたんじゃないの!?」
「こんなところに伏兵がいたなんて……」
三人が各々の感想を叫んだところで、再び屋上の扉が大きな音をたてて開かれる。
「尚兄!……やっぱり私割り切れないよ! 尚兄が【Nature's】の【NAO】ちゃんだったって聞いて、愛が溢れて抑えきれないぃ!!」
「簪ちゃん!?」「カンちゃん!?」「簪さん!?」
「尚人が【NAO】?……えっ? どういう事?」
さらなる伏兵の登場に三人は動揺を隠せない。何せある意味最強の伏兵だからである。
それとは別にシャルロットは簪から暴露された真実に動揺と共に、別の感情が浮かび上がってくる。
「尚人君だけでも素敵なのに、【NAO】ちゃんもついてくるって何それ? ますます好きになっちゃうよぉ〜♡」
「シャルロットちゃんは黙ってて!」
「てかなんでチーちゃんから尚君に乗り換える話になってるのさ!?」
「そこおかしいでしょう!?」
シャルロットの奇行に三人が突っ込むと、シャルロットは両手を頬に当て語り始める。
「織斑先生の事も本気だったよ……だけどその時、先生に振られて、諭されたんだ……あの時本当に私を助けてくれたのは誰なのかを……側でずっと僕を支えてくれたのは誰なのかを…………♡」
因みに尚人は状況についていけず、ただ立ち尽くすだけである。
そしてそこに近づく一つの影。その影がピタリと尚人の腕に抱き着いて言う。
「尚兄。あの時は尚兄を振ってごめんなさい……私、尚兄の事諦めてた。尚兄はお姉ちゃんの事が好きなんだって……でも今なら分かる。私にはやっぱり尚兄しかいないんだって! だからお願い!! 私にもう一度尚兄の恋人になるチャンスを下さい! だから――『ちょっと待ってよ!』――うわっ!?」
尚人の腕に抱き着いていた簪をシャルロットが引き剥がす。そこに一歩遅れて三人も尚人と簪の間に割って入る。
「簪さんと尚人さんの話はもう終わっていたのではないのですか?」
「いくら簪ちゃんのお願いでもコレだけは聞けないわ…………」
「そもそもカンちゃんはイックンが好きになったんじゃなかったの?」
「そうだよ! それで一夏と箒さんが付き合い始めちゃったからまた尚人とだなんて!」
「「「お前が言うな!」」」
修羅場……混沌……もはや、収集が付かなくなりゆく現場に一人の少女が舞い降りる。
「はいはい。一旦落ち着きなってアンタら!」
皆が一斉に振り返ったそこに立っていたのは鈴であった。鈴の姿を見た尚人はまさかまた一人増えるのか!? と恐怖を抱いたが、そうはならなかった。
「アンタら騒ぎ過ぎ。下に居てもアンタ達の叫び声が聞こえてきたわよ。千冬さん来る前に落ち着きなって」
【千冬】という強ワードに皆の動きが一旦止まる。やはり皆、千冬さんは怖いのだろう。
「ほら。タイミングは作ってやったんだから、あとはしっかりしろっ!!」 バシン!
尚人の背中をバシンと叩いた鈴はそのまま入ってきた扉から出て、消えていったのだった。
「…………(ありがとう、鈴ちゃん)」
復活した尚人が皆の方を向き、意志を固める。
「みんな、きいてくれる?」
全員がゴクリとツバを飲む…………
「俺は…………!!」
…………
…………
エピローグ
「あぁ〜あ、尚君卒業してつまんなくなったなぁ〜」
アリーナ倉庫の片隅で黒鉄達の調整をしながら、ウサギ耳の誰かが呟く。あれから時は過ぎ、数カ月前に尚人や一夏達の世代がIS学園を卒業し旅立って行った。
卒業までの間色々と騒がしい日常が続いたが、今となっては静かなものだ。
「だからと仕事をサボるのは許さんぞ?」
「あぁ〜おかえり〜チーちゃん♪ 今日も渋い顔だね★」
「……全くIS委員会の奴ら、今日もグチグチネチネチと……#」
「あはは〜でもアレからはホント何も無いよね〜」
尚人と一夏以降、男性のIS操縦者が現れるでもなく、一度某国が報復処置を受けてからというものIS学園に侵入してこようとする国や団体もなかったのだ。
「しっかし尚君の卒業者代表の時のコメントには今でもホントびっくりさせられたのを思い出すよね〜♪」
「やめろ……アレでどれだけ私が鎮圧するのに大変な思いをしたと思っている」
「まさか全校生徒と報道陣の前で【NAO】の正体バラして、愛の告白しちゃうんだもん」
「アァァァァ……忘れていた記憶ガァ!?!?」
そう尚人は卒業式のその日に一人の女性に告白したのである。
「私じゃなかったのは残念だけど、まぁ選ばれなかったのはしょーがない★」
そう言って束はパソコンをカタカタと打ち鳴らし、黒鉄達のチェックに戻ったのだった。
「一夏達はたまに連絡来るが、あの二人はちゃんとやってるのか?」
尚人達の二人は卒業してからというもの、全く連絡も無く、どうしてるのやら? と千冬は思うのだった。
「おつかれ尚人! 今日はウチのオープン記念に来てくれてありがとう♪」
「鈴には何度も助けられたからな。これくらいお安い御用さ!」
鈴はIS学園三年生の時に中国の国家代表に選ばれたが、学園卒業と同時に突然の引退。そして今、かつて鈴のお父さんのお店があった場所に再び中華料理店を開き、そのオープン記念に呼ばれたのだ。テナント募集状態だったそこを買い取り、作り直したのだった。
鈴の横には料理長である鈴の親父さんが隣に立っている。
「んじゃ、お客様二名様! ご案内!」
鈴の案内に従い、お店の中に入る。隣に立つ愛しい人の手を取って…………
完結こそ正義
…………
ハーレムエンドダヨォ! と思わせて…………ニハハ(笑)
ヒロイン's)「「「「「いや、待てや!?」」」」」
仏)「緊急離脱!」
ウォルター「最後まで呼んで頂きありがとうございました。逃走中の作者に代わり、私より感謝申し上げます」
完…………★ お気に入り200人でナニかあるかもヨ〜yo