「……私は! 私は真剣だよ。初めはISの異常反応を調べるつもりで近づこうとしたけど【NAO】君を探してる間に色々と調べて、クーちゃんに進められて曲も聴いて大ファンになって、そして【NAO】君が女の子じゃなくて【布仏尚人】っていう男の子だと知ってからは、君の事を調べまくったんだ。
先ず最初に顔を見た時に束さんの胸は貫かれたね。【NAO】ちゃんと思ってた頃も可愛いと思ってたけど、尚人君も可愛くて一目惚れだったね! うん。
それから君の事を調べれば調べる程にどんどん好きになっていって……正直ここまで人を好きになるなんて思いもしなかった。
もう既に【NAO】君無しの人生なんて考えてられないくらいだよ。
それで……初めて【NAO】君と会ったあの夜に、君の寝顔に束さんの胸はキュンキュンときめいて、愛が溢れそうになったけど抑えて、今ちゃんと説明して、想いを伝えようとしてたところに3人が入って来たって感じかな…………」
初めは虚姉の方を見て話していた束さんだったけど、途中からは俺の方を見て真剣に愛の告白をされた。
凄く胸がドキドキしてる……こんな綺麗なお姉さんに告白されてドキドキしない方がおかしい。だけど…………
「束……お前がそれ程まで…………」
「むぅぅぅぅ……(そんなの私だって……!)」
「……貴女の想いは分かりました。ですが現状それは貴女の愛の一方的な押し付けでしかありません。尚人……あなたの気持ちは?」
「「!?」」
こんなに気持ちを伝えられて、凄く嬉しく思うけれど、俺は……
「篠ノ之束さん。気持ちは凄く嬉しかったです。だけど俺には好きな子がいます。だから……ごめんなさい」
「うんうん☆ 分かってるよ〜【NAO】君も束さんの事大好……ん? なんだって?」
「いや、その……ごめんなさい」
「…………」
「束……」
まるで信じられないといった表情のまま固まった束さんの肩に千冬さんの手が優しく置かれる。
「…………あはは〜振られちゃったかぁ★ でも良かったら異常反応の調査協力だけはお願いしたいんだよ! 【NAO】君の声がISに何らかの影響を与えているのは間違いないみたいだから」
「調査協力であれば、大丈夫です。良いよね虚姉さん?」
「尚人が良いのであれば……私もその件は気になりますし。ただ、条件を付けさせてもらいます。尚人と会う際は必ず織斑先生か私の立ち会いのもと行う事。二人きりでの会合は禁止とします」
「む〜分かったんだよぉ」
こうして俺は無事、家に帰れるようになったのだった。
「因みになんですが、どうして俺が【NAO】だってバレたんですか?」
「あっ、それは私も聞こうと思ってました」
これは俺としても聞いておきたい事だったので聞いてみた。
「それはそこの新しい楯無と【NAO】君の通話を聞いて知ったんだよ。彼女が【NAO】君を学園祭に呼べるレベルには知り合いなのは分かってたから」
「通話って、もしかして……」
「この束さんに不可能は無い!」
「電話を盗聴とか何しとるか!――『ギャン!?』」ゴンッ!
なるほど……現状俺と繫がっている人物として刀奈姉をはっていたってわけか。それで通話を盗聴して知るとかどんだけだよ……情報元は身内でした。
それにしても良い音なったなぁ……これは自業自得だよね? 虚姉も頬をヒクヒクさせながら怒った表情で束さんを見ている。
そういえばさっきからその刀奈姉が静かなんだけ…………なんか両手を頬に当ててクネクネしてるんですが……うん。放っておこう。
「…………(尚人君に好きな人が……それって!?)」クネクネ♡
現状ヒロイン候補達の好感度☆
楯)尚人君の好きな人って……私!?
束)振られちゃったよぉ〜(涙)
ク)私に一目惚れし――楯&束「「無いから!!」」――シクシク(涙)
簪)あぁ〜【NAO】ちゃん尊すぎるよぉぉぉぉ♡(ガチ恋勢♡尚、まだ【NAO】=尚人だとは知りません)
?)パパは私の事が大好きなんだもん!
助)はい。○○ちゃんはまだ出てくるの早いからね〜一旦戻ろっか。
?)うわぁぁぁぁん!
の)お兄ちゃんモテモテだねぇ〜
虚)ほんと大丈夫かしら…………(悩)