景虎と行く、聖杯探索 作:ぐだぐだイベの復刻ください
これからは長文を書かずに
要所要所で区切って投稿したいな、と考えています。
もちろん書きたければとても長いものを書くのですが、常ではなくなる予定です。
よろしくお願いします
謙道が目覚めた数日後、彼の部屋のドアがノックされる。
「誰だ?」
「……私よ」
ドアの向こうから聞こえたのは、オルガマリー・アニムスフィアの声だった。
「入っていいが……出歩いていいのか?」
謙道の言葉は一度は仮死状態となっていたオルガマリーの身を案じたものだった。
それは彼女自身もなんとなく理解している。しかし、
「何よ、一度深傷を負った足手纏いは寝ていろって言うワケ?」
時計塔のロード、その一角としてのプライドに傷をつけられたような気がして、オルガマリーは謙道への視線を厳しくする。
「その深傷が癒えていないのなら寝ておけと言ったんだ。……その調子なら杞憂だったな」
「えぇ、その通り。私はすでに十分回復しています。それに、私を庇ったあなたがピンピンしてるのにいつまでも寝てるわけには行かないじゃない。──さて、本題に入ります」
一つ咳払いをして、そう言ったオルガマリーは部屋のベッドに腰掛ける謙道の前までカツカツと歩み寄る。
「冬木の特異点は解消されました。しかし、新たに七つの特異点が、人類史のターニングポイントとも言える場所に発見されたわ。あなた達には……」
「冬木と同じように現地に赴き、特異点の元凶となるモノを回収……だな?」
「えぇ、そうよ。でも、あなたには拒否権がある。あなたをここに連れてきたのも、巻き込んだのも私だもの。もちろんあなたという戦力は喉から手が出るほど欲しい。けれどあなたが望むなら、この
「いや、構わない。俺も協力しよう」
「そうよね、今すぐあなたを作戦から─────え?いいの?命懸けよ?」
予想しなかった回答にオルガマリーは目を見開き、謙道に問いかける。
「いいんだ。どうせ乗り掛かった船だしな、義を重んじるのも悪くはない」
「義……儒教の五常?それとも仏教かしら?」
「さぁ、どちらだろうな?」
いつもの感情に乏しい表情のまま、揶揄うように片眉を上げた謙道にため息を吐きつつも、オルガマリーは真面目な表情に戻り
「ありがとう、なら私はカルデア所長として命じます。……これから始めるのは、人類史を正すために人類史と戦う旅。私の、いえ……カルデアの使命を、あなたと藤丸立花そしてそのサーヴァント達に託します。後方支援は惜しまないわ。頼んだわよ、ケンドウタツマサ。」
オルガマリー・アニムスフィアは謙道龍正へ、握手を求めて手を差し出す。
謙道龍正は立ち上がり、その手を握る。
ここにカルデアの運命は決定した。
その全力を持って人類史と戦い、そして取り戻すと。
「……俺の名前の発音は怪しいままだが、いいだろう。約束する、人類史を取り戻すまで、戦い抜くと。──それで、その話はマシュと藤丸の二人にもしたのか?」
謙道が思い出したようにそう聞くと、オルガマリーは
「えぇ、ロマニが話したらしいわ。すでに合意してもらったらしいわよ。あなたには後輩の教育も任せなきゃね?」
と言い、その肩に手を置く。
謙道は少しため息を吐きつつも、わかったと首を縦に振る。
そして、そこから数日後ついに第一特異点へのレイシフトが行われることになった。
「……緊張しますね」
ブリーフィングの直前、何故か敬語の立花が謙道にそう話しかける。
「……そうか?俺はそうでもない。そして、なぜ敬語なんだ?」
「いや、カルデア本拠防衛担当で立場が上とか知らなかったので……」
「別に敬語はいらん。大層な肩書はもらっているが同じ人間だ」
その言葉を聞くと、あからさまに肩の力を抜く立花。
そして再び話そうとしたその時、ドアが開きオルガマリーが入ってくる。
「さて、二人とも少しはリラックスできてるかしら?ブリーフィングを始めるわよ。」
ホログラムでイメージ図のようなものを映し出しながらオルガマリーが概要を話し始める。
「まずは主目的ね。簡潔に言えば特異点の修正と聖杯の調査。特異点における歪みを調査して修正したら、その原因の聖杯を破壊又は回収する。それが目的よ。聖杯は冬木の例を参考にした憶測だから要調査なんだけど……ここまではいい?」
謙道が軽く頷いた後立花の方を覗き見ると、立花は元気よく頷いた。
どうやら数日かけて必要な知識を叩き込んだ努力の甲斐はあったようだ。
「レイシフト先の時代に到着したら、まずは霊脈を探して召喚サークルを作って頂戴。そうすればこっち側から支援物資を送れるようになるわ。あとは、追加でサーヴァントを召喚することもできるわね。方法は前と同じようにマシュの宝具をセットするだけよ。」
「追加の召喚?」
立花が首を傾げる。
「あなたと契約してるマシュや彼のカゲトラ以外のサーヴァントを喚べるようになるって話よ。マシュはデミ・サーヴァントだし、カゲトラは何故か魔力のパスが彼と直接繋がってるからいいけど、他のサーヴァントはカルデアから魔力を供給しないといけないのよ」
納得したように頷く立花を見て、オルガマリーはブリーフィングを続ける。そして、それが終わり次第──ダ・ヴィンチの乱入があったものの、立花と謙道はそれぞれのコフィンに入り、アナウンスが響く。
『レイシフト開始まで あと3、2、1……』
『全工程
レイシフトの光に包まれ、渦の中を進むような不思議な感覚と共に過去へと飛ぶ。
そして……
「ランサー、俺の目が正しければここは森の中で、周りには藤丸とマシュはいない。お前も同じ景色を見ているか?」
「…………えぇ、間違いなく二人ぼっちですよ」
読了ありがとうございます。
これからはこんな感じで次に繋がる切り方をしたいなと思ってます。
嫌いな方はすいません。
今回は書きたい部分過多で二千文字を越しましたが、次からは千五百文字くらいの軽いものをぽんぽん上げようかなとも思ってます。
何度も言いますが、その回で書きたいものがどれほどあるかによります。
よろしくお願いします
原作の大幅コピー(規約違反)に引っかかるのが怖いので本作主人公が活躍しない部分は……
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省略してええで(^^)
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関係ない、書け(DIO風味)