景虎と行く、聖杯探索 作:ぐだぐだイベの復刻ください
リアルが忙しすぎて投稿が遅くなってます
遅いですが書くつもりはあるのでよろしくお願いします
本編ではまだジャンヌ・オルタの呼称は黒いジャンヌや黒ジャンヌですが、文章のテンポを考えて地の文ではジャンヌ・オルタと記載します。
オルレアンの城から炎と爆炎が上がったその時、立花はサーヴァント達を指揮して、邪竜ファヴニールと黒いジャンヌ・ダルクの配下である狂化サーヴァントを相手にしていた。
「AArrrrrrrr──!!!」
「あなたの相手は、こっちですよ!」
立花へと斬りかかろうとしたバーサーカーの剣を景虎が宝槍で抑え、後方へと押し返す。
「…っ、ありがとうランサーさん!」
「うちのマスターはあなたにもクラスで呼べって言ったんです?はぁ、徹底してますね」
景虎はため息を吐きながらも、一切の油断なくバーサーカーを睨みつける。
「sshhhhh……」
バーサーカーは少し背を曲げた低い姿勢で景虎を睨みつけ、低い声で唸ると、野生動物のように頭を揺らす。
「ハ─────ッ!」
「ohrrrrr──!」
「──っ!?」
素早く踏み込んだ景虎の宝槍を、バーサーカーはその剣で上に逸らして肉薄する。
景虎は驚きに目を見開きながらもその剣を大袖で弾くと、バーサーカーを蹴り飛ばして後退する。
「……バーサーカーとなってその技術、生前にかなりの武練を積んだ騎士とお見受けしますが、名は?」
「…………urrr……La…nce……Arrrrr!!!」
名を聞かれた瞬間、躊躇うように動きを止めて唸ったバーサーカーだったが、突如として発狂し叫び声と共に景虎へと剣を払う。
聖杯の持ち主からの魔力支援を受けバーサーカーながら凄まじい技を持つ騎士と、優秀なマスターを持ち潤沢な魔力こそあるものの、このフランスでは一切の知名度補正のない景虎の実力は拮抗していた。
一方、立花たちは既にバーサーク・アーチャーとランサーを撃退し、たった今エリザベートがカーミラにトドメを刺した。
「ジークフリートさん!今だよ!」
「委細承知……邪悪なる竜は失墜し、世界は今、洛陽に至る!」
ジークフリートがその大剣の柄を捻る。
すると、柄の中間が分割されて青い宝玉が顔を出す。
青い宝玉に貯蔵された真エーテルが解放され、魔力が火柱の如く空に立ち昇る。
それは、ジークフリートの本領であり全力。
再び相見えた宿敵を黄昏へと撃ち落とすべく放たれる一撃。
ジークフリートが剣を振り下ろすとともに、立ち昇った魔力はその延長であるかの如く追従し、ファヴニールへと叩きつけられる。
「撃ち落とす――『
「──────────!!!!!!!」
ファヴニールが最後の足掻きと放ったブレスすら意に解さぬと言わんばかりに打ち砕いて迫った『
「おお、かの邪竜を殺してみせるとは……これがカルデア。脅威……ジャンヌを阻む脅威そのもの!排除しなくては、この私が!」
人の皮で作られた狂気の本を片手に現れたのは狂人ジル・ド・レェ。
彼は歌うようにそう言うと、片手に持ったその本から大量の海魔を召喚する。
そして、その瞬間強烈な破壊音と共にオルレアンの城の一角が吹き飛び、謙道が立花たちの前方まで吹き飛んでくると、それを追うように黒いジャンヌがジル・ド・レェの横に着地する。
「おぉ!ジャンヌ!素晴らしき力!それこそ貴女が復讐を遂げるための……っ!?」
しかし、ジルの体を地面から生えた槍が刺し貫く。
「……何故……?」
「私は全てが憎いの。私を作って操り人形にしたあなたもね」
ジル・ド・レェは焼き殺され、黒いジャンヌは謙道へと向き直る。
「私が偽物だってことくらいもうわかってる。それでも、私は名乗るわ……我が名はジャンヌ・ダルク!憎悪の炎でお前たちを焼き尽くす竜の魔女よ!」
謙道はジャンヌ・オルタを見据えて刀を構える。
「……そういえば、名乗ってはいなかったな。俺の名は謙道龍正。毘沙門天の加護と神威を持って、貴様を殺す男だ」
謙道の全身の魔術回路に魔力が巡り、青白く浮かび上がる。
刀を構えた謙道に応えるようにジャンヌ・オルタは右手に旗を握ったままに左手で剣を引き抜き構える。
そして、その剣を謙道へと向ければ数多の槍が謙道に向かって飛ぶ。
謙道はその全てを自らの刀と拳で叩き落とす。
「チッ……、ホントにバケモノじゃない…わかってたけど、負ける気はないわ。ここで燃え尽きなさい!」
さらに多くの槍と炎が謙道へと牙を剥く。
「聖杯そのものを魔力リソースにしているだけはあるな。中々に面倒だ。……だが、ここで焼け死ぬつもりはない!」
凄まじい力で踏み込み、残像が残るほどの速度で接近した謙道の刀をジャンヌ・オルタはすんでのところで防ぎ、鍔迫り合いになる。
「……っ、アンタ本当に人間?」
「あぁ、人間だ。今のところはな」
「……神にでもなるつもり?」
力は拮抗しているわけではない。
鍔迫り合いにこそなってはいるが、ぎりぎりと火花を散らす刀と剣は徐々にジャンヌ・オルタの方向へと押し込まれ始めている。
「俺は神になるつもりはない。ただ、越えてみせるつもりだ」
「─────っ!」
そう言って口角を僅かに吊り上げた謙道のその瞳に僅かに煌めいた狂気に似た色に、ジャンヌ・オルタはわずかに狼狽え、それと同時に炎で謙道を牽制する。
「……ハ、神を越える?随分と高望みをするじゃない」
「当然だ。俺は俺を越えなくてはならない。それをもって、俺の基本骨子を否定する。そのために俺は刀を握っている」
「─────そう、私なんて眼中にもないわけね?えぇ、良いわ。燃やし尽くしてその身に刻み込んであげる!これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮──『
ジャンヌ・ダルクを焼き尽くした炎が、炎となったジャンヌ・オルタの憎悪が迫る。
謙道は全身に魔力を回し、ジャンヌ・オルタに肉薄しようとするが、その進行方向から無数の槍が彼に向かって突き出される。
凄まじい爆炎と土煙があたりを覆う。
「─────そんな気はしてたわよ。どう足掻いたって、アンタには敵わない。……ファヴニールのブレスすら消し飛ばしたんだもの、私が勝てるわけなかったのよね、はぁホント……無駄に疲れた」
「無駄ではないだろう。事実、お前の憎悪はもう少しで俺の命に届いていたぞ?」
ジャンヌ・オルタの宝具によって出現した槍は謙道の脇腹を刺し貫き、謙道の刀はジャンヌ・オルタの胸部、その内側の霊核を貫いていた。
「あっそ、じゃあ……これ、渡しておくわ。アンタを殺しかけた女を気に入ったなら、喚びなさい。心底憎たらしいけれど、力くらいなら貸してあげる」
そう言って彼女が渡したのはまさに先ほどの戦いで彼女が握っていた剣。
謙道はそれを受け取ると、ジャンヌ・オルタから刀を引き抜く。
それと同時に、その霊核が完全に破壊されジャンヌ・オルタは消滅した。謙道は彼女から零れ落ちた聖杯を拾い上げた。
景虎がバーサーカーに勝利したのもちょうどほぼ同じタイミングだった。
「『毘天八相車懸りの陣』!……っと、マスター?そっちも終わりましたか?」
「あぁ、ちょうど終わったところだ。……さて、アマデウス。ピアノの演奏なら、今が最後の機会だぞ」
「──、そうだな。ありがとう、感謝するよ。僕はようやく、マリーに演奏をしてやれる」
アマデウスの指で、美しい音色が奏でられる。
マリー・アントワネットは瞳を瞑り、静かにその音楽に聴き入っている。
彼女たちを中心としたサーヴァントたちが退去の光に包まれる。
約束は果たされ、皆一言づつの感謝を述べて退去した。
これにて、第一の特異点は解消された。
残ったのは輝く聖杯と、ジャンヌ・オルタの剣。
その剣は彼女の憎悪を、込められた感情を示すように熱を持ったままだった。
読了ありがとうございました
サムレムコラボが楽しみすぎる……!!
ヤマトタケル引けなかったのでピックアップ来て欲しい……
原作の大幅コピー(規約違反)に引っかかるのが怖いので本作主人公が活躍しない部分は……
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省略してええで(^^)
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関係ない、書け(DIO風味)