景虎と行く、聖杯探索 作:ぐだぐだイベの復刻ください
「第一特異点の修正、ご苦労様でした。戦力増強の為、明日には二人ともにサーヴァントを召喚してもらうわ。よろしく」
カルデアに帰還した謙道と立花にオルガマリーはそう言った。
二人はそれに頷き、少しの会話の後にその場を離れた。
そこから数十分後、
「それで?私に話っていうのは何かな?謙道クン?」
ダ・ヴィンチの工房にて、謙道とダ・ヴィンチが机を挟んで会話をしていた。
「お前が魔術にすら精通する天才だと見込んでの相談だ。──俺の体に刻まれたこの魔術を、使わずに眠らせ錆びついて久しいこれを完成させることはできるか?」
錆びついて久しい、と謙道は言った。
神の力を降ろし、ファヴニールのブレスを弾いたあの一撃は、錆びついた魔術から放たれた一撃だったと。
ダ・ヴィンチは困惑の声を漏らしながらも答える。
「……錆びついていてアレだったのかい?……イエスかノーで言うならイエスだ。だけど、それは君にとって──」
「言うな。理解した上で言っている。」
「そうかい。じゃあ、後日呼ぶから、その時に来てくれ。君のそれを完璧に調整して見せよう」
「感謝する」
ダ・ヴィンチへと頭を下げ、そして背を向けると謙道は工房から立ち去った。
一人工房に残ったダ・ヴィンチは、なんとも言えない表情てその背を見つめていた。
その翌日のこと、立花と謙道は事前にオルガマリーに言われていた通りに召喚ルームへと呼び出された。
立花の呼びかけに答えたのは
ジャンヌ、清姫、エリザベートなど第一特異点で共に戦った面子だった。
オルガマリーは召喚できる上限までの人数を二人で半分づつ召喚するという提案をしたが、謙道は一般人であり戦闘能力のない立花に多くのサーヴァントを付けるべきだと提案したため、謙道は一人のみ召喚する事となった。
だが、彼にはそれだけで良かった。
何故ならば、手繰り寄せるべき深い縁は一つのみ。
ただ託された剣に応えるのみ。
それ以外に彼が新たに英霊を求める理由はないのだから。
「─────告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
我が意、我が理に従うのならば応えよ。
汝、怨嗟の炎を纏いし夢幻。
召喚サークルから炎が吹き荒れる。
謙道は自らの手に持っていた第一特異点から持ち帰った剣の柄をその炎の中へと差し出す。
がしゃりと鎧の音を立てながら、黒い籠手に覆われた手がそれを掴み取る。
「サーヴァント、アヴェンジャー。召喚に応じ参上しました。……いいわ、アンタになら契約書なんてなくたって力を貸してあげる。そんなに憎たらしい顔なんですもの、歪んで死ぬまで見守っててあげるわ」
「……そうか、では俺の屍はお前に焼いてもらわねばならんな。塵一つ残さぬように頼む」
「ちょっ!?ちょっと待った!特異点の黒いジャンヌ!?あれは特異点で作られた偽物だろう?なんでここに!?」
ロマニが目を白黒させながら、謙道へと矢継ぎ早に質問をぶつける。
それは、彼が召喚した本人であることもあるが、今回の詠唱が明らかに彼女を狙ったものであったことがさらにロマニを動転させていたこともある。
「つまり、今このカルデアってジャンヌ・ダルクが二人いることになるのかい!?ややこしいし理解が追いつかない!」
「なぜ召喚できたのかは知らん。名称はジャンヌ・ダルクの贋作───ジャンヌ・オルタとでも呼称すれば良いだろう。それで良いか?」
「ちょっと不満だけど、アンタが考えてくれた名前なんだし、受け入れてあげる!」
ジャンヌ・オルタは腕を組んで顔を逸らす。
「そうか。ではこれからよろしく頼む。ジャンヌ・オルタ」
謙道はそんな彼女に左手を差し出す。
ジャンヌ・オルタはそれを視界の端にとらえると、同じように手を差し出す。
謙道はその手を柔らかく握って握手をした後、
「それじゃあ、俺は少し用事がある。何かあったら念話で呼べよ、ジャンヌ・オルタ」
「え、えぇ。わかったわ。またね」
ジャンヌ・オルタの瞳に宿った親しみ以上の感情に気がついたのは、その場に居合わせた人物の中では立花くらいだった。
読了ありがとうございました
一応ここで明記しておくと、ジャンヌ・オルタは少なくともこの時点では
謙道に対して恋はしてません。
自分と近いものを感じた事、そして第一特異点で(刃と炎で)語り合った相手であり、今回のマスターであると言う事で親しみを越えるほどの感情を抱いているだけ、つまり親愛以上恋愛未満という感じです。
顔を逸らしたのは喧嘩した相手と次の日平然と話してしまった時のような微妙な気まずさを感じただけです、
今のところは
原作の大幅コピー(規約違反)に引っかかるのが怖いので本作主人公が活躍しない部分は……
-
省略してええで(^^)
-
関係ない、書け(DIO風味)