景虎と行く、聖杯探索 作:ぐだぐだイベの復刻ください
「おはよう、二人とも。現在、あなた達が回収した聖杯は技術班で解析中、……その間にあなた達が行わなければいけないのは二つ目の特異点の解消よ」
管制室に集まった謙道たちにそう告げるオルガマリー。
彼女は現在、全体指揮などを行なっており非常に多忙なはずだが、それでもこうして自ら次の特異点について説明を行うためにやってくるところから、彼女の責任感の強さが知れるだろう。
「今回レイシフトする地点は……一度話したから詳しい部分は省略するけれど、ローマ帝国、その首都のローマよ。内容は前回と同じ──」
オルガマリーによるブリーフィングが終了した直後、ダ・ヴィンチがそこにやってくる。
「今回の作戦について私からも一つ。」
一つ、と立てた人差し指をそのまま謙道へと向けて言う。
「君の全身に刻まれた魔術を調整したのは、もちろん万能の天才である私だ。失敗はないと思いたいが、あまりにも魔術が複雑に絡み合っていたから万が一もある。今回は君のサーヴァントも二騎いるんだし、無理はせずに違和感を感じたら魔術の使用を停止して、サーヴァントに戦闘を一任するように。いいね?」
謙道は渋々ながらも首を縦に振る。
苦笑いしつつ、とりあえず了承したのなら良いと考えて下がるダ・ヴィンチ。
立香とマシュ、そして謙道はコフィンに入り、レイシフトを開始する。
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「……こちら謙道、聞こえるか?」
『通信は良好よ。今回のレイシフト場所は大丈夫?』
「立花たちも同じ場所にレイシフトしている。しかし、ここが首都とは思えんほどの丘陵が広がっている」
『え?………………そうね、今確認できたわ。そこはローマ首都郊外の丘陵地帯よ周囲の環境はどう?異変は?』
「第一特異点の際も報告した光輪が存在するくらいだな。あとは……、合戦の音が聞こえる。今聞こえ始めた」
「行こう!」
立花のその一言もあって、一行は全員で戦闘音のする方へと走ってゆく。
すると、そこでは真紅と黄金の武具を纏った戦士たちが争っていた。
一方は、一人の少女が率いる少数、もう一方はそれを数で押し潰そうとする大人数の部隊。
「オルタ、少数側の近くにいる兵を頼んだ。俺は後ろの控えを殺す」
「はぁ!?いきなり私!?あっ……ちょっと!」
そういうや否や敵軍後方へと魔術による身体強化で飛び込む謙道。
兵士達は一瞬驚いたものの、すぐさま剣や槍で謙道を刺し貫こうと構え、謙道へと自らの武器を振るう。
しかし
「『鎧は胸にあり』」
彼が一言唱えると、魔力によってその身体にまさに鎧と呼べる外殻が作り出され、彼へと振り下ろされた槍や剣が折れ曲がる。
そして、舞い散る血煙。
抜刀の瞬間すら見えないほどの速度で放たれた斬撃で、複数の兵士が倒れ伏す。
撤退を始める敵兵にジャンヌ・オルタが炎で威圧を加えると、敵の第一陣が蜘蛛の子を散らしたように逃げてゆく。
「……ねぇカゲトラ?私たちのマスターっていつもあんななの?」
「そうですね。でも、調整した魔術の試運転ってこともあって少し張り切り気味に見えます」
「そうであることを願うわ……。戦地に突っ込むマスターとか、安心できる要素ゼロよ全く」
景虎とジャンヌ・オルタがそんな会話をしていると、少数の兵を率いていた少女が声をかけてくる。
「貴公たち、もしや首都からの増援か?すっかり首都は閉鎖されたと思っていたが……、まぁ良い。目にも止まらぬ太刀筋、なんとも凄まじき戦士であるな」
「お褒めいただき光栄だ。…ところで、そちらは高貴な立場の人物であるとお見受けする。我らは遠き地からこの場所へやってきたばかりだ、どうか名を教えてはくれないか?」
「よかろう。余こそ真のローマを守護する者。ローマそのものである者。余こそ、ローマ帝国第五代皇帝、ネロ・クラウディウスである──!」
読了ありがとうございます
自身に刻まれた魔術の再調整を行なって少しできることが増えた謙道くんでした
変わらずのんびりと更新していきますのでのんびりお待ちください
サムレムコラボ、凄く良かった
原作の大幅コピー(規約違反)に引っかかるのが怖いので本作主人公が活躍しない部分は……
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省略してええで(^^)
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関係ない、書け(DIO風味)