プラント。
「議長、報告は以上です」
「そうか、問題だな・・・・」
とは言っても、私には『許容範囲』だよ。
『ルナマリア・ホーク』
急遽、採用した歌手の割には素晴らしいものだから人気が急上昇の反面?
『アンチが湧いた』
此処までなら有りがちだよ、出る杭は打たれると言うが?
『此処がプラントである事が問題』
いや、それは他もか?ポッと出の者が活躍するのを積極的に好む風潮ではない、まして・・・・かなりの割合で望まれるのは?と考えを及ばした場合。
『それを騒がれては不味い理由がある』
とにかく、危険な内容が多いからどうしたものか?という流れになった時、一人挙手した。
「議長、それに関して・・・・一案があります」
「一案?聞かせてくれたまえ」
「はい、実は?基準以上な候補から、大丈夫そうな者を調べた中で、ルナマリア・ホークの妹が、この類いの情報戦のエキスパート候補として、密かに注目されています。彼女に身内の為にとの名目で、協力を申し込むのは如何でしょう?」
「ほお?それは都合良いな、姉妹ならば力を合わせてな流れでわかりやすい、詳細をまとめるとしようか?」
細かい事をまとめておく事で、この場は解散となったが、私は一人となった時、念の為に顔に出さないようにしつつ書類仕事に移る。傍目には、書類の山とやらに向き合う前だから?今日も大変だと思っている仕草をしながら、内心で思っていた。
(勝利の栄光を君に・・・・)
そう、発案した者は当面は勝つ。
だが、その後は?
しかし、考えなかったのか?
『私や『奴等』が、メイリン・ホークを手元に置こうとしなかった理由をな』
(精々、思い上がれよ?)
まるで、ラウのようだな?私は彼のようになれないが・・・・だからこそ?宇宙に希望を見つけたくなるのだ。
それはさておき?
『議長、お食事をお持ちしました』
もう、そんな時間だったから、表向きの対応をせねばな・・・・と、運んでもらったが?
『トマトを使ったフリカッセ』
これをメインにしたメニューだが、私は何故か『赤い物』が好物とされているのは良いが、どれだけいるかな?
『プラントで、このような食事が出来る意味』
場合によっては、ルナマリア君に構っている暇は無いぞ。
アメノミハシラ。
『ミナ様、彼女は化物・・・・ですね』
先日の戦闘を分析していた者の意見に私は頷いた。新型の性能と判断しているようだが、それは違う・・・・睡眠学習、目覚めてからは食事と睡眠以外は戦闘訓練か座学に義手の調整の成果なのだ。
『家族を殺してしまった』
確かに、それが起因で意識の変化を来した強さは他と違う、感謝するよ『デュランダル』貴様の研究と見落としからの産物は受け取った。
それと、考えは正しいと感じた。マユには最初から急遽組み上げたロスト・デスティニーに乗せた理由がある。アレは現時点で最強と言える機体、それに乗せて勝てる戦いをやらせるのが一番な理由がだ・・・・ま、半分は別の思惑があるがな。
そして、帰還した翌日?
「これが、お袋の味とやらなのか?」
和風の出汁に調味料、それの煮汁で?刻んだ玉葱を乗せ、それだけで偉大な発明たるトンカツまで乗せて煮た物を?卵とじにして炊きたてのご飯をよそった丼に乗せて、三つ葉を乗せて出来上がり、卵の具合は蓋を取る時間を伸ばす事で多少調整も出来る。
思えば、玉葱と卵だけでも『黄金の組み合わせ』とやらなのだ。そこにカツまで加えてしまうだけで恐るべき発想。
米自体が、外国から来て改良を重ねた物だから、この『カツ丼』が、異文化交流の象徴でもあるだろう。
居住ブロックにおいて、何故か私はそんな事を考えていた。相伴に預かる身で何とやらか?食べ終えて、出してもらった『日本茶』も温度が60℃台だからか、上手く茶葉の風味開いている。
「マユよ、味は見事だが?何故『料理』をしたのだ?」
今日明日は完全休養とやらだ。先日の出撃で負荷や訓練の見直しを感じたのでな、好きなように過ごしてみよと伝えたが、何やら調理場と食材を借りてこれだ。
「『手先の感覚チェック』・・・・『義手』の調整を兼ねてね、私は共働きな両親だったせいで、兄が良く食事を作ってくれたのよ?任せっきりだと悪いと思って、私は兄とは違うものを作ったわ」
「ほう、身内の事を私に聞かせてくれたのは初めてだな?」
「どうせ、調べたりしてると思って」
「当然だ。お前達はそれ程の存在だからな」
そう言いながら私は違う事を考えていた。
『ギナとは違う』
まあ、当然の話だがな・・・・私なりにマユの危険性は考えているのだが、注意深く見ていると時々どこかおかしい。まるで?
『何処からか、違う記憶が流れて来てる』?
双子である私達ですら持ち得なかったような繋がりのあ・・・・っ、まさかな?マユの兄は死んだのだ。映像で見たが、あれだと挽き肉になって消し炭にされていても生きているような男になる。
『Superior Evolutionary Element Destined-factor』
双子ではないにせよ、兄妹が共にアレを発現しているとしたら?いや、よそうか。そもそもアレは。
『火事場の馬鹿力』
それに類するものだ。しかし、マユには早めに、話してやるべきかな?それに関する事を。
ミナの考えは、実は正鵠を射ていた。繋がりのある者は静かな覚醒を向かえていた。
異世界。
(肉・・・・)
何で、いきなり考えるのかわからなかった。
「アスカ君、何か自分が作った料理ばかり見ているけど、私の話を聞いてるの?」
「はい」
何か、高町隊長が話をしたいとか言って食事を共にしている。お互い制限付きだから塩分やら油分やら気を使ってる。だから、こんな感じの?
『おからと、微塵切りにした根菜類入りな豚肉ハンバーグ』
これに玉葱は強過ぎるから使わずに、普通の葱や生姜をみじん切りにしたのを入れて力を出した味にしたんだが?
「君の身の上はわかるけど、女の子に対して少し配慮があるのかどうなのか不確かだと感じるの!」
「先日のティアナ・ランスターの事なら、乱入された側ですよ俺、それに配慮が足りてないって言い方が一番なのは?自分の身体と周りの心配に対する隊長の在り方だと思いますが?」
「えぇ・・・・っと」
何だろなあ?噛み合わないようで、面と向き合おうとしてくれてるだけで稀有だと思うんだけど、場合によっては最悪の事態になる人な気もする・・・・けど?
「わかんないや」
あの人と違って、まだ俺は内蔵とか上手く機能してるようで違うらしい・・・・けど、俺なんかに構って何になるんだ?何度目かの噛み合わない話の後に、休憩で隊舎の裏でノンカフェインのルイボスティー飲んでる。格好付けてブラックコーヒーなんて飲みたいけど、それは制限に引っ掛かるからアウト。
しかし、隊長達との事はお茶飲んで落ち着いたくらいじゃどうにもならん・・・・此処は?
「何かわかりますか?『アインス』さん?」
(私も、その・・・・全然)
相変わらず綺麗な銀髪赤眼の美人だけど、正直?何か頻繁に会えてる気がする。大体、どの辺りで会えるかもわかるようにもなって来た。しかし、そろそろ次の仕事だ。
(ま、待て!)
「っ、はい・・・・え、と?驚いてしまう形にいきなり大きな声を出さないで下さいよ、周りに誰かいたら不味かったですよ」
(も、申し訳ない・・・・だが、約束に関してをだな?)
「勿論、絶対に漏らしません」
そう、自分に関する事は全て避ける事、目覚めたばかりの時に、何か呟いちゃった後に慌てて会いに来た感じだった。あの『ツヴァイ』に関してか?まあ、約束は約束だ。
しかし、アインスさんって訳ありな部分を除いたら単なる人見知りなだけの気もするぞ?エリオやキャロくらいの年齢でも、しっかりした人間には主導権握られっぱなしになりそうだ。
まあ、良いか・・・・仕事だ。
フリカッセやらカツ丼ならともかく?一応はハンバーグだからって玉葱使えば良いワケではない。
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然り気無く、真面目な部分の遠回しな謎々。