後書きに今作に出てくる架空兵器の性能諸元とかをボチボチ載せときます。
興味があったら見ていってください。
それでは楽しんでいってくださいねー!(^^)/
大宮泊地が異常事態に見舞われた。
現状確認のため、第八五三海軍航空隊は四一式飛行艇と二〇式水上戦闘機を使用し、泊地周辺の偵察をしている。
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偵察を開始してから数時間後、出雲と山崎は、各々の報告を聞きながらまとめる。
「報告によると大宮泊地周辺の諸島は消滅しているようですね。」
それを聞いて、出雲は少し考える。
「核爆弾...でもねえよな。」
核爆弾の威力はすさまじいが、小さな島とはいえ、それなりの大きさをしている大宮泊地周辺の島々を丸ごと消し飛ばすなんてことは出来ないだろう。
「だと思います。」
山崎も、それを肯定する。
「...」
少しの間の後、山崎が考えてもないことを口走る。
「...我々が転移した?」
その言葉に、出雲は面食らったような顔で返す。
「さすがにないだろう、最近本土で流行りの漫画じゃないんだから。」
そう言い切る出雲。だが、小難しそうに考え、もう一度言葉を発する。
「...とも言い切れないのが現状だな。」
出雲自身も、転移なんて認めたくはない。が、大宮島周辺の諸島が消滅したのではなく、
『我、大陸見ゆ!大宮泊地より南西300㎞地点!』
出雲と山崎はお互いに顔を見合わせる。先ほどの山崎の発言が現実味を増したことをお互いに確認する。
そして出雲は無線を取り、確認を取る。
「それは事実か?」
『事実です!さらに、建物も見えます、文明があるようです。』
「わかった。どのような建物だ?」
『欧州風の民家です、畑や風車と思わしき物もあります。』
「なるほど、了解。」
そして、山崎に問いかける。
「もちろんだが、大宮泊地より南西300㎞に大陸なんて存在しないよな?」
「えぇ、長官のおっしゃる通りです。そこは本来海底ですね。」
「...はぁ。」
出雲は大きなため息をつく。
「こんなことってありかよ。」
「現実とは思えませんが、そういうことですね。」
二人で現状に嘆いていると、先ほどの四一式大艇から無線が再び入る。
『我、未確認飛行物体を見ゆ!...!ドラゴンだ!ドラゴンを視認!人が乗っている!』
「「どういうことだ(どういうことですか)!?」」
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~四一式大艇機内~
ドラゴンを発見した機内はその対応に追われていた。
「クソ!とりあえず高度を上げるぞ!」
主操縦員が操縦桿を引く。機首は大きく上がり、機体は急上昇する。どうやら、ドラゴンは口の中に火球のような物を生成していたようで、それが大艇に向けて発射される...が当たらない。
ドラゴンは、反転して追いかけようとするが、時速440kmで飛行する四一式大艇の速度に全く追いつけない様子だ。しばらくするとドラゴンは追跡を諦めたのか、降下していった。
「...ひとまずこれで良いか。」
主操縦員が一息つく。
「未知の大陸に文明、それにドラゴンか、夢でも見ているようだな。」
「夢ならつねれば覚めますかね?」
副操縦員が主操縦員に手を伸ばしながら聞く。
「いや、さっき自分でつねったから大丈夫だ。」
「そうですか。」
そして、通信員が先ほど起こったことを出雲達に報告する。
「...そういや、さっきドラゴンが飛来した方角はどっちだった?」
主操縦員が質問をする。
「おおよそ北西ですね。」
「よし、そっちの方角に行ってみよう。何かあるかもしれん。」
そうして、四一式大艇は北西の方向...未知の文明の首都が位置する方向へと向かうのであった。
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~大宮泊地~
四一式大艇が北西の方向へと進んでいる頃。
南西300㎞に大陸と文明が存在することが分かった出雲は、艦隊を派遣し、その文明との接触を図ろうと画策。
派遣する艦隊として第12航空戦隊を指名。さらに、航空母艦「
「さて、行きますか。」
航空母艦「鳶鷹」の艦橋で、目の前に広がる大海原を見る出雲。
そして、声高らかに言った。
「第12航空戦隊!抜錨!」
「うるさいですよ、長官。」
だが、「鳶鷹」艦長の
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~ラ・クラ公国、ラ・クラ宮殿大会議室~
緊急事態に置き、貴族や各卿を呼び出し、会議が行われていた。
「未確認飛行騎がラ・クラに接近中だと!?」
高貴そうな服を身にまとった少し肥満体質な男性、国防卿リュイセルが声を荒げる。そして、集まっている他の者もざわつく。
「はい。現在、公都防衛隊のレッドドラゴンが14騎が迎撃に上がっています。」
「うむ、なら大丈夫であろう。」
報告をしたのは、スッキリした体系の女性、そして、それに返事をしたのは、The王様のような外見をしている男性。値段にしたらとても高そうな玉座に座っている。
「それが...」
「ん?どうかしたのかリーズよ。」
リーズと呼ばれた、先ほど報告をしていた女性。言いずらそうにしているが、意を決して口を開いた。
「最初に発見した竜騎士による情報では...未確認飛行騎は時速400km以上で飛行していると...!」
それを聞いた瞬間、その場にいた全員が静まり返る。それはそうだろう、自国が自慢するレッドドラゴンは、出せても時速250kmが限界だ。第三世界最強の国家ミドルエージェス皇国の、レッドドラゴノーベ(レッドドラゴンの改良型)でも時速330kmが限界だと聞いている。
「なっ!じ、時速400㎞以上だと!それは事実か!」
「えぇ、竜騎士により何度も通信がありましたので事実です。」
リュイセルが事実かを確かめるが、リーズは事実だと返す。
「さらに、未確認騎はレッドドラゴンより大型の個体であると見られています。」
「...なんということだ。」
「これじゃあ、太刀打ちできないじゃないか...!」
時速400km以上で、こちらのレッドドラゴンより大型であるということに、大会議室は重い空気となる。
ただでさえ、南方のロデリア王国の奴らがラ・クラ公国に侵攻する兆候を見せているというのに、そこにこの事態と来た。皆が頭を抱えている中、玉座に座っている男。もとい、ラ・クラ公国の公...わかりやすく言えば王様である、コナモ四世が話し始める。
「事態は分かった。未確認騎の国籍は判明しているのか?」
「いえ、判明はしておりません。ですが、北方から飛行してきたとのことです。」
リーズがそう言うと、コナモ四世は暫く考える。
「我が国より北方に竜を持つ国家はあったか?」
それに対して、答えを返したのは情報卿のレーダンである。
「そうですね、我が国より北方には海を隔ててウェス・パイネ大公国とミデュライト王国があります...が、前者は確かに竜を保持はしておりますが、我が国に来るには1500km以上もある海を渡らなければなりません。竜の飛行距離は、長くても500km程が限界なので、今回の未確認騎はウェス・パイネ大公国の物ではないでしょう。逆に後者は、5000km以上の海を隔てておりますが、「魔法飛行機」と言うものと、それを運搬する船「魔法飛行母艦」と言うものを採用しているらしく、ラ・クラ公国に到達することは可能です。なので、可能性があるとしたらミデュライト王国の物である可能性が高いです。」
レーダンの発言を聞き、大会議室は騒然となる。原因は、「ミデュライト王国」と言う名だ。この世界では第一世界から第六世界までの六つの世界に分類されておりそれぞれに各々の国家が属している。その中、ミデュライト王国は単独で第五世界を構成している。さらに、六大列強と言われている国々の中で、トップ3に入っており、その国力は計り知れない。もし、未確認騎がミデュライト王国の物なら、列強が自国の領空に侵入し、首都に迫っているということになるからだ。
レーダンのその推測に対して、異議を唱える貴族たち。
「ロデリア王国の物じゃないのか!?」
「だとしたら!ミデュライトがなぜ我が国なんかに!」
それにレーダンは答える。
「ロデリア王国の竜に時速400km以上の速度を出せる竜なんて存在しないはずなので、ロデリア王国の可能性は低いでしょう。そして、本当に未確認騎がミデュライトの物だとして、ミデュライトが我が国を狙う理由はわかりません。」
騒然とする大会議室、そこに宮殿専属の通信士が入ってくる。
「報告です!間もなく、未確認騎が東より公都上空に到達する見込みです!」
それを聞いた皆は、窓から公都東の空の方を見てみる。その空に見えたのは、14騎の公都防衛隊のレッドドラゴンと...一騎の未確認騎。遠目でもわかる程、未確認騎は大きかった。国防卿リュイセルは、
「でかい!あの未確認騎、全長25m以上はある!それに速い!あんな竜は見たことが...いや本当に竜なのか?」
一人ブツブツと未確認騎が何なのかを考察していた。それに対し、貴族たちは、
「公都防衛隊の力を見せてやれー!」
「堕とせー!」
「目に物を見せてやれー!」
血気盛んに声援を送っていた。だが、当の公都防衛隊の竜騎士達はそんなことは露知らずに、未確認騎...もとい四一式大艇に向かって、綺麗に編隊を組んで飛行する。全てのレッドドラゴンの口の中には火球が作られており、いつでも発射できる体制だ。
「総員!発射用意!目標、前方の未確認騎!」
そう、魔力通信機に声を掛けるのは、公都防衛竜騎士隊隊長の「トゥラ・プーラ」。通信越しに部下達がいい返事を返してくる。
『了解!』
その間にも、どんどん未確認騎との距離が縮まっていく。どうやら、未確認騎は羽ばたいてはおらず、翼のような物に四つの球状の何かを付けており、その何かの先端では、板のようなものが高速で回転している。
(見たこともない騎だな...どこの国の奴だ?まぁ、なんにしろ公都上空に入ったからには撃墜させてもらうぞ...!)
そうプーラが意気込み、魔法通信機に向かって告げる。
「全騎!発射!」
全てのレッドドラゴンから、火球が発射される。その様子は壮観であり、回避は不可能だろう...と思っていた。なんと、未確認騎は火球を回避し、上昇を始めたのだ。その上昇速度はすさまじく、レッドドラゴンが全力で追おうとしても追いつけない。プーラの騎も未確認騎を追おうと上昇していたのだが、例にもれず追いつけない。
(っ!なんて速さだ!これじゃあ、追いつけない...)
そのまま、未確認騎は上昇し、レッドドラゴンが飛行できる限界高度の6000mより、はるか上の高度8000mほどでぐるぐると旋回を始めた。その様子を見たプーラは追跡不可能とし、防衛隊の全騎に帰投を指示するのであった。
一方大会議室の方では、レッドドラゴンでは到底敵わない未確認騎を見て、騒然としていた。
だが、その中冷静を保っている人物が数人いる。
「あの未確認騎に攻撃意志はあるのでしょうか?さっきからずっと公都上空を旋回しています。」
そう言ったのは情報卿のレーダンだ。
「...何がしたいのだろうか。もしかして偵察に来たのか?...だとしたら何のために...」
国防卿のリュイセルは未確認騎のやりたいことがいまいち理解できない。そこに、通信士から、もう一つ報告が入る。
「さらに報告です!レ・バースより北東30km地点に超大型船が複数隻が接近!第三艦隊が接触したところ、彼らは「ダイニッポンテイコク」と言う国の艦隊であると言っています!此方と交渉をしたいとのこと!」
このタイミングで入ってきた、超大型船が接近しているという報告。それに「ダイニッポンテイコク」と言う国の艦隊であるとの情報。コナモ四世は未確認騎と関係があるのではないかと思い、「ダイニッポンテイコク」との交渉を受け入れたのだった。
性能諸元
三河型戦艦一番艦「三河」
基準排水量:41,500t
全長:246.8m
全幅:36m
主機:ガスタービンエンジン6基 160,000馬力
最大速力:36kt
航続距離:11500浬(21298km)(21kt時)
乗員:800名
兵装
・41cm50口径連装砲4基8門
・15.2cm55口径連装砲6基12門
・10cm60口径連装両用砲10基20門
・20mm超速射機関砲10基10門
・艦対空誘導墳進弾垂直発射基(30×60)×2
・対艦誘導墳進弾四連装発射筒6基
・61cm水上魚雷発射管4基
・61cm水中魚雷発射管4基
・カタパルト2基
水上偵察機5機
装甲
・舷側320mm(バイタルパート)
・甲板200mm
同型艦
・二番艦:越後
・三番艦:磐城
・四番艦:出雲
書いてみたけどバケモンっすね。
え?なんで1983年なのに戦艦が運用されてるかって?...
...浪漫は最高だぜ!
なんていうのは冗談です。理由はちゃんとありますよ?
というのも、この世界の大日本帝国は真珠湾攻撃は実行すれど、史実のようなマレー沖海戦は発生しなかったんですよね。
その代わりに、戦艦「レパルス」と「プリンス・オブ・ウェールズ」はしっかりと、「長門」と「陸奥」が叩き潰しました。そのため、航空機の重要性があまり実証されないまま、日本の勝利で終戦を迎えちゃったんですよね。
ん?なんで日本が戦争で勝利したのかって?
...神風じゃないすか?(適当)
話を戻しまして、でも、航空機の発展はすさまじいもので戦後にジェット機などが次々登場するんですね。さすがにジェット機レベルになった敵の航空機は艦隊の脅威になりつつあったので、大日本帝国は戦艦に圧倒的対空能力を持たせることで対応するんですね。まぁ、戦艦版イージスシステムですよ。そんなもんを作っちゃったのです。
戦艦が運用されている理由はそれですね。なので、この大日本帝国の戦艦に求められているのは、対空能力と速力であり、砲戦能力は二の次になっているんですね。
...作中に51cm越えの主砲を持たせた奴を出す予定だけど...(ボソッ)
ま、そんな感じですね。軍事系の知識はそんなに持ってないので、なけなしの知識で考えた理由です。多分、ガチの人が来たら一瞬で論破されるんだろうけど許してください。
...次の投稿はいつになるかな?自分でもわかりませんね。多分2023年中はもう無理かな、忙しいし。
まぁ、またいつか会いましょう。それでは、良いお年を。