帝国艦隊召喚ス   作:オクチャブリカ

3 / 6
皆さん、明けましておめでとうございます!!

自分でも何で続けれているのかわからないこの「帝国艦隊召喚ス」を今年もよろしくお願いします!



不定期投稿は変わらないけど...(ボソッ)





文明との交渉

造船都市レ・バースより北東30km

そこには、ラ・クラ公国の軍船が玩具か何かと思えてしまうほど、大きな船が存在していた。

その船を、海将「オーシャップ・コラール」が自国のガレー船、「クーラ号」から見上げる。

 

「なんて大きさだ...!それに鋼鉄で出来ているというのか!?我が国の軍船では手も足も出ないではないか!」

 

自国とのレベルの違いがコラールには見るだけで理解できた。

 

「正体不明艦が我が艦隊に接近中!」

 

そう見張り員が指さした先には、比較的小型の船が信じられない程の速度で此方に接近していた。

 

「はっ、速い!なんという速さだ!なのに帆を使っていないだと!どうなっているんだ!」

 

その正体不明艦はコラールが乗る「クーラ号」の近くに停船する。すると、乗組員とみられる者たちがこちらに手を振ってくる。乗れということだろうか。

 

ーーーーーーーーー

正体不明艦に乗ると、20歳にも満たないであろう少年と、30代ほどの胸に金や銀で出来ていると思われる、たくさんのなにかを付けた男性、それと数人の乗組員が出迎えてくれていた。

 

「初めまして。」

 

その言葉を発したのは20歳にも見たいないであろう少年だった。

 

「これは初めまして。あなた方はどちら様ですかな?」

「...良かった。言葉の壁はないみたいですね。大日本帝国海軍所属の出雲良清と申します。」

「同じく、大日本帝国海軍所属の秀寺傑です。あなたは?」

「あぁ、ラ・クラ公国海軍第三艦隊を指揮している、オーシャップ・コラールだ。」

(ダイニッポンテイコク。そんな国は聞いたことがない。新興国か何かだろうか。)

 

そう思うコラールだが、新興国がこんな船を持てるわけがない、と考えた。すると、出雲と名乗る人物が提案をしてくる。

 

「ここで話すのもなんです。あちらの船にお招きしましょうか?」

 

彼が指さした先には、先ほどから停止しているとんでもなく大きな船がある。

 

「のっ、乗せてもらえるのですか?」

「えぇ、もちろん。」

 

思いもしない提案をされたので、コラールは少し興奮気味になっていた。

 

「それでは、あちらの船に向かいますね。」

 

すると、乗っている船が動き始める。ここでもコラールは衝撃を食らう。我が国で一番早い船は、「魔法高速船」と言って最高速度18ktを叩き出せる高速船だ。だが、この正体不明艦は、その魔法高速船の1.5倍はあろうかと言う速度で動いている。

 

(やはり、帆も使っていないのにこの速さ...尋常ではない!どんな国だというのだ、ダイニッポンテイコクと言うのは!)

 

その後、第三艦隊を通して、出雲達は「貴国との交渉をしたい」という旨を伝えた。

 

ーーーーーーーーー

ラ・クラ公国公都「ラ・クラ」。その沖合に止まっているのは、

 

空母 鳶鷹、大鶯、軽鶯

駆逐艦 茜、樅、棗、菊

 

の計七隻である。いずれも、ラ・クラに停泊している帆船等とは、比較にならない程大きく、どれも鋼鉄で出来ている。それを見ようとして、ラ・クラ中から人が海沿いに人が集まる。この艦隊はラ・クラ宮殿の大会議室からでも見えており、その艦隊を見た貴族などが、「なんて大きな船なんだ...」などと言葉を漏らしている。

情報卿のレーダンは空母を見ながら、あることを考えていた。

 

(あの形の船、どこかで見た気がする...)

 

脳にある記憶から、情報を引っ張り出していく。

 

(確か...ミデュライト王国の魔法飛行母艦に似ているような...魔法飛行母艦!?)

 

そう、それはミデュライト王国の魔法飛行母艦に酷似していたのだ。

 

「な、なんてことだ!なぜ、ミデュライト王国の船がここに!?」

「何!?あれは、ミデュライトの船なのか!?」

「なんてこった!」

 

レーダンの発言にざわつく大会議室。

 

「落ち着いてください、第三艦隊の情報によれば、あれはミデュライト王国の物ではなく、ダイニッポンテイコクと言う国の所属だと名乗っています。」

 

リーズがそう言う。

 

「そうなのか?」

「だとしたらすごい国じゃないか!ダイニッポンテイコクと言うのは!」

「まさか攻めてくるんじゃないだろうな...?」

 

ざわつきは小さくなったが、それでも不安は拭えない。

 

「まぁ、落ち着き給え。」

 

コナモ四世がそう言うと、その場が静まる。

 

「我としてはな、これを好機と捉えたい。レーダンよ、あの船はミデュライト王国の物に酷似しているのだろう?」

「え、えぇ...そうでございます。」

「ならば、ダイニッポンテイコクという国はそれを建造し、実用化している。つまり、ミデュライト王国と同等ぐらいの国力、技術力があると考える。そんな国が、わざわざ我が国と交渉をしたいというのだ。これほどの好機はないであろう。」

「しっ、しかし、攻めてくるとなってはどうするのですか!」

 

コナモ四世に貴族の一人が異議を唱える。

 

「その時は、その時だ。目下、ロデリア王国の脅威もある中で、我が国にはダイニッポンテイコクと敵対するだけの力はない。それに、もしダイニッポンテイコクが友好的であるならば、力を貸してくれるかもしれん。」

「そ、そうですか...なら、私は陛下の意思に賛成です。」

「わかった。皆の者、ほかに意見はないかな?」

 

静まり返る大会議室。数秒程したらコナモ四世が頷いた。

 

「では、ダイニッポンテイコクの方々が来られたら、二階の応接室に通してくれ、案内人はリーズとする。行けるか?」

「了解しました。」

「交渉には、私と外交卿のシェパード、情報卿のレーダンで臨む。」

「「了解!」」

「それでは、会議はこれで終了とする。解散!」

 

皆がそれぞれの持ち場に付くため、大会議室を出ていく。残ったのは、コナモ四世とシェパード、レーダンだ。

 

「さて...これは、大仕事になりそうだな。」

「頑張りましょう、陛下。」

 

コナモ四世を励ますようにレーダンが言う。

 

「私は久しぶりの大仕事になりそうですね。」

「頑張ってくれ、シェパードよ。」

「はい、陛下!」

 

外交卿と言っても、ルイラ王国との交流ぐらいしか目立った仕事がない。ロデリア王国とも交流はあったが、数年前に国交を断絶しており、外交卿自体の重要性が低くなっている。そんな中で、舞い込んできたこの大仕事だ。絶対に成功させてやるとシェパードは気合を入れるのであった。

 

ーーーーーーーーー

~ラ・クラ公国、ラ・クラ宮殿前~

三人の人物が、ラ・クラ公国が誇る宮殿の前にいる。

一人は、アントクラ・リーズ。政治の補佐から、宮殿の管理までをこなす仕事人だ。そして、残りの二人は、聯合艦隊司令長官代行の出雲良清と、空母「鳶鷹」の艦長の秀寺傑だ。二人は、白を基調とした、欧州風の宮殿を見て会話していた。

 

「すごいな!まるで欧州に来たみたいだ!」

「長官、あんまりはしゃがないで下さい。旅行じゃないんですから。」

「分かった、分かった。」

「本当に分かってます?」

「分かってるって。」

「...ならいいですけど。」

 

そんなことをしていると、案内をしてくれているリーズと言う女性が微笑みながら言う。

 

「お話は、二階の応接室で行いますので、迷わないようについてきて下さいね。」

「あぁ、分かりました。」

「ありがとうございます。」

 

リーズについていく二人。その道中、ふとリーズが口にした。

 

「不思議な方々ですね...。」

「?。何がです?」

「...我が国よりも国力があるはずなのに、高圧的な態度を取らないなんて。」

「はは、そんなことはしませんよ。そちらが友好的な態度を取ってくれるなら、こちらもそれ相応の対応をさせてもらうだけです。それに、外交は本来、私の仕事じゃないですし。」

「そうですか。」

 

リーズがそう言うと同時に歩くのをやめる。

 

「それでは、応接室はこちらです。」

「案内ありがとうございます。」

「えぇ、それでは中へどうぞ。」

 

リーズが扉を開ける。中には、絵画などが飾っており、部屋の中央には横に長い机と机越しに向かい合って置かれている、ソファーがあった。そして、片方のソファーには三人が座っていた。

 

「初めまして、大日本帝国より参りました出雲良清です。」

「同じく、大日本帝国より参りました秀寺傑です。」

「これは、わざわざお越しいただきありがとうございます。ラ・クラ公国の公であるラクラ・ハルパート・コナモと申します。」

「ラ・クラ公国の外交卿のカーレ・シェパードです。」

「情報卿のアコッウ・レーダンです。」

 

皆が自己紹介を終える、すると、コナモ四世が向かいのソファーに手を指した。

 

「そちらにお掛け下さい。」

「ありがとうございます。」

 

二人がソファーに腰掛ける。

 

「それでは、お二人の祖国。ダイニッポンテイコクと言う名前でしたね。」

「えぇ、間違いありません。」

「すみませんが、ダイニッポンテイコクと言う名の国を我々は存じておりません。良ければ、お教えいただいてもよろしいでしょうか?」

「もちろん良いですよ。」

 

シェパーズはその返答にホッとする。過去に列強国との交渉を何度が行ったことがあるのだが、大抵の場合、ラ・クラ公国を見下し、自国の基本的な情報でさえ教えてくれないことが多いからだ。

 

「では、大日本帝国自体(・・)の詳細から話させてもらいます。」

「よろしくお願いいたします。」

「面積は約300万㎢、人口は4億人です。」

(300万㎢!?...それに人口4億人だと!?)

「っ、それは本当ですか?」

「えぇ、間違いありません。そして、国内通貨は円です。」

「なるほど...」

(とんでもない国力を持っているみたいだな...大日本帝国自体は...ん?自体?)

 

シェパードは“自体”という言葉が気になった。

 

「先ほど、大日本帝国自体と仰りましたが、自体という言葉に理由はあるのでしょうか?」

「...そうなんです。大日本帝国自体は面積300万㎢、人口4億人を抱える超大国です。...転移する前の世界ではね。」

((てっ、転移だと!?))

 

その場にいるラ・クラ公国側の人間が驚愕する。転移なんて伝説でしか聞いたことがない現象だからだ。

 

「...まさか、ダイニッポンテイコク...貴国は転移国家である言いたいのですか?」

「えぇ、転移したのはほんの一部ですけどね。」

「...お言葉ですが、転移国家と言うのは伝説上の存在でしかありまs...」

「信じよう。」

 

大日本帝国が転移国家と言うことを疑うシェパード、彼の言葉を遮ってそういったのはコナモ四世である。

 

「我は確かにこの目で見た。我が国の帆船を鼻で笑うような巨体を持ったあの船を。そのような技術力があるにも関わらず、こちらを下に見ず、対等に接しようとする姿勢。我は、貴方らを、貴国を信じよう。」

「ありがとうございます。」

「...わかりました。信じましょう。それでは、我がラ・クラ公国についてですが、面積約81万㎢で人口は960万人ほどでーーー」

 

ーーーーーーーーー

お互いの国の事を一通り話し終わった後、今度は交渉を始めた。交渉は難航すると思われたがすんなりと進み、以下のことが決定した。

 

・大日本帝国とラ・クラ公国は互いに独立国と認めること。

・ラ・クラ公国は大日本帝国に食糧を提供すること。

・大日本帝国とラ・クラ公国は軍事同盟を結ぶこと。

・大日本帝国はラ・クラ公国に技術を提供すること。

 

が決定された。

交渉後、コナモ四世は退室し、シェパードとレーダンが二人と話をしていた。

 

「そういえば、シェパードさん。ラ・クラ公国以外の国家で知っていることってあります?」

「あー、知っている国ですか...国交がある国はルイラ王国ぐらいですからね、あそこ以外は良くは知りません。その国交があるルイラ王国と言っても、そこは不毛の大地等と言われていて、貧困地帯なんですけどね。」

「なるほど、それはなぜですか?」

 

出雲は、出してもらった飲み物を飲みながら聞く。一応交渉自体は終わっているので、無礼...ではないはず。

 

「なぜか...と言われましても、あそこらへんは農業をしようにも、地面を掘ったら黒い水の様なものが出てきて、まともに農業が出来ないんですよ。」

 

その言葉を聞いた出雲と秀寺は目を見合わせる。

 

「...その黒い水って、こんなものですか?」

 

出雲はそう言い、石油のカラー写真を渡す。

 

「そうです、こんなのですね...。それにしても、さらっとカラー魔写を出してくるとは...やはり素晴らしい技術力をお持ちみたいですね。」

「我が国では、数十年前の技術ですけどね...と、それは置いといて、ルイラ王国とも交渉がしたいのですが、窓口などはあるのでしょうか?」

「あぁ、そういう事でしたら私の方から、直接頼んでみます。」

「ありがとうございます。」

 

現在、泊地で問題となっている、燃料と食糧の両方を早期に解決できそうで、出雲はホッとした表情を見せる。

 

「それで、ほかに質問はありますか?」

「そうですね...この世界を代表する国家みたいなものはあるでしょうか?」

 

秀寺が聞いてみる。

 

「そういう事でしたら、私の方が存じております。」

 

レーダンが秀寺の質問に答える。

 

「質問のこの世界を代表する国家ですが、六か国存在しており、ひっくるめて六大列強国と言われています。順に「ローランド共和国」「ディライス連邦」「ミェハイズム帝国」「ミドルエージェス皇国」「サモン神国」「ミデュライト王国」です。我々、ラ・クラ公国が位置しているのは、第三世界と言われている場所で、第三世界で列強入りしているのはミドルエージェス皇国のみです。」

「なるほど...技術体系などはそれぞれ異なるのでしょうか?」

「えぇ、ローランド共和国でしたら、「カガク」と言うものが栄えており、ミデュライト王国でしたら、「魔導」が栄えております。」

 

秀寺が少し考える。

 

「なるほど...でしたら、我が国はローランド共和国と技術体系が似ているようですね。進み具合はわかりませんが。」

「でしたら、貴国はカガクと言うもので栄えている...と?」

「そうですね。前にいた世界では、すべての国家が科学で栄えておりました。」

「わかりました。」

「...こちらが質問ばかりをしていては何ですね、そちらも何か質問はございますか?」

 

そう出雲が言うと、レーダンとシェパードは考える。そして、レーダンが口を開いた。

 

「...では、貴国の所有している兵器などの情報を教えてはいただけないでしょうか?」

 

こんな質問に答えてくれるとはレーダン本人も考えてない。が、

 

「いいですよ。」

「「えっ!?よろしいのですか!?」」

「さすがに全てとはいきませんが、一部ならよろしいでしょう。」

「「ありがとうございます!!」」

 

ウキウキで話を聞く二人。そんな二人をよそに、交渉が成功して良かったと思う出雲と秀寺だった。

 

 




性能諸元

一四式爆撃機「龍山」

全長:50.5m
全幅:58.9m
全高:13.5m
自重:78000kg
発動機:ネ35改ターボファンエンジン8基
最高速度:1050km/h(高度6000m)
実用上昇限界:14261m
航続距離:18650km
乗員:6名(主操縦員、副操縦員、射爆員、電子員、電信員、機体整備員)

武装
なし

爆弾搭載量:1.7t



四〇式艦上戦闘攻撃機

全長:19m
全幅:12.5m
全高:5m
自重:18500kg
発動機:再燃焼推進機付きネ52ターボファンエンジン1基
最高速度:2510km/h(高度12500m)
実用上昇限界:17605m
航続距離:4200km
乗員:1名

武装
固定
・三八式20mm超速射機関砲1基
その他
・空対空誘導墳進弾
・空対艦誘導墳進弾
・親子型誘導墳進魚雷
・1t爆弾×1
・500kg爆弾×2 等



よし!今回も無事化け物性能だぜ!

異世界の国々よ...すまんな大日本帝国が通るんだ。
と言うわけで、ここまで読んで下さりありがとうございます!



毎度のごとく、次の投稿はいつになるかな?でも、なんやかんやで続いてるし、なんとかるでしょう。
それでは、Давай встретимся снова。(また会おう。)
До свидания.(さようなら。)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。