干支試験の結果――それはAクラス...いや、坂柳さんの圧勝だった。
Aクラス +600CPt +600万PPt
B,C,Dクラス -200CPt
他クラスの優待者を全て当て、自クラスの優待者を誤回答させた。しかもこれが同タイミングということは、裏切り者がいると言うこと。きっとPPtを対価に誤回答をさせたのだろう。
そして現在の総CPtはこうなった。
Aクラス 1724CPt
Bクラス 663CPt
Cクラス 292CPt
Dクラス 277CPt
無人島試験の結果で、Aクラスの背中が見えていたBクラスも約三倍の差をつけられ、Aクラスが圧勝している。
それとC、Dクラスの生徒はこれからAクラスに勝てるのか、と大きく動揺していた。
「ねぇ...聞いてる? 翠くん...? ねぇってば!」
「わわっ、ごめんね真澄ちゃん、ちょっとボーっとしてたよ」
「試験の事とかいろいろ考えてるんだろうし別にいいけどさ...こんなとこでボーっとしたらダメでしょ。危ない人に連れていかれるかもよ?」
「あはは、確かに。もう少しシャキッとしとくね」
夏休みも残り2週間を切った頃、ボクの携帯に一通の連絡が来た。その差出人こそこの目の前にいる真澄ちゃんで、メールの内容は遊びに行きたい、とのことだった。
「ねぇ翠くん。今日の服も似合ってるね」
「えへへ、そうかなぁ? 真澄ちゃんも似合ってるよ」
ボクの今日の服装、上はおへそが出る白のブラウスで下はホットパンツとちょっと露出度が高い恰好をしている。あんまり破廉恥な恰好はしたくないけど、真澄ちゃんが喜んでくれるならいくらでも着る。
「それで、今日はどこ行くの?」
遊びに行く、としか聞いていなかったためボクは何をしに行くのかわからないのである。
「あー、一先ずケヤキモール行こ」
真澄ちゃんはそう言い、ボクの手を引いて歩いていく。
「...翠くん、最近他の女と遊びすぎじゃない? 私との時間減ってる気がするんだけど」
歩きながらそう話す真澄ちゃんはとても不機嫌そうだ。確かに真澄ちゃんと過ごす時間が減ってしまっていたかもしれない。
「確かに、真澄ちゃんとの時間が減っちゃってたかもしれない。じゃあ残りの夏休み、ずっと一緒にいる?」
ボクがそう言うと、真澄ちゃんは凄く嬉しそうに頷いてくれた。一緒にいるだけでこんな喜んでくれるならボクまで嬉しくなってくるよ。
「おー、夏休みだから結構人いるね」
「まぁ、ここくらいしか来るとこないからね」
確かに、なんて言いながら苦笑いしたボクは、2学期のことを少しだけ憂いていた。
「ここでなんか買うの?」
真澄ちゃんとボクが入ったお店はぬいぐるみから携帯のアクセサリーまで揃っている女の子の客が多いお店だ。
「少しかかるから別のお店行っててもいいよ」
「ううん、このお店見とくね。あんまり入らないお店だし」
そう言ってボクがこの店を周っていると、綾小路くんと池くん、山内くん、須藤くんがいた。こんなとこで何してるんだろ、そう思っていたらプレゼントを選んでいるようだった。
「あれ、葛城くん...だっけ?」
「...そちらは花萌葱だったか」
ボクは近くにいた葛城くんに声をかける。ボクと葛城くんはお互い面識はないが、どちらも一方的に知ってる状態だったらしい。
「こんなところでどうしたの?」
「いや、少し買いたい物があってな」
少しお茶を濁すように言う葛城くん。恐らく彼は坂柳さんと面識のあるボクを警戒してるんだ。
「もう、そんなに警戒しないでよ。別に坂柳さんとは仲がいいわけじゃないしさ」
「...そうなのか? 聞くところによると、神室とも仲がいいらしいじゃないか」
「そもそも真澄ちゃんとボクが友達ってだけで、坂柳さんは友達の友達って感じだよ。ボクも何考えてるかわからない坂柳さんは怖いしね」
そう言うと葛城くんは少し悩んだあと、こう言った。
「お前は考えたことがあるか? この学校に在校するデメリットについて」
「急だね。...うーん、学外と連絡が取れないこと...かな?」
ボクにとっては助かるものなんだけど、普通なら真逆だろう。親兄弟や友達と連絡が取れないと騒いでる人を入学当初は良く見かけたものだ。
「さすがだな。正解だ。お前は両親や兄弟に連絡を取りたいとは思わないか?」
この言葉にピンときたボクは、声を小さめにしてこう言った。
「ボク、お姉ちゃんに手紙をだしたよ」
「なに!? ...すまない、声が大きくなった。それで、どういうことだ」
葛城くんは驚き大声を上げた後、少し申し訳なさそうにそう聞いてきた。
「ボク学外にでようと思ってさ、ヴァイオリンのコンサートに出たんだ。その時にトイレに行くと言ってポストに投函したんだよ」
「なるほど...。そう思えば部活動にもかなりのメリットがあるのか」
「部活みたいに大人数ならその分警備の人も多いと思う。だからボクは顧問の先生と警備の人数人だけにしたんだ」
そう言うと葛城くんは悩んでいた。恐らくどう学外に出るかの作戦をたてているのだろう。
「葛城くん、よければボクが学外に出てポストに入れようか?」
「...正直、とてもありがたいがそれだけリスクを冒すというのだ。対価はなんだ?」
「相手を教えてくれるならそれだけでいいかな」
ボクがそう言うと、葛城くんはフッと笑った後よろしく頼む、と言ってレジで買ったものを手渡してきた。
「いつまでに届けばいいの?」
「8月29日だ。相手は俺の双子の妹なんだ」
「妹さんなんだ。妹思いなんだね」
「うちには両親がいない、だから俺しか祝ってあげられるやつがいないんだ」
ボクはそう言われ、妹を思う葛城くんに報われて欲しいと思った。
「なるほどね。任せてよ、これは絶対ポストに入れるから」
「...恩に着る」
そして葛城くんと別れ、レジを済ませた真澄ちゃんと合流した後、ご飯を食べ帰路に着いた。
「楽しかったぁ。真澄ちゃんは今日楽しかった?」
「私も楽しかった。翠くんがいたからかもね」
「あっあはは...///」
真澄ちゃんにまっすぐそう言われ、なんだか恥ずかしくなって顔を背けてしまう。
「ねぇ翠くん。これ、よかったら」
そう言って綺麗に包装された箱を手渡してくる真澄ちゃん。
「これは...?」
「翠くん、もうすぐ誕生日なんでしょ?」
「ありがと真澄ちゃん。でもちょっとだけ早くない?」
「...一番最初にあげたかったのよ」
ボクの誕生日は8月の28日、今日は21日である。つまり1週間早いのだ。
「ありがとう、本当に嬉しいよ」
「.....うん///」
その後、ボクは嬉しくなって真澄ちゃんと腕を組んで歩いていると、ボクの胸のほうをチラチラと見ていた。なんかついてたのかな?
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オマケ
とある学校の掲示板
花萌葱翠くんスレpart165
14:ななしの女子生徒 ID:tQznwBevS
【速報】今日ケヤキモールにいた翠きゅん、エロすぎる恰好をしていた
15:ななしの女子生徒 ID:zLUjTQXxL
エッッッッッッッッッッッッ
16:ななしの女子生徒 ID:Qm1uspYtd
>>14
濡れた
17:ななしの女子生徒 ID:uY91Lwqk/
>>14
なんでこの恰好してて襲われないの?
18:ななしの女子生徒 ID:V1IpoLqjC
>>14
私の心のイチモツがおっきした
19:ななしの女子生徒 ID:1XGCECMiB
>>14
ふぅ...
20:ななしの女子生徒 ID:H7miuCdBg
はっや
21:ななしの女子生徒 ID:R1R2m/WH8
>>18
そのポークピッツしまえよ
22:ななしの女子生徒 ID:D6PJO52A2
>>14
なんで私以外にそんなえっちな恰好見せてるの?私だけに見せてって言ったよね?お仕置きしないとわかんないのかなぁ?
23:ななしの女子生徒 ID:2crbyOJfH
幻覚ネキは帰ってどうぞ
24:ななしの女子生徒 ID:JcDB/qMsn
それな
私にだけ見せてくれるって翠きゅん言ってたもん
25:ななしの女子生徒 ID:D4yLei3LG
末期じゃん
26:ななしの女子生徒 ID:Yam4spring
山内ってやつがへそ出してたぞ!!
27:ななしの女子生徒 ID:AxthV2X/O
シンプルにきもい
28:ななしの女子生徒 ID:POrsI91cc
>>26
だれ?
29:ななしの女子生徒 ID:nrX+adlkq
>>26
しかも自撮りだろこれ
ちやほやされたかったんか?
30:ななしの女子生徒 ID:VKVdjU+/V
翠きゅんのすべすべお肌みた後だと全部ゴミに見える
31:ななしの女子生徒 ID:jkmFOUHkw
わかる
32:ななしの女子生徒 ID:YJFVWh3Ug
>>30
わかるマン
33:ななしの女子生徒 ID:I3ENnbggw
それはそうと翠きゅんのへそ吸いたいんだけどどうしたらいい?
34:ななしの女子生徒 ID:N14KGcJsy
私が取り押さえるからお前が吸え
35:ななしの女子生徒 ID:ABBy3EK9W
女に囲まれて快楽堕ちする翠きゅん...ってコト!?
36:ななしの女子生徒 ID:w+xWp1k/N
ひらめいた
掲示板でyamaspringさん以外のよう実キャラは出さないつもりです。あくまでモブの会話を楽しんでほしいので。
書き方どうですか?
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