ゴブリンのスラングは……『……だから、そこで俺は言ってやったのさ、やっぱり女騎士のミルクが一番だってね』
魔物と人間の調和がなされた世界にて、主人公のサテラ=ステラは異種族の集落を訪れてそのガイドブックを書いていた! そんなステラが今回訪れたのはオークの集落。 そこにはいい意味で人間のイメージとは異なったオークや、逆に悪い意味で人間のイメージとは異なった腹黒エルフの姿があった。

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サテラ=ステラによる異種族世界の歩き方 ~オーク篇~

「『……だから、そこで俺は言ってやったのさ、やっぱり女騎士のミルクが一番だってね』っと」

 

 パチパチと焚火が音を鳴らす中、私は質の悪い羊皮紙に羽ペンで書き込みを続ける。

 

「うん……。 まぁ、用例はこの程度で十分かな。 さて、そろそろ川魚も焼ける頃合いだろうし……はむ! 美味しい!」

 

 串に刺さってこんがりと焦げ目のついた魚は、遠火でじっくりと焼いていたお陰で皮もパリッと中はジューシー。

 これに塩をパラパラと振れば最高の酒の肴になること間違いなし。

 ……まぁ、お酒はないんだけどね。

 

「そろそろ手持ちが寂しくなってきてるし……どこかでキャラバンにでも出会って早く売りさばいちゃいたいなぁ」

 

 野営用のテントの中に入っているお気に入りのリュックサックは先ほど私が書き込んでいたものと同じ羊皮紙でぱんぱんだ。

 予備の着換え以外はほとんど入ってないとはいえ、容量に限度はあるし、何より重たい。

 

「今書いたこれも挟んで……できた!」

 

 リュックの中の羊皮紙と同様に、先程記入した紙に穴をあけてひもを通すことで本を作り上げた。

『サテラ=ステラによる異種族世界の歩き方 ~ゴブリン篇~』と表紙に記載された一冊の本を。

 

「私の初めてのガイドブック! これは売れるぞぉ!」

 

 私は異種族ガイドブックの執筆者サテラ=ステラ。

 人類と魔族の平和がなされたこの世界にて、様々な種族の文化、慣習などをまとめたガイドブックを作ることを生業にしている者である。

 

 ★

 

「ん、怪鳥一羽分の骨付き肉と、ここらで取れた山菜。 それで手を打とう」

「……は? いやいやいや! 安すぎでしょ!」

 

 翌日、近くを通りかかったキャラバンに私の力作ガイドブックを売りつけようとした私だったが、キャラバンの代表らしき中年の男に肩をバシバシと叩かれて、思わずのけぞってしまった。

 

「確かにこのガイドブックはよく書かれているが…生憎ゴブリンのガイドブックなんてものに大した需要はない」

「んなっ!? ゴブリン達だって一生懸命に生きているのに、それはないでしょう!?」

「俺に怒るなよ……別に嫌なら無理に取引する必要はねぇよ。 というか、異種族とそこまで精密にコミュニケーションが取れるなら、通訳でもやったらどうだ?」

 

 そう言って男は私が作ったゴブリンのガイドブックをこちらに突き返してくる。

 通訳なんてやりたくもない。

 私は自由に生きたいのだ。

 

「うぐぐ……とりあえず通訳はしませんけど……」

 

 私は思案する。

 正直なところ、頑張って作ったガイドブックをこのような形で手放したくはない。

 でも……私の食料はもう既に尽きてしまっているし、昨日のように都合よく魚が取れるかどうかもわからない。

 

「このぉ……もってけドロボー!」

「いたた、何も投げつけることはないだろうに……」

 

 私は悔しさのあまり、手にしていたガイドブックを男に向かって投げつけた。

 

「憶えてなさい! このサテラ=ステラの名前を! いつか有名になってあんたに『本を売ってください』って土下座させてやるんだから!」

「はいはい、 ほら、肉と山菜だ」

「ふんっ!」

 

 私は男に差し出された物を受け取ると、そのまま背中を向けて歩き出した。

 

「あ、そうだ嬢ちゃん。 この先にエルフの集落がある。 エルフは人間に人気がある種族だからガイドブックで儲けられると思うけど」

「うるさいうるさい! 私に指図するな!」

 

 私は怒り心頭でその場を後にした。

 

 ★

 

「うぐぅ。 お腹……すいた……喉、乾いた」

 

 あれから数日。

 取引で手に入れた食料はとっくに食べきってしまった。

 

「はぁー……。 癪だけど、このままだと飢え死にしちゃうから……。 エルフの集落を探しますか!」

 

 かくして生き残るために私はエルフの集落を目指すことにした……のだけど。

 

「……まずい。 場所を聞くべきだった。 こんな森の中じゃ何もわからない」

 

 エルフは森の中に住む種族であり、その集落を見つけるのはあまりに困難。

 当然、集落の場所はおろか、そもそもエルフの集落が存在するのかどうかすら分からない。

 

「この森を彷徨ってもうどれぐらい経ったのか。 もうそろそろ食料も限界だし……あぅ」

 

 私はふらふらと森を歩いていると、急に足に力が入らなくなった。

 そしてそのまま倒れこんでしまう。

 あー……これ、アカンやつだぁ。

 そんなことを思いながら、私は目を閉じた。

 

 ★

 

「ん……んぅ……」

 

 ゆっくりと目を開ける。

 ……どうやら助かったようだ。

 

「ここ、は?」

「……気が付きましたか? もう大丈夫ですから」

 

 そこに女神がいた。

 ……実際にはとても綺麗な女性なんだけど。

 その女性は、私に優しく微笑みかけると、少し離れたところに置いてあるお盆の上に置いてあったお椀を手に取るとこちらに差し出した。

 

「まずはこれをどうぞ。 お水です」

 

 差し出されたお椀の中には透き通った水が並々と注がれていた。

 

「あ……ありがとうございまふゅ」

 

 私は回らない呂律でお礼を言い、お椀を受け取ろうと手を伸ばすが、体に力が入らない。

 

「あぁ、ごめんなさい。 飲ませてあげますからちょっと待っててください」

 

 お椀をお盆の上に戻すと彼女は私のすぐそばに座り込み、そして私のお口にゆっくりと中身を注いでくれた。

 非常に優しい。

 

「んくっ……んくっ……」

 

 あまりの美味しさに思わず一気に飲み干してしまう。

 

「はぁあああああ……おいしぃいいいい!!」

「お腹も空いているでしょう? はい、お粥です。食べさせてあげますね」

「はい、ありがとうございます……」

 

 優しい味のお粥を堪能した私は、一息つくと改めて女性を見つめる。

 

「えっと、ありがとうございます。 命を助けてくださって」

 

 倒れた私がどうなっていたのか見当がつかないが、状況的に女性が助けてくれたのは明らかだろう。

 

「いえいえ、困っている人は見捨てられませんから。 私たちの集落で保護させてもらいました。 ……ところであなたのお名前は?」

「私はサテラ=ステラ。 サテラでいいですよ」

「サテラさんですね。 私はレオナと申します」

 

 お互いに簡単な自己紹介を終える。

 多くの人から聞いていたエルフの特徴の通り、レオナさんは物腰柔らかくておしとやかだ。

 倒れた時はどうなるかと思ったものの、結果としてエルフの集落にこれたのだから一石二鳥……かな?

 

「サテラさんはどうして森に? 人間の方は、キャラバンの方などが時たま近くに来ることはありますが……あまり私たちの集落には来られないので」

「ん?」

「あの……どうされました?」

「あ、いや……少し気になりまして」

 

 レオナさんから話された内容は私にとってかなり衝撃的だった。

 

「 エルフと人間は交流ないんですか?」

 

 思わずレオナさんに聞き返してしまう。

 だが、それは仕方のないことだろう。

 異種族が交流を持っていないとは考えもしなかったから。

 

「ん? エルフ……ですか?」

 

 訝しげな表情を浮かべるレオナさん。

 怪しい……何かがかみ合っていない気がする……

 

「レオナ。 人間さんは目覚められたか?」

「……あ! お父様! 目覚められましたよ!」

 

 レオナさんの返答とともに、小屋のドアが開き入ってきた『お父様』に私は目を剝いた。

 入室してきたのは筋肉隆々のマッチョマン。 

 紛れもなくオークであったのだから。

 

「え……ええええ!? なんでここにオークが!?」

 

 錯乱する私とは対照的にレオナさんとお父様は不思議そうに首をかしげている。

 

「なんでも何も……ここはオークの集落なのですから、当然でしょう?」

 

 その答えは至って単純であった。

 私がエルフだと思い込んでいた女性レオナ。

 彼女の正体はエルフではなくオークであったのだ。

 

 ★

 

「なるほどなるほど。 サテラさんはエルフの集落を目指していたところで倒れてしまった、と」

「そうなんですよ。 ただ、せっかくなのでオークのことを書いたガイドブックについても書いてみようかなと」

 

 レオナさんに助けてもらってから数日、私はレオナさんの家で療養を続けながら、オークの集落で異種族ガイドブックを宣伝するための企画について考えていた。

 

「とりあえず……やっぱり誤解は解きたいよね。 オークの女性はエルフ並みに美形、っと」

「ふふっ、サテラさん、すごく生き生きしていますね。 まだ完治していないんですから」

「あはは、すいません。 実は私こういう仕事大好きなものでして」

 

 そう、私は異種族について語るこの仕事が大好きなのである。

 だからこそ過酷な旅路にも耐えることができるのだ。

 

「私も楽しそうに仕事をするサテラさんが好きですよ。 やっぱり仕事って楽しんでやったほうが、ずっとずっといいですね」

 

 そう言って笑うレオナさんの姿に、私はドキリとしてしまう。

 レオナさんは美形の多いオークの女性の中でもとびきり美人だ。

 そんなレオナさんに優しくされて惚れない男がいるだろうか? いや、いない(反語)

 まあ、私は女の子なんだけどね。 

 

 ★

 

「んじゃ、ちょっと行ってきますね」

「はい、お気をつけて。 無茶はされないように」

 

 それからさらに数日が経過して私の体調も万全になった。

 こうなればすぐにでもエルフの集落を探そうと思うのだけど……レオナさんはあまり乗り気じゃない様子。

 何でも、エルフは非常に残忍で、レオナさんに言わせると性格の善良性を、全て美しさと交換したような種族なのだとか。

 レオナさんも何度かエルフに追われたことがあるらしく、その時のことを思いだしたのか顔色は優れない。

 

「大丈夫ですよ! 私も自衛くらいはできますから!」

 

 そんなはずがないだろうと腹の底では考えながら私は答える。

 オークとエルフの仲が悪いのは昔からのようだから、何かと誤解してるんじゃないかな?

 

「……サテラさん」

「それに私、こう見えて結構強いんですよ!」

 

 私は腰に差した剣を少し抜いて見せると、にっこりと笑いかける。

 ちなみにだけど、この剣をこれまでの旅路で使ったことはほとんどない。

 精々肉を切る時の包丁替わりで使ったくらいだ。

 

「……わかりました。 お気をつけてくださいね」

「はい! 短い間でしたがありがとうございました!」

「こちらこそ、非常に楽しい時をありがとうございました。 あなたのガイドブックを持った方がいつかこの地を訪れることを楽しみにしていますよ?」

 

 そんな感じで別れの挨拶を済ませた私が集落を立ち去ろうとしたその時、何やら遠くから集団が近づいてきていることに気が付いた。

 

「レオナさん、何か近づいてきますよ」

「……そうですね。 エルフでしょう。 サテラさんはどこかに隠れていてください」

「え? あぁ、はい」

 

 そんなに大したことかな? 

 と思いながらも、オークの人々のただならぬ雰囲気を感じて私は近くの茂みに隠れる。レオナさんは私と話している間にも集落のオークたちは弓や槍などの武器を構え、臨戦態勢を取っていた。

 そして、程なくして私の視界に一人のエルフが現れた。

 

「こんにちは~。 醜悪なオークさん方~。 少々お尋ねしたいのですが~」

 

 そんな間延びした口調で現れたのは美しいオークの女性陣と比べても一層美しさが際立つ美女エルフだった。

 透き通った肌や絹のような銀髪などの身に纏う雰囲気は怪しげな美しさを醸し出していた。

 

「……はい」

 

 レオナさんが緊張した様子で応対する。

 族長の娘であるレオナさんはこの手の交流を多くこなしているようだ。

 冷静さを保ったまま応対を続ける。

 

「先日、私方の集落を訪れた人間のキャラバンの方々がおっしゃっていたことによると、何でもこの辺りに異種族のガイドブックを書いている方がいらっしゃるらしく。 見かけなかったのかなと思いましてね。 まぁ、醜悪なオークさん方の寂れた集落などには来ないでしょうけど」

 

 そう言って笑うエルフは、まるで小ばかにしたかのようにレオナさんや集落のオークたちを嘲る。

 何というか……イメージでよく語られるエルフとはなんか違うよな……。

 

「おいおい、あんまり嘗めた口きいてると後悔するぜ」

 

 そんなエルフの物言いに激昂するオークたち。

 一触即発な空気が立ち込める中、レオナさんが一歩前に出ると凛とした態度でエルフに話しかけた。

 

「あいにくですが、ここには異種族に詳しい人間などおりませんわ」

「ふうん。 そうですか。 まぁ、エルフの集落の方が絶対先に選ばれるでしょうからね。 所詮は豚畜生ですもの」

「「「てめえ! ふざけんじゃねえぞ!」」」

 

 エルフのぞんざいな物言いに、血気盛んなオークの男衆が武器を持ってエルフに詰め寄ろうとする。

 

「あら、よろしくて? もしここで襲い掛かろうものなら、今度やって来た人間の方にオークに乱暴された、とでも伝えましてよ?」

「卑怯な……」

 

 苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべるレオナさん。

 温厚な彼女とてエルフの物言いには憤りを感じている様子だった。

 お互い睨み合いの状態となり、緊張感が張り詰める。

 

「はぁ、もういいよ。 何の用なの?」

 

 そこに、突如表れた第三者。

 エルフもレオナさんも集落のオークたちも、その場にいた全員が驚いてその人物の方に目を遣った。

 

「あ、あなたは……」

 

 エルフが呆然とつぶやく。

 それもそのはずだろう。

 何故ならそこに現れたのは……私なのだから。

 

「それで? 私にガイドブックを作ってほしいの?」

 

 私はエルフに向かって話しかける。

 

「……え? あっ……人間さん!? こんなところにいらっしゃったのですね!? そうです! ガイドブックを作って欲しいのです! オークの集落とは違っていい場所ですわよ!」

 

 先ほどの高慢な態度はどこえやら、一気にしおらしくなるエルフ。

 自然にオークを見下すその物言いに、私はイラっと来た。

 

「あなた達の会話は全部聞いていたから。 今更猫を被ったって無駄だよ。 私はオークの人達に命を救われたんだよ」

「な……何をおっっしゃるのですか!? 先ほどの会話は……そう! コミュニケーションの一環ですわ!」

「コミュニケーション、ね。 こんなのコミュニケーションとは到底言えないと思うけど」

 

 私はそう言ってオークの皆さんの方を向くと……。

 

「皆さんはどう思っているのかについて伺いたいのですが」

「おい! やめろ!」

 

 エルフが何かを叫んでいるが無視だ無視。

 私は再度オークの皆さんの方を向き直ると、一人の男性に質問した。

 

「あなたはあのエルフさんをどう思いますか?」

「……我々の集落を馬鹿にした態度は許せませんな。だが、それよりも許せないのは……我々を下等生物と見下していることですな」

「なるほど。 レオナさんはどう思いますか?」

「はい。 私も同じ意見です」

「皆さんもそうらしいですね」

 

 そう言ってレオナさんにも確認を取ると、私はエルフに向き直る。

 先ほどまで強気な態度だったエルフも私が何を言いたいかは察したようだ。脂汗を描きながら後ずさる。

 

「それで? これをコミュニケーションだと考えていたのはあなただけのようですが。 私としてもあなた方は胸くそが悪いのでガイドブックを作るつもりはありません」

「く……クソが! 我々エルフがこれまで積み上げてきた名声が……」

 

 もはや猫を被ることもせず、エルフはがっくりと項垂れる。

 まあ、自業自得だし仕方がないね。

 

「それで? あなたはどうしますか?」

 

 私はレオナさんに問いかける。

 レオナさんは先ほどまでの凛とした態度を崩すことなく答えた。

 

「もう顔も見たくないですね」

「……だそうです」

「くそ! 覚えていやがれ!」

 

 そんな負け惜しみの言葉を吐きながら、エルフは去っていった。

 これでひとまず一件落着……かな?

 

 ★

 

「お? 今回はオークの集落に行ってきたんだな。 あんなに忠告してやったのに。 オークのガイドブックなんて誰も興味ないっての」

「うるさいです。 私は他人の指図には従いたくないので。 御託はいいので内容を見てくださいよ」

「まったく……」

 

 レオナさん達に別れを告げてから数日、以前私のガイドブックを安く買ったぼったくりキャラバンに再会した私は、今度こそ高値で買ってもらうべく今回の滞在で完成した『サテラ=ステラによる異種族世界の歩き方 ~オーク篇~』でのリベンジを試みていた。

 

「あ? オークの女性陣は美人で……エルフの奴らは腹黒で猫を被っている……だって? なんだこりゃ」

「何ですか、これはってガイドブックですよ?」

「いや、それはわかるんだがな。 こんな内容、誰が買うんだ?」

「これが真実なんですよ!」

 

 キャラバンの人は困惑しきりといった感じで私が作ったガイドブックを見返す。

 

「俺たちも仕事の一環で何度もエルフと交流したことがあるが、エルフの姉ちゃんたちはみんな美人で優しいぞ? オークは野蛮で残忍な種族だから集落には行かないほうがいい、って忠告もしてくれるし」

「だから! あいつらは猫を被ってるんですって!」

 

 キャラバンの人たちも、やっぱりエルフはいい種族だと認識しているようだ。

 

「まぁ、せっかくここまで書いてもらってるんだ。 この間と同じ値段でよければ買ってやるよ」

「うぐぐ……このぼったくりキャラバンめ!」

 

 私は泣く泣くその値段での取引を了承する。

 

「言っとけ言っとけ。 俺たちはこのまま王都に帰るから、ついでにこのガイドブックを出版してもらう。 もし飛ぶように売れるなんてことがあれば追加報酬を渡すことがあるかもな。 ま、また出会ったらよろしく頼むわ」

「うぐぅ……いつか見返してやるんだから!」

 

 前回と同じように鳥と山菜を受け取ってとぼとぼと歩き出す。

 

「あ、そうだ嬢ちゃん。 このまま南に向かうと人魚族の里があるから、そこに行くといいかもな!」

「うるさい! 私に指図するな!」

 

 性懲りもなくお節介を焼いてくるキャラバンのおじさんくぉ、いつの日か見返してやると心に誓いながらこの私サテラ=ステラは歩みを進めるのだった。

 


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