ホントに勘弁してください...。
来海と結衣による模擬戦の後、葵たちは4人でお昼ご飯を食べていた。
どうやら今日はパスタなようだ。
「来海。身体は痛くない?」
「大丈夫!!来海ちゃんは丈夫な乙女なのだ!」
これ絶対翌日になってから筋肉痛で喚くのが想像できてしまう。
それにしても来海の成長は結構楽しみだ。
正直模擬戦もすぐに終わると思ってたし。
来海は多分、まだ隠してるものがあるんじゃないかと思ってる。
何か理由があるのかな。
「結衣。夏芽と椿は家にいるの?」
結衣に帰国した2人のことを聞いてみた。
「あぁ。今頃アメリカの時差で苦しんでるだろうな。二人はその辺敏感だからな。」
「なるほど」
どうやら時差でダウンしてるらしい。
気候とか関係してるのかな。
「とりあえずご飯食べ終わったら菜乃たちの方に向かおう」
「わかったぞ。」
結衣と話しているうちにいつの間にかパスタもなくなっていた。
とりあえず菜乃の家の方に向かうとするか。
スマホを見ていた来海に声をかける。
「来海。今から菜乃たちの家に行くけど」
「なにー!!行きたい!!って言いたいのだけどこの後、野暮用ができてしまったのだ!!」
「珍しいね」
「ごめんね!!」
どうやら来海は来れないらしい。
多分だけどさっきの模擬戦でなにか変化があったのかな。
「それなら仕方ない」
「うん!!来海ちゃんの分まで楽しんできてね」
「...?」
葵はなにか違和感を覚えた。
いつもの来海とはなにか言動が変に聞こえた。
多分何かあるかもしれない。
「来海?何かあったの?」
「んん?なにもなんてないでございますよ??」
「...そっか。」
うーん。
これはなんかあるな。
ちょっと注意してみることにしよう。
「それじゃあ来海ちゃんは用事があるので撤退するのです!」
「気を付けてね」
来海はそそくさと家からどこかに向かっていった。
急に帰った六花が葵に近づいてきた。
「なんか来海ちゃん急いで帰ってたけどなんかあった~?」
「ボクとはなにもなかったよ。けどなんか嫌な予感はする」
「そっか~」
六花も何か感じたようで気になっていたらしい。
事件に巻き込まれないといいけど。
「とりあえず菜乃たちの所に向かうよ」
「はーい」
少女3人は菜乃たちが待つ家まで向かうのであった。
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何事もなく作戦室がある菜乃の家に着いた。
インターホンを鳴らすと菜乃が玄関から顔を出した。
「葵ちゃん!よく来たのです!」
「おっす」
「とりあえず中に入るのです!」
リビングに向かうと懐かしい七瀬と咲がゲームで騒いでいた。
「あんた!私の財産持っていかないでよ!!」
「そういうゲームだから仕方ないじゃないか。」
どうやら人生を描くゲームで遊んでいたようだ。
それにしても咲のやつあらぶってる。
「相変わらず楽しそうにしてるね」
「あれ!?葵!!次の獲物はあんただわ!!」
「勝負しないから」
ギャーギャー言ってる咲は置いておこう。
結衣にでも投げておくか。
七瀬にも話を聞いておかないと。
「七瀬。最近はどうだった?」
「そうだな...。言われたことはちゃんと抑えてあるから大丈夫だ。」
「ありがと」
どうやら頼んでいたこともちゃんとこなしてるみたいだ。
さすがは諜報員。
「夏芽と椿は部屋にいるの?」
「多分寝てるんじゃないか?時差がなんだかんだと言っていた気がする。」
「声かけてみるね」
どうやら時差でノックアウトしているみたいだ。
仕方がないから部屋まで行ってみることにしよう。
二階にある夏芽と椿の部屋に向かう。
とりあえず椿から行くか...。
「椿ー?入るよ」
部屋の中から呻く声が聞こえたので遠慮なく部屋に入る。
「いつまで寝てるの」
「なのぉ...まだ起こさなくてよいぞぉ~」
ダメだ。完全に寝ぼけてる。
水でもかけてみるか。
机に置いてあったペットボトルの水をかけてみる。
「のわぁぁ!!なんじゃ!!戦いか!?」
「はいおはよう。」
水は綺麗に直撃し、椿は飛び起きる。
「って葵がなんでいるのじゃ!?まだ夢なのか??」
「今度はドロップキックがお望み?」
「なぁぁに!!かかってきたまえよ!!」
「それじゃ遠慮なく」
葵は少し後ろに下がり、椿にドロップキックをする。
命中するかと思われたが間一髪で椿は避ける。
「この感覚...夢ではない!?」
「わかってるじゃん」
「うむぅ。すまんかったのじゃ。」
そこには紫色の前髪がきれいに揃えられているショートカットの少女がいた。
「椿。調子はどう?」
「見事に時差を食らってしまってのぉ。それでもかなり回復したのじゃ」
「そうか。会議するから準備しておいて」
「我らの報告もしなくてはならないかなのぉ」
「それじゃ夏芽を起こしてくる」
「わかったのじゃ!」
葵は椿の部屋から出て、次は夏芽の部屋に行く。
「夏芽~入るよ~」
部屋の中からはなにも聞こえないので葵は部屋に入った。
部屋に入るとカーテンを閉め切ってるようで真っ暗な空間であった。
ベッドで寝てるかと思われたがもぬけの殻である。
「あれいない」
葵は居ないと思ったので、部屋から出ようとした。
扉に手をかけた瞬間、後ろから何かがぶつかってきた。
「むぎゅ。」
「...夏芽?」
後ろを向くと葵より小さく、白髪ロングの物静かな少女が立っていた。
「あおい...だぁ。」
「はいはい葵だよ」
「夏芽に...会いに来た?」
「今はそうだね」
「やったぁ。」
夏芽なりに喜んでいる。
基本、夏芽は引っ込み思案であまり口数は少ないほうなのだ。
「夏芽。身体は大丈夫なの?」
「だいじょうぶ...。」
「そっか」
葵は椿にした説明を夏芽にもして、葵は夏芽の部屋を後にする。
リビングに戻るとまたもや咲が騒いでいた。
「あー!!なんで私が負けないといけないの!!」
「咲よ。ちゃんと物件買ってないからだ。」
どうやら咲は負けたようだ。
相変わらず一つのことに全力みたいだ。
「さて、全員作戦会議するから集合よろしく」
「今は勝負があるから嫌だわ!!」
「七瀬。よろしく」
「やれやれ...いくぞ」
「あっちょっと!引っ張らないでよ!!」
咲は七瀬に強制連行されていった。
ボクたちも行くか。
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葵が指令室がある地下に向かうとすでに全員集まっていた。
「さて、はじめよっか」
葵の開始宣言とともに情報を話し始める。
「とりあえず結衣。アメリカでまとめた情報をお願い」
結衣がまとめた情報を話し始めた。
「とりあえず私たちがアメリカで得た情報によると、」
「レッドアイズが再建を進めているのは確かだと思う。」
「南海岸側でそれらしき組織が確認されたから間違いない。」
「そこから船舶で武器等を運んでいる船に潜入して資料を入手済みだ。」
なるほど。海外から武器を輸入してるのか。
ちょっと厄介なことになってるみたい。
「葵、レッドアイズはまだ海外の拠点はないとみていいと思うぞ。」
「うん。ありがと」
レッドアイズは海外進出はさすがに「まだ」しないと思っている。
海外の政府から潰されかねないからね。
実際、前に破壊したときにボクたちが動きやすかったのは
海外の政府から情報提供があったからでもあるからね。
「それじゃあ次は七瀬。よろしく」
「レッドアイズの国内の動きから話すぞ。」
「拠点等はわかっていない。考えられるのは結界で偽装している、」
「もしくは拠点を移動しながら行動しているかのどちらかと思われる。」
「近々でそれらしき行動が確認されているのは北陸の海側で活発に動いているように見られる。」
「それと東北の北に拠点がある「波木崎スクイパーズ」という民間軍事会社が襲われ全壊したらしい。」
「そこの戦闘員はほぼ惨殺されたらしい。」
「東北では名の知れた軍事会社だったのに全く歯が立たなかったという話だ。」
「なるほど。片っ端から狙われているというわけね。」
「そうみたいだな。組織力的に言えば前ほどではないがかなり力をつけてきているはずだ。」
「わかった。ありがと」
「次はこのあたりで起きていることについて話すぞ。」
「どうやら学生が狙われ、誘拐されるという事件が多発しているのは聞いているが」
「その正体はどうやらレッドアイズで間違いないと思われる。」
「その目的はどうやら学生を洗脳をかけ、自分たちの駒として動かせてると思われる。」
「柊学院は基礎能力が高い生徒が集まっているから標的にされやすいみたいだ。」
「別の学校の生徒も狙われていると思う。都合がいいからな。」
やはり厄介なことになってしまっているな。
他の学校の生徒はともかく柊学院は基礎能力事態が元から高い生徒が集まっているから
戦力が上がりやすいということか。
「この前ボクが襲われたのは攫って駒にしようとしたわけなのね」
「多分そうだろうな。相手が悪かったとしか言えないが...。」
「ん?」
「...私が調査したのは以上だ。」
「うーん。わかった。」
どうしようか。予想以上に相手に動かれている気がする。
ここからボクたちがどう動くか。迷いどころである。
まとめてみると、
・レッドアイズの武器の供給はアメリカの南海岸。
・海外の拠点は今のところなし
・東北の名の知れた軍事会社が襲われ、全壊。かなり力をつけていると思われる。
・レッドアイズは学生を襲い、誘拐し洗脳した上で駒として使っている。
・柊学院の生徒が標的にされている可能性あり。
こんなところかな。
「今後の方針を決めよっか。」
「次に関東周辺で相手側が行動を起こして来たら我々はそれを叩きに行く。」
「それと同時にある程度の戦力を確認しに行くと思っていいよ。」
「東北の軍事会社に調査に行きたいけど、無駄足だと思うからそこは一旦放置。」
「これ以上調査しても情報が出ないと思うからアクションが起こるまで待機にしようかな。」
「とりあえず緊急で出動する可能性があるから各自武器のメンテナンスはしておいてね。」
「特に咲。」
「えっ!?なんで私なのよ!!」
「一番忘れやすいじゃん」
「そんなことないわよ!!」
「マガジン忘れたから助けてって言ってる姿が多々見るんだけどね」
「ううっ...。」
無事に咲に釘を刺しておいたから大丈夫であろう。
準備しておくようにと言っても忘れるのがオチなのは全員わかっている。
「じゃあ今日は解散に...ん?」
解散を言い渡そうとした時、葵のスマホから通話が来る。
どうやら来海からだ。
「どうしたの来海。」
「葵!月菜の会社が襲われてるらしい!!ヤバい!!」
「...場所は?」
「横浜港の外れにある倉庫街のところ!」
「...すぐ行く。」
電話を切り葵は口を開く。
「どうやら思っていたより早く相手がアクションをしてきた。」
「全員。至急準備して屋上に集合。10分以内。」
葵の号令と共に全員に衝撃が走る。
それはそうだろう。
全員は葵の言葉を聞き、スイッチが入ったようで素早く動き始めた。
「さて、久しぶりに真面目にやるか。」
少女たちは準備を始めるのであった。
次回は少女たちの戦闘能力が見れると思います。
感想等もお待ちしてます。
誤字報告も感謝してます!
モチベとやる気に繋がるので…。