猫探しの依頼を終わらせた翌日。
今日は学院は休日なので休み。
葵はせっかくの休日なので里帰りでもして休日を楽しむ予定であった。
時刻は昼前。
葵は目を覚まして布団から出る。
「時間までゴロゴロするか。」
そう意気込んでいたのだがスマホの通知をふと見てみると大量のメッセージが届いていた。
送信主はすべて来海であった。
「...無視でいいか」
葵はメッセージをスルーすることにした。
「とりあえず家事やらないと」
葵は掃除、洗濯を素早く終わらせていく。
「...終わったからもうひと眠りしよう」
葵が眠りに入ろうとした時、突然玄関のインターホンが連打されていく。
「ピピピピピピピ...」
なんだ新手の勧誘?と思ったが正体はすぐわかった。
「あおいー!!メッセージ無視するな!!!」
「わざわざ来海ちゃんがお迎えに来てあげたから早く出てきなさーい!!!」
案の定来海が家に凸りに来たのである。
これは訴えたら勝てるのではないか。
「あの自己中ツインテめ...」
「居留守すればどっか行くか」
葵は居留守をすることにした。
30分ほどたった時、突然家の電気が消えた。
「ブレーカー落ちたのかな」
葵はブレーカーが落ちたと思いを配電盤に向かった。
「あれ...ブレーカー落ちてない」
葵の予想は外れ、ブレーカーは落ちていなかった。
そうしたら外から来海の声が聞こえてきた。
「引っかかったわね!!葵!!電気会社に連絡して電気を落とさせてもらったわ!!」
「早くでてきなさーい!!!」
なんだこのバカは。
そこまでしてもボクに会いたいのか。
ここで折れると来海の思う壺なので葵は無視することにした。
「...寝るか」
葵は来海の策に乗るものかと思い眠りつき...たかった。
玄関からガチャリと音がした。
「最終手段だ!合鍵を使わせてもらう!!」
「お邪魔するぞ~!!!」
「...はぁ?」
それは聞いてない。ってかいつ合鍵を作った。
マジでこのバカは手段選ばない。
そして来海はリビングに向かって突撃してきた。
「葵!やっぱりいるじゃない!なんで出てくれないの!!」
「なんで合鍵持ってる」
「え?来海ちゃんとの葵の仲なら持ってて当り前じゃない!」
そういえばこの少女、バカだと思っているが学年でも10位内の優秀な奴だった。
腐っても探偵としては同学年ではトップクラスの実力なのだ。
「ほら!葵!遊びましょ!!」
「いやだ」
これ以上来海に振り回されるのはごめんだ。
どうにかこのかまって少女を追い出さなければ。
「この後出かけるからダメ」
「ついていくよ!!」
「...ボクのプライバシーはないの」
「そんなの知らない!!」
どうやら絶対ついてくるらしい。
まぁ仕方がない。葵は諦めた。
「...わかったから」
「やったー!!葵愛してる!!!」
「...ベタベタしてこないでよ。」
「あと電気早く直して」
そう葵が言うと来海の顔が青ざめていく。
「今日は復旧できないらしい!!葵ごめんね!!」
「は?おい待てどういう」
「一回落とすと復旧するのに半日かかるらしいの!!」
「来海ちゃんも知らなかったから!ごめんね!!」
どうやら電気は夜に復旧するらしい。
このツインテール。いつか仕返ししてやる。
葵に闘志が生まれた瞬間である。
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葵の家を出発した2人は駅まで行き電車に乗る。
そしたら来海からどこに行くのか聞いてきた。
「ところでどこ行くの?」
「ちょっと旧友のところまで」
「えっ!?葵って友達居たの!?」
「なんだ失礼な」
この少女失礼すぎる。
「多分来海と話しが合うと思うよ」
「そうなのー!来海ちゃんはたのしみなのだー!!」
電車に揺られて30分ほど経ち、目的地の駅で降りる。
そこは住宅街が並ぶ街であった。
「来海、ついてきて」
「はーい!!」
住宅街を進むと少し大きな家の前に到着した。
葵はチャイムを押した
インターホンから明るい声が聞こえてきた。
「(あおい!!来てくれたんだ!今開けるね!)」
「はいよ」
扉のロックが解除され葵は扉を開ける。
「来海、入って」
「お、お邪魔しまーす」
来海は少し緊張しているみたいだ。
どうせすぐ緊張なんかなくなるくせに...。
扉の先には廊下が広がっており、左右に扉が複数あった。
廊下の先にある扉が開き、1人の少女が出てきた。
「あおいー!」
「おっと。急に抱き着いてこないでよ」
「久しぶりだね~!」
飛びついてきた少女は葵から離れる。
クリーム色のロングで髪はすごく整えられている
来海もさすがに困惑していた。
「葵?この子とはどういう関係なの?」
「友達」
「ふーん」
なんか来海の機嫌が悪くなったような気がする。
来海に紹介しなくては。
「来海、この子がボクの旧友の りっか」
「はじめまして!わたしは 夕暮 六花だよ~!」
「六花って呼んでね!」
「天壌 来海です! 葵の大親友なのだ!」
「...葵?ほんとにそう?」
「ただのクラスメイト」
「ちょっと葵ー!!!」
来海が背中をベシベシ叩いてくる。
地味に痛いんだよね。
「あはは~葵なんか元気そうでよかった~」
「そうでもない」
六花は安心したような表情をしていた。
「葵って結構無表情だけど心の中では喜んでるから来海ちゃんも大丈夫だからね?」
「そうなのー!!葵ー!!」
「来海さん?叩く力強くなってるんだけど」
「えへへ~!」
「来海ちゃんは結構表情出やすいんだね~」
「観察してないで六花さん早く止めて」
六花に案内されてリビングに2人は行く。
「七瀬と咲と菜乃は?」
「菜乃はおつかいに行ってて
七瀬と咲は任務で明日に帰ってくる予定だよ~」
「そっか」
他の旧友は任務中で会えないらしい。
悲しい。
「まだいるの!?」
「うん。また今度紹介する」
来海はボクの交友関係がここまでとは思っていなかったらしい。
「それで葵は今日はなにしに来たの?」
「里帰りとめんどくさい奴を押し付けに来た」
「あはは...まぁゆっくりしていくといいよ~」
六花にお茶を出してもらい、世間話をしていた時
来海が余計なことを言い始めた。
「来海ちゃんは葵の昔話を聞きたいです!!」
「いやだ」
「じゃあ六花!教えて!!」
「葵?どうする?」
何でも知りたい来海は引く気はないらしい。
少しぐらいならいいか。
「仕方ないから少しならいいよ」
「やった!!」
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六花が昔話を話し始める。
「葵はね~昔は髪長かったんだよ~」
「えっそうなの!?」
「まあ」
「柊学院に入る前に切っちゃったんだけどね」
「もったいない!葵かわいいのに!!」
「こっちにも事情があるの」
「それでそれで??」
「葵はすごく積極的に任務をこなしていたよ~」
「六花それは余計」
「ちょっとー!!!どういうこと!?」
今にも来海はボクに掴みかかりそうになっている。
来海ステイステイ...。
「任務は100%成功しててすごかったんだよ~」
「100%は言い過ぎ」
「それでなんで国際組織と戦ってたの?」
来海が興味本位で聞いてきた。
「...ボクの両親に手を出したから」
そのことを聞いて来海は口を閉じてしまった。
「...葵なんかごめんね」
「いいよ。今同情されても結末は変わらない」
重い雰囲気が流れ始める。
六花も暗い顔をしていた。
「少なからずレッドアイズは消さないといけなかったのは変わらないし」
「レッドアイズって?」
おいおい来海さんよ。そこからなのか
仕方ないから説明するか。
「...国際組織レッドアイズ。」
「各国の民間軍事会社を多く潰してきた世界一といわれていた組織だよ。」
「来海ちゃんが知らなくても仕方ないんじゃないかな?」
六花が補足をし始めた。
「レッドアイズは表は普通の民間軍事会社と言っていたけど、裏では各国の軍事力に
甚大なダメージを与えていた組織で各国と連携して組織解体を実行してきたんだけど
返り討ちにされ続けて世界中を脅かしていたんだ~」
来海は開いた口が塞がらなくなっていた。
「葵はどうやって壊滅させたの...?」
「1個ずつ正面突破した」
「いやいや!?そんなことしたら葵は世界中のレッドアイズと一人で戦ったってこと!?」
「正確には一人じゃないよ」
「えっ??でも世界中からは一人で全部潰したって!!」
そういえば世間からはそうやって報道されていた。
「来海。今から言うことは人には言っちゃだめだから」
来海は無言で頷く。
「世間では一人で全部潰したと報道されてるけど正しくはボクの仲間と一緒に潰した」
「えっ!?」
まぁ驚いても仕方ないか。
「ボクは元々極秘任務専門のチームを作ってた」
「それはボクが一番信じている仲間と共に作ったチーム。」
「詳しくは言えないけどそのチームと一緒にレッドアイズを潰した」
来海は絶句していた。
まさか一番の親友がこんなに危ないことをしていたなんて知らなかったのだ。
「これ以上は来海は来てはいけないよ。来海が危なくなるから」
「今聞いたこともほかの人、両親や動物とかに話してはいけないからね。」
「わかった...。」
来海は物分かりはいいほうだと思っているから大丈夫であろう。
さすがに来海にはまだ近づくのは早い。
六花が口を開きはじめた。
「まぁそういうことだから来海ちゃんも気をつけてね?」
「わかった!」
さっきまでの暗い表情の来海はなくいつもの来海に戻っていた。
ほんとスイッチの切り替えうまい。
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暗い話も終わり葵の学院生活のことを六花に話していると
廊下につながる扉が開き、来海が知らないクセッ毛少女が荷物を持って帰ってた。
「六花ちゃん重いのです...」
「おかえり菜乃~」
「おかえり。なの」
そこには見知った少女が座っていたので菜乃はびっくりしていた。
「葵ちゃん!!きてたのですね!」
「里帰りだよ」
来海はこの子誰?という顔でボクの顔を見てきた。
「お客さんもいたのですね~」
「菜乃。このツインテールがボクの学院の友達」
「前言ってた子ですね~はじめまして~」
「来海、紹介するね」
「はじめまして!私は七森 菜乃なのです!
葵ちゃんとは昔からの友達なのです~」
「天壌 来海です!!!葵の超絶大親友です!!」
なんか増えてるけど気のせいか。
「葵ちゃんよかったら夜ご飯食べてってください~」
「えっ菜乃の料理食べれるなら食べてく」
「来海さんもよかったらどうですか?」
「来海ちゃんもいいの!?食べてく!!!」
「菜乃の料理は世界一美味しいから」
「やった!!!」
2人はせっかくなので夜ご飯を食べて行くことにした。
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「「ごちそうさまでした!!」」
「菜乃ちゃんうちに毎日作りに来てよ!!」
「機会があったらいいですよ。」
どうやら来海の菜乃の料理に堕ちたようだ。
「葵ちゃんは帰るなら送っていきますよ~」
「甘える」
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「六花ちゃん!菜乃ちゃん!今日はありがと!」
「来海ちゃんもまた来てくださいね~!」
「じゃあボクはもう少しいるから来海は菜乃が送ってくれるみたいだから」
「わかった!!葵!また学院で!」
そういって菜乃は来海を駅まで送りに行った。
「葵...。話して大丈夫だったの?」
「まあ」
「これでも来海のこと信じていないわけではないからね」
「そっか...葵もちょっとは変わったね」
「六花もちょっと大人っぽくなってる」
「ほんと!?葵~!!」
「(抱き着いてくるのは昔から変わらないな)」
「ねぇ六花。今日は泊ってていい?」
「えっ!?いいよ!!」
六花のテンションがMAXになる。
なんか懐かしいな...。
その後菜乃が帰ってきて、葵が泊まると知って菜乃も嬉しそうだった。
「ここに来た目的忘れてた。
七瀬と咲にも話したいから明日話していい?」
六花と菜乃は頷く。
葵がの真剣な表情になったので2人はある程度察し、明日に話し合いをすることになった。
「...3人で寝るのはさすがに狭いんだけど」
「葵ちゃんが帰ってくるなんて珍しいのでいいじゃないですか~」
「たまにはいいじゃない。葵。」
「...咲がいないだけまだいいか」
そのまま3人は眠りについたのであった。
次回、ちょっと話が進展します。