昨日は来海を旧友のところに連れてきた葵。
せっかくなので一泊泊まったのだ。
葵は目を覚ますと隣には六花が寝ていた。
「...こいつの寝顔なんていつぶりに見たかな」
葵は六花の頬を指でツンツンしてみると
「...あおい?なにしてるのぉ?」
「ごめんつい」
遊びすぎて六花を起こしてしまった。
これも六花がかわいいから仕方ない。
「葵もかわいいところあるね」
「うっさい」
2人仲良く起きて身支度し始めたとき
「りっかー髪整えて」
「しかたないな~」
この感覚懐かしい。
昔はお互いに整えあってたことを思い出した。
2人は身支度を整えてリビングに向かうと、キッチンの方からいい香りがしてきた。
「二人ともー朝ごはんできてるのですよ~」
「菜乃おはよ」
「菜乃ちゃんおはよ~」
菜乃に挨拶をして3人は食卓に座る。
「「いただきます!!」」
今日は目玉焼きと焼き魚みたいだ。
ほんとどんな味付けをしたらこの味を出せるのかわからない。
「ところで七瀬と咲はいつ帰ってくるの?」
「多分お昼前には帰ってくると思うのです~」
「問題は咲が道に迷わなければいいんだけど...」
朝ごはんを食べ終わり、菜乃が喋り始める。
「さて、まずは食器洗い係を決めるのです!」
「今日は勝ちたいんだけどなぁ~」
「一瞬で終わらせる...」
この家ではご飯を食べた後、食器を誰が洗うのかじゃんけんで決めているらしい。
まぁ、ボクは負けないけど。
「じゃあ行くのです!」
「「じゃんけん!」」
結果は案の定、葵が敗者になっていた。
「くそぉ、こんなはずではなかった」
「葵ちゃんはよわよわなのです」
「葵はこういう賭け事ホントに弱いからね~」
仕方なく葵は皿洗いをするのであった。
無事皿洗いが終わり、
3人は二人が帰ってくるまで各自の家事を終わらせるのであった。
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家事が一通り終わったころには時間は昼前になっていた。
玄関から騒がしい声が聞こえてきた。
「「たっだいまー!!!!」」
葵はこの声の主がすぐわかった。
「...咲か」
すさまじい足音とともに廊下につながる扉が勢いよく開けられる。
そこにはカラーコンタクトをつけた赤髪の少女が立っている。
「おまえら!私が帰ったわよ!って!!葵!?!?」
「おっす」
いるはずのない葵が居たので大声で叫び始める。
「葵がいる!!なんでいるのよ?」
「里帰りのなにがわるい」
「そーか!!咲様が恋しくなるお年頃か~かわいい奴め~!」
「耳が壊れそうだからもう少しボリュームを落として」
六花と菜乃は呆れた様子でこちらを見ていた。
助け船は出ないらしい。
咲が騒いでいるともう一人廊下の扉から長身で紺色髪の少女が出てきた。
「あれ?葵じゃないか?帰ってきてたんだな。」
「七瀬もアホの面倒おつかれ」
「慣れているからな。」
そう話していると咲が何かを言ってきた。
「葵!勝負しましょ!!」
「いやだ」
「今日こそは冥界から手に入れた知識で葵をぎゃふん!っといわせてやるわ!」
咲は相変わらずの中二病を患っているのでなにかしらと勝負を挑んでくる。
「今日は真面目な話をしに来たの」
「えっ?じゃあそれが終わった後でいいのよ?」
「断る」
なんだかこの中二病悪化してる気がする。
七瀬はどういう教育をしていたのか。
「とりあえず話をしたいから二人とも荷物置いたら地下室に来て」
「わかったわ!」
「結構重い話になりそうか?」
「そうなるかも」
話が終わり、七瀬と咲は自分の部屋に向かっていった。
六花と菜乃が葵に訪ねてきた。
「葵?ヤバいってホントなの~?」
「確証はないけど多分めんどくさいことになりそう」
「とりあえず私は地下室で準備してくるのです!」
っと言って菜乃は足早で地下室に行った。
「とりあえず七瀬と咲は後から来るから地下室に行こ」
「わかった~」
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葵と六花は物置に向かっていた。
「ここの隠し扉なんて久しぶりに見た」
「ちゃんと掃除とメンテナンスはしてるので大丈夫~」
六花は隠されたレバーを引くと本棚の横にキーパットが出てきた。
慣れた手つきで操作し、本棚がゆっくりとズレはじめる。
そこには地下に続く階段があった。
「あおい~行くよ~」
「ん」
葵と六花はその階段を降り、降りた先には通路が広がっており、奥へと歩き続けると
そこにはもう一つキーパットがあり、六花がロックを解除し扉に入った。
そこには大画面のモニターと7.8人座れる会議テーブルと椅子があり、菜乃の姿もあった。
「葵ちゃん!準備はできてるのです!」
「ありがと」
しばらくすると七瀬と咲も合流し、葵は話を始めた。
「とりあえず全員揃ったからはじめる」
「今回はちょっと重いから覚悟してて」
葵の声のトーンが低くなったのを感じた4人は姿勢を正し始めた。
「まずこれは憶測。レッドアイズは再建していると考えてる」
この話を聞いた4人は表情が変わった
「葵!どういうことなのよ!」
「葵ちゃん?さすがにそれは間違いなのでは?」
咲と菜乃は困惑している
「まぁまぁ、とりあえず話を聞いてみないとわからないよ~」
「そうだぞ二人とも。葵。それはホントに憶測なのか?」
この中でも冷静なのは六花と七瀬であった。
さすがの二人である。
「憶測と思いたいけどボクは本当だと思っている。」
「この前、学院の依頼で変な集団がボクたちを襲ってきた」
「その時のリーダーは身体を改造されて魔法が発動できるようになってた」
「それ自体は対処できるのだけど、」
「問題は改造技術を受けている魔法師は国際データベースに登録が義務つけられているはず。」
「だがそのリーダーは登録どころか数カ月前に死亡していることになってた。」
葵以外のメンバーは衝撃を受けていた。
「葵。つまりレッドアイズ絡みだと思っているということだな?」
「うん。七瀬は最近国内のことでなにか違和感を感じたことない?」
「確かに最近は国内で不自然に行方不明になる事例が多いのは知っているぞ。」
「それに直結するかはわからないが、」
「昨日私と咲が向かった任務は不自然に敵が動いていたのは確かだ。」
「私もそう思ったわ。魔法師は居たのは確かだけど練度がまだ初心者っというか、扱ったことがないような動きをしていたわ。」
葵は考え始めた。
もしかしたらこの憶測はあっているのではないかと。
レッドアイズが再建できているのであればまた各国の被害が増え始めるのではないかと。
そう考えているとPCでなにかを調べていた菜乃が口を開いた。
「行方不明の情報を調べてみたのですが...」
「どれも魔法関連の卒業生や魔法関連の職に就いてる人が行方不明になってるみたいなのです」
「その中には魔法研究を専門としている研究所の職員。」
「魔法競技の全国大会に出ていた人などがいるみたいなのです」
「菜乃。国内じゃなくて各国のデーターベースでも調べてみてくれない?」
「わかったのです」
菜乃がデータベースで検索を始めた。
そうしたら菜乃が声を荒げはじめた。
「葵ちゃん!これ見るのです!」
菜乃はモニターにデータベースを映し始めた。
「...どうやら憶測は間違いではないみたいだね」
そこには国内で起きている行方不明と同じ内容であった。
国内と違った点は民間軍事会社の職員、軍の魔法師も被害にあっていた。
「葵...これってホントにヤバいんじゃない~?」
「そうだわ!これは間違いないんじゃないの!?」
六花は冷静だけど咲は焦っていた。
葵は考えた結果を話し始めた。
「...」
「六花、菜乃、七瀬、咲。」
「現在をもってチームの解散を撤回。 再集合と共に情報を収集。」
「それとアメリカにいる結衣、夏芽、椿を帰国させる。」
その言葉を聞いた4人は衝撃を受ける。
「ちょっと!!葵!?本気なの!?」
「ちょっと待ってくれ。3人を帰国させるってことは...。」
「咲。まぁ落ち着いて」
「葵ちゃん。撤回ってどういうことなのですか?」
「そのままの意味だよ。」
「でも」
「素性はわからないけど調査する価値はある」
「...わかったのです」
葵は説明が終わると今後のことを話し始めた。
「とりあえず調査をするしかないから菜乃は国内の情報収取をして。」
「了解なのです!」
「七瀬と咲は3人が帰国するまで待機。それまでは菜乃の情報収集を手伝ってて」
「「わかった。(のよ!)」」
六花は不安そうに葵を見ている。
「六花は今日からボクと行動するよ。さすがにボク単体だと困る」
「葵...?」
「ボクがいるから大丈夫だよ」
不安そうだった六花の表情が少し緩んだ。
「葵...ありがと。」
「ん」
「とりあえず今日は解散。アメリカの3人が帰国した辺りでもう一回集まることにする」
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葵の憶測が当たってしまったのでこれからどうするか考え始める。
「とりあえず六花は荷物まとめて」
「えっ?なんで~?」
不思議そうに聞いてきた。
「なんでって今日から行動するんだから一緒にいないといけないでしょ」
「それって...?」
「今日からボクの家に一緒に住む」
「えっ!?いいの...?」
「いいの。荷物まとめてきて」
「...わかった~」
六花はルンルンで自分の部屋に行ったのであった。
「とりあえず帰るか」
少し時間が経ち六花はキャリーケースを持ってきた。
どうやら荷物をまとめたみたいだ。
玄関に行くと七瀬と咲が待っていた。
「じゃあ行ってくるね」
「うむ。情報収集は任せろ。」
「よろしくね」
「ちょっと葵!勝負は!?」
「断ったじゃん」
「そんなの知らないわ!!」
「じゃあね」
「あっちょっと!!!!!」
葵と六花は玄関の扉を閉め、そそくさと家を後にした。
「逃げるな!!卑怯者!!!!」
なんか咲の声が聞こえたような気がした。
「あのアホどこまで声通るんだ...」
「あはは~」
六花は苦笑いなのであった。
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それから電車に乗り、葵の家に着いた。
「ただいま」
「...お邪魔します~」
六花はなぜか緊張していた。
「今日からここが六花の家でもあるんだから」
「そんなに緊張しなくていいよ」
「...頑張って慣れる」
2人は食事を済ましてリビングで話をしていた。
「ねぇ葵...。」
「なに」
「なんで連れてくるのなんで私だったの?」
なんだ。六花はそれが気になっていたらしい。
「消去法」
「理由になってないよ~」
「...六花ならボクの背中を預けられるからかな」
「!!!」
「ちょっと~ 葵~!!」
「...急に抱き着かれるとビックリする」
「いいじゃないか~減るものもないのだから~」
「...(悪くないからいっか)」
その後二人は一緒に湯船に入ったりして楽しんでいた。
「六花の布団無いからボクの布団で寝て」
「葵はどこで寝るの?」
「床」
「それはダメだよ~」
「...じゃあ布団に入れて」
「!!!」
「仕方ないな~」
「...じゃあ電気消すね」
電気を消して布団に入る。
「...ねぇ葵~」
「なに」
「...案外抱き心地がいいね~」
「...ちんちくりんで悪かったね」
っと言ってるうちに2人は眠りにつくのであった。
補足
鈴影 咲(さく)
現在進行形で中二病を患ている痛い子。
元気がよく葵にはアホと思われているが実力はお墨付きなのである。
月宮 七瀬(ななせ)
チームの中の姉的な存在。
アシスターとしてはかなりの実力者。
咲が暴走するのを止める保護者的な存在だったりする。
次回は学院に行く。