そんなことは置いておいて。
今回は学院関連の説明をしていきます。
休日が終わり、今日から平日。
目覚ましがなり、葵は目を覚ます。
「...眠い」
今日から退屈な学院生活が再開されるということを認識したくない葵は再び布団に入ろうとした。
そしたら自室の部屋の扉が開き、六花が顔を出した。
「葵~早く起きないと遅刻しちゃうよ~」
「やだー」
葵は駄々をこね始めた。
「...今日は朝ごはん抜きがいいの~?」
「六花おはよ」
葵は手のひら返しが早すぎなのであった。
六花恐ろしい子。
重い身体を起こし、葵は身支度をしてリビングの食卓に座った。
「六花のご飯なんて久しぶり」
「菜乃ほどは上手く作れないけど我慢してね~」
2人で食卓を囲むなんて懐かしい。
それに普通に料理も美味しい。
「六花。ちょっと頼みたいことがある」
「ん~?どうしたの~?」
「空いてる時間でいいから柊学院の周辺の調査をしてほしい」
「それはいいけど、なにか怪しいと思ってるの~?」
「ただの勘だよ」
「わかった~」
六花は了承した。
予防線は張っておかないとね。
六花と話しているうちに家を出る時間になった。
「とりあえず行ってくるね」
「行ってらっしゃい~」
「気をつけてね~」
葵は常に一人で生活していたので、
お見送りがあるのは嬉しい。やっぱり六花は天使なのかな。
駅に向かい、いつものように電車を待っていると、
遠くからいつもの少女が走ってきた。
「あおいー!」
「なんだ来海か。」
「あれ!?なんかいつもより身だしなみしっかりしてない!?」
「六花がしてくれた」
「えっ!?六花!?どこにいるの!?」
「家にいる」
来海もビックリしているようだ。
「六花はなんで葵の家にいるの?」
「しばらく一緒に住むことになった」
「えー!!ずるいな!!来海ちゃんも今度遊びに行くからね!!」
「迷惑になるようなことしないでね」
「...この休日の間になんか葵とげが減ったね!!」
「余計なこと言わない。」
いつものように電車を降りて、学院に着く。
下駄箱で見知らぬ少女から声をかけられる。
「あなたは楠木さんで合ってるかしら?」
「...なんですか」
「ちょっと話したいことがあるので今日、生徒会室まで来てくれないかしら?」
「ボクがなんかしましたか?」
「詳しいことはその時話すから。午後の時間に来てくださいね。」
葵に要件を伝えるとその少女はどこかに行ってしまった。
なにか嫌な予感がする。
「葵~?どうしたの?」
「なんでもない」
「教室にレッツゴー!!」
来海に袖を引っ張られ、教室に着く。
いつものように来海の挨拶が始まると教室の空気は静まり返る。
決してクラスメイトから嫌われているわけではないらしいからいいか。
バカをやっている来海を放置しておいた。
すると後ろから月菜が登校してきた。
「葵さん、おはようございます」
「月菜おはよ」
いつものように挨拶をし、月菜と話しているとチャイムが鳴り、先生が教室に入ってくる。
「みなさーん。急ですが今から緊急の全校集会を行うので体育館に移動してください~」
先生からの説明を受け、クラスは大混乱になった。
生徒からは質問の嵐であった。
生徒は不満を抱えながらも体育館に移動するのであった。
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「えー。これから緊急の全校集会を始めます。」
「まずはなぜ緊急で集まってもらったかを説明します。」
司会の教頭が話を始めた。
「現在、学院の生徒の行方不明者が出ています。」
「こちらが把握している数は23名。」
「この状況に対して、本校は重く捉え、しばらくの間は、依頼等の受付を停止。」
「安全が確認されるまで、午後の任務時間は中止することにします。」
「それに伴い、現在進行中の任務に関しては単独での行動は禁止。」
「必ず複数人で依頼を完了することとします。」
「その他等の不明な点があるのなら担任に確認をお願いします。」
教頭の説明が終わり、緊急の全校集会は終わった。
その話を聞いた葵はあることを考え始めていた。
「(もしかしたら...。)」
「...(これはちょっと想定より状況は最悪かも)」
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全校集会が終わり、クラスはざわめいていたが、通常通りに授業は始まり、
何事も起こることはなく、昼休みの時間となった。
来海は集会のことを聞いてから葵に話を聞きに行った。
「葵...さっきの集会の話って...。」
「来海。あまり探らないほうがいい」
「でも!!」
「来海。気持ちはわかるけどほんとにやめておいたほうがいい」
来海は無言になってしまった。
来海は前の休日の話を聞いているので仕方がないとは思った。
少し間が空いて、来海は唐突に葵に抱きついてきた。
「...葵は戦うの?」
「戦わざるをえない状況なのは確か。」
「...てって」
「えっ?」
「私も連れてって!」
なにを言い始めたかといえば、来海は戦うなら連れていけと言ってきた。
「だめ」
「覚悟はできているから!!」
「そういう問題じゃない」
「来海ちゃんは葵を支えてあげたいのです!!」
「...」
ダメだ。このバカは話を聞く気がないらしい。
さすがに戦闘を経験したことがない来海を連れて行くわけにはいかない。
どうやって芯を折りに行くか考える。
「来海は家族がいる。両親の心配をかけることはしてはダメ」
「それに人を殺すようなことは来海には経験してほしくない」
「来海の将来を潰すようなことになるんだよ」
それでも来海は葵に感情をぶつける。
「来海ちゃんの将来は自分で決めるの!」
「家族には迷惑はかけたくはないけど、来海は葵の力になりたいの!!!」
「来海。自分のせいで家族も死ぬかもしれないし、」
「来海自身も死んでしまうかもしれないんだよ」
葵は説得をするが、来海は反論してくる。
自分の状況が危険になるかもしれないことは大事なことなんだけどな...。
「それでも来海は葵の力になりたいの!!」
「それに来海がピンチになったとしても葵が絶対助けてくれるのは知ってるし!」
「...。」
葵は黙ってしまった。
これからの状況次第だが、さすがに来海に危険なことをしてほしくはないのだ。
葵はきつい言葉で来海に言う。
「来海はまだ将来を捨てることはしないでほしい」
「ボクは来海が強いことも」
「技術もボクが知ってる中ではトップクラスなのも十分にわかってるよ」
「来海は可能性の塊だから、間違った選択はさせてあげたくないの」
「それでも来海はついていきたいって思うの?」
来海はきついことを言われても信念は変わることはなかった。
「それでも...来海の選択が間違いだったとしても、」
「来海は学院を守りたいし、葵も守ってあげたい!!」
「...来海」
葵はこれ以上なにを言っても来海は曲がらないと思った。
それに来海の目はすごくきれいに葵を真っすぐに見ていた。
葵はしばらく考えて結論を来海に伝える。
「...来海」
「覚悟はあるみたいだね」
「もちろん。来海は本気で考えた結果だよ。」
「来海をすぐに連れて行くわけにはいかない」
「なんで!!」
「来海はまだ実戦経験もない。つまり初心者なんだよ」
「はじめは誰だって経験もないしわからないことがあるのは当たり前じゃない!!」
「だから」
来海は感情をぶつけてくる。
ここまで本気でぶつけてきたことは見たこともない。
葵はその心は感心していた。
「...来海。」
「なによ!」
葵は重い口を開いた。
「覚悟は受けとる。その代わり条件がある。」
「...条件って?」
「まずしっかりと両親に今のことを伝えること。」
「それとボクたちについてくるのなら来海は圧倒的に知識が足りてない。」
「そうだよね...。来海ちゃんもまだまだ弱いと思ってるけど!!」
「来海じゃ力不足なの...?」
現実を突きつけられた来海はちょっと落ち込み始めている。
自分の実力不足なのを気にしているのであろう。
「来海。最後まで話を聞いて。」
「...え?」
「さっきボクは来海にこう言ったはずだよ。」
「来海は才能の塊って」
「えっ?えっ?」
来海は動揺し始める。
急にそんなことを言われるとは思ってなかったらしい。
「ボクは来海が才能の塊だと思ってるよ」
「だからこそ才能を磨けば輝くとも思ってる。」
「!!!」
来海は照れている。
不意打ちに褒められて顔を真っ赤にしていた。
「来海。ボクたちが来海の才能を磨いてあげる。」
「弱音を吐いたらただじゃ済まさないから」
「っえ..?」
「それってどういうこと...?」
葵は口を開く。
「ここから先は長く地獄が待ってるからね。」
「時間をあげるからゆっくり考えて」
来海は動揺しつつも葵に返事をする。
「...わかった!」
「とりあえず一回家に帰って両親に話してみる...!」
「また後でね!」
来海は荷物をまとめて急いで家に帰ったのであろう。
こんなことしてよかったのか葵はちょっと後悔もしていた。
「...ここで折れるのであれば来海は覚悟が足りない。」
「あの様子を見てる限り大丈夫そうだけど...。」
来海の覚悟がちょっとだけ楽しみな葵であった。
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現在、葵は生徒会室の前にいた。
ノックをし、中から「入って」と聞こえ葵は扉を開ける。
「失礼します。2年の楠木です」
「ごめんなさい。いきなり呼んでしまって。」
「まず自己紹介しなくてはならないね。」
中に入ってみるとそこには生徒会長の机であると思われるところに座る少女。
その隣には葵の担任である四羽 わたりの姿があった。
「はじめまして。柊学院の生徒会長を務めています。二里 琴音と申します。」
「とりあえず椅子に掛けてください。」
「どうも」
葵は椅子に座り、話を聞くことにした。
「それでボクになんの用ですか?」
「あなたに学院内で起きている誘拐事件の依頼をお願いしたいのですが...。」
「今回は学院内の事件に対して、生徒会はあなたの協力を申し出たいのです。」
葵はその話だということはわかっていた。
全校集会の件で学院は必ず葵の協力を申し出ることも。
「いやです」
「まずボクは便利屋ではないです。」
「それに学院内での依頼は中止さてたんじゃないですか」
葵は反論すると隣に立っていたわたりが口を開く。
「今回の件は職員会議にて許可は承諾済みです~」
「それに我々、教師陣も楠木さんの協力を要請している声もありました~」
「例外にて調査中は学院の出席等も免除も許可済みですよ~」
「先生。さすがにボクは協力をしてもなにも情報は渡せませんよ。」
「ボクにも事情があるので」
「それも承知の上ですよ~」
「私たち学院の教師も情報収集もしていますが、それだけでは少なすぎます。」
「楠木さんが独自のデータベースを持っていることもわかっていますが、」
「学院側からは犯人を特定ではなくあくまでも調査を要望しています。」
「なのでどうか情報を提供だけでもいいので協力してもらいませんか~?」
わたりは葵に向かって頭を下げ始めた。
教師が生徒に対して頭を下げるということは極めて稀である。
葵は少し考えて話始める。
「...情報だけならいいですが、そちらの情報も共有することが条件です」
「共有できないならボクはお断りします。」
葵の話を聞き、琴音とわたりが二人で話始め、
少し時間が過ぎたところで葵に答えを出した。
「わかりました。その条件を呑みましょう。」
「その代わりに私たちは情報を共有するのでお願いします~」
交渉が締結した。
葵は学院側の情報を聞き、こちらが持っている情報も少し話した。
「...なるほど。」
「裏で動いている組織があるのは情報がなかったので助かりました。」
「先生。私もちょっと調べてみます。」
「...(さすがにレッドアイズのことは話すと大事になるからやめておいたけど)」
「(情報がさすがに少なすぎるから、もう少し調べないといけないかな)」
「っとこんな感じです」
「楠木さんありがとうございます。少し進展しそうです!」
「ありがとね~」
「本来は教師陣がなんとかしないとダメなんだけど手間取らせてしまって~」
「これぐらい大丈夫ですよ」
「とりあえずボクは帰ります。」
「また進展があったら連絡ください」
「わかりました。ありがとうございました」
「楠木さん気をつけてくださいね~」
葵は2人がいる生徒会室を後にした。
「...とりあえず家に帰ろう。」
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その後、葵は家に帰り、六花に今日あった出来事を話し始めた。
「なるほど~」
「とりあえず学院の事はかなり大事になってしまいそう」
「その件はわかる範囲の調査をしておいたよ~」
六花が調査の結果を話し始めた。
「まず、組織に関してなんだけど、どうやらレッドアイズが解体されて」
「少し経ったときにできたワイルダンという組織が怪しいとみているよ~」
「その組織はまだ完全に調査できてはいないけど、レッドアイズの出身の幹部が作った組織で、」
「構成人数は約600人。部隊は各国にあって、国内で動いていると思われる部隊数は約20ほど。」
「一部隊の数は6人ほどでどれも精鋭部隊だと思ってもらっていいと思うよ~」
「...なるほど」
「とりあえず調査は続行。できればどこを中心に活動しているのかを知りたい。」
「わかったよ~」
六花の説明が終わると葵は来海の件を話し始めた
「六花。来海をチームに入れるとしたらどう思う?」
「えっ!?」
「驚くのも無理はない。だけど才能は菜乃と同等レベルにはなると思う。」
「...来海ちゃんは本気でこっちの世界に来る気なの?」
さすがの六花も不安になっている。
「本気っぽい。ボクは来海を迎えるのはおすすめはしてないけど」
「彼女の熱意と本気がボクに突き刺さったからね」
「ボクは来海のことを磨ける自信あるよ。」
葵の話を聞いて六花は話始める。
「私も来海ちゃんが入ることに関しては反対はしないよ。」
「だって葵がそこまで言い切るぐらいだからね~」
「丸くなったね~葵~!」
「頭撫でない」
「まぁまだ来海の決意をちゃんと聞かないとわからないけどね」
「そうだね~ 」
「とりあえずそれ待ちだね~」
っと話しているうちに葵のスマホに着信が来た。
相手は来海であった。葵は通話に出る。
「...決意は決まった?」
「葵...決まったよ!」
「それでどうするの?」
「こういうことは直接言いたいから今から家に行くね!」
「ん。待ってるよ。」
葵は通話を切り、六花に説明をする。
「来海はどうやら家に来るらしいよ」
「そうか~」
「とりあえずそれを待とう~」
「ん。」
次回は来海ちゃんの決意の発表です!
感想等もお待ちしてます。
モチベとやる気に繋がるので…。