砲艦外交の前に   作:休日

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小ネタ 30艦11万人体制

 

 

 30艦11万人体制

 

 

 

 皇歴2018年。我が部隊は産声を上げました。当初、僅かな期間でしたが我が部隊はカールレオン級初代グランベリー1艦320人体制という僅かなる少数精鋭部隊でした。

 

 それが時置かずして3艦6000人体制と成り、初代ネッサローズが合流したことで規模はより大きく、対テロを念頭に置いた作戦も寄り大規模に大胆に動けるようになりました。

 

 そして皇歴2022年我がグリンダ騎士団は大グリンダへの飛躍の年を迎えたのです。アヴァロン級2艦、カールレオン級11艦、地上部隊3万3千名。とてつもなく大きな部隊、いえ軍へと成長し。

 

 数々のテロ組織の掃討を行えてきました。我がグリンダ騎士団が壊滅へと追い込んだテロ組織の数は、皮肉にも30組織。この30という数字は新たなるグリンダ騎士団の象徴たる数字。

 

 本日2023年○月×日を持ちましてグリンダ騎士団は。

 

 地上部隊10万名。

 

 浮遊航空艦アヴァロン級7艦。

 

 カールレオン級23艦。

 

 艦隊要員約1万名と地上部隊10万名の11万名体制と成り。

 

 正式に対テロ部隊から対テロ軍集団へと昇格します。

 

 

 オール・ハイル・マリーベル!!

 

 

 オール・ハイル・ブリタニア!!

 

 

 オール・ハイル・マリーベル!!

 

 

 オール・ハイル・ブリタニア!!

 

 

「皆静かに!! マリーベル殿下のお言葉を拝聴せよ!!」

 

 興奮冷めやらぬ兵士達は、皆それぞれに、神聖ブリタニア帝国第八十八皇女マリーベル・メル・ブリタニア皇女を讃えていた。1艦320名の部隊が今や30艦11万人となる軍集団へと成長したのだ。

 

 一テロ部隊としてはあるまじき偉業。それも全てはマリーベル殿下や騎士達の功績によるもの。

 

 とくにマリーベル殿下を筆頭に、ナイトオブナイツ――オルドリン・ジヴォン、ヨハン・シュバルツァー将軍、幹部陣のソキア・シェルパ卿、ティンク・ロックハート卿。

 

 ラインハルト・シュタイナー卿、マリーカ・ソレイシィ卿。……マリーベル殿下直属の嘱託副官シンイチロウ・タマキ卿の力が大きい。

 

 そのタマキ卿だが、さっきからマリーベル殿下の演説をチラッとも聴いていない。艦隊勤務の年上の女性に声を掛けて邪魔している。

 

 別に大声で演説を邪魔しているのでは無いので、演説自体の邪魔にはなっていない。嘱託副官などと言っても一般兵と同じ扱いな訳で、割と自由が効く身だ。

 

 その立場を利用して、艦隊勤務の年上女性に粉を掛けまくっているのだ。

 

 

 まだまだテロリズムの根が絶たれたとは言い難い現状。彼の巨大組織白い翼は1億人からなるコングロマリットにして、恐るべきテロ組織でもあります。

 

 マリーベル・メル・ブリタニア皇女を映す巨大モニター。旗艦ネッサローズに据えられている巨大モニターは、グリンダ騎士団中に中継されているのだが。

 

 そのマリーベル皇女の目が、先ほどからぐるぐると、あっちへ動き、こっちへ動きとハエでも見るように動いているのだ。

 

 視線の先には嘱託副官、シンイチロウ・タマキの姿。

 

 

 ともあれ、テロリストの一人一人。組織の一つ一つを潰していくためには。11万人皆の一人一人の力が必要なのです。

 

 さあ、行きましょう。新たなる戦いの地へ! そしてこの世界に平和と安定を取り戻すのです! 断じて民主共和制原理主義を広めるようなことがあってはなりません!

 

 

 世界に蔓延る民主共和制原理主義テロリズムを! 鋼鉄の箒で薙ぎ払い!! 白化の芽を根絶やしにするのです!!!

 

 

 グローリートゥグリンダ!!

 

 

 オールハイル!! ブリタニア!!!

 

 

 グローリートゥグリンダ!!

 

 

 オールハイル!! ブリタニア!!!

 

 

 グローリートゥグリンダ!!

 

 

 オールハイル!! ブリタニア!!!

 

 

 艦隊員達が、地上部隊の兵士達が唱和する中、やはり嘱託副官のタマキ卿は女性隊員に声を掛けている。

 

 そして最後に艦隊員に、地上部隊員に申しつけておくことがあります。

 

 我がグリンダ騎士団では恋愛は自由です。身分の差など色々と後々の懸念事項もあるでしょうが、艦隊内での恋愛は自由です。

 

 ただし、裏切り行為だけは決して許してはなりません。特に男性が女性を裏切るなどと言う最低行為だけは許してはなりません。

 

 キョロキョロと目玉だけが動く美貌。美人だから麗しいだの可愛いだのと、讃えられるマリーベルは、しかしそれどころではない。

 

 艦隊内、軍集団内に年上の女性が大勢入隊してきたのだ。あのアホの好みの女性だっているだろう。実際に演説中ずっと女性に声を掛けていた。

 

 ココはもう一つ付け加えるべきだろうかと麗しの皇女様は考える。とにかく自由にしていては危険だ。

 

 恋愛は自由で良いのだ。身分違いの恋愛だって許されて良いと思うのだ。彼の平民とは12階級という越えられない壁の身分差がある。

 

 それでも自分は恋をし、彼を自分のものとし皇室へとあげるつもり。根回しは少しずつだが出来ている。

 

 大きな問題があるとすればクララとの決着。いずれは直接対決となろう巨大な壁。

 

 そんなことも考えずに、他の女性ばかりに粉を掛ける裏切り者を、わたくしは許すつもりはありません。

 

 今日という今日は、誤魔化しも嘘も、抱擁も、く、く、く、口付けも、逃げる一環の手段としてなら許しません。

 

 自由恋愛は自由恋愛として認めますが、わたくしは『あなたの』自由恋愛を認めるとは一言も申し上げておりませんので。

 

「うふ、ウフフフ、シン兄さまァ、マリーはこれよりシン兄さまのお側に向かいますわァ」

 

 どうしてくれようかしら。肩をお揉みしてうっかり砕いてしまおうかしら。それとも肩を外してしまおうかしら。変なナンパなど出来ないよう。

 

 

「マリーベル殿下目がキョロキョロしてたにゃー。あれはたぶんたまきんの様子を追っかけてた感じさー」

 

「でしょうね。あの馬鹿。艦隊員に年上の女性が入ってくることくらい予想してたから、やらかすと思ってたけど。マリーの爪を食らうわねあれ」

 

「し、しかし、マリーベル殿下も自由恋愛と申しておりましたし。タマキさんって一応フリーなんでしょう?」

 

「レオン! フリーだったら女性の気持ちを踏みにじっても良いとおっしゃるの!」

 

「マリーカちん、どうどう。これの目移り癖は今に始まったことじゃ無いから」

 

「ぼ、僕はマリーカさん一筋です!!」

 

「嘘にしかきこえんにゃー」

 

「しかし婿殿はどうなさるおつもりなのかな? 婿殿の行動パターンは殿下がシミュレート為されておったはずだが」

 

「今頃マリーに捕まって半殺しにされてお部屋へお持ち帰りされてる気がするわ」

 

 

 ※

 

 

「マリー、愛してるよ。マリーだけを愛してるからだから――外してる肩元に戻してくれェ!!」

 

 さめざめと泣くアホ一人。

 

「ダメですわ。そうしたらまた逃げ出して女性をあさりに行かれるのでしょう? 兄さまにはわたくしがおります。わたくし以外に」

 

「ちみっこがいるだろ」

 

「……クララ・ジ・ブリタニア、ですか」

 

「クララ・ランフランクな。あいつは一生俺のこと甘やかすんだと。俺の面倒見るんだと」

 

「ダメです。兄さまには皇室へ入って頂きます。カリーヌやギネヴィアお姉様。オデュッセウスお兄様には根回しも済んでおります。他にも大貴族の何割かにも。ブリタニアの4.5分の1のお力をお持ちのクルシェフスキー卿の説得がうまくいけば」

 

「……なあ、お前さあ、どんだけ俺のこと欲しいんだよ」

 

「あの、初夏の日からずっと兄さまを婿に迎えることだけを夢見ていました。女としての夢ですよ? 皇族としての夢は、グリンダ騎士団の創設と、テロリストの討伐」

 

 玉城は夢を語るマリーを見ながら、ほう、とため息を吐いた。

 

「ま、グリンダ騎士団を1艦320人体制から、30艦11万人軍集団体制のレベルまで成長させたのは素直にスゲーよ。こんだけの軍事力がありゃ結構なテロ組織を潰せるだろうな」

 

「……しかし、本当の敵は構成員1億人の白い翼……戦力的にはまだまだ足りないのが実情です」

 

「白い翼は無理だろ。世界中に根を張ってるコングロマリットだぞ。南天本体や光の嚮団の次にヤベーよ。1個軍集団程度でどうにか出来る相手じゃねー、お前、死ぬぜ」

 

 マリーベルの肩が小刻みに揺れる。

 

「どうしたよ」

 

「うふふふ、兄さまがわたくしのことを御心配してくださることが嬉しくて」

 

 言うと。玉城の肩の関節を。ごきんごきんっ。と元に戻してあげたマリーベルは玉城に抱き着く。

 

「わたくしが死ぬの、悲しいですか」

 

「……馬鹿野郎。大人がガキを守るのは当たり前だよ」

 

「わたくしはもう大人です。クララももう大人です。もう、兄さまに守られるだけの存在ではありません。わたくしもクララも兄さまよりもずっと強いんですのよ」

 

「知ってるよただな」

 

 言いかけてマリーベルを抱き締めた玉城。

 

「俺の日常の中に、お前等はもう居るんだよ」

 

「にい、さま」

 

 だらんとマリーベル皇女の腕が下がる。静かな午後の一幕。以外にも二人は仲良く過ごしていた。

 

 

 

「つーかよォ、このタマキくん人形何個作るんだよ?」

 

「さあ、わたくしも幾つ作りたいのか分かりません」

 

 部屋を埋め尽くすタマキくん人形大から小までもう二千数百体。マリーベルはいったいこれを幾つ作るつもりなのだろうと、少し怖く感じる玉城だった。

 

 因みに玉城とマリーの部屋にはシン兄さまとマリーの愛の部屋と書かれた掛札まで掲げられていた。

 

 

 

 

 

 日本国召喚クロスVersion

 

 

 久しぶりに日本へと帰ってきていた朝田とパーパルディア皇国皇族レミール皇女。

 

 二人は、朝田の家、朝田の部屋でテレビを見る。

 

 すると、そこには数日前に顔を合わせたばかりの、美貌の皇女、薄紅色の長い髪を腰の下まで伸ばし、桃色を基調としたロングスカートのドレスを着た凜々しき皇女殿下の姿があった。

 

「泰司……」

 

 レミールの顔は真っ青だった。

 

「1億人の構成員を持つ巨大テロ組織というのは真なのか」

 

「ああ、こちらの星に来てからテロ組織のことがおざなりになっておりましたが、いますよ。恐らく南天が無くなって力は落ち、混乱しておりますが」

 

 まあ御安心ください。普段は経済活動をしているだけですのでと伝えるも、レミールの顔色は優れない。

 

「し、しかし、我がパーパルディア皇国の総人口よりも多いテロ組織だぞ。心配では無いのか?」

 

「頭(南天)がいませんからだいぶと弱体化しているはずなので。本当に気にしなくても大丈夫ですよ。それよりも、ロウリア王国に請求する賠償額。これでよろしいのですか?」

 

 資料には1兆パソと書いてある。

 

「うむ。北側諸国の総意がロウリア王国の滅びにある以上は、払えない額を請求して攻め込む以外に無いだろう。それか砲艦外交だな。払わざるを得ない状態にしてしまい、国ごと潰す案だ」

 

 レミールの長い銀髪をさらりと撫でる朝田は、これを北側諸国会議に出すのかと問い質す。

 

「出そうと考えている。パーパルディア皇国はロウリアの残り全軍を相手にして確実に勝てる。そうマリーベル皇女にまで保証をして頂いたのだ。私も弱小国とは言え同じく皇女として立つ者。恥ずかしいところを見せられまい」

 

 しかし。別冊宝大陸日本編を二冊並べてみる。

 

「私が読んでいたのは古い方だったのか。2023後期版とかいう新しい方は更に、何というか、恐ろしいな」

 

 新大鳳型後期空母:30艦

 

 新紀伊型強襲揚陸艦:30艦

 

 超重型斑鳩級浮遊航空艦:10艦

 

 重斑鳩級浮遊航空艦:350艦

 

 斑鳩級浮遊航空艦:600艦

 

 軽斑鳩級浮遊航空艦:700艦

 

 小型可翔艦:1250艦

 

 主力水上艦艇:1500艦

 

 小型水上艦艇:520艦

 

 通常揚陸艦その他:2550艦

 

 極超音速ミサイル搭載の統合打撃戦闘機:18,000機

 

 作戦機:13,000機

 

 戦車・装甲車:123,000両

 

 作戦車両:125,000両

 

 第9.5世代KMF:7騎

 

 第9世代KMF:860騎

 

 第8.5KMF:4,700騎

 

 第7世代KMF:13,000騎

 

 第5世代KMF:21,000騎

 

 第4世代KMF:22,000騎

 

 戦闘用輸送用VTOL:9,500機

 

 大和型戦艦:4艦

 

 戦略潜水艦:300艦

 

 攻撃型潜水艦:500艦

 

 日本海・太平洋・東シナ海・南シナ海に幾つもの人工島基地や通常基地を作ると共に本土にも大量配備、千島、樺太、神坂、千琴、アリューシャン全島、各衛星国にに配備。

 

 各F号兵器総数100,000発配備。

 

「日本と言おうか、北側諸国を識って来たからこそ思うのだが、日本のこの戦力は異常では無いか? これは全文明圏を数日で制圧できる力があるぞ」

 

「恐らく南天に備えているのだと思います。各国の計測器では転移してくるのは友好国である中華連邦とジルクスタンとみられていますが、南天が転移してくる可能性もあります。その場合はこちらも数で対抗する以外にありませんFを使えない以上は」

 

「いずれにせよブリタニアも南天もこれと似たような」

 

「ブリタニアはコレよりずっと多いですよ。南天も数だけならうちより多いです。うちは質で引き離してますからね」

 

「とんでもない国々だな。だが、これで理解できた。マリーベル殿のグリンダ騎士団が一瞬にして3倍もの増強が可能となったことも。平時にこれだけ軍拡しておっては一部隊に対する軍事力の強化も簡潔に出来よう。無論、マリーベル殿のこれまでの活躍あらばこそだが。いずれにせよパーパルディア皇国が着いていける国では無いな北側諸国は。シーランド王国についても調べたが、確かにシーランド王国だけで昨年までの愚かなパーパルディアを滅ぼすことが可能だ」

 

「しかし、なにも恥ずべきばかりではありませんよレミール皇女。レミール皇女もデュロという浮遊航空艦を手にし、パールネウス型戦艦という76,800tの戦艦も手に入れました。パーパルディア皇国は着々と北側諸国寄りの国へと改造されていって居るのです。今は過渡期です。現に本土の工業都市デュロも大改造が為され、近く5万、6万tクラスの戦艦の建造も自力で可能になりますし、現用兵器の整備も自力で出来るようになります」

 

「うむ、クーズやアルークなどにも立ち寄ったが大発展を遂げていた。皇都エストシラントは昔のまま変わらぬがな」

 

 エストシラントは北側諸国より文化遺産として保全すべきという声が上がっており、下手に手を入れられないのだ。

 

「古きものが価値を持つとは。これも北側諸国の文化故か」

 

「主に欧州諸国が反対してまして。我が国も京都の団体を中心に、エストシラントは保全すべきだと声が上がっておりましてね。ブリタニアでもエストシラントの美しさを壊してはならないと」

 

「そうか。他の自治都市が次々と発展し行く最中にあって、エストシラントだけが取り残されるのは寂しく感じていたが、すでに多くの北側の観光客も入って来ておることでもあるし、今更変えられぬか」

 

 しかし、次の北側諸国会議が大変だ。パーパルディア皇国のロウリア王国に対する今後の方針の明確化の宣言。

 

 それと、ゲートという不思議な雲の向こう側に存在するというもう一つのブリタニア(こちらの日本・ブリタニア・AEUほど強くは無いらしい)の北側諸国加盟選挙。

 

 そしてゲート向こうの愚かなる欧州という国への対処を決める北側諸国全体会合。欧州諸国全てが参加等、議題が山積みなのだ。

 

「私もこの星代表国として気合いを入れねばな」

 

 

 

 




以上です。
短期間で戦力を異常増強できるのは、常にブリタニア・南天と競い合ってきたからという理由と、夢幻会関係の転生者のチートによるものです。
そのため日本の工業力・生産力・技術力はとてつもないことになっています。
月間空母も可能です。

(どんな傾向かを知りたいのもありまして

  • ミリシアル好き
  • ミリシアル嫌い
  • グラ・バルカス好き
  • グラ・バルカス嫌い
  • ロウリアは徹底的にやっちまうべき
  • ロウリアにも救いを
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