砲艦外交の前に   作:休日

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31砲艦外交の前にパーパルディア皇国の発展と話し合いを始めよう

 

 

 この世界──赤道直径30,000㎞を超える巨大惑星への地球北側(一部南側)国家群転移に伴い、ロウリアケース(国交締結のための親善大使が殺害されかけた)を見咎めた北側諸国三大国、大日本帝国、神聖ブリタニア帝国、AEUは。

 

 クワ・トイネ公国。クイラ王国と言った良好な接触を図れた国から、この世界の、この地域の在り方を知り、弱肉強食の下に回っているこの地域の列強──パーパルディア皇国より見ても、途方もない大艦隊を送り、砲艦外交を迫る方針を執るに至った。

 

 事前にパーパルディア皇族外務監査官のレミールの下に送り込まれていた大日本帝国外務省外交官朝田泰司は、ノートPCというこの世界ではありえない科学技術の結晶体を用い、レミールに北側諸国の発展度を教え、発展を知るが故にその軍事力の高さも知らせる事に成功する。

 

 この際にレミール皇女は北側諸国と戦争になれば皇国は30分以内に灰とされるといった恐怖の独白を残している。

 

 しかし、この外務局や軍上層部の動きを「腰抜けである」と罵った時のルディアス帝は、レミールの弱腰を見て彼女と距離を取り始めるが、以て訪れた北側諸国の外交設立のための交渉の鋼鉄の大艦隊。

 

 空を埋め尽くすワイバーンよりも早い人型兵器と、ムーのマリンと同じ様で全く違う外観を持つ大きな航空機の群。

 

 海を埋め尽くす鋼鉄の艦隊は小さな竜母(揚陸艦艇)だけでも相当数を数え、ムーの戦艦を遥かに巨大にした超戦艦6艦。伝説の魔帝が使用したとされる空飛ぶ軍艦を数十艦と見せつけられて、戦意も王気も失い、自身に付き従う手勢以外を見捨てて逃走。

 

 その際に「蛮人どもとの外交は此れを認めない」との余計な一言を残しており、動けなくなってしまったレミールたちに「潰すかね」とAEU代表アドルフ・ヒトラー宰相の一言で北側諸国の100年前の戦力と、側面支援としてKMFまで出され。

 

 結果としてルディアス皇帝とその派閥は全員取り押さえることが出来た(パーパルディア内戦)

 

 北側諸国が訪れる前に、内紛となるやもしれぬとレミール皇女が各国大使に告げていた事もあり、各国の被害は0、また北側の存在も隠し通すことが出来たが。

 

 

 パーパルディア国交開設に派遣された北側諸国の外交使節団

 

 

 大和級戦艦2艦

 

 戦艦ペンドラゴン級2艦

 

 グロイスドイッチェラント級戦艦2艦

 

 巡洋艦120艦

 

 駆逐艦220艦

 

 130,000t改大鳳型航空母艦6艦

 

 浮遊航空艦54艦

 

 紀伊型強襲揚陸艦8艦

 

 通常型揚陸艦120艦

 

 VTOL650機

 

 第6世代統合打撃戦闘機秋水440機

 

 第7世代KMFウィンダム530騎

 

 第8.5世代KMFヴィンセント・カスタム140騎

 

 第9世代KMFラウンズ機4騎

 

 同じく第9世代KMF蜃気楼弍式10騎

 

 紅蓮聖天八極式量産型34騎

 

 F搭載戦略潜水艦48隻

 

 F魚雷搭載攻撃型潜水艦56

 

 

 これだけの艦隊を送り出し国交開設を迫ったのだが皇帝のルディアスが逃亡し、内戦となった。

 

 この時九割九分九厘の軍や職員公務員を味方につけていたレミール。セレミア。等の穏健派皇族はルディアスから政権を奪還。

 

 ルディアスの処刑を以て新しいパーパルディアとして生まれ変わった。

 

 

 まず一つに無秩序な覇権主義に走らない。

 

 一つ、苦しめ続けて来たパーパルディア地方民に手厚い保護を施し、地方発展を促す努力を怠らない。

 

 一つ、デュロ工業地帯を大発展させ自国の力でも5万6万t級の戦艦。他、駆逐艦巡洋艦などを建造・整備できる体制を整える。

 

 一つ、大東洋の守りの要となる事。

 

 一つ、これらを達成するために北側諸国は投資や努力を怠らない事。

 

 既にこれらは開始されている。北側主導にパーパルディアが少し口を挟む程度で。

 

 

 まず地方には100m超えの高層ビルが立ち並び始めている。

 

 誰もが買える安価なスマホやPCも出回っている。

 

 レミール愛用の高スペックマシンなPCも庶民の給金で購入可能。

 

 クレジットカード、デビッドカードも普及。

 

 最早パーパルディア国民は元より、大東洋の親北側派勢力の国々ではネットやスマホ・PCが普通に普及している。

 

 デュロ工業地帯では早速駆逐艦や巡洋艦といった艦艇の建造に入っており。

 

 これらはアルタラス、マール、シオスからの注文だったりする。やはり皆鋼鉄艦が欲しいらしい。

 

 北側としてはこれを許している。世界が広いからこその防衛力の強化なのだ。ただ北側も手放しで技術を売却してはくれない。『新世界技術流出禁止法』これに抵触しない範囲でだ。

 

 それに北側諸国も近くクワ・トイネ。クイラにテコ入れの予定。クワ・トイネの購入したパーパルディアのおもちゃこと魔導戦列艦は一回の活躍で終わりか、その後は哨戒艦扱いになるのかもしれない。

 

 

 そして大東洋守護の要となる。これは現時点で達成間近だろう。

 

 そのパーパルディアは使えると判断した北側列強三国は、皇国大改造を打ち上げる。

 

 後日やってきた災厄とゼロ戦や震電改などの発着艦練習、発着陸練習により、何よりも4艦の恐るべき巨艦パールネウス型の存在が、パーパルディアの背後に居る存在を匂わせ感じ取らせるのに一躍買ってしまう。

 

 そして決定打となったのは、ロウリア王国によるパーパルディア侵攻作戦である。パーパルディアは一年前まで一千艦の魔導戦列艦を保有していた軍事大国。

 

 陸上にもリントブルムという地竜、多くのワイバーンロード。ワイバーンオーバーロード種を保有しており、正に第三文明圏、大東洋最強に相応しい軍事力を誇っていた。

 

 それが今ではみすぼらしい50艦程の艦隊に、鉄竜が時折上がっては降りを繰り返しているだけ。

 

 これに、ハーク・ロウリア34世は「パーパルディアは列強から滑り落ちた」と判断し侵攻。

 

 パーパルディアの領海を侵犯し、6000余隻の大艦隊は進んだ。800騎のワイバーンを引き連れて。

 

 

 結果。

 

 

 ロウリア王国軍の大惨敗。艦船はほぼ一隻残らず4艦の巨大艦の主砲によって消し飛ばされ、ワイバーンはパーパルディア艦隊とその後方からやってきた。高い機動力と、とてつもない攻撃力。古の魔法帝国の使う魔光弾の様な物や、機銃掃射を使う航空機よりの攻撃を受けて叩き落されてしまった。

 

 それが分かったのはムーの技官や戦術士官がその目で見ていたからだ。

 

 同時に彼らは見抜いていた。パーパルディア皇国の背後に何か得体のしれない巨大勢力がついたのだと

 

 

 

 31砲艦外交の前にパーパルディア皇国の発展と話し合いを始めよう

 

 

 

 中央歴1640年9月中旬現在 パーパルディア皇国軍

 

 

 航空母艦満載排水量77000t

 一番艦スターロード

 二番艦アースロード

 アングルトデッキ方式・電磁カタパルト。

 

 艦載機:ジェット戦闘攻撃機橘花弐式(2世代機)×100機

、同F1(三世代機)×100機(パーパルディア皇国へ搬送中)

 震電改×500機

 

 基準排水量70000t級パールネウス型戦艦×4艦

 

 基準排水量40000t級空母×4艦

 艦載機:ゼロ式艦上戦闘機52型360機

     震電改×500機

 

 基準排水量14500t級重巡洋艦×4艦

 

 基準排水量7200t級ミサイル軽巡洋艦×8艦

 

 基準排水量2200t級駆逐艦×16艦

 

 基準排水量1100t級コルベット×12艦

 

 基準排水量10500t戦車揚陸艦×4艦

 

 掃海母艦×1

 

 掃海艦×4

 

 60式主力戦車×1000輌

 

 90式VTOL×16機

 

 ゼロ式【陸上】攻撃機240機

 

 BF109改×500機

 

 P51マスタング改×500機

 

 旧式無頼・旧式グラスゴー×各500騎、計1000騎

 

 90式VTOL輸送用×500機、他、各艦に載せられているVTOLが数十機。

 

 軽斑鳩級浮遊航空艦×1艦

 

 カールレオン級浮遊航空艦×2艦

 

 

 あらゆる面に於いて北側諸国が手を入れ、集中投資・大改造をしている為に、原作のパーパルディアとは最早別の国。地方都市にはきらびやかな高層ビルが立ち並び、コンビニエンスストア等も24時間営業をしている。

 

 また、クイラ王国で異常量のサクラダイトが産出されている為、大東洋文明圏は事実上の電気機械文明都市になりつつある。

 

 日ブAEU。インドシナ、インドネシアやアルガルヴェ、アラウカニア=パタゴニア、シーランド。

 

 多くの北側諸国に加えてパーパルディア皇国浮遊航空艦デュロとパラディス、エスト、三艦の浮遊航空艦が飛んでいるので浮遊航空艦その物もそれほど珍しい物でもない。

 

 航空機については現在中型機・大型機・超大型機用の滑走路がエストシラントの皇都防衛隊滑走路付近と、地方都市クーズ、工業都市デュロに敷設・整備されており、クワ・トイネ。クイラも間もなく空港が開港する。

 

 アルタラスの空港については今後のムーとの交渉次第でかわって来よう。尚超大型機は12発機で本当に巨大に過ぎる輸送機にして旅客機である。

 

 

 

「マイラス殿、ラッサン殿。これが現時点での我がパーパルディア皇国皇軍の戦力となります。一部数か月後に戦力化ですが」

 

「増えてるじゃないですか!? な、なんですかこの80000t近い巨大空母は?! ジェット戦闘機ってなんです?!」

 

「落ち着けラッサン。北側関連ではよくあることだ。しかし、貴国の航空機の数はこれで2300機、我がムーを余裕で超えておりますね」

 

 皮肉の一つも言ってみたが。

 

「この程度でしかありません」

 

 受け流されてしまった。いや、受け流されたのではない、か? 真実この程度と?

 

 ではやはり北側諸国とはこの巨大軍事国家へと変貌したパーパルディアよりも。

 

「しかし恐ろしい発展ですねGDP前年比2800%とは。これも北側諸国の特需でしょうか?」

 

 レミール皇女は言葉を選びながら慎重に答えている。

 

「うむ、そうだ、な北側の集中投資で一気に国力が十数倍、いや二十倍以上に上昇したのだろうか? 正直私自身、これは泡で泡沫の様に消えてしまうのではないかと考えることがある。泡沫の夢の様な」

 

 

 そんな時、ぷしゅううー。誰かがこの休憩所に入ってきた。

 

 それは知った顔。此処で知り合ったばかりのグラ・バルカス帝国皇族グラ・ハイラス殿下だった。

 

 彼の後ろを綺麗に頭の上で髪をまとめた女性と、少し長髪気味の三十代くらいの男性。最後に辻閣下が入っていらっしゃった。

 

「ど、どうされたのです? 第八帝国との会談は」

 

 レミール皇女の質問に、辻閣下は首を横に。

 

「どーもこーも。まさかの予感はしておりましたが、月夜見のブレイズルミナス内で銃撃音とシールドに銃弾がはじかれる音がしまして。その行動に出た者は、グリンダ騎士団のナイトオブナイツが生け捕りに致しましたが。まあ、これではグラ・バルカス側の施設での会談は危険と判断いたしましてね。急遽月夜見内でとなったのです。この艦程安全な場所もありませんし」

 

 な、なんとっ。自国の皇族を狙うとは。

 

「オウドウィン君、強硬派はあそこまでするようになったのか?」

 

「穏健派への普段からの態度を見ていて、こういう事もあろうかと」

 

「まあ、この艦内ならば何を言っても大丈夫ですよ。まずは自己紹介と参りますか。私は大日本帝国全権大使の辻政信と申します、以後お見知りおきを」

 

 辻閣下が眼鏡をくいっと上げる。

 

 次に我々の前に。

 

 銀髪の美しい女性が。

 

「パーパルディア皇国皇族レミールだ。普通にレミールと呼んでくれたらいい。北側諸国の一員だが、この星で初めてのと付け加えさせて頂こうか」

 

 そして、ぷしゅーっと扉の開く音。そちらを見るとレミール皇女とはまた違う美を持つ深い蒼の両眼を持つ女性、薄紅の長い髪が風に揺れている女性がいた。

 

「既に挨拶は終えておりますので不要かと存じますが念を押して……」

 

 スカートの両端を持ち上げ淑女らしく挨拶をしてくるその女性。

 

「神聖ブリタニア帝国第八十八皇女マリーベル・メル・ブリタニアですわ。以後良しなに、シエリア・オウドウィン殿」

 

「殿は不要です。皇族方に殿と呼ばれるのはむず痒い、シエリアで構わない。ダラス」

 

 促されたのはシエリア嬢の後ろに控えていた三十過ぎくらいの男性。一見彼の方が上に見えるがどうも部下の様子だ。

 

「だ、ダラス・クレイモンドであります。い、一体、一体どうなっているのでしょうか? アンタレス戦闘機が役に立たない機動性と攻撃力を備えた人型戦闘機の集団に襲われたかと思えば、異国の皇族は出てくるし、ハイラス殿下が存命であったと知らされるし」

 

「ダラス、分かりやすい様御説明頂けるようだからそう急くな」

 

「は、はい」

 

 そこから始められたのは惨劇の日の事から始まり。

 

 あの日に既にパガンダまで手を伸ばしていた大日本帝国の指に引っかかり、大日本帝国へと連れていかれた事。

 

 帝国にて数ヵ月もの間集中治療室に入り、生と死の狭間を迷い続けた事。

 

 数か月後、生を掴み取り、本当の世界情勢を知った時、既に遅きに失し、祖国は暴走を始めていた事。

 

「そして、その暴走した祖国グラ・バルカスを止めるために死の淵より舞い戻ったのだよ。他の方々は我が帝国と国交を結ぼうと来てくださった方々だ」

 

 いえ、我々は違うのですがとマイラスは言いたかったのだが言うに言えない。それに今はこの周りに広がる超テクノロジーの事で頭がいっぱいだった。

 

 ふと、シエリア嬢を見れば目に涙をためている。ダラス氏も同じだ。それだけでもこのハイラス殿下がどれだけ慕われているのかが分かるという物。

 

 しかし、レイフォルもパガンダも、日頃より愚かだと思って居たが、愚かを極めていたようだ。

 

 

 

 

(どんな傾向かを知りたいのもありまして

  • ミリシアル好き
  • ミリシアル嫌い
  • グラ・バルカス好き
  • グラ・バルカス嫌い
  • ロウリアは徹底的にやっちまうべき
  • ロウリアにも救いを
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