陰の幼なじみは異世界でも巻き込まれる 作:後は野となれ山となれ
サブタイトルは適当。
「──呼び出してごめんなさいね」
「可愛い子からの呼出は男の夢だから気にしないで!」
翌日、学校の屋上。
呼び出してきた王女様にサムズアップを返す俺。
それにしても屋上に呼び出しとは、これは期待に胸が膨らむというもの……と思っていたのか?(ダニィ!?)
横にはなんとシドもいます。
またしても貴様は俺の幸せを阻むかシドめ…!いやシャドウ!
許せん!殺してやるぞディアボロス…!(とばっちり)
「それで話って?」
つまんなそうに話を切り出したシド。
なんかもっとこうさあ……美少女の呼び出しぞ?あるじゃん?男の子としてウキウキというかワクワクというか。
……こんな厨二病に何言ったって無駄か(諦め)
「今回の事件、まだまだ裏がありそうだけれど表面上は解決ということになったわ……けど、姉様は専門の調査部隊を立ち上げようとしてる。私もそれに協力していくつもりよ」
「ほどほどにね」
キャッキャウフフと会話すると王女様と軽くあしらってるシド。
なんだあこのリア充空間は。
イヤミか貴様!自分、退却いっすか?
「そんなわけだからあなたたちの容疑は晴れたわ。迷惑かけたわね」
「それはいいんだけどさ。クソ暑いから中戻っていい?」
なんじゃこの幼馴染は。もっと気の利いた言葉とかあるだろ。これだから自分に酔ってる厨二病は。
「はあ……はいはい、あなたはそういう人だったわね」
「そんなんだからポチなんだ」
「おい、トモうるさいぞ」
やーいやーいこのクソポチめ。
学園中に言いふらしてやるう……睨むなよ。なんで心の中を読んでくるの?怖いからやめろ。
「ま、いままで恋人の振りをしてもらっていたけれど今回の件でゼノンが死んでくれたから」
「僕はお役御免ってわけだ」
「そうね、お疲れ様」
「シャアッ!!」(迫真のガッツポーズ)
「「っ!?」」ビクッ
「あ、ごめん」
驚かせてごめんね。
でもシドがこれでリア充卒業でワイ大歓喜。
ざまあみさらせ!ワシより先に恋人とか100億万年はやいんじゃボケェ!!
「……あなたも相変わらずねホント」
呆れたような安心したような微笑みが我が心をつき刺さる。
ズキューンって効果音が聞こえた(幻聴)
「……話は終わり?じゃあ戻るけど」
「あ、じゃあ自分もここら辺で……」
「トモは少し残ってもらっていいかしら?」
「え?」
え?
「じゃああとは若いふたりで楽しんでねー」
え?
「いや、ちょ、シドくーん?」
パタンと閉じられるドア。
残ったわれわれ2人。
な、なんかした俺?え?怖くなってきた。自分、退却いっすか?(2回目)
「………」
やだあ、なんか無言なんだけど。
怒ってる?なんか怒ってる?と、とりあえず……土下座する?
「……手、くっついたのね」
「え?あー、まあ……なんとか?」
病院に運ばれて、先生に奇跡的だァ!なんて言われたっけなあ。
まあお手手をくっつけるとか余裕ですから。なんなら生やせる。にょきにょきって。俺はハナハナの実の能力者だったのかもしれない。
「そう、それは良かったわ」
「心配してくれたの?」
「当たり前でしょう?私が原因で片手を無くしたなんて夢見が悪くなるじゃない」
「んー、そんな気にしなくてもいいのに」
まあでも他人の手がない理由が自分って嫌かもな。
可愛い子に心配されるのは嬉しいけど心配され続けるのはいたたまれないからなあ。
「伝えておきたいことがあって……前に私の剣が好きだって、憧れだって言ってくれたでしょう?遅くなったけど、その……ありがとう」
「……えーと、どういたしまして?」
照れ多様な様子で感謝を伝えてくる王女様になんて返せばいいかわからずそんな言葉を吐いた。
なんだそれ。もっとあっただろ。
うーむ、シドのこと悪く言えないねぇ。
「ま、これからも仲良くしましょ王女様」
「……アレクシア」
「え?」
「私にはアレクシア・ミドガルって名前があるの。王女様呼びなんてそろそろやめてくれないかしら?」
「……おっけー。これからもよろしくね、アレクシア」
「……っ、ええ、よろしく」
そう言って王女様、いや、アレクシアは微笑んだ。
とりあえず、距離は縮まった……のかな?
暇つぶしに不定期で書いていきたい。
オデ、ガンバル。
各キャラとの深堀エピソード(参考までに)
-
アルファ
-
ベータ
-
ガンマ
-
デルタ
-
イプシロン
-
ゼータ
-
イータ
-
クレア
-
アレクシア