何だろう、このタイミングでゴッドイーターの情報が入るなんて…。
ハッ!これがまさか運命だというのか!(違います
あの適合試験の後、偏食因子とやらが定着するまで俺はフライア内部の探索に時間を潰す事になり…そこで、ジュリウス・ヴィスコンティと名乗る男と出会った。俺がこれから所属する「ブラッド」の隊長を務める人物…ややびびったが、思ったよりフランクな印象を受けた。これならやりやすそうだ、ほっとするぜ。
そしてその後は訓練。訓練場にて、神機の取り扱いについて身体で覚えた。
そこから帰還し、今度はナナ…香月ナナと知り合った。同じくブラッド候補生であり、俺の同期ともなる女という訳だ。
やたらと服装が開けっぴろげだとは思ったが、むしろ食欲が凄かった。そして食べているものもまた凄かった。「おでんパン」って何だよ…そしてなんでそれをものの2、3分で食べる事が出来るんだよ。ツッコみ追いつかねぇよ。新陳代謝どうなってんだ。
しかも1つ手渡されたし。残したら怒るってお前は俺のオカンか何かか。…結局食べたは良いが、その味についてはノーコメントだ。
再び訓練にて神機及び身体の動作確認。それを終わらせ、帰ってシャワーを浴びて一息。
ロビーへ出た処でナナと顔を合わせ、ソファに座って雑談していたところへ、また新しい人物と出会った。
ロミオ・レニーニ…ブラッドの人物であり、俺とナナの先輩、という事になる。…まぁもっとも、ロミオも同じく「候補生」である事が後で明らかになるのだが。話し易い、とは思った。とてもフレンドリーっつぅか。この様な部隊、という場所にあってなお、そいつはとても明るい印象を受けた。
そして呼び出された、ラケル博士の部屋。
ラケル・ヴィスコンティ…ロミオによれば、ブラッドの創設者であり、ブラッドの為の偏食因子を世界で最初に人体へ投与し、適合させた人…その適合第一人者が、ジュリウス隊長との事だ。おそらく、俺の適合試験で機械越しに話しかけてきた女性…あの人物だろう。
部屋に入って、まず抱いた第一印象は…うすら寒さ、だった。
脚が動かないらしく、車椅子に座っている。それはいい。だが、ベールハットで顔を覆っている事と言い、暗めの服装と言い…葬儀じゃねーぞ、と言いたくもなる。その隠れ気味の顔から覗く、張り付けた様な笑みと何を考えているのかさっぱり解らない瞳がまた俺の心を上手い具合に刺激してくれる。はっきり言って、好きになれないタイプだ…勿論、態度には出さない様我慢したが。
この人物が児童養護施設とやらを設立しているというのだから、世の中解らねぇ…しかも、ジュリウスもナナもロミオもそこ出身で。お互いを知らないのはその中で色々区画が違ったかららしい。何だこの偶然。何かあるんじゃねぇのと勘繰りたくもなる。
そんな事を考えながらも、俺はブラッドについて、血の力について聞いていた。これまでのゴッドイーターを超え、更なる力を目覚めさせ、皆を率いていくべき存在。それが俺達なのだ、と。
「選ばれた」云々の話は、正直微妙だ。「またとない強い力として」というより、「よりめんどくさい運命に」選ばれてしまった感が俺の中で渦巻いている。まぁ、今更どうしようもないし、仕方が無いのだが。
そして今。
俺はロビーのソファに座り、炭酸飲料のカンのプルタブをプシュッと開け、口を付けていた。
この口を付けてごくり、と一気に飲める感じが良い。ぐびぐびと一気に行ける。もっと手っ取り早く、缶の底に穴を空けて口を付けるのも好きじゃぁあるんだが、流石にこのような場所では自重しておいた。
フライアで過ごす様になって少し経つが、何というか…。フライアの乗組員やダミアンと呼ばれる男性…どいつもかなり気さくだ。とても予想していたような軍の一部、という雰囲気が無い。そして話しているとうっすら感じる、期待の念。それがまた俺自身慣れなくて、むず痒い気分になる。正直、落ち着かない。
「…順調なようだな」
そんな事をしている俺の背中に、声がかけられた。口を付けながら振り返れば、そこにいるのはジュリウス隊長だった。
急いで飲み終え、向き直る。邪魔して済まないな、とジュリウス隊長は苦笑する。
「基礎訓練、ご苦労だった。ブラッド第二期候補生は優秀だな」
「いえ、たまたま運が良かっただけでしょう」
定番であろう俺の返しに、そうか?と彼は微笑んだ。
「まぁ良い、次のフェーズに入ろうと思う…これは、今後の試金石と捉えてくれ」
提示されたのは、実地訓練だった…メンバーは俺、ナナ、ジュリウス隊長の3人。
成程…いよいよ、って訳かい。こりゃ頑張らねぇとな…。
「了解。準備が出来次第、すぐに向かいます」
「あぁ。実戦同様の装備で、万全にな。ターミナルで神機のチェックも怠らない様に」
頷き、歩き去っていくジュリウス隊長を見送る。
そこへ、入れ替わりの様にナナが歩いてきた。
「あ、定彦ー!実地訓練の話、聞いたー?私も一緒なんだけど」
「あぁ、らしいな。精々お互い頑張るとしようや」
「でも、外のフィールドって危なそう…うーやばい、緊張するとお腹減るんだよね…」
…いつも減らしてるだろうが、という言葉をぐっとこらえた。それともさらに減る、という事か。どっちにしろいつも大量に食ってる事に変わりはねぇけど。本当にどうなってるんだろう、この女の胃袋は。
悩める乙女(?)ととりあえず別れ、ターミナルにて自分の武器を確認する。
クロガネと名付けられた刃、その短剣。同じくクロガネを関する銃口は、重火力をコンセプトとしたものを選択する。
短剣は動きやすく、気楽に動ける。銃は逆に威力を補う目的で選んだ…ある程度の立ち回りにこれで対応できるはずだ。
さてと…お仕事、しますかね。
モチベーションが上がったので無事投稿する事が出来ました、第二話となります。
これから共に戦う事となる仲間との出会いのシーンです。
特にこれといった変化は無いので、ばっさりカットですが(
始めの頃は特に本編と変わりがない故に、あまりネタを詰め込めないんですよね。まぁ、主人公の内心描写で変わってる様に心がけているのですが、いかがなのでしょうか……(汗
主人公のイメージについては、GE2のキャラメイク、ボイス5を参考にしていただければ解りやすいかと。ダウナー気味の面倒くさがり、といったところでしょうか。…あまりジョジョらしくない?いやまぁやる時はきちっとやるのです…多分。
感想などお待ちしております。
To be continued…?