剣丞達にご飯をもてなしてから数日、どうやら剣丞は久遠の家をでて長屋に住むことになったみたいだ。
この数日で起こったことといえば、ご飯の話を聞き付けた織田軍の殆どの者が俺の家に来て飯を集りに来たりした。そのせいで飯をつくるのに大変になってきたし飲食店は客が減るようになり苦情若しくは弟子にして下さいと頼み込んだりしてくるし材料費が滅茶苦茶かかるので夜限定にしたりもした。弟子と言ってきたのは一発屋の看板娘のきよだったりする。まぁそのお陰で織田軍と仲良くなったりもしたけどな。
それが色々やっている間に剣丞が長屋に引っ越したみたいだ。それで引っ越し祝いを持って行くことにしたらどうやら俺の家の近くの長屋に引っ越したみたいだ。
俺は剣丞達には和食料理と豆腐とワカメの味噌汁をつくってあげて喜んでくれていた。この頃はまだ豆腐は浸透してないからな。
更に数日が過ぎて剣丞もなれた頃にどうやら早馬が城に向かったみたいなので俺は登城することにした。
評定の間に着くと既に麦穂さんと壬月さんがおり俺が来てすぐに剣丞とひよと転子と和奏と雛が来た。どうやら美濃から早馬が来たらしく他の皆も早馬を見て来たらしい。
そして評定の間に久遠様がきて話をした。まだ犬子が来ていないが火急のようではないらしいから構わないと話を進めた。
それで知らせとはどうやら稲葉山城が何者かに占拠されたらしい。それにより皆驚いていた。オマケにその占拠した人数がたった16人で落としたらしいのだ。
それが誰によってなしたのかを調べる為に剣丞達が密偵を行うらしい。俺も行くべきかと思い一緒についていくことになった。
剣丞達も朝飯がまだみたいだったから俺の奢りで一発屋に食いに行く事になった。
準備を終えて出発して美濃には夜遅くに到着したので宿をとってその日は眠りについた。
「今日から本格的に行動しよう。まずはお城の様子を探って、後は町で聞き込みって所かな。」
「はーい!じゃぁ皆張り切っていこー!」
剣丞に元気よく返事したのは犬子だ。何でこの子が居るのかは雛が犬子に稲葉山城に討ち入るから功を稼ぐなら今だって言われたらしい。
それで犬子とひよが町で聞き込みをして剣丞ところ(飯をつくってあげていたら懐いてころと呼んで下さいと言われ了承した。)がお城の様子を見に行くことになったから俺は直接お城に忍び込み情報を得る事にした。危険ではないかと言われたがこの程度造作もないと伝え早速向かうことにした。
城に忍び込んでみるとどうやらこの城を落とした首謀者は竹中半兵衛重治で美濃の麒麟児と言われるほどの者だそうだ。それで更に情報を集めるとどうやら内側から攻めてあの少人数で城を落としたらしい。
情報を集め終わったのでいざ城を出ようとしたらどうやら町中で騒ぎがあったと言っていたものがいたのだ。多分その原因は犬子が引き起こした騒ぎかなって思ってしまった。これで警戒されないかなって不安になりながら城を出た。
宿に戻るとどうやら剣丞達と宿の前で合流してひとまず情報交換はお風呂に入ってからにしようとなり部屋に戻ると犬子とひよが疲れきった顔をしていた。
訳を聞くと犬子が徒士と喧嘩してしまい騒ぎを起こしたみたいだ。城で聞いた騒ぎはやっぱり犬子だったみたいだ。そのせいで聞き込みは出来なかったみたいだ。
俺の情報と剣丞の情報を話したりした。どうやら俺の情報と剣丞の情報で誰がやったのか分かったので翌日はころと犬子には久遠様に報せに行ってもらい俺達は町での情報収集することになった。
その後は俺は晩飯を作る間に風呂を勧めたのだがひよは一緒につくりたいと言ってきたので手伝ってもらうことにした。最近俺が飯を用意するとなったらひよが積極的に手伝ってくれるようになったしやたらと一緒に居たがっている。
それを無下にするわけにはいかないと思い好きにさせているがまた嫁候補が増えたとアイツに言われるな······。風呂からでた皆とご飯を食べて俺が先に風呂に入ると後からひよが裸のまま入ってきて俺のお世話をさせて欲しいと言ってきた。ひよってメッチャ積極的だなと思いながら任せることにした。
風呂から出るとどうやらもう既に他の皆も寝ていたので俺達も寝ることにした。
翌日ころと犬子は出発したころに俺達は町での情報収集することにした。1人で情報を集めているとどうやら商売人は竹中に味方したいと思っているみたいだ。
そうして話していると突然後ろから黒髪の女の子がいて「その気はないでしょうね、きっと·····」と話しかけてきた。
多少驚きつつ訳を聞くと竹中は野心はなく馬鹿な人達に馬鹿にされたのが我慢出来なくなったんだと思うと言ってきた。
それにどうやら俺の事も知っているみたいだ。俺の考えが正しいのならこの子がきっと竹中半兵衛重治だろうと推察する。
それで更に聞いたりしたらこの子は美濃がどれだけ好きかということが分かったりもした。それを聞いた俺はこの子が欲しいと思えた。だから俺は。
「詩乃、竹中さんにあったら伝えて欲しい。」
「伝言、ですか?」
「あぁ、君を必ず手に入れて見せると伝えてくれ。」
俺がそういうと詩乃は驚いて目を見開きしてどうしてそんなことを言ったのか聞いてきた。
「俺の考えが正しいのなら竹中さんは美濃に居られなくなると思うからね。それで埋もれる位なら俺が欲しいと思ったからね。」
俺は詩乃と別れて剣丞達と合流してこの町を離れた。
天の御旗様と言われる上白裕也ですか。まさかあれ程の人物とは。まさかあんなに激しく求められたのは生まれて初めてです········この·····胸のときめきは、どういうことでしょう?トクントクンと、心が痛くなってくる·······だけどとても幸せな気分······裕也········さま。
尾張に戻り俺は剣丞達と別れて久遠様の所に向かった。そこで俺は竹中こと詩乃の事を話した。久遠様は馬鹿なんじゃないかと言ってきた。俺もそう思う。そして俺達が美濃に出発したころに稲葉山に城を売れという早馬を出した所、城は売らんと言ってきたが、どうやらその次の日にまた使者が来たらしくその内容が高値で売ってやるから買えと来たらしい。
それを聞いた俺は嫌な予感がしたので直ぐ様出発することにする。
「久遠様、どうやらすぐにでも出発しないといけなくなりました。それに伴い剣丞とひよところをお借りしたい。」
「よい。」
「それでは失礼します。」
俺は直ぐ様屋敷を出て剣丞達にすぐ出れるようにして欲しいというと帰ってきたばかりなのに!?と驚かれてしまった。
裕也がでてすぐに隣の部屋から帰蝶が出てきた。
「結菜か、何時からそこで聞いていた?」
「早馬の所から聞いていたわよ。それにしてもあの裕也があんなに求めるほどの人とはね·····少し、妬けちゃうわね。」
「結菜········」
結菜はどうやらこの数日で裕也の事が好きになっていたらしく裕也の家に頻繁に出入りしているみたいだった。私もそれは喜ばしいと思っている。
「久遠、少し出掛けるわ。数日家を空けることになるけど、自分の事は自分でやってね。」
「それは構わんが·····まさか。」
「そのまさかよ。」
「うむ、気をつけてな。」
準備を整え町に向かったの出口に向かうとそこには帰蝶がいた。どうしてここにいるか聞くと着いていくといいだした。俺達はこれから危ないことをするから帰ってほしいのだが断固として着いていくといい、諦めて連れていくことになった。
それから美濃に到着して情報を集めた所、詩乃はもう既に城を出て追っ手が掛かってるみたいだ。その他にも色々帰蝶から聞いたりして剣丞とひよところには南方から回り込む街道へ、俺と帰蝶がこのまま西を目指すことになった。そして剣丞が信号弾を作っていたみたいだからそれを俺と剣丞が持つことにした。
剣丞と別れて帰蝶と2人になると帰蝶が問い掛けてきた。
「ねぇ、裕也はその····竹中さんのこと、好きなの?」
「え?そうだなぁ、確かに魅力的だと思ってるよ。」
「そぅ。」
俺の返事を聞くと落ち込んで顔を俯かせる。
「ま、それは帰蝶にも言えることだけどな。」
「え!?それって······そう言うことでいいのよね/////」
帰蝶が顔を真っ赤にして聞き返してくる。
「あぁ、帰蝶は人を立てるのが上手いし料理上手だし気概もあるからね。まさに理想のお嫁さんかなと思ってるよ。」
俺が思ったことをいうとまるでリンゴのように真っ赤になり慌て始めた。此方にきてからこれで何人目だろうなと思いながら帰蝶が落ち着くのを待つ。
帰蝶が落ち着いたら南方から信号弾が上がったのをみた俺は帰蝶をお姫様抱っこして。
「悪い帰蝶、直ぐに到着したいからこの格好で速度をあげるぞ。」
「え!?それってどういう···キャーーーー!!」
俺は帰蝶を抱き上げ高速で走っていった。
森の中、詩乃は追っ手こと斎藤飛騨に追い詰められていた。
(あぁ、これで終わってしまうのですか·······申し訳ありませんでした········裕也様)
私が諦めかけて追っ手の槍が私を貫こうとした、その時。
「ぐっ·······」
「どうやら間に合ったみたいだな。」
「あ、あなたは····!裕也様!」
「約束通り迎えに来たよ詩乃····いや竹中半兵衛重治。剣丞、ひよ、ころ手伝ってくれ!!」
「分かりました!!」
「はいっ!」
「了解です!」
帰蝶は近くの木に隠れてもらい4人で追っ手に立ち向かう。
「貴様ら何奴だ!?我らを美濃国主・斎藤龍興様の臣と知っての狼藉か!」
「知ってるさ、だからどうした?俺は竹中さんが欲しいから頂いていく、ただそれだけだ。」
「裕也様········/////」
「ふざけるな!!たった4人で何が出きると言うのだ!」
「ふん、お前ら程度俺達だけで十分だ。」
「減らず口を!えぇい何をしている!さっさと取り囲んで討ち果たせ!」
「はっ!」
「やるぞ皆!!」
『おぉ!!』
天の御旗により鼓舞された剣丞達はあっという間に追っ手を撃退させていく。その間に詩乃を安全な場所に隠れてもらった。
すると相手は鉄砲を出してきた。
「剣丞達は詩乃を連れて下がっていてくれ、鉄砲の相手は俺がする。」
「分かりました。」
3人が了承して下がり俺が前に出ると斎藤飛騨が勝ち誇りながらさっさと撃てといい撃ってきたが俺には神眼を発動させて回りの動きがスローになる。
そして弾もゆっくりになっているので弾を天の御旗で切り落とし神眼を解くと回りは再び普通の動きになったので俺は斎藤飛騨以外の追っ手達を打ち倒した。それにより斎藤飛騨達は撤退していった。