不知火カヤの立場になった一般転生者(星の怒りを更にチート化させたのを持っているとする) 作:鋼色
「本当に久しぶりだね、ワカモ。もう一度矯正局に送ってあげるよ」
「本当に出来るのですか?貴方の得意分野は自分一人の自由度が高い戦闘、邪魔者が多いこの場で本当に捕まえられますか?」
やっぱり、バレてるか。まぁ、バレるよね。キヴォトスの一定の強者は分かってるみたいだし、私の弱点が周りの者達だったという事が。
私はそう考えながらも、ワカモを睨みつけていると、最初に行動を起こしたのはワカモだった。
「貴方達は九十九防衛室長以外に向かってください。九十九防衛室長は私が相手をします」
「それをさせると思ってるの!?」
「思う、では無く、させるのですよ。ヘイロー持ちであれば少しは耐えるかもしれませんが、此処にはヘイロー持ちでは無い大人が居るみたいですし」
くそっ!先生が居るのが逆手に取られたか!サンクトゥムタワーを起動するのに必要とは言え…………………仕方が無い、ワカモを直ぐに倒すしか無いか。私はため息を吐きながらも、術式を起動させ、身体能力を上昇させる。
タイプ・地球
「星地六世東」
「バージョン:アクセル!」
「バージョン:ヘビー!」
私は『星の怒り』で身体能力を強化した後、地面を蹴り飛ばし、ワカモの腹に向かって拳を触れさせ、殴る。
そうすると、ワカモは大きく吹き飛ばされ、廃ビルに激突し、音が大きく鳴り響いた。
「コホッ…………コハッ……………周囲へと影響を考慮して、これですか。前よりも更に強くなっている」
「そりゃどうも」
私はワカモの言葉にそう返事をしながら、ワカモの頭を掴み、再びワカモを廃ビルに激突させる。ワカモは必死の抵抗として、自身の銃を私に向け、撃ち放つのだが、私はそれをモノともせず、反対方向に吹き飛ばした。
ワカモは今度は受け身を取れたのだが、私は『バージョン:アクセル』の出力を高め、一瞬でワカモの頭上へと移動した後、両手を合わせてワカモに叩き込む。そうすると、廃ビルの階層を大きく突き抜けた。私はその空いた穴に飛び込み、ワカモを発見してから、ワカモの目の前に立つ。
「本っ当に化け物ですね、貴方は。それでは私は此処いらで退かせてもらいましょうか」
「逃すと思ってる訳?」
「いいえ、思ってません。しかし絶対に行かなくてはならない」
「それってどういう……………?」
ドガァァァアアアン!!!!!
「この音は巡航戦車!?それもトリニティにもあるクルセイダー一号!?嗚呼もう!クソ!」
「ふふ、頑張ってくださいね。キヴォトス最強」
「言われなくてもね!」
「大丈夫!?みんな!」
"私達は大丈夫だけど…………七囚人のワカモは?"
「すみません、ピンチだと思って来て、ワカモの方は逃しました」
「なっ!何を逃してるのよ!」
「しかし私達では辛かったのも事実です」
「話は後で聞く!先ずは戦車をぶっ壊す!」
"一人で出来る?ユキ"
「問題ありません」
私はそう先生に告げた後、戦車に殴り突っ込み、銃口を折った後、殴る。殴って、殴って、殴って………………なんか爆発した。
「先生!終わりましたよ!行きましょう!」
"そうだね!行こう……………!次から次へと来るね"
「九十九防衛室長と先生は先に行っててください。此処は私達が止めます。先生の方は九十九防衛室長が居れば安心ですから」
"分かった"
「分かりました!先に行きます」
「困りましたね、これはどうやって起動するのでしょうか。何か分からないのでは壊そうにも壊せません………」
"えーっと、君は?"
「ワカモ!私が退いた後に侵入してたのか」
"この子がワカモ?"
「あら?あらあらあら」
"?"
「し、失礼しましたぁーーー!!!」
「何かありましたか?」
"いや、別に"
「そうですか。先生、コレが連邦生徒会長が残した物。【シッテムの箱】です」
「どうやって動かすのか、どうやって作られたのか、その全てが謎に包まれている物です。連邦生徒会長はこの【シッテムの箱】があれば、タワーの制御権を取り戻せる筈と仰っていました。私たちでは起動が出来ませんでしたが、先生ならば…………それでは、私は邪魔にならない様に離れています」
「ちょっ!?リンちゃん!?私も!」
私がそう叫ぼうとするのだが、そうするのを辞めた。先生が倒れそうになったからだ。何故倒れそうになったのかは、【シッテムの箱】を起動したからだと考えられる。あ、危なかった…………私が受け止めてなければ倒れてたよ。
てか、先生をどうしよう…………このまま私が支えて立たせる訳には行かないし……………だけど冷たい床に寝させる訳には行かないし。むむむ、どうしようか。私はそう考えていると、パッと名案が思い浮かんできた。そうだ!私の膝に先生を寝かせれば良いんだ!
思いついたらいざ実践!
「うぁっ!?スっごく冷たい………これはもっと先生を床に眠らせる訳には行かなくなっちゃった。ちょっと硬いかもしれないけど文句は言わないでよね」
私はそんな事を小声で呟きながらも、私の太腿の感触を気にしながら先生の頭髪を撫でる。この私達女性よりも硬い髪、懐かしいなぁ。昔も私はこんな髪だったなぁ。というか、本当にスヤスヤ寝てるね。【シッテムの箱】の為とは言え、眠りすぎだよね。心配になってきちゃうよ。
私はそんな事を考えながらも、先生の髪を上げる。
「私達に救いを与えてくれてありがとう。急に呼び出されたのに、先生であろうとしてくれてありがとう。これはお礼だよ、先生」
私は先生の額に唇を落とす。
"これ、どんな状況?"
「先生が【シッテムの箱】を起動したら倒れちゃったから膝枕をしてたんです。どうです?私の膝枕。とは言っても、筋肉とかであまり気持ち良く無いでしょうけど」
"そんな事無いよ?スベスベ、モチモチ、最高に気持ち良いよ。まぁ、私が膝枕をされた事が無いというのもあると思うけど。ねぇ、私の専用枕になってくれない"
「先生、変態発言をしている自覚、ある?」
"いやぁ、ごめんね。確かに生徒に対してその発言は無しよりの無しだったね。気にしないで良いよ"
「別に、ダメとは言ってませんけど…………」
"へ?本当?それじゃあ、時間が空いた時で良いから私の所に来て枕になってよ"
「しょうがないですね、構いませんよ」
補足コーナー!
結構強めなタイプ・地球だと、ワカモは死んでしまうので、九十九は最大限加減してタイプ・地球を使っている。
おしまい!
ちなみになんですけど、書いてて思った事があるんですよ。九十九さん、貴方のヒロイン力高く無い?あーた少し先生に惹かれてるからって急にその誘いはやばすぎるって!
え?誘ったのは先生から?
うっさいボケ!
先生が変態なのは今更だけど、それを受ける方も大問題でしょ!