不知火カヤの立場になった一般転生者(星の怒りを更にチート化させたのを持っているとする)   作:鋼色

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アドビス編に進めると思ったか?違うぞ罠だ!多分序章辺りがめっさ続く。


シャーレとキヴォトス最強

"うあー!!仕事が!仕事が多い!!"

「やっぱりこうなりますよね。仕事が多いですもん」

"えっ!?ユキ!?どうして此処に………?ユキって連邦生徒会防衛室室長でしょ?"

「まぁ、確かに私も仕事量は多いですけど、先生に会うために仕事を頑張ってやってきました!」

"頑張ったら出来るの?"

「前に使った能力の一つ、スロウがあるじゃ無いですか。それを私の思考時間に掛けた後、アクセルを身体に掛けました」

"それって使って大丈夫なの?身体とか、周囲なら兎も角、自分の思考に掛けたんでしょ?脳に異常とか無い?"

「ふふっ、ありがとうございます、先生。しかし大丈夫ですよ。同時並行をすると頭を少し使う程度ですから」

"それなら良いんだけど"

「そんな事よりも仕事をやりましょうよ。まだ残っているんでしょう?」

"そうだね、やろうか"

 

私は椅子に座り、机に沢山広がってあるプリントを取る。私自身で処理できる物は私で処理し、先生しか処理出来ないのは先生の机に置く。私は連邦生徒会防衛室室長とは言え、今此処、シャーレではただ一人の生徒に他ならないからだ。

 

「すみません、私達連邦生徒会がもっと処理が出来ていれば良かったのですが、連邦生徒会も一枚岩では無いので」

"大丈夫だよ、ユキ。全ては仲良くはなれない。その醜い所を持っているから人間と言える。まぁ、嫌いな人等居ないなんて人も居るかもしれないけど、そんなの極小数だから。気にしない…………事は出来ないかもしれないけど、少し気楽に行った方が良いよ"

「で、出来ませんよ…………私達の都合で先生を呼び出したのに…………それなのに気楽に行くなんて……」

"無理、か………だったら私が忘れさせてあげるよ。こうやって、落ち着かせてあげる"

 

先生はそう言うと、私の金色の髪を優しく撫でる。男の人だからなのだろうか、私の髪を撫でる手つきは少し荒い。なのに、如何してこんなにも落ち着くのだろうか。

 

暖かい、久しぶりの人肌…………という訳でも無い。私って常日頃からリンちゃんにベタベタくっ付いてるし。精神的な暖かさ、って言うのかな。心の底からポカポカする。

 

感覚で言ったら心を直接触られてる様な感じなんだけど、決して嫌な気分じゃ無い。むしろ心地よく感じる。

 

"何時でも支えてあげるから、全力で甘えてきて良いよ"

 

嗚呼、分かった気がする。何故私が安心して、心地よく、暖かく感じるのかが。久しぶりだったからなんだ。誰かに支えてもらうのは、甘えて良いよって言ってもらうのは。多分、キヴォトス最強と恐れらる前の中学三年生の頃だったと思う。それ以前は強いけど常識の範囲内だった。

 

「良いんでしょうか、常識外の化け物と呼ばれた私が………先生に甘えてしまっても」

"あぁ、構わないよ"

 

私は先生のその言葉をキッカケに、先生の胸は飛び込み、顔を抑えた後、瞳に水を浮かべ、落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「す、すみません。私は先生の仕事のお手伝いをしにきたのに………な、泣いてしまった」

"しょうがないと思うよ?ユキはキヴォトス最強って言われてたから、頼れる相手が居なかったんでしょ?最強だから、防衛室長だから、そんな事を言われたって、ユキは普通の女子高生なのにね"

「私が、普通の女の子…………?」

"そうだよ"

「そうですか、そうなんですか………………ありがとうございます、先生」

 

私は耳に掛けてある髪をクルクルと回しながらそう言った。本当に、ありがとうございます。

 

「仕事の続き、しましょうか」

"う、うぐっ!?あんまりやりたく無いんだけどなぁ。しょうがないよね。やるか"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このシャーレにポンポンという印鑑を押す音と、カリカリっというボールペンで書く音が鳴り響く。

 

いつもはあんまり気が進まなくて、私の補佐に愚痴とか、そういうのをペチャクチャ喋りながら仕事をしていた。だけど、今の私の手は自然と動き、仕事のプリントを処理していく。先生が居るからだろうか。

 

先刻に普通の女の子と言われたから、私は先生に堕ちてしまったのだろうか。なんてチョロい女なんだ。先生がこんな女に振り向いてくれる筈が無いと自虐をするのだが、心の底に、もしかしたら可能性はあるのでは無いか、という希望の気持ちが現れる。

 

そしてその気持ちに浅ましいという自虐が私を再び襲う。だけどもしかしたら可能性があるかも、そんな訳ない。そんなループが私の中で永遠に繰り返していく。

 

"ふー、今日分の仕事は終わったね。他の生徒達にも来てもらったんだけどさ、一番手慣れてるのはユキだね。いや、連邦生徒会防衛室室長だから当たり前なのかも知らないけどさ"

「ふふ、そう言ってくれるなら嬉しいです。今は1:32分ですけど、ご飯はこれからですか?」

"そうだね、これからだよ。というか、一緒に仕事をしてから分かるでしょ?"

「確かに分かりますけど、一応です」

"そっか…………それじゃあ、いただきます"

「先生?そのコッペパン、何ですか?昼ご飯、なんて戯言を言うつもりではありませんよね?」

"えっ?そうだけど………………美味しいから大丈夫だよ?"

「そういう問題ではありませんよ!?」

 

私は先生のその言動につい声を荒げてしまう。先生なんだから、もう少し、きちんとしたのを食べて貰わなくては。生徒の見本となるべき大人であり、先生である人が栄養不足で倒れましたはシャレにならない。

 

「もっと他の食事は無かったんですか…………」

"だって…………お金を前にパーっと使っちゃったから"

「え?パーっと使っちゃった?…………領収書を確認させてください!限定版・変身ロボ10万円……カンダロトンに1万円………確かこれは補佐ちゃんが言ってたロボットのゲームだっけ。先生、人の趣味にどうこう言うつもりはありませんが、これはどうかと思いますよ」

"うっ!ご、ごめんなさい"

「先程も言った通り、人の趣味にどうこう言うつもりはありません。しかし食生活は問題だらけです!先生、今回はお弁当を食べてください」

"いや、それだとユキのご飯が無くなっちゃうよ?"

「問題ありません、シャーレに行くとなっちゃうと、少し浮かれてしまって作り過ぎてしまいましたから」

"そうなの?だったらありがたく頂くよ"

 

私は先生の返事を確認した後、持ってきた鞄の中から大きめのお弁当を取り出した。私はその大きめのお弁当の蓋を開け、箸を手に持ち、具材を掴んだ後、先生の口の目の前にやって来させる。

 

"ねぇ、これ………"

「はい?不健康な食事を取っていた先生の罰として食べさせようとしているだけですけど。ほらほら、早く食べないと落ちちゃいますよ?それとも、恥ずかしくて食べたく無いんですか?生徒に対して羞恥心を抱いちゃってるんですか?そこまで恥ずかしく無い行為なのに?」

"はぁ、分かったよ。食べるよ"

 

先生はそう言った後、具材が挟まれてある箸の先端を口に含み、具材を食している。

 

"んむっ…………美味しいね、これ"

「先生、恋人みたいな事、しちゃいましたね」

"やってきたのはユキだよね?"

「ふふ、すみません。少し遊んじゃいました」

 

先生は私に対して呆れの視線を寄せてくるが、今その視線を独り占め出来ていると思うと、途轍もない程の幸福感に包まれる。改めて分かった。私は先生の事が…………

 

 

好きなんだ。




無事に九十九さんの先生好感度は100に達成しました。

いや早すぎるだろ!?
先生の堕とす速度がヤバイっぴ。
いやまぁ、自分を甘やかしてくれる異性の人なんていなかったからな。そりゃそうもなるよね。

すこーし裏話
九十九の先生の好感度は100を突破しているとか、いないとか。
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