呪術廻戦の宿儺さんに美味しいご飯食べてほしいなあ
そんな感じで書きました。
こういった作品は初めてなのでキャラクターのエミュが少し変な部分もあると思います。
時系列もかなりパラレルと思ってくださるとありがたいです。

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宿儺とハンバーガー

このお話は宿儺が伏黒の体を乗っ取って禅院家を拠点としたあたりのお話です。

伏黒の肉体を乗っ取り万と決着をつけてしばらく経った頃。

宿儺はかつての禅院家の広い座敷部屋でふらりと映画を見ていた。

五条悟に要求された1月の間の暇な時間。宿儺の普段の行動は寝ているか裏梅に作らせた飯を食っているか、虎杖の中の頃に見た映画に少しばかり興味を持ったのか羂索の持っていた山の様な映画のDVDを見ていた。

 

「腹が空いたな───。」

 

そうぽつりと呟き自身の専用コックである裏梅を呼びつけようとするが、今現在裏梅は禅院家に残っていた食材が尽いたことで食料の調達に向かっていること思い出す。

 

「はぁ、面倒だ。」

 

そう呟くと普段の彼ならば絶対に向かわないであろう台所の方へと向かっていく。

(何ともまぁ、無駄に広い屋敷なことだな)

その広さと過去の覚醒した真希による惨殺のせいか所々から血の匂いが鼻を刺す。建物も壁も床も穴が空き崩れ落ちているところも多い。一様は裏梅が羂索に圧をかけ呪霊で直しはしたものの今もまだその跡が所々に残っていた。しかし、宿儺からすればその様な些細なことなど気に留めず通り過ぎて行く。

しばらく歩き進んだあたりで台所まで来ることができたが、やはりだだっ広いその空間もまた、静止した時のみが流れていた。

宿儺は腹の中の虫をさっさと治めようと戸棚の中を見てみたりもするがもぬけの空。米一粒たりもそこには落ちていなかった。

 

(さて、どうしたものか?)

 

裏梅は羂索のせいで混乱状況にある日本で食糧の調達は厳しく、そばを離れるときには遅くなると言うことを事前に知らされていた。

そんな時アイツのことを思い出す。

 

「羂索!いるか!」

 

「はいはーい。」

 

台所の入り口からひょっこりと現れた男の名は羂索。今日まで現代最強の呪術師五条悟の最大級の地雷を踏み抜きそこにしょんべんかけて喧嘩を打った命知らずの熟成された千年ものの遊び人である。

しかし、当人は今現在日本を、人間を滅ぼそうと来ているのにも関わらず何よりも人間とその人が作り出す文化、娯楽を何よりも愛している。

 

「おい。腹が空いた。貴様なら何か美味い飯を出しているところを教えろ。」

 

宿儺は全文のことからうまい食事処なぞごまんと知っているだろうと羂索に命を下す。

羂索はまだ時計が宿儺が最後に食ってから2時間しか経っていないことをスマホで確認しながらも、今宿儺が自分から離れれば五条悟に殺されることもあってかまた薄っ気味悪い笑顔を浮かべながらスマホを開き、お気に入りの飲食店のメモしてあるファイルを開く。

 

「どう行ったのがお好みで?」

 

宿儺は少し考えると、一つの料理名を出す。

 

「ハンバーガー。それを食してみたい。」

 

「両面宿儺の口から出てきたフード名にしては随分庶民的だね?少し驚いたよ」

 

「特別な理由は特にない。名は知っていたのでな、なだけ知って味を知らんのは少々むず痒い。まぁ、平安の世ではどう転んでも食せぬ料理だ。食っておいて損はないだろう」

 

実際の理由は他に一つある。それは宿儺が小僧の中に入っていた際の出来事だ。

時間は渋谷事変より少し前。虎杖、伏黒、釘崎の3人は任務終わりに食っていた機会が何度かあり、その光景を自然と見ていたな宿儺からすれば味が気になるのも当然である。

 

「宿儺。すぐに食べれるのとちょっと時間かかるのどっちが良い?」

 

「すぐにだ待たされるのは不快だ。」

 

宿儺が即答すると羂索はすぐに呪霊操術で空を飛行する能力を持つマンタの様な呪霊をだし、ふたりとも上に乗るとどこかへと飛んでいく。

 

「いやー!何せ今の日本は死滅海遊の影響でてんやわんやだからね!普段ならこんな長距離移動しなくてもいい店なんだけどこのじょうたいじゃねーたはー!」

 

宿儺は九割九部お前の自業自得だろうと思ったが、めんどくさいので言うのをやめた。

マンタに乗って数分後。日本のどこかの地方都市に羂索と宿儺は降り立つ。

 

「ここか?」

 

たどり着いた先の眼前にあるのは大手バーガーショップマクドナルドであった。

 

「早くて安いバーガーショップと言えばここだからね♪」

店内はお昼過ぎということもあってか少しがらんとしており、一様店頭には受付の女が立ってはいたが、だらけた様子だった。

次の瞬間だった。女はこちらを少し見ると何かを感じ取ったのだろう。おそらくは呪術的要素ではなく生物としての本能からが、背筋を伸ばしthe店員といった雰囲気に立ち直る。

その様子に羂索は少しまたも気味の悪い笑みを浮かべながらカウンターへと近づいていく。

 

「いらっしゃいませ!!!ご注文をどうぞ!!!」

 

店員は通常よりも2.5乗乗った声で羂索と宿儺に対応をする。

 

「私はあの新作をセットでサイドはポテト、飲み物はコーラで。宿儺は?」

 

「ビックマック・フィレオフィッシュ・テリヤキ。あぁ。あとポテトとやらも食してみたい、飲み物はコーラで構わん。どれか一つをそのセットとやらにしろ。」

 

「じゃぁ、クーポンあるのでビックマックをセットにしてくれサイドもセット同じもので良い。あぁそうだ宿儺?こことあっち、どっちで食べたい?」

 

「ここは匂いが気に食わん。幾分マシなあっちで食す。」

 

「了解 じゃぁお持ち帰りで。(やぁ。空くなるし助かるなぁ♪)」

 

「ご来店ありがとうございました!!!」

 

そんな大きな声が店から出た宿儺と羂索の耳に響く。

 

そのまま行きと同じ様にマンタに乗るとすぐに元禅院家に着く。

辿り着くと同時に二人ともかつての居間と思われる場所でテーブルの上に買ってきたものを広げると羂索は現在も稼働中の死滅海遊の様子を見ながら新作のバーガーを食す。

 

宿儺も自分の選んだバーガーを口に入れてみる。

まずは一番サイズの大きいビックマックから。

 

「・・・・!?」

(何だこの味は?決して不味くはない。しかし?何だこの感覚は?)

(言うならば絶品の猛毒を食っている様な気分だ。)

 

宿儺はビックマックのカロリーや栄養素などは詳しくは知らない。しかし、万年食事と争いを何よりの楽しみとしてきた宿儺からすれば今食しているのものの自身への体への影響を感覚的に理解していた。だが、それを吐き捨てる理由には至らんと思った少なはたったの数口で食事終わる。

 

「やはり小僧。貴様と俺はここまで気が合わんとは。」

 

次にポテトも口に入れてみる。こちらに関しては裏梅が現代料理の一部を宿儺に振舞っていたこともあり、油に対して理解を示していた宿儺からすればかなり良く食すことができた。

合間に飲んだコーラも最初は甘ったるいが慣れれば美味いなと感じ。こちらを気分よく飲み切る。

次に手を出したのはフィレオフィッシュ。

宿儺は袋から取り出し一口齧る。

 

(白身魚を揚げたものか。これならば裏梅の出してきた天ぷらの方が俺の好みにはあっているな)

 

そんなことを考えながらもこちらも四口ほどで完食。

 

「やはりあの娘は大してか。」

 

羂索は先ほどから感触するたびに一言だけ言う宿儺に疑問を持ってしまい、質問して機嫌損ねたら最悪ここから離れられて自分は五条悟に殺されてしまう可能性があることを悟ると知らないふりして宿儺が先ほどまで見ていた垂れ流されている何百回と観た映画を見ているふりをしていた。

 

宿儺がここにきて最後に手を出したのはテリヤキバーガー。

 

「期待しているぞ伏黒恵。」

 

そう一言声を出すと袋を破り、めい一杯かぶりつく。

 

(・・・っ!)

(やはり、こちらの方が俺の好みに合っている様だな伏黒恵!)

 

宿儺が食したテリヤキは先ほどから食っていたものよりも口によく合い、ここにきて宿儺は初めて美味いと感じた。

そのまま宿儺は三口ほどで食すと検索の方を向き「おい!」と声を出す。

羂索は若干ビクッとするが宿儺の方を見てみると。原作の想像とは裏腹に存外満足そうな表情を浮かべていた。

 

「期待どうりの味だった。この時代の食い物は俺の口には合わんと思っていたが、探せばあるものだな。」

 

「はぁ、期待に応えられたのなら良かったよ。」

(よくは知らないが呪いの王が満足していただけたのらな良かった。)

 

それだけ告げると宿儺は徐に立ち上がり今を出て行こうとする。

 

「どこに行くんだい?」

 

羂索がそうだ拗ねてくると宿儺は一言。

 

「食後の風呂に入ってくる。裏梅がきたら飯を準備しておけと伝えておけ。」

 

それだけ言うと宿儺はあの風呂の方向へと足を進めていった。

 

「まぁ、呪いの王宿儺の満足する味のバーガーに打取りつけたのなら私も命拾いをした。良かったよ」

 

それだけ言うと羂索は再び死滅海遊の様子を横になって眺め始めた。

なお、このあと裏梅から「宿儺様にこの様な下劣な飯を私の許可なしに振る舞ったな!!!羂索!!!」

と、ブチギレられるのはまた別のお話である。

 




この度は最後まで読んでくださりありがとうございました。
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